プロローグ(挿絵:たーちんさん)


※時々CGと文字が重なる場合がありますので、その時は1回再読み込みしますと直ります。

私の名は新宮 沙智菜(しんみや さちな)。 来週から高校生となる16歳の女の子です。 今日は私の大好きな周兄さんへの愛の手紙を書いているところ です。(と言っても周兄さんは気づいてくれないけど..ぐすん) 「周兄さん、お元気ですか。来週から通う高校の制服姿の私の 写真を送ります。もし良かったら写真立てにでも入れて机の上 にも飾ってください」 海外に行っている周兄さんへの手紙を書きながら、先ほど撮った 制服を着た写真を入れる私。 けど、周兄さんはこの写真を見て、私がいろいろ変わってしまった 事に気づいてくれるのであろうか。 そう、露出の気に目覚めてしまった私の事を..

「う〜ん、やっぱり、これじゃ気づかないよね..」
新しい高校の制服を着て体育座りで微笑んで
いる自分の写真。
実は下着を一切着けないで撮った写真なのだが
出来上がりを見てみると、普通の可愛い写真
になってしまった感じだ。
ちなみに現像に出すわけにはいかないので、
お父さんの高いポラロイドカメラを借りて
何枚かいろんなアングルで撮ってみた。
もちろん、アングルを間違えて人には見せ
られない写真が数枚出来たのも事実である。

「ううっ..これは完全に丸見えだよ」
自分でタイマーセットしながら撮っていた
ので、中には思い切り秘部が丸見えに
なっている写真も撮ってしまったのだ。
「これは、どっか人目につかないとこに
しまっておかなくちゃ..」
本当は破いた方がいいんだけど、破く
のが勿体無いとこが私の悪いとこだろう。
「とりあえず、間違えて入れて送らない
様に別にしなくちゃ..」

「本当はわざと送ってもいいんだけど..」
(ぶんぶんっ)首を大きく振る音。
「だめだめっ駄目よっ!やっぱりまだ周
兄さんには知られたくないよぉぉ〜」

いずれは私の性癖を知られてしまうと思うけど、その時は自分の 全てを周兄さんにあげる時かも知れない。 けど、私の露出の性癖が自分の思った以上に、だんだんと危なく なってきている事に気づかず、それが原因でこれから、様々な 羞恥な高校生活を送ってしまうとは、この時の自分は思っても いなかったのであった。


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