プロローグ


※ この作品は番外編であり、本編の葉須香ちゃんとは多少性格が活発となっております。

 わすれんぼの葉須香。実に不名誉な代名詞をもらい、私はがっくりして います。  そりゃ、忘れ物は多いかも知れません。小学校の頃からの忘れ癖がひど いのも認めますし、何かしら忘れ物をして登校しています。  だけど、わすれんぼの葉須香って言われるほどの問題ですか?  それもですよ。高校生になった私に忘れ癖対策として恥ずかしい罰を与 えるって変じゃないですか?  もちろん、私自身のこの悪癖を何とかしたいんです。忘れ物が無くなる 効果的な方法があるんなら、藁にでもすがりたい思いでいっぱいです。  そんな私の足元を見るように恥ずかしい罰が始まりました。  最初はまあ、1人で校歌を歌うとか動物の物真似をするとか、受け入れ られる恥ずかしい罰だったんです。 (この罰でも結構、恥ずかしがったのに..)  それが気づくと変な方向に言ってしまって..「恥ずかしい罰」という 定義が、まさかいやらしいものに変わっていくなんて。 「スカート捲りとか上着捲りなんてぇぇ〜、絶対絶対ぜったぁぁぃ〜あり えないでしょ!」はぁはぁ..  女子高生が忘れ物の罰でブラやショーツを見せるなんて、どれだけ破廉 恥極まりない学校なんですかっ!  もちろん、忘れ物をしなければ罰をしなくていいんですが..それを知 りながら忘れ物をする方も悪いのは分かっています。  本当..私、何をやっているんだろう..はああ(溜息を吐く葉須香)  あと1つ大事なことを言いますからね。私はバカじゃありませんから!  何か、わすれんぼの女子って、おつむの方も悪いんじゃないかと思われ ていますが、天才とまではいきませんが頭は良いんです。(本当)  これでも、どの教科も学年20位以内にちゃんと須和 葉須香って名前が 書かれてますし、教わったことを忘れちゃうというわすれんぼじゃないん です。  まあ、スカート下ろしの罰までしてしまう私に説得力が無いのは分かり ます。 「でも、忘れ物なんてみんなだってするじゃない。傘だってみんな置き忘 れするよね?」  ・・・ま・毎日、忘れてるだけなんだから..(ぅぅ..) 「遅刻だと気づいて制服着るのを忘れて、家を飛び出すこともみんなある でしょ?」  ・・・わ・私はたまたま朝シャンしたときに気づいたから..えっと、そ のぉ、は・は・裸で出ちゃったけど..(すぐに家に戻ったから!戻った んだから〜) 「行楽地などで呼び出しなんてかかると、何事かと思って持ち物を置き忘 れて行っちゃう場合あるでしょ?」  ・・・プールだったし..着替えの途中だったから..は・裸で(ボンッ)  って、別に変な性癖とかないですよっ。たまたま、こういう恥ずかしい 目に遭っただけなんです。  大体、いやらしいことは嫌いな方だし..ま・まだ、男性に大事なとこ ろを見せたことがありません。  そんな私が何で何で、忘れ物をするたびに恥ずかしい罰をしなくちゃい けないんですかぁ〜。  こんなの絶対認めません!それに、いつまでも忘れ物を続けるほど馬鹿 じゃありません。 「・・・でも、今日も忘れてるのよね..」  んもぉぉ〜、私って馬鹿なのぉ?また恥ずかしい罰をしなくてはならな いなんて絶対嫌なのに〜。恥ずかしいのに〜。  そう、この物語は恥ずかしい罰を受けながらも忘れ物を何故か続けるん 恥ずかしい女子高生のお話なのです。


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