エピローグ「新たなる戦いはすぐそこに」
翌週の土曜日、いつもの老人会が銭湯で行われる事になった。
好色会の老人たちがみんな集まってる中、琉璃乃の祖父の玄が大泣きし
て琉璃乃を抱きしめた。
「うぉぉぉんんっ〜、琉璃乃よ。よくぞ、ここまで成長したぞ」
「ちょっと裸で抱きしめないでよ。当たってるでしょ!アレがぁぁー!」
「すまんすまんっ、あまりの成長ぶりに我を失ったわい」
「さっきから何よ。成長ぶりって..別に身体のラインは変わってないわよ」
「いや、お前が由子を責めることなく許した心の大きさに感動したのじゃ!」
「やっぱり、ゆっこのことを知ってたのね..かなり前から知っていたん
でしょ?」
「直接は聞いておらんが、薄々感じておった。じゃが、わしは心を鬼にし
て、お前が成長することに切に願っていたのじゃよ!」
「そんなに私に羞恥拳を引き継がせたいわけ」
「いや..それよりも..えっと」コホン
「・・・・何か隠してるでしょ」
「う〜む、これを言っていいのやら。わしも迷うとこなのじゃ..」
「いったい、何なのよ。はっきりしてよ。おじいちゃんっ!」
「それは私から説明するわ。こういう役は私が合っていそうだから..」
「ゆっこ..」「うむっ、さすがは羞辱派のトップじゃ!」
「えっと、琉璃乃ちゃんも知ってるけど、私が羞辱派のトップにいる祖父
を引き継いだのは知ってるよね?」
「それは知ってるわよ。三羞牙が羞辱派のトップってことぐらい」
「義の珠紅、知の稚奈、仁の由子。これに何か変な違和感を感じない?」
「それって、義・知・仁の名乗り頭のこと?要は足りないってこと?」
「ぴんぽーん♪さて、かっての羞恥拳を完成させた好色会は何個に分裂し
ましたでしょう〜」「・・・・・3つだよね」「ぴんぽーん♪」
「えっと、ゆっこにおじいちゃん。確認したいけど、まさか羞辱派の他に
も1つ変なのが残ってたりするの..はは」
「まあ、3つだしな..」「そうね♪3つだし..」
「ちょっと待てぇぇ!残りの流派にも三羞牙みたいのが居るってことなの
ねぇぇ〜」
「まあ、中途半端だしな..」「そうね♪義・知・仁じゃ足りないし..」
「いやよっ!いやよぉぉぉぉーーー!また変な辱めをする子が来るのね、
来るのねぇぇー」
「よく女性だと分かったの〜」「流れから考えると女性ってのが導き出せ
るわね♪」
「また戦いの日々が続くのね、続くのねぇぇぇぇーー」
「とりあえず、ファイトだ!琉璃乃」「頑張って、琉璃乃ちゃん♪」
「他人事のように言うなぁぁぁぁぁーー!今度はどんな連中かぐらい教え
てよ」
「それは禁則じゃなかったよな?」「ええ♪もう1つの流派は体技をメイ
ンの女子たちで、悶絶プロレス使いの勇の三恥牙。千の大人のおもちゃ使
いの信の三恥牙。百人の女イかしのレズ使いの礼の三恥牙。今度は分かり
やすい様に名前に頭文字が含まれているみたいです♪」
「それは分かりやすいの〜」「はい、分かりやすいです♪」
「分かりやすくても戦いたくないよぉぉぉぉぉぉーーーーー!」
どうやら、まだまだ琉璃乃の戦いは終わりそうにない感じだ。
頑張れ、琉璃乃♪
羞恥拳継承者として戦い続けるのだっ!
「戦いませんっ!どうしてこうなるのよぉぉぉぉぉーーー!」
(終わり)
「琉璃乃ちゃんの羞恥簿」完