第12話「美瀬乃M、危機せよ!!」
美瀬乃Mのピンチに突如現れたカラフルなハイパーガーF。
そのロボットの名はアバウトA 25号!!
パイロットの掛声と共に今、アバウトAのアームが発射された!!
=ふっ飛ぶのだぁぁぁぁーー!!アバウトAロケットアーム!!=
ボカァァァァーーーーーーーッッッッッ!!!
アバウトAの右腕がアームの発射と共に木っ端微塵に吹っ飛んだ!!
言葉通り、敵に当たる前に吹っ飛んでしまったらしい。
=ぎょえええ!!しまったのだーーー=
「こらぁぁーー!!何やってんのよ!!」
=仕方ないのだ!!発射する爆発エネルギーを考えるとこうなってしまうのだ!
某アニメの様にあんな見事には飛ばないのだぁぁ!!=
「だからと言って右腕を粉砕するのはまずいでしょ!」
=飛べはいいのだぁ!大体、力学的に考えれば腕があんな簡単に飛ぶわけは
ないのだ!これぐらいの被害は想定内なのだぁぁ=
「何、いばってるのよぉぉ!!」
=でも、見ろ!!すごい勢いで飛んでるのだ!=
「!!ちょ・ちょっと、目の前に美瀬乃Mがいるじゃない!!」
=あっ・・本当だ・・=
スバァァァァァーー何とアームが美瀬乃Mの腹を突き破り、そのアームがブラック
ハイパーガーFに見事に命中したのであった。
=これぞ!!他人の肉を切らして骨を絶つのだぁぁぁーー!!=
「この馬鹿娘ーーー!!」
美瀬乃はモニタに向かって大声で叫んだ。
博士も腹をぶち抜かれた美瀬乃Mを見て大きく叫ぶ!
「おああぁぁーーわしの美瀬乃Mがぁぁーー子ロボット格納庫をふっ飛ばすとは!」
「そんなとこに格納庫など作らないでよ!!」
「馬鹿もん、わしが苦労して考えた自動設計作成ロボットシステムの格納庫なん
じゃぞー」
「何なのよ。その長ったるいネーミングは?」
「設計図を挿入すると勝手に腹の中でロボットを作成するのじゃ!それも5体同時
も可能なのじゃ!!五つ子ちゃんだぞぉぉ〜すごいじゃろぉぉ」
「この変態じじい!!」
=喧嘩はいけないのだぁぁ!敵が吹っ飛べば問題ないのだぁぁ!=
「あんたが言うな!このアバウト馬鹿アイドル!!」
=巨大おま●こモロミエアイドルに言われたくないのだ!=
「ぅぅぅ・・・・・夏恵のばかぁぁぁ」
実はこのアバウトAのパイロットはあの人気清純アイドル、鯛村 夏恵であり、
同じ清純アイドルである美瀬乃のライバルであった。
=人のコンサートを巨大おま●こでつぶされた私の悔しさを知るがよい=
「それは私のせいじゃないわよぉぉ!」
しかし、なぜアイドルである鯛村 夏恵が、こんな巨大ロボットを用意することが
出来たのであろうか。
それは夏恵が、世界に名高い鯛村コンツェルンの4人姉妹の次女であり、その財閥
の力を使ってこのアバウトAを作り上げたのであった。
そう、鯛村コンツェルンはあやゆる産業で活躍し莫大な富を得ている一族であり、
何とその鯛村一族は長き時の間、鯉町を常に好敵手として存在していた一族でも
あったのだ。
そして、実は鯛村一族は、鯉町博士の技術をこっそり盗んでロボットを開発して
おり、その成果の1つを試す為にここにやって来たのであった。
=はははっ!どうだ!このウルトラなアームの威力は!!=
「右腕、吹っ飛ばして何ほざいているのよ!」
=腕の1本ぐらい、問題ないのだー!要は敵を倒せばいいのだ!=
「味方まで倒して何言ってるのよ!!」
=はあ?味方?あんなお下劣、私の味方じゃないのだー=
「あんたの好きな助郎が乗ってるのよ。それでもいいの?」
=大丈夫!私の愛する助郎さまは無敵なのだー!=
「ちょっと待つっす!!誰か助けてくれっすぅぅぅーー」
「おじいちゃん!何とかしてよ!これじゃヤバイわよ!」
「わしだって何とかしたいわい..ぬぬ〜」
=はははっ!どうだ!これが前作の失敗を乗り越えた25号の力なのだ〜=
「って言うと24回も失敗してるのね..」
=ウルサイ!!某ロボットなんか28回目で成功してるんだ!!=
「それはアニメの世界でしょ・・・」
=とにかく行くのだぁぁぁ!!!=
「今度は何を出すのよ!」
=空から攻撃なのだ!!アバウトスクランブルゥゥゥ!!=
アバウトAの背中から大きな翼が開いたのだが..
