第4競技が終わり、私たちは次の第5競技の場所へ向かっている。
何となくだが、私はこの競技で失格しそうな気がしてならない。
こんなネガティブな考えをしたら後がないというのに、思わずにいられ
ない。
そんな私の目の前に第5競技「網ネットのぼり」の舞台が見えてきた。
この競技は名の通り温泉の上に垂直に張った網ネットのぼりであり、前
の競技同様に上から流れる水から滑らないように頂上まで登る競技である。
言うまでもないがこの競技も両足には2本の救助ロープ、バスタオルに
はペナルティロープが付けられている。
そして前回の競技から装着追加された磁力リングを付けることになって
いた。
(網だったら、必死に手で掴めばいけそうかも..)
競技で登るネットは垂直の壁だけと、網を必死につかんで登ることが出
来そうな気がする。
今回は網ネットだから押し付けた身体は向こう側のカメラで前回同様に
映し出されるだろう。
1番目の選手としてスポーツで有名な学校出身の早田 志珠が網ネット
に足をかけて登り始める。
私と同じにしっかりと縄を掴んで確実に登っていく方法を取っている。
もちろん、これをすると前回同様、上から流れる水でタオルが透けてし
まうけど、落ちるよりはいいだろう。
(私もこの登り方で行くしかないわね)
確実な方法で登る彼女だが、やはりそう簡単に上手くいくはずはなかった。
「えっ!このネット、ツルツルだわっ!」
急に滑りが増したネットから手を滑らして、そのまま温泉に落ちてしま
った。
バシャァァァァァァーーーーンンン
(そ・そんなぁ〜、あの網ネットってそんなに滑るのっ?)
このツルツルの網ネットの前に2番目の諸橋 多枝、3番目の豪山 柊、
4番目の大嶋 印乃が次々と温泉へ落ちて失格となっていく。
「初っ端から、おま●こ祭りじゃああああ〜。このまま5番目の新鳥 紗
羅ちゃんもおま●こを晒しちゃおおおお〜!」
「さ、晒すわけないじゃない!!」
けれども、新鳥紗羅は苦戦をしいられることになり、踏ん張りがきかず
に落ちてしまった。
「ああぁぁぁっ!く・くやしぃぃぃーーー!」ジャバァァァーーーン
ただ次の選手からは失格した選手の教訓を生かしながらクリアするもの
が続いていった。
ただ不運なことに私の前の選手、利藤 紅子と神津 澄が連続で足を滑
らして温泉に落ちて失格してしまい、嫌な空気が出来てしまった。
(まずいわ..ここは多少、恥ずかしい目に遭ってもクリアしないと)
恥を覚悟で網ネットに挑む私に司会者の卑猥な開始の声が聞こえてくる。
「さあ、次は今までの競技でいろんなとこを晒してくれたミス純越学園、
2年連続の渚野 祐衣美ちゃんだーー」
「・・・・・ぐっ..何て説明..」
「みなさんーー今回も祐衣美ちゃんはみなさんの期待を裏切らない破廉恥
な姿を晒してくれますよぉぉ!」
(こ・このエロ司会者ぁぁ!!)
私は司会者の声に少し動揺されるが、すぐに落ち着きを取り戻して網ネ
ットを登っていく。
頂上近くにつれて当然、足はガニ股となってしまい、下のカメラが堂々
と私の秘部を映していた。
「純越学園の男子諸君、またまたミス純越学園のおま●こが丸出しだぁぁぁ!」
(ち・ちくしょぉぉ!もう、何とでも言え!!)
私は怒りを抑えながら、何とか平常心を保ちながら上へ登る。
だが安全策をとっているせいで、上から落ちる水のせいでタオルが大量
の水を吸い込んでかなり重くなっていた。
(このままじゃ外れちゃう..そうだ!大量の水がきたらしがみ付いて耐
えればいいわ!)
我ながら名案が浮かんだ私。その名案どおりに滝のような大量の水が来
ると同時に私は網ネットにしがみ付く。
案の定、タオルが外れることがなく、この名案が見事に成功したのであ
った。
(どう?見事な手でしょう?後はこれを繰り返して頂上まで向かうだけよ!)
