第34話「恥ずかしい臨海学校」(挿絵:さばにしきさん)


※時々CGと文字が重なる場合がありますので、その時は1回再読み込みしますと直ります。

 7月下旬となり夏休みに入ったことで恥ずかしい罰から開放されること になるはずだった葉須香。  だが、今年はまだ忘れんぼの罰から逃れる事が出来ないイベントが待っ ていたのであった。  それは臨海学校であり、2年生は全員2泊3日の日程で参加することが決 まっていた。  今回は予め笛地と恥ずかしい罰の内容を決めているので、絶対に忘れ物 をしてはいけないと今度こそ葉須香は決意することにした。 (明日の臨海学校では絶対、忘れ物なんかするもんですか!)  必死にそう思った葉須香だったが、呆れたことに翌日に忘れ物をしてし まう。  あれ程、恥ずかしいことを避けたいと思っていたのに忘れてしまうなん て自分の馬鹿さ加減に情けなくなってしまった。  バスの中で忘れ物をしたことに気づいた葉須香が笛地に報告すると、さ っそく罰で着るものを手渡された。 「すいません..先生..ノートを忘れました」 「何だ、葉須香また忘れ物をしたのか?忘れたらあれを履くことを知って て忘れ物をしたのか?」 「はい..」 「まあ、しかたないな。途中のインターチェンジで着替えて目的地につい たらみんなに見せて反省するがいい」 「・・・は・はい..」  笛地の少し意味深な言葉にバスの中で聞いてた男子たちが反応し、新し く履くものについて聞いてきた。 「先生〜あれって何っすか?もしかして新しいレベルアップっすか」 「まあ、そういう事だな。この前の抱き合いの罰やカラーマジックの罰は 夏休み前までの約束だからな」 「じゃあ、カラーマジックする前にしたずるりパンティが復活っすか?」 「前の罰で使ったショーツは、もう使い物にならなくなったから違うのに した」「それじゃ、今度はOバックとか紐下着っすか」 「シースルーっても最高だぜ」 「馬鹿もん!ここは学校だ。校則で禁止されている派手なショーツを履か せるわけにはいかないだろ」 「じゃあ、前と同じで、新しいずるりパンティを用意するっすか?」 「同じ罰はしない、葉須香には前のより全てを覆う安定したのを履いても らった」 「えー、何だよ。それ!?それじゃレベルダウンになっちまうぜ」 「もういい加減、パンティもなしにしよーぜ」  笛地の答えに男子たちからがブーイングが起こり始めた。  だが、笛地はそんな不評にあっさりと答えていく。 「確かに前のショーツより、ずっと地味だが、それは見てから文句を言う んだな」「前より地味なら、面白くねーな」 「笛地のやつ。さすがにこれ以上のレベルアップは不味いと思ったんじゃ ねーのか」  男子たちは期待はずれの笛地の言葉にガックリし始める。  だが、それは葉須香が目的地につくまでのバスの中までの事であった。  午前中に臨海学校で泊まる旅館についた2年生が、まずはクラス毎に個 々の大部屋に集まり、担任によるレクレーション授業を1時間ほど受ける ことになっていた。  当然ながら忘れ物をした葉須香が大部屋につくと上を脱ぎ、おっぱいを 丸出しにする。  ふと、葉須香のおっぱいを見るといつもよりも乳首が恥ずかしさで固く 勃っている。  レベルダウンの罰なら葉須香が恥ずかしがる事もなく、乳首がピンと勃 つ事もないだろう。  勃ってる乳首に気づいた一部の男子たちが謎の罰に生唾を飲み込む。  一体、スカートの中に何を着けているのだろうか。   そのスカートを外す瞬間が、いよいよ迫ってきたのだ。  葉須香の指がスカートのホックに近づき、ホックをパチンと外すと、ス カートが一気に床に落ちていく。  ついにクラスメイトの前で新しい罰で履いた姿を見せる時がきてしまっ たのだ。  ストン.. 「うおおぉぉぉぉぉーーーーー」 「きゃぁぁぁぁーーーー」 「まじかよぉぉぉーー」 「うわぁぁぁぁぁーーー」  男子たちは大きな声をあげながら、狂喜に満ちた大歓声を出し、女子た ちは悲鳴に近い叫びを大部屋中に出してきた。  これだけの反響を引き出したもの..それは何とオムツであった。  高校生の葉須香が大人用の紙オムツを履かされて立つはめになったので あった。  葉須香自身は顔を真っ赤にしているが、クラス中のみんなも顔を赤らめ てこっちを見ている。  考えれば当たり前だろう。本来なら赤ん坊や老人しか着けないものを高 校2年生の葉須香が履かされているのだから。  ましては上はおっぱいを丸出しで立っており、そのおっぱいも平らな胸 ではなく、大きく揺れるCカップのおっぱいなのだから、その姿はかなり 衝撃的なものとなっているに違いない。  男子の方からは喝采が湧き、女子の方から軽蔑の眼が葉須香に降りかか ってきた。 「こりゃーすげーな。さすが先生だぜ!」 「男子ったら、あんなので興奮するわけ?サイテー」 「お前らも顔を真っ赤にして見てるじゃねーか。興奮してんじゃねーのか」 「馬鹿言わないでよ..見てて恥ずかしいだけよ」 「そうだな。俺たちも、こんな姿が見れるなんて驚きだぜ」  次々と賑わい始める中で、ようやく笛地が話し始めた。 「いいか、お前らも知っての通り、葉須香は忘れ物の常習者だ。これを治 すにはかなりの恥ずかしい罰を味わって身体で覚えさせるしかない」 「それでオムツってわけですか?」 「そうだ。これなら、葉須香も2度と忘れ物をしようとは思わないだろ。 そうだろ、葉須香」 「は・・はい..」 「もし、これでも忘れ物をするんなら、夏休みが終わっても紙オムツの罰 が続くんだからな」 「わかってます..」  結局、今までの罰より恥ずかしい罰へレベルアップされてしまった葉須香。  今、考えると全ての部分を隠せるという言葉に騙されて選んでしまった 気もする。  こんなに恥ずかしい目に遭うのなら、まだ派手な下着の方がましかも知 れない。 (今度こそ..絶対に..忘れ癖を治さないと..夏休みが終わっても、 こんな姿で毎日、立つなんていや..)  どんどん増してくる恥辱な罰に葉須香は真剣にどうにかしなければなら ない。  だが、葉須香はオムツ姿の罰に隠れた罠があることを知らなかった。  こうして恥ずかしいオムツ姿を晒して、午前中のレクレーション授業を 終えた葉須香。  午後は全て自由時間となるのだが紙オムツはずっと着けるように笛地に 言われてしまったのだ。  とりあえず自由時間は紙オムツの上に服を着ていいことになってるので 外見からはわからないのが救いだろう。  本当なら皆と一緒に海で泳ぎたいところだが、さすがに紙オムツの上に 水着をつけることが出来ないので旅館の中でじっとするしかなかった。  窓の外を見ると、ほとんどの生徒が水着となって海水浴を楽しんでおり、 泳いでるみんなが羨ましくてたまらない葉須香であった。 「私も泳ぎたかったのに..先生の意地悪っ!あっ、相崎さんと飯倉さん」  よく見ると相崎と飯倉が楽しんで水をかけあってる姿が見えて、ますま す旅館の中で見てるだけの自分が情けなく思えてきた。