ドカカカァァァーー!!スバァァァァァーーンン!!
翼だけがアバウトAから離脱して勝手に飛んでいってしまった。
=しまったぁぁぁーー!!耐久度が足りなかったのだーー!!=
「この馬鹿ぁぁぁぁーー」
=問題ないのだ!!こう言うときの為にリモコンで動くのだ!!=
「リモコンって・・・」
=行けぇぇぇ!!スクランブルアタックゥゥゥゥ!!=
リモコンで操作された翼がブラックハイパーガーFにまたまた命中したので
あった。
ブラックハイパーガーFは大打撃を受けてあちこちから煙が立ち込めてきた。
=どうだ!!壊れても、ただでは壊れんのだーー!!=
「あんたのロボって使い捨てかいっ!!」
=壊れたら、また作ればいい。それがこの夏恵のアバウトAなのだぁぁぁ=
【それなら..わたくしが徹底的に壊しましょう。くだらないものを2度と
作らないようにね..】
=どうやら..また送り込んでくるとは..出血大サービスなのだ=
アバウトAの前に突如として現れたのは、光の光夢機を操る7姫将の1人で
あるムーンラーミョであった。
だが、よく見るとその光夢機の後ろに真っ赤な色で染めたロボットもいた。
巨大な拳を持つそれは同じ7姫将の1人である炎の炎鋼将を操るファイヤーヌ
のロボットだった。
*あたいまで出なくちゃいけねーのかよ..これじゃ弱いものイジメだぜ*
【念には念を入れてですわ。あのじじいにこれ以上、屈辱を受けるわけには
いきませんので】
*そうかい..じゃあ、この中途な黒い機体は邪魔ってことだな*
そう言って炎鋼将は一瞬の内にブラックハイパーガーFに接近し、巨大な炎
の拳を当ててきたのであった。
「うぁぁぁっ〜じっちゃぁぁぁーーーんんっ」ドバァァァァァァンンン!
一瞬の内にブラックハイパーガーFが猛炎に包まれて、爆破してしまった。
「ああぁ〜カッコイイ黒い助郎がぁぁ..」
「美瀬乃、そんなことを言ってる場合じゃないぞ。これはまずいことに
なったぞ..」
「わかってるわよ..まったく夏恵だけでも厄介なのに、何でこうも幹部
クラスが次々と出てくるのよぉぉ〜」
=これはきっと、偉大なる夏恵ちゃんを恐れてのことなのだぁぁ!=
【言いたいことは済んだかしら?さあ、あなたの始末はこの私が自らして
あげるわよ】
=ちっ..相変わらず自分勝手だね..はるひ姉=
「ちょっと夏恵、春緋さんって行方不明のお姉さんでしょ..まさか、光夢機
のパイロットが..」
「なんじゃとぉぉ〜わしの研究をいろいろ手伝ってくれた鯛村4人姉妹の長女
の春緋くんなのかぁぁぁ〜!あの愛液びしょびしょの感じやすい春緋くんなの
かぁぁぁぁ〜」
「じじい..何人の7姫将と関わりがあるのよ..まったく..」
=そうなのだ!あのじじいに露出プレイの楽しみを教えられて全裸で電車
に乗ってしまった馬鹿姉なのだぁぁ=
【うるさいっ!あの時からの積年の恨み、まとめて返してあげるわ!】
=返すなら、こっちのおま●こ丸出しロボットにするのだぁ〜可愛い妹を
攻撃するのはやめるのだぁ=
*いい加減、くだらない姉妹喧嘩はやめてくれないか。あたいはこの変態
ロボットを消し炭にすればいいんだろ?*
「消し炭などしてはならぬぞぉぉ〜していいのは蝋燭までなのじゃぁぁ〜」
バキッッッッッーーーンンン!!!「このーーーエロじじいぃぃぃーーー!!」
*ふぅ..勝手にやってな..行くぜ。変態ロボット*
素早い動きで美瀬乃Mに向かっていく炎鋼将。
まともに動かない今の美瀬乃Mでは炎鋼将の炎の拳をよける事は出来ないだろう。
*これで、くだらない茶番は終わりだ!*
炎鋼将の炎の拳が美瀬乃Mの身体に触れようとした時、突然に炎鋼将の機体が
謎の攻撃によって吹き飛ばされる。
何かの強烈な打撃を受けたかのように激しく転がり飛んでいった。
#変態ロボットが好きなら..私が相手になる...#
呟くような口調で囁き声が響く。
何といつの間にか新たなロボットが参入しており、そのロボットは男性型の
説明したくないムキムキロボットであった。
=遅かったのだぁぁ〜冬羽!もうすぐでアバウトAが木っ端微塵にされるとこ
だったのだ=
#あの博士..油断ならない..私くるのわかってた..時間稼ぎした..#
【冬羽..あなたまでも私の敵になるということかしら..】
どうやら、このムキムキロボットのパイロットは春緋や夏恵の妹であり、鯛村
4姉妹の末女、鯛村 冬羽(たいむら とうう)だった。
#裏切り者はあなた..おじいさまの研究をあなたは捨てた..#
【うるさいっ!うるさいわっ!あんな鯛村 株人(かぶと)の研究を捨てて、
どこが悪いのよ】
「なっ!かぶとの奴はまだアレを研究してたのかっ!」
#はい..おじいさま、鯛村 株人はこういいました#
”美瀬乃Mを見殺しには出来ぬ!まだ未完成だがこのラストマンSで助けに
行ってやってくれ..”
