「フルハウス、とある1日。」(読切)
***フルハウスを知らない方へ(簡単な説明)***
サンフランシスコに住むタナー1家の物語で毎回いろんな騒ぎが起こるホームドラマです。
アメリカで1987年から8年間、第8シーズンに分けて192回放映しています。
家族構成はタナー1家の主であるダニー。現在妻をなくして3人の娘と暮らしています。
3人の娘は長女D.J.、次女ステファニー、末女ミシェルの3姉妹です。
それに加えてベビーシッターとしてダニーの親友のジョーイ、義理の弟のジェシーが
住んでいます。
ダニー・・・3姉妹の父親。職業はTV番組司会者。お掃除が大好き。
ジェシー・・・ダニーの義理の弟。職業は歌手。髪には人1倍気を使う。
ジョーイ・・・ダニーの親友。職業はコメディアン。アニメキャラクターの物真似が得意。
D.J.(ドナ・ジョー)・・・3姉妹の長女。しっかりものの女の子。恋多き少女。
ステフ(ステファニー)・・・3姉妹の次女。おませで頭のいい女の子。D.J.の親友、キミーが大の苦手。
ミシェル・・・3姉妹の末女。ステフに負けず、頭の回転力が早い子。好奇心旺盛な少女。
キミー・・・お隣りに住むD.J.の親友。ちょっと考えや行動がぶっ飛んでるお姉ちゃん(笑)
ベッキ−(レベッカ)・・・ダニーの番組でキャスターをやっている。ジェシーの恋人。
コメット・・・タナ−1家の愛犬。結構、頭のいいワンちゃん。
サンフランシスコに住む、タナー1家。今日も、やはり1つの騒ぎが起ころうとしていた。
ミシェル「ねえねえ。おいたん。子供ってどうやって出来るの?」
ジェシー「!!なっ?こ・子供!!」
ミシェル「ねえねえ。おいたん。教えて。」
ジェシー「教えてと言われても...なあ、じょ・ジョーイ...」
ジョーイ「おい!オリーブを放せ!待ちやがれ。」(ポパイの物まねをするジョーイ)
ジェシー「こ・こら逃げるなよ。ジョーイ!!」
ちらっ。(ダニーを見るジェシー)
ダニー「あっ。そう言えば今日は庭掃除と壁の拭き掃除をしなければ!」
ジェシー「こらっ!!逃げんなよ!!」
ミシェル「ねえねえ。おいたん。」
ジェシー「うう・・・」
ガチャ♪
ベッキ−「ただいまー。ねえ。あの2人急に慌てて出て行ったけど何かあったの?」
ジェシー「DJ、ステフ、ベッキ−丁度いいところに..」
「何よ?」「?」「・・・・」
ジェシー「ミシェルの質問を応えてくれないか?」
ベッキ−「ミシェルの?」
ステフ「何なのよ。ミシェル?」
ミシェル「おいたんに子供も作り方、聞いてたの。」
「!!」「!!」「!!」
ベッキ−「あっ!そうだわ。今日打ち合わせあったの忘れてたわ。」
(あわてて急いで逃げるベッキ−。)
ジェシー「おい。ちょっと待て!!」
ジェシー「・・・・・」(2人に助けを求めるジェシー。特にD.J.を見るジェシー。)
D.J.「ちょっと待ってよ。私にそれを説明しろと。」
ステフ「そうよ。一番やってるから、わかるでしょ?」
D.J.「やってないわよ!!ステフ!!」
ジェシー「DJお前そんなに遊んでるのか..」
D.J.「遊んでないわよ!!」
ステフ「そうかしら..」
D.J.「ステフ!!」
ミシェル「ねえ。おいたん。教えてよ..」
ジェシー「うううぅぅ・・・・」頭を抱えるジェシー
バリーン!!
突然、窓が割れ1人の女の子が飛び込んで来た。
キミー「ははははっ!!あたしがズバリ教えてあげるわ!!」
D.J.「キ・キミー!?」
キミー「それは男と女がSEXすること!つまり男のぺ・・」
バキィィィィーーーンン(ステフの蹴りがキミーに炸裂。)
フィーーーーンンン。ドシンッ(下に落ちたキミー)
ステフ「まったくーー平気でとんでもない事言わないで欲しいわね。」
D.J.「はぁぁーキミーったら...」
ミシェル「ねえねえ。おいたん。SEXってなあに?」
ジェシー「ううぅぅ・・それは..DJバトンタッチ!」
D.J.「ちょっとバトンタッチしないでよ。ステフ、バトンタッチ!!」
ステフ「えっと6の別名よ。ミシェル。」
ジェシー「こらステフ!!いい加減な事を..」
ミシェル「ふぅん。そうなんだ。おいたんが昨日裸でしてた事じゃないんだ。」
ジェシー「!!お・おい..ミシェル..」
ミシェル「そうだ。コメットにご飯あげなくちゃ。コメットおいで。」
コメット「ワン。ワン。」
愛犬のコメットと共にさっさと行ってしまうミシェル。
ジェシー「ちょ・ちょっと待ってくれ..ミシェル..」
ミシェルがさっさと消え、D.J.とステフの厳しい視線がジェシーに集中した。
D.J.「昨日..ベッキ−と何してたんだろうね。」
ステフ「そうそう。詳しく聞かなくちゃね♪」
ジェシー「そ・それは...」
D.J.「昨日、夜遅くまでいたもんね..ベッキ−..」
ステフ「裸でプロレスごっごなんて言わないでね。」
ジェシー「うううぅぅぅぅ・・・・・」
2人に迫られるジェシー。
そんな時、下からミシェルの大きな声が聞こえてきた。
ミシェル「あーコメット!またバター舐めてたんだ!お姉ちゃんたち!コメットにバター
ばっかり食べさせないでよ!!」
D.J.「み・ミシェル...そんな事大声で..」
ステフ「舐めに勢いがなかったのは、またコメットを使ってたのね。」
D.J.「ステフ!!あんたこそ、毎日...」
ジェシー「2人ともずい分、楽しいことしてるようだな..」
D.J.「え?何の話し?ねえ?ステフ?」
ステフ「そうそう。今はベッキ−の事を聞かないと。」
ジェシー「お前らの話しの方が先だ!」
結局、3人はお互いに恥を晒す事になってしまった。
ミシェルはそんな3人の声を聞きながらコメットに話し掛けていた。
ミシェル「素直にオナニーと言えばいいのにね。ねえ、コメット。」
コメット「ワン!」
こうして、おませなミシェルのせいで今日も騒がしい1日になってしまいました。(^_^;)
<おわり>