第63話「罰の舞台は昇降口へ」


 5月中旬まで続いたパーツの罰は枯葉の罰同様に、男子たちを期待させ たまま、おま●こを公開することなく終わってしまった。  しかも罰は再び全裸直立不動の罰に戻ったのだが、葉須香にとってはす ごく恥ずかしいものになった。  それは横向きで立つことになり、視線の先には廊下が見えるからだ。  新たな罰、「教室ドア全開の罰」が始まり、誰でも3年4組の前を通れ ば、葉須香の全裸姿を拝めるようになってしまう。  今までも休み時間になると教室のドアは普通に開け閉めOKだったので、 葉須香の裸を見ようと思えば簡単に出来た。  ただ、それは正面での姿ではないので、今回の罰は多くの男子たちが待 ち望んだものであろう。 「…もうすぐ休み時間..きっと、みんな、集まってきちゃう..」  時計をチラチラ見る葉須香の耳にチャイムの音が聞こえる。  4組以外の男子にとっては待ちに待った至極の音であろう。チャイムと 同時に各教室のドアがガラガラッと開かれ、4組の前に男子たちが殺到し た。 「すげー!マジで葉須香ちゃんがこっち向いてる!」 「しかも全裸だぜ!」 「おいおい、この開いた扉に張ってある張り紙、真に受けていいのか?」  張り紙には何と「撮影自由です」と堂々と書かれていた。  もちろん、3年の男子たちはこっそりと葉須香の全裸写真は手に入れて はいるが、まさか堂々と撮影できる日がくるとは。 「えっと、葉須香ちゃん..写真撮っていいのか?」 「嫌なら、俺たちも我慢するけど..」  意外にも葉須香に承諾を求めた男子たちに、少し首を傾けて笑顔で応え た。 「…こ、こ、これも罰なので、どうぞ撮ってください」 「おおっ!マジか!」「やったぁぁ〜」  早速、男子たちはスマホやデジカメを手にして、葉須香の恥部を狙い撃 ちする!全身、おっぱい、おま●こだ!!しばらくシャッター音が鳴り止 まなかった。 「ちくしょぉ〜!やっぱ葉須香ちゃんのヌード、最強だな!」 「このヌード見ると、アイドルの水着姿なんて興味わかなくなるぜ!って 言うか水着のリクエストって駄目なのか?」 「いやお前っ!裸の罰を水着にするのかよ..いや、それ大賛成かも!」 「そうだな!水着の膨らみも必要だ!この水着の下には、このおっぱいが あると思ったら..」  何故か、男子たちの熱い要望で、休み時間の半分は水着着用が認められ た。もちろん葉須香自身もずっと裸にならなくて済むので快諾した。 (正確には葉須香のトイレタイムとなった。今までは全裸でトイレに駆け 込んでいたらしい)  さすがの葉須香も今回の罰には危機感を覚えた。この罰を続けたら、ほ とんどの男子に生の裸を公開することになるからだ。 「あ〜ん、このままじゃ男子全員に裸を見られちゃう!絶対に!絶対に! 明日は忘れ物しないんだからぁぁぁ〜!」  いつものように強く決意する葉須香であったが、翌日になるとやっぱり、 全裸で立っていたのは言うまでもない。  この罰は次第に他の学年の男子の耳にすることになり、下級生も勇気を もって3年生の廊下へ向かうようになる。 「おおっ!あれが4組じゃないか?もうすぐで葉須香先輩の..」ごくり。 「ん?1年生か?せっかくだから特等席にこいよ!」ドアの前に誘導する 3年生たち。 「すげぇぇぇ!葉須香先輩がマジですっぽんぽんで立ってるぞぉぉぉ!」 「先輩のおっぱい鬼ヤバいっす!あんな美乳、見たことないっすよぉぉ〜」 「けっこうデカいけど何カップっすか?」「Dカップらしいぜ」 「おおおおおおおおっ!」「そろそろ、下も見てみろよ」 「うおっ!マン毛少なっ!恥丘に生えてないんっすね」 「しかも先輩のおま●こツルツルで綺麗だなぁ」 「あれなっ、開いても中見えねーんだぜ」「マジっすか!!」  葉須香の生全裸に圧倒される1年生男子。女性の恥丘がネットで簡単に 見れる時代の彼らでも、葉須香のおま●こには釘付けになってしまう。  割れ目がくっきりと出てて、肝心の部分が見えずとも、軟らかそうなプ ルプルとしたおま●こは魅力的だ。  しかも、Dカップのおっぱいも美乳で乳首も透き通ったピンク色ときて るのだ。 「先輩たちが水着姿が見たい気持ち分かるぜ!絶対ぶるんぶるんするやつ だぁぁぁ〜」  そう、水着姿で慌ててトイレに向かう葉須香のおっぱいの揺れは見事な ものだった。いつポロリしてもおかしくないぐらいのぶるんぶるんだった。  それでいて、葉須香の忘れ物が続くので、5月下旬になると、全学年の ほとんどの男子に裸を見られてしまい、ついには放送部のカメラに写され ることも許可されてしまった。  