朝から春の息吹に満ち、小鳥たちのさえずりが心地よく響いている。
朝の光が窓から差し込み、部屋の中を明るく照らす中、朝シャンを済ま
した葉須香は「もうちょっと寝てもいいよね」と再びパジャマに着替え、
ベッドに戻ってゴロゴロしていた。
柔らかな布団に包まれながら、時間ギリギリまでのんびりと寝る葉須香。
ジリリリリ!ジリリリリリリリ!
「ふあぁ〜、あと5分だけ..そんなにいっぱい鳴らないでよ」
ジリリリリ!ジリリリリリリリ!
目覚まし時計の音が部屋中に響き渡る。葉須香は音を少しでも遮ろうと、
布団の中に頭を入れてみたが、音はますます大きく感じられるばかりだっ
た。
実は葉須香の部屋には、遅刻しないようにとセットした複数の目覚まし
時計があちこちに置かれており、時計の音が次々と鳴り響く中、ようやく
音に気づき、慌てて飛び起きた。
「もうこんな時間!忘れ物チェックしたかったのにぃぃ〜」
急いでベッドから飛び降り、素早くパジャマを脱ぎ捨て、制服に着替え
始めた。鏡の前で少し髪を整え、台所に向かうと、葉須香の母が用意して
くれた朝食がテーブルに並んでいた。
「おはよ」「おはよう葉須香、もう少し早く起きてきなさい」
「はーい」「ほら、早く食べちゃいなさい」「いただきまーす」
朝食のトーストにはバターが溶け、スクランブルエッグがふんわりと盛
られている。葉須香は椅子に座ると同時に、急いでトーストを手に取り、
一口かじった。
「今日も焼き具合バッチリだよ。うん、美味しいっ」
トーストをもう一口かじり、次にスクランブルエッグをフォークで掬い
上げた。
口の中でふわっとした食感とバターの香りが広がる。
(いや、味わってる場合じゃないよね)
時計を見ながら牛乳を一口飲み込み、次々と食べ物を口に運んだ。
最後の一口を急いで飲み込み、牛乳のグラスを一気に空にし、朝食を終
えた。
「ごちそーさま」「ほらもう時間よ、鞄はちゃんと見るのよ」
「はーい」
葉須香は駆け足で台所を出て、玄関に向かった。靴を履きながら、鞄の
間違いがないかを確認する。
「よし、鞄もOK。それじゃ、いってきまーす!」
元気よく声を上げ、玄関のドアを勢いよく開けると、春の柔らかな陽射
しが葉須香を包み込む。
玄関先の花壇には色とりどりの花が咲き誇り、まるで春の訪れを祝福す
るかのように輝いていた。チューリップ、パンジー、そしてスイセンが風
に揺れ、甘い香りが漂ってくる。
「あっ!昨日よりいっぱい咲いてる。ちょっとだけなら..」
花壇に近づいて一つ一つの花を眺めてしまう葉須香。
けれど、ふと我に返り、時計を確認すると、バスの時間が迫っているこ
とに気づいた。慌てて花壇から離れ、バス停に向かって走り出す。
最近の葉須香は罰の再開のおかげで全裸で飛び出すことはなくなったが、
学校では一日中全裸で過ごさなければならないという複雑な気持ちを抱え
ていた。
制服を着ていることに安心しながらも、ふとスカートを見ると壊れたホ
ックを直し忘れたことに気づいた。
「ああ、スカートすぐ脱げちゃうのに..直すの忘れちゃったよ〜」
(これは忘れものじゃないよね!ホックが壊れただけだし)
そのまま走り続ける葉須香。こんなスカートの壊れたホックを直し忘れ
て登校してしまう葉須香が他に忘れ物をしているのは間違いないだろう。
学校に到着すると、今日も校門で風紀委員の所持品チェックが行われて
いた。校門の前には、風紀委員たちが整然と並び、生徒たちの持ち物を確
認していた。
(だ、大丈夫、ホックが壊れてるだけだし..それにしても今日も持ち物
検査って..)