多少、無様な姿を晒しながらも上へ登る私。だが、ここで若干の誤算が
発生した。
何度も大量の水を受けたせいか上の結び目が取れかかっていたのである。
当然、結び目が取れればあっという間にタオルは落ちてしまうだろう。
私は結び目に細心の注意を払いながら登り始めた。
だが、これが大きな間違いになるとは気がつかなかった。
頂上近くになり、最後の大量の水と思われる洪水に近いものが私を襲っ
てくる。
当然、網ネットにしがみつき何とかこの最後の大量な水にもタオルは取
れることはなかった。
だが大量の水が終わって次の網ネットの箇所に手をかけたとき、何と結
び目が外れかかってきたのであった。
スルッ..
「えっ!?ま・まずいわ!!」
私は咄嗟に左手を解けかかる結び目を押さるために手を伸ばしていく。
危機一髪で左手が間に合い、結び目が外れる事はなかったのだが自分が
大失敗をしでかした事に気づいてなかった。
利き手である左手を急に放したことによってバランスを大きく崩してし
まった。
「し・しまったぁぁ!!」
慌てて左手を戻そうとした私だったが、もう右手はとっくに手を滑らし
て網ネットから離れている。
必死で伸ばしている左手だが身体は右手に引っ張れてるかのように下へ
向かってた。
(ま・間に合ってぇぇぇーー!!)パシィィッ!!
最後の意地で網を掴もうとしたが、もうこの時には左手以外は全て離れ
ており、無駄なあがきになってしまった。
「あああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーー!!」
押さえていた左手もツルツルの網ネットのせいで、すぐに離れてしまい
温泉に落ちていった。
ジャパアアアァァァァァァァンンンン!!!
温泉に落ちる同時に私は全てを諦めた。
温泉の中で聞こえる恥辱の救助ロープのウインチの音。
あれほど恥を捨てて挑んだはずなのに..
結局、私は恥を捨てきれずにリタイアしてしまい、ついに悪夢の瞬間が
やってきた。
温泉に落ちた私をいつもの恥辱の救助ロープがすくい始め、引き揚げら
れた私の身体を多くの観客が注目した。
多くの視線の先は大きく開かれた股に集中しており今でも空いてる手で
隠したい衝動に襲われてくるのである。
だが、隠したところでそれを維持することは出来ない。他の失格者同様
に観客を楽しませるショーに使われてしまうだけであった。
そんなショーに使われたくない私は初めから縛られてない両手を下にダ
ランと垂らしていたのだが、それを許さない司会者は私を上手く煽るよう
な事を言ってきた。
「おや〜祐衣美ちゃん、初めから観念してるみたいですね。いや〜素直で
いいねぇ〜。おま●こもお見事だけど、その先にある可愛い蕾も最高だねぇ〜」
「!!」
司会者の声でカメラのズームアップが何と閉じているお尻の穴を狙って
くる。モニタには恥かしさでピクピク震えるかのようなお尻の穴が大きく
映し出され、私はその映像に思わず悲鳴をあげてしまった。
「いやぁぁぁぁーー!!そこはダメェェ!!」
思いもかけない場所を映し出されて、私は手を動かして隠してしまった。
またもや恥を捨てきれずに司会者の思惑に乗ってしまう私に磁力リング
の仕掛けが動き、結局は必死にお尻の穴を攻防するショーを演じて観客を
楽しませてしまうのであった。
無論、お尻の穴を隠せたのはわすか数分の事で今ではリング同士がくっ
ついて無駄なあがきとなった。
そんな惨めな逆さ開脚の姿の私に司会者が平然と卑猥な事を言ってくる。
「さあ、今度は本当に観念したようですね。では、そろそろメインの半開
きの おま●こでもゆっくり解説しましょうか。くくっ」
「や・やめてぇぇぇ〜!!もう、許してぇぇ!!」
私は思わず悲鳴をあげるが、そんな情けは通らず生き残りモニタには無
情にも私の顔写真が消えて今の秘部の映像に移り変わってしまった。
「いやぁぁぁぁ〜〜〜!!」
モニタには司会者の言う通り開脚のせいで少し開いたピンクの秘部が大
きく映っている。
あまりにも卑猥な秘部の映像に私は思わず目を反らしてしまった。
そして、堂々と映し出されてる卑猥な秘部を司会者が解説していく。
「これはすごいですねぇぇ〜〜意外と祐衣美ちゃんのおま●こは、いやら
しいんですね」
「ち・違うっ・・・・・」
「こうして見るとクリトリスが今でも、包皮を押し上げて出そうな感じで
すね。後でスタッフにでも言って綺麗に剥かせてあげましょう」
「いやぁぁぁっ!!」
司会者は平然と私の嫌がる事を言い、私を追い詰めてくる。
そんな巧みな話術を知りながら恥かしさからか、自ずとハマっていって
しまう。
「おやおや、見てください。ぱっくり割れたおま●こから汁が垂れてきて
ますよ。これは意外に淫乱かも知れないぞ!」
「ち・違うっ!!それは温泉のお湯よ!!」
「そうかな?何か白く濁っているぞぉ!」
「違うぅ!違うぅ〜!!」
私は身体を大きく震わしながら反論した。そう、こんな状態で濡れる私
ではない。
秘部から出ているのは間違いなくお湯であり淫乱呼ばわりされるのは耐
え切れなかった。
だが、観客はそんな私のうろたえる姿を見て興奮して楽しんでいる。
結局、私も観客のいいように演じられてしまった感じだった。
卑猥なショーを演じた私の身体は例のごとく、上のウインチによって温
泉の端まで移動され前のリタイア選手の前に並べられた。
その上、司会者が明言したとおり、スタッフが私の元にやってきて私の
秘部に手を伸ばし、包皮を剥いてピンクのクリトリスを露出させてしまった。
「おお、綺麗なピンクのクリトリスじゃないか」
「いやぁぁぁぁぁーーー」
「元に戻らないようにリングのおまけをつけてやるぜ」
「いやぁっ!やめてぇぇぇーー」カチャンッ..