昼休み、普段は風景映像を流しながら、生徒から寄せられたリクエスト 曲を流すディスプレイにまさかの葉須香のインタビュー映像が流れる。  普段は閑散としている校内各所に設置しているディスプレイには男子生 徒が殺到した。 「いいのかよ、これっ!普通におっぱいもおま●こも映ってるぞぉぉ!」 「いや、校内放送だし、外で流れるわけじゃないから、アリじゃね?」 「っていうか、放送部長の村西やりすぎだろ!もう、俺たちAV見てるみ たいだぜ」 「けど、これも忘れなければ今日、実現しなかったんだよな?放送部に撮 られるのを分かって忘れ物するとはな..」 「なあ、これってしばらく、昼休み放送部の罰が続くんだろ?さすがに、 これじゃ明日は忘れ物しないだろ!」 「俺もそう思う!」  誰もが今度こそ、葉須香が懲りて忘れ物をしないと思ったが、次の日も 忘れ物をしてしまい、昼休みには昨日同様、葉須香の裸映像が流れたので あった。 (あ〜ん〜、どうして忘れちゃっただろう..もうこれじゃ、校内のみん なに裸を見られちゃうよぉぉ)  当然、校内の男子たちに何度も裸を見られていく葉須香に、罰のレベル アップが伝えらえた。 「葉須香くん、これだけ昼休みに生放送されても忘れ癖が治らないのか? みんな、君のおっぱいを見ながらランチしてるんだよ」 「す・すいません..先生..」 「もう、ほとんどの男子生徒に裸を見られてるのに..忘れ物が続くのは 残念だな」 「ぅぅ..自分でも反省してます..」 「どうやら、葉須香くんにはこれ以上の罰が必要かも知れんな..」 「・・・・そ・それって!!」 「ああ、レベルアップだ。明日からは昇降口の罰だ!」 「え?昇降口って..まさか」 「今まで教室で確認してた忘れ物チェックを昇降口で行うことにする!」 「それじゃ..忘れ物をしたら..」 「さすがに今までとおりに全裸になるのは可哀想だから、まずは下着まで としよう!もちろん、忘れ物をしなくなればレベルアップはしない!」 「わ、わかりました..明日から忘れ物をしたら..昇降口で..」 「何をする?」 「…昇降口で下着姿になります..」 「いい答えだ。その代わり放送部の罰は今日限りで終わりにしよう」  言うまでもないが、翌日の朝、昇降口には多くの男子が詰め掛けた。 「さすがに今回は忘れ物しないんじゃないか?」 「ああ、いくら裸を見られてるとはいえ、教室の中だし、昇降口で脱ぐの はキツイだろ」 「!おいっ、葉須香ちゃんが登校してきたぞ」  校門の方から葉須香がこちらに向かってくるのが見えた。一見、何も忘 れ物をしてないように見える。どうやら、葉須香自身も忘れ物をしなかっ たことに自信を持って昇降口にやってきた。 「おはよう、みんな。今日はこの通り、忘れ物しないできました!」 「おおおっ!」「ついにこの日が!」「残念な気持ちもあるが嬉しいぜ!」  一応、鞄の中を許奇が確かめる。しばらくして、鞄をポンッ!と叩いて、 「葉須香くん!全て揃ってるよ!」と笑顔でかえしてきた。  葉須香も忘れ物克服したことに、大喜びし何度もジャンプする。昇降口 にいた男子たちも拍手をしようと思った時、誰かがぼそりとこう言った。 「えっと、葉須香ちゃん..それって生徒手帳だよね?」 「えっ?」  スカートのポケットに入れてた生徒手帳らしきものが床に落ちたのだが、 どう見てもメモ帳にしか見えない。 「…えっと、生徒手帳は確か..」急いでスカートのポケットに手を入れ て探す葉須香だが、しばらくするとポケットを探っていた手はホックの方 へ向かっていた。  パチンッ!ストンッ!葉須香のスカートが床に落ちた。 「す、すいません..生徒手帳..忘れました..」 「そっか..惜しかったな..」  本来なら、下着姿になっていく葉須香に喜びの声をあげる男子だが、今 日は静かに見守ることにした。  けれど、これなら明日は大丈夫だろう。みんなそう思ったが、翌日は鞄 の中に忘れ物が見つかった。  どうやら、初日が一番忘れ物をしなかっただけで、昇降口の罰がしばら く続くことになる。 「おはよう、葉須香ちゃん」 「お、おはよう..」 「その顔じゃ、今日も?」 「はい、教科書を忘れました..」  今日も下駄箱横に置かれた籠に脱いだ制服を置いて、下着姿で教室に向 かう葉須香。  もちろん、下着姿で居られるのは教室に入るまでで、教室に入ると今度 は下着も外していく。  全裸直立不動の罰はそのまま続行しており、忘れ癖を無くさない限り、 裸で立つ生活は続くのだ。  そして週末の特別罰も大きく変わり、2時限目になると何故か制服姿に 戻った葉須香が「今週は3組ですよね?」と確認してから1年3組へ向か う。  