風紀委員のチェックは、何か葉須香の罰のために強引に続けている感じ
もあり、違反した生徒の持ち物が次々と没収されていた。
葉須香は心の中で「今日こそは大丈夫」と自分に言い聞かせながら、校
門に近づくと、許奇が葉須香を見て微笑みながら挨拶してきた。
「おはよう、葉須香。今日忘れたら分かっているよな?」
「おはようございます、先生。レベルアップですよね」
「分かってるなら問題ない。忘れ物をしなければいいだけのことさ」
「はい」
「さて、所持品チェックをしよう」
「お、お願いします」
許奇は鞄の中を見渡し、「うん、葉須香。政治・経済の資料集はどうし
た?」と尋ねると、葉須香はうつむきながら「あ、資料集..忘れました」
と答えた。
「まあ、仕方ないな。今日から罰のレベルアップだな。じゃあ、まずは全
部脱ぐんだ」「はい」
この言葉を聞いた男子たちは、喜びを隠せずにガッツポーズをしたり、
互いにハイタッチを交わしたりしていた。
「全裸5周のレベルアップって、どんな罰だよ!」「こりゃ、やべーぞ」
「絶対にすげーエロいのに違いない!」と興奮気味に話し合っていた。
「先生、裸になりました」
「じゃあ、今から僕が絶対にほどけないようにパレオを巻くから、それで
校庭5周だぞ」「は、はい、わかりました」
恥ずかしいが葉須香は丸出しの股間をパレオを持ってる許奇の顔に近づ
けた。そして、許奇が慎重にパレオを巻き始めた。
何故かパレオの布がしっかりと葉須香の恥丘に固定されるように、何度
も確認していた。
(ぁぁ..やっぱり..こういう罰だったのね..)
葉須香は何をされているか分かりつつも、その様子をじっと見つめるし
かなかった。
パレオを巻き終えた後、許奇は葉須香の腰に優しく触れながら、パレオ
がしっかりと固定されているかを確認した。
最後に恥丘の近くの布を軽く引っ張り、何かを確認すると満足そうに頷
いた。
「これで完成だ。絶対にほどけないから、そこは安心していいぞ」
「はい」
そう、校庭全裸パレオ5周がレベルアップの罰だった。
腰にパレオを巻いた葉須香の下半身はサイドからチラ見えするだけであ
り。まさかのレベルダウンの罰にしか見えない。それを見た男子たちは期
待を裏切られ騒ぎ出した。
「いやいや、隠しちゃ意味ねーだろ!」「どこがレベルアップなんだ?」
「それ、絶対レベルダウンじゃねーか」
ただ、許奇自身がパレオがほどけないようにしっかりと巻いたときに、
葉須香の顔が真っ赤になっていた。
「おい何であんなに葉須香ちゃん赤くなってんだ?」
「パレオで恥丘も尻も完全に見えねーよな?」
「もしかして、何かすごいレベルアップがあるのか!」「何だって!!」
男子たちは疑問に思う中、やはり巻いてるパレオが何か変だった。
「おい?パレオってあんなに股間にピッタリくっつくのか?」
「いや、くっつく分には問題ねーよな。捲りやすくなるのがレベルアップ
じゃねーか?」「そもそも、おま●こ丸出しだろ?そういう問題かよ」
「ちょっと待て!!ひょっとして、おま●こじゃねーか!」
「どういうことだ?」「俺も何となく見えたぞ!あのパレオにスジが浮か
んでねーぞ!どっちかっていうと」「ひし形だ!」「うおっ、ひし形っ」
「せ、先生。そ、そのパレオはいったい..」「教えてくれぇ」
「これは透けて見えることはないが、レベルアップ用のからくりパレオだ」
「からくりパレオ?」「もっと詳しく」
「まあ簡単に言えば内側は一部だけ粘着が強く、伸縮性があるってことさ」
「つまり!そ、それは!」「先生、もっと短く!」
「それは!透けて見えないが、くぱあパレオだ!」「くぱああああっ!」
「今、葉須香ちゃんのアソコ、くぱあ!なのかっ!」「マジかよっ!」
どうやら、透けて見えないパレオの内側では、肉厚の葉須香の大陰唇が
見事なまでに左右に開かれていたのだ。
仕掛けのタネはシンプルでありパレオの恥丘付近の裏側の布が6か所、
粘着テープのようになっていて、そこに左右の大陰唇をしっかりと貼りつ
ける。
もちろん、これでは左右に開かないが、実は恥丘部分は開く部分を太い
糸で荒く縫っており、許奇が糸を抜いていくと布が開いて、くぱあ状態に