「相崎さんと飯倉さんも楽しそうだよぉ〜」
2人がお互いに相手の身体に向けて子供
みたいに水をかけ合ってはしゃいでいる。
飯倉の自慢のおっぱいがぶるんぶるん
揺れるのを見ると、この前の抱き合い
の罰を思い出す葉須香。

「そういえば..飯倉さんって、わざと
乳首をあわせてくるから恥ずかしかっ
たわ..」
男子たちからは2人の横乳しか見えな
いが、何と飯倉がよく故意的に乳首を
重ねて悪戯してくるのであった。
それも、お互いの乳首は罰のせいです
っかり固くなっていたので、擦れ合っ
た快感はかなりのものであり、真っ赤
になる葉須香の耳元で飯倉が男子たち
に聞こえない甘い小声でこう話してく
るのだ。
ぼそっ「葉須香ちゃん〜感じちちゃっ
たぁ〜?」
男子たちに見られてるというのに、大
胆な悪戯を仕掛けて葉須香の反応を
楽しむ飯倉であり、今でも思い出すだ
けでも顔が真っ赤になってしまう。
「飯倉さんって結構、大胆なことして
くるのよね..逆に相崎さんの方がお
となしかったかも..」

 飯倉との水かけを元気よくやっている相崎だが、葉須香の言うとおり罰 を受けてる時はいつものハキハキした感じがなく、逆に時々泣きそうな表 情を見せる意外な一面があった。