何とピンクのクリトリスが元に戻らないようにリングまではめられてし
まった私。
こうして私が惨めな姿にされていく中、競技場では次の選手の挑戦が始
まっていた。
次の選手はさっき壁のぼりでクリアした菜琴さんであり、どうやってク
リアするかを見ることにした。
(菜琴さん..ジャンプは危険よ。お願いだから、この負の連鎖を断ち切
ってぇぇぇーー)
司会者もジャンプが失敗すると思っているらしく、ニヤニヤしながら菜
琴さんに話しかけてきた。
「さあ、次こそは晒してもらいますよ。萩谷 菜琴ちゃんのおま●こをそ
ろそろ僕らの前に晒してもらいましょう〜!」
卑猥な司会者のかけ声を聞いて菜琴さんが網ネットの前に立った。
多くの観客が、菜琴さんのおま●こが見えるのを期待している中、網ネ
ットを見てこう言葉を出した。
「登り方はさっきと同じで充分」
そう自身たっぷりに言った菜琴さんは前の競技で見せたジャンプで登っ
ていく。
タンッ!タタンッ!タタッン!
途中、大量の水が思い切り菜琴さんに向かってきてもジャンプでひらり
とかわしてしまう。
やはり、私とは全然違いすぎる..
今回も残念がる司会者や観客に余裕の笑みを見せて競技をクリアした菜
琴さん。
当然ながら、今回も菜琴さんの恥部は映らなかった。
(あれぐらい出来なくてはダメだったのかも..)
私はこの時、ようやく全て分かったかも知れない。
自分は結局ここに並べられる運命だったと...
そう、この後の選手もいろんな巧みな手でクリアしており、実力の差は
明確であった。
クリアした彼女たちは次の競技の場所へ向かっていく。
今回の第5競技でのリタイア選手は私を含めて11人、私の後には宮家黒
歌、御倉宇美、八乗仁奈の3人が失敗したらしい。
これで温泉の端には相当な数の逆さ開脚姿が吊るされて並べられ、さな
がら女性器の展示会みたいなものだ。
そして、会場の大型モニタでは私の屈辱な第5競技のダイジェストが流
れており、私は自分の秘部が映し出させる映像を見て、情けない気分でい
っぱいであった。
(実際のTVでも、あんなにはっきりと流されてしまうのかしら..録画
もされちゃうし、ネットでも流されちゃうし、私の人生おしまいよぉぉ)
もうこんな目に遭わせられる子も増やしたくない。これ以上..晒す子
を増やして奴らのいい気にさせないで..
惨めに晒されながらも、ささやかな願いをする私。
そんな私に1人の子がまるでそれを引き受けたように視線を向けてきた。
そう、さっきの菜琴さんだった。
菜琴さんは私に向かって小さく頷く。私の願いを..意思を引き継ぐよ
うに見えた。
(ありがとう、菜琴さん。菜琴さんなら、きっと最後まで進むことが出来
るわっ)
私は菜琴さんに願いを託すことにした。
けれど、そんな無敵の菜琴さんには意外な弱点が潜んでいたとは今の私
は思いもしなかった。
次の第6競技は、菜琴さんにとって最悪の競技となったのであった。
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