なるという仕掛けだった。
「歌舞伎のかぶせかよ!」「何てものを作るんだよ!すげーぞ先生」
「っていうと今もくぱあなんだ」
「じゃあ、マジでくぱあで校庭を走るのか?」「ひし形しか分からんが、
すごく興奮するぞ!」
校門に居る男子たちがざわめき始める中、パレオを巻いた葉須香が走り
始めた。
透けて見える事はないが、通気性の良いパレオは、葉須香の大きく開い
たおま●こに風を送り込んでいた。
(ぁぁっ!見えないけど、走ると、形がくっきりと浮かんでるよぉぉ〜)
「うおっ!くぱあ最高っ!」「形だけでも興奮が止まらねええ」
校門は一気に賑やかになった。周囲の視線が痛いほど感じられたが、葉
須香は一歩一歩を踏みしめながら走り続けた。
風の抵抗を受けるパレオには、綺麗なひし形が浮かんでくる。窓から見
てる男子たちも、レベルアップの意味を知り興奮が高まった。
「パレオを巻いてるのは、そういうことか!」「これはまさしくレベルア
ップだ!」「ああ間違いない!」
葉須香は恥ずかしさで顔を赤らめながらも、パレオに浮かび上がる形に
どんどん恥ずかしくなってきた。
「明日は絶対っ絶対!忘れないんだからああああ〜」
5周目に差し掛かる頃、葉須香の息は荒くなり、足も重く感じられたが、
全力で走るしかなかった。
(汗でどんどん形が浮かんできてるよぉぉ)
校庭を走り終えた葉須香は、汗だくになりながらも、パレオを巻いたま
まで急いで昇降口へ向かう。
レベルアップを知った後輩女子たちは、すぐに駆け寄り、葉須香を囲ん
だ。
「葉須香先輩、お疲れ様です!」「これが例のパレオなんですね」
「男子には見られないようにするので任してくださいっ」
「先輩っ!身体拭いてもいいですよね」
「うん、お願い」「やったぁ〜」「急いで拭きますね」
後輩女子たちは、口々に葉須香に話しかけながら、無数の手が一斉に伸
びてきた。
葉須香に堂々と触れる機会はこの時ぐらいしかないと感じている後輩女
子たちは、必死な表情で手を伸ばし、少しでも長く触れていたいという思
いが伝わってきた。
「先輩っ。これ元に戻るんですか?まだ開いたままですよぉ」
「それにしても、ここも綺麗なピンク色って..反則すぎます〜」
「見てみて〜。もう閉じてきたっ。しかも元通りじゃん!」
「うそっ!私だったらビラ出たままなのに..すごっ」
一方、その光景を遠くから見つめる男子たちは、まるで異世界の出来事
を目の当たりにしているかのように感じていた。
「やっぱ女子怖ぇ〜」「あれには近づけね〜」「ああ」
誰も一歩踏み出す勇気もなく、男子たちはただその場に立ち尽くしてい
た。まるでバーゲンセールで殺到する女性の集団に近づくことができない
のと同じ雰囲気だった。
ようやく制服に着替え終えた葉須香は、少しフラフラしながら教室へと
向かった。
「おはよう..みんな」「おはよ。葉須香ちゃん。パレオは見えなかった
から大丈夫だよ」「まあ、妄想を掻き立てるレベルアップだったけどな」
「ところで今日はどうする?」「忘れ物をしたので自分から脱ぎます」
この頃は男子に脱がされることはなく、自分から全て脱いで、そのまま
全裸で直立不動する葉須香だった。
もちろん、放課後までこの状態で居なければならず、教室のドアが開こ
うが恥部を隠すことは許されなくなった。
(あ〜ん、どうしてこんな恥ずかしい罰を再開しちゃったのよぉ〜。忘れ
物したぐらいで、ずっと全裸なんておかしいよぉ〜)
「けど..明日こそは絶対に忘れ物をしないで来るんだから..」
まあ次の日も全裸で立つことになったが、葉須香の場合、1日中裸で居
ても、肌を晒すことに慣れないので、そんな初々しさに男子たちの興奮も
高まっていく。
ちなみに校庭全裸パレオ5周の罰はしばらく続き、1組にはあらかじめ
連絡してから走ることになった。
「葉須香ちゃん、これで開始の合図頼むよ」と葉須香のスマホを男子たち
が手渡してきた。
「!これって..グループ招待?」
「葉須香ちゃんも勝手に撮られるより、こっちの方がいいだろ?」
「う、うん..」
4組男子の誰かが作った「わすれんぼの葉須香、罰の会」からのLINEの