抱き合いの罰の途中で急に弱々しい声で
相崎が葉須香に確認してくる。
「ねぇ..本当に肝心なとこが見えてない
よね?みえてないよね?」
「うん、ちゃんと抱き合っているから見ら
れることはないけど」
「もっと..強く抱いていい?隙間があり
そうで怖いの..」
「うん、私はいいけど..」
目をつぶりながら、ぎゅっと強く抱きしめ
てくるとこを見ると本当に恥ずかしくてた
まらないと言ったところだろう。
当然ながら、飯倉のように悪戯を仕掛け
てくるゆとりなど無く、恥部を見られない
ようにすることだけで頭がいっぱいの相
崎だった。
ただ罰が終わり水着をつけると、途端に
いつもの相崎となり、いやらしい視線で
見ていた男子たちを罵倒してくるぐらい
だ。
「この変態男子共、いつまで見てんだよ!
横乳なんかで鼻の下のばしてるんじゃね
ーよ!」
ただ相崎の声質が甘い声なので、割かし
罵倒されるのが快感になる男子たちであ
った。
「もうっ見ないでよっ!ばかばかっばか!」
「もっと怒ってくれぇぇー」「俺もぉ〜」
「むっかぁ〜。ふんっふんっふんだっ!」

 何か相崎が怒れば怒るほど、男子たちのハートを鷲づかみしているよう であった。  そんな2人が水の掛け合いなんかしているせいか、気がつくと2人を囲う ように多くの男子たちが集まってしまった。 「何だよ。お前らっ!じろじろ見るなよっ!この変態っ!ど変態っっ!」 「うぉぉ〜、もっと言ってくれぇぇー!」「俺にもぉぉ〜」 「んも〜何よ何よぉぉー!あんたらバッカじゃないのっ。むかつくわぁ」 「あーちゃん(相崎のあだ名)..怒ると逆効果だと思うわぁ〜」  あまりにも寄って来る男子たちから逃げるように旅館に戻ってきた相崎 と飯塚が葉須香を見かけて声をかけてきた。 「葉須香ちゃん、何そんなとこで時間つぶしてるの?」 「もし良かったら一緒に買い物いこうよ〜」 「今日はちょっと..」 「あっ、もしかして何か変なことを笛地にされたんだろ?」 「あの笛地ならやりそうね〜。いったい何されたの」 「じ・実は..」  相崎と飯塚に聞かれて、葉須香は素直に小声で罰の内容を教えてしまった。 「えぇ〜、紙オムツかよ..また、超はずいのを出してきたな」 「それじゃ、泳ぐことも出来ないじゃない〜。せっかくの臨海学校なのに〜」 「うん、明日は泳ぐ時ぐらいは外していいか頼むつもりだから..」 「そうした方がいいよ。けど、そういう嫌な時ほど買い物だよっ!」 「そうよ。楽しいことして忘れた方が楽でしょ〜。外に出るなとは言われ てないんだし〜」 「そ・そうね..」 「じゃあ、罰のことを忘れるぐらい、楽しもうよ」 「そうそう〜一緒に行きましょう」 「うん。わかったわ」  こうして相崎と飯塚と買い物に行き、罰のことを忘れるぐらい楽しいひ と時を過ごしたのであった。 「結構、買い物をしてしまったな。お買い得なものばかりだったからツイ てたぜ」 「そうね〜♪いっぱい買ったわねぇ〜葉須香ちゃんも結構買ったよね」 「うん、買いすぎちゃったかも〜」 「まだ時間もあるし、寄り道しようよ」 「そうね。じゃあ、ちょっとゲーセンで遊んでいこうよ〜♪」 「ゲーセンって..あまり私ゲームは..」  真面目な性格であった葉須香にとっては実はゲーセンはあまり行った事 がなくて、少し怖いイメージを抱いてもいた。 「もしかして葉須香って、あまりゲーセンいったことないの?」 「それは、もったいないよ〜。ゲーセンっておもしろいんだから〜」 「そ・そうなの?」  少し不安な葉須香であったが、意外にも連れて行かれたゲーセンは女性 が多く、葉須香が楽しめるゲームもいっぱいあったのだ。 「葉須香、右みぎっ!」 「そこでアタックだよ〜」 「わかってるっ!アタックね!よしっ勝ったぁぁ〜」  すっかりゲームの楽しさにのめり込み、時間を忘れてプレイを続ける3 人は結局、自由時間ぎりぎりまでゲーセンに居てしまった。 「うわっ、もうこんな時間か..」 「早く帰らないとやばいかも〜葉須香ちゃん、そろそろ帰ろ♪」 「これ終わってから、もうすぐでいいタイム出せるからっ」 「しょうがねーな。少し待つか」「葉須香ちゃん、意外にゲーム好きかも..」  葉須香がゲームを終えるのを待って、ようやくゲーセンを出る3人にあ る機材が目に飛び込んできた。  それはプリクラであり、相崎と飯倉がプリクラを撮ろうと言い出してきた。 「なぁ、最後にプリクラでも撮るか?」 「うんうん〜いいかも♪いつものプリクラだね」 「プリクラ..私も撮るわ」  こうして、プリクラを撮り始めることになったのだが、これが葉須香に 新たな恥辱を呼ぶ事になるのであった。


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