「そうか..彼奴め。わしとの熱い約束を覚えておったか..」
「何よ..その約束は..」「それはこのわし、塔兵衛が説明しよう」
「塔じい..」
「彼奴とこのわしと株人は共に超豪棒(通称:チョゴボー)を持つ下半身が熱い
漢だった」
「ちょっと..それって真面目な話?それとも冗談なの?」
「冗談ではない。わしらは桃園の元で、それぞれの熱くそり立つ超豪棒を合わせて
こう誓ったのだ!女性たちは我らの股間ために,我らの股間は女性たちのためにと」
「塔じい、これ以上は想像したくないので話さないで..」
「懐かしい話じゃのぉ〜わしは将来、巨大な女性型ロボットを作ると言ったら、彼奴
は巨大なリアル超豪棒の砲台を作ると言ったのぉぉ〜」
#そう..おじいさまは今もまだ、研究を続けている..それを姉は見捨てた..#
【誰だって見捨てるわよぉぉ!あんな巨大なイチモツを手伝う馬鹿がどこにいるのよぉぉ!】
#あれが出来れば..白い超高圧液体砲が太陽まで届き、貫くことができる..#
「いや..その前にそんなもので貫いてもらっても困るんだけど..」
【なるほどね..やっぱり光夢砲と似たような仕組みを持っていたのね..そして
あなたは、そこの守りをやっていたということね】
#そうだ..私にはアレを守る義務があり、それを擦る美瀬乃Mも守る..#
「あの..そんなものを擦りたくないんだけど...」
【ふふっ..どうやら私たちの方が上手だったようね..炎鋼将が損傷したのは痛いけど】
=それは、どういうことなのだぁぁ!はるひ姉=
#わざわざ7姫将の2人が来たのは..私をここに呼び寄せるため..#
【そうよ。そのくだらない巨大女ロボと変態砲台を破壊するためよ】
=まさか、あのじじいのとこにも敵が向かっているのか?まあ、夏恵ちゃんとしては
アレは壊れてもいいのだ=
#あいかわらず..自分勝手な姉さんたち..けど、1つ忘れている..#
【ど・どういう事!まさか..】
=あっ、そうか..夏恵ちゃんたちは4姉妹だったのだ〜=
#私の姉..鯛村 秋歌(あきか)が時給10万32円で守ることを引き受けた..#
「時給10万32円って..この4姉妹、すごく疲れるんだけど..」
どんどん現れてくるロボットたちに事態は更に混乱していく。
果たして、この混乱した戦いはどうなっていくのであろうか..
☆☆☆次回予告☆☆☆
かって超豪棒で誓いを立てた博士の友である鯛村 株人のとこに7姫将の最後の
2機が迫ってきた。
浪花の守銭奴女子高生マネーネエが操る宝億姫と暗い雰囲気が漂う少女、グラン
ドゥムが操る極空号がリアル超豪棒砲を破壊しにやってきた。
¥超マジィーあんなお下劣ありえなぁーい¥
!あれは即座に..破壊..破壊破壊破壊破壊・・・!
「はぁぁ〜マジで7姫将が来ちゃったのね..バイトとは言え、面倒だわね」
迫ってくる7姫将に対して砲台を守る1機のロボットがいた。
そのロボットは何故か7姫将の操るロボットのパーツをめちゃくちゃに付けて
いるロボットであった。
「せっかく形になるとこまで考えて作ってたとこなんだけどぉ〜。ミックスX
の力を甘く見ると怖いかも知れないわよ〜♪」
何とこのミックスXは7姫将の落とした部品を解析して、それを構わず搭載して
しまった名の通りのミックスロボットであった。
そのころ、美瀬乃Mの方では博士の密命が助郎に下っていたのだ。
「助郎!!このどさくさに紛れて逃げて帰ってくるのだ。これぞ兵法ぞ!」
「いや..それってかなりずるい気がするんだけど...」
果たして美瀬乃Mは逃げるが勝ちが出来るのであろうか?
次回「美瀬乃M、逃亡せよ!!」をお楽しみに。
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