グループ招待通知がきていた。
葉須香がタップすると、他にも招待された1組の男子たちがずらりと出
てきた。
「葉須香ちゃんは基本的に既読スルーでOKだから」「う、うん」
「それじゃ、頑張って走ってきてね」
葉須香がLINEに「全裸パレオ5周してきます」と投稿すると、4組の男子
たちによる校庭を走る裸の葉須香の写真がLINEのアルバムにアップされた。
違った意味でグループへの参加はレベルアップした罰のようだ。
LINEのアルバムには、どんどんと葉須香の恥ずかしい写真が増えていき
今も様々な角度から撮られていく。
「誰だよ〜。おっぱいのアップばっかり撮ってる奴は!」
「すでにひし形集が出来てるぞ」
「うなじをいっぱい撮ってる奴もいねーか?」
「おい、これ葉須香ちゃんも見れるのを忘れてねーか」
「駄目だ、すげー増えていく」
男子たちは楽しそうに写真を撮り続けた。今までこっそり撮っていたの
が、堂々と撮れるようになったことで、羽目を外していた。
羞恥な撮影タイムは葉須香が走ってる間、ずっと続いていた。校庭を走
るたびに、シャッター音が響き渡り、次々と写真がLINEのアルバムにアッ
プされていった。
罰が終わった頃には、容量の小さい携帯では重くて開けない状態になっ
ており、運がいいことに、葉須香の携帯からも見れなかったらしい。
しかし、4月中旬でこれほどの罰だと、この先はいったいどうなるのだ
ろうか?葉須香はこれからも続くであろう罰に対して、不安を覚えた。
その日の夕方、葉須香は家に帰り、疲れた体をベッドに投げ出した。ス
マホを手に取り、LINEの通知を確認すると、男子たちからのメッセージが
たくさん届いていた。
「葉須香ちゃん、今日もお疲れ様!」 「調子に乗ってごめん」「今日は
撮り過ぎた」
葉須香はそのメッセージを見て、怒る気はなく、笑顔を浮かべ「反省
しなさいっ!」スタンプで返した。
すると、男子たちはそのスタンプを見て大喜びし、次々とメッセージ
を送り始めた。
「葉須香ちゃん、スタンプかわいい!」 「反省します!でも、また撮ら
せてね!」「次はもっといい写真撮るから!」
葉須香はその反応に少し驚きながらも、男子たちの楽しそうな反応に
微笑んだ。
(それにしても..同じおっぱいばかりいっぱい撮って意味あるのかな)
撮られた本人としては恥ずかしいが、あまりの数の多さに疑問の方が
強くなってしまい、ついつい聞いてみた。
「これって、どれも同じおっぱいばかりだけど..意味あるの?」
この質問に男子たちが、本人相手に熱く語り始めた。
「いや、これ角度が違うんだよ!見て、この写真は少し斜めから撮って
るから、揺れの動きがよく分かるんだ」 「そうそう、こっちは光の加減
が絶妙なんだ!乳首のピンクさがいい感じに出るんだ」「この位置から撮
ると、背景の景色も一緒に写るから、おっぱいを出してる場所が分かるん
だ!」
(えええ〜、どれも同じなんだけど..)
ついつい葉須香は「分かりません!」スタンプを押してしまうと、男子た
ちの熱意にさらに火がついたようだった。
「葉須香ちゃん、こっちの写真見て!ジャンプした瞬間を捉えていて、お
っぱいの躍動感が最高なんだ!」
「これはどうだ!全力で走ってる瞬間。おっぱいから汗が飛び散ってるの
が見えるだろ?これは実に美しい!」
「いや、こっちの横乳も最強だろ!」
いつの間にか葉須香本人を無視しての熱弁合戦が始まり、それに呆れた
葉須香はスマホの通知をオフにした。
「もう絶対に明日は忘れ物なんかしないんだからぁぁぁ!」
そう固く誓った葉須香であったが、次の日は言うまでもなく再び校門で
全裸になり、またパレオを巻いて校庭を5周走った。
この罰は4月下旬前まで続き、ひし形の中を見られることはなかったが、
開くスピードが日に日にスムーズになっていくことに葉須香は気づいてい
なかった。
そう、このスムーズさが新たな罰の幕開けとなることを、葉須香はまだ
知らないのであった。
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