どうやら、週末の美術の授業で裸婦画デッサンのモデルをする罰が始ま った。  1年1組から毎週、順番にクラスを替えて美術の授業で行う罰であり、 今週は1年3組の美術の授業で裸婦画デッサンのモデルをすることになっ た。  制服姿の葉須香が教室へ入ると用意されたデッサン台で歩いて行く。  これは美術の授業ということなので、最初は制服姿のデッサンから始め、 徐々に脱いでいく流れでだった。  しかも度を超えない範ちゅうでデッサンの指示を出すのはOKだ。 「先輩、もっとお尻を突き出してくれませんか?」 「うん、こ、これでいい?」 「先輩、おっぱい揉みながら、可愛い笑顔もしてほしいな」 「うん..」  葉須香は両手でおっぱいを揉みながら、笑顔で応えてきた。 (ぅぅ..もう絶対に忘れ物をしないんだからぁぁ〜!このまま忘れ物を 続けたら下着姿の罰もレベルアップしちゃうよぉ〜)  けれど、今の時期は梅雨であり、雨が降り続けているときは、どうして も特定の忘れ物が多くなってしまう。  それは傘の置忘れであり、葉須香は雨が降っていても置き忘れてるのだ。  しかも傘にばかり気をとられると、違うものを置き忘れてしまう有り様。 「あ〜ん、今日は傘を置き忘れちゃったよぉぉ〜」  雨が降ってるのに傘を置き忘れて、頭にカバンを乗せながら走る葉須香。  かなりの大雨なので、昇降口についた頃には制服はびしょびしょとなっ ていた。 「おはよ、葉須香ちゃん。今日は傘を忘れたんだ」 「う、うん。傘を置き忘れました..」 「まあ、ここで脱ぐんだから、俺たちが帰るまでに乾かしておくよ」 「ううん、自分でやるから..」 「だめだめっ、こういうのも罰と1つとしてやらなくちゃね」 「そ、そんな..」 「じゃあ、みんなでちゃっちゃと脱がしちゃおうぜ!」  葉須香の濡れた制服に複数の男子の手が伸びていき、上着やシャツ、ス カートがあっという間に剥がされていく。 「ちょっと、もう制服は全部脱いでるんだけど..」 「そうだけど、ブラもショーツもびしょびしょだよね?」「えっ?」 「これじゃ風邪引いちゃうし、こっちは交換しちゃおうぜ」「えぇっ!」 「どっちにしろ、教室で脱ぐんだから、一緒に乾かしちゃおうぜ」 「ちょっとぉぉ〜」  男子たちに囲まれてる中では、逃げることも出来ず、両腕を上に持ち上 げれて、ブラのホックをパチンと外してきた。 「ほら、おっぱいの谷間、すげー濡れてるじゃん」と男子が堂々と葉須香 の乳首を摘まんで左右へ引っ張った。 「これじゃ下もびしょびしょだぜ」「えっ、そっちも」  両腕を軽く持ち上げられ、足が床から離れたところで、濡れたショーツ の方もスルスルと降ろされた。  おま●この方が丸出しにされたあたりで、葉須香も諦めたようで「んも ぉ〜、みんなエッチなんだから..」と少しムッとした顔で文句を言った。  いや、普通ここは叫ぶところだろうと思う人もいるが、男子たちは多少 のスケベ心を出しながらも、基本紳士的なことしかしないからだ。 「それじゃ、さっさと拭いちゃおうぜ」と葉須香の全身が数枚のフワフワ の高級タオルに包まれる。  身体についた水滴を丁寧に拭きとっていく仕草は、お嬢様と数人の執事 みたいな光景だった。 (ぅぅ..これじゃ何の文句も言えないよぉ〜。けど、下の毛のドライヤ ーは恥ずかしいからやめて欲しいよぉ〜)  男子曰く、ここは一番ダメージが受けやすいので丁寧なヘアートリート メントが必要らしい。    こうして家を出た時と同じ、全く濡れてない下着姿となって教室へ向か う葉須香。  まあ結局は交換した新品の下着は教室に入ると脱ぐことになるので、あ まり穿く意味がないような気もする。  なので、罰が続くと交換下着は普段、葉須香が絶対穿かないものになっ ていった。  黒のスケスケ下着の時は、乳首もおま●こも丸見えなので、全裸で教室 に向かっているようなものだろう。  いや、これでもマシな方であり、土砂降りで傘を置き忘れたときはペナ ルティだと言わんばかり、ほとんど紐でできている恥部丸出しの下着を着 けることになった。 「何かもう危険な流れになってきてるよ..このままじゃ、またレベルア ップされちゃうよぉ〜」  そう、葉須香が危惧するように昇降口の罰のレベルアップが近づいてき た。次にくるのは間違いなくブラ没収であろう。  さすがにパンイチで教室に向かいたくない葉須香は今度の今度こそ、忘 れ物をしないと固く誓う。  だが、週末の特別罰の方も合同野外デッサンというものが密かに用意さ れているなど知るはずもないだろう。


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