エロロ戦隊「ミセえーもん、大将であります」
200*年、地球は突如、謎の未来ロボットのエロ攻撃を受けた。
その圧倒的な未来技術の前には抵抗する女性など無力に等しかった。
卑猥にして絶頂失禁!!未来ロボを前に女性たちはただ喘ぐのみであった。
「喘ぐなり、現在人どもよ..我々の前に牝犬となるがいいっ!!」
そんな未来ロボの魔手から必死に逃げる姉弟がいた。
「はぁはぁ..」「姉ちゃん、はやく」
「もうだめ..富士夫だけでも1人で逃げて..」
「何、言ってるんだよ。姉ちゃんらしくないよ」
悲しきことに、そんな2人の前に未来ロボが立ちふさがってしまった。
「エロエロエロォォォォー!現在人など我々の敵ではないっ!イけぇぇーー」
「いやぁぁぁーーー」
「ね・姉ちゃんっっっっーーー!」
・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・
「う・・・う〜んっっっ・・・姉ちゃんが・・・失禁しながら悶えてるよ・・・」
「・・・・こ・こいつは一体、何の夢を見てるのかしら..危ない弟ね..」
いつまでも起きない弟を起こしにした1人の女性が呆れた顔をして弟を見ている。
そう、実は今までのは全部、この弟が見ていた卑猥な夢だったのである。
「ううっ..姉ちゃんが泡をふいて失神してるよぉぉ..」
ピキッ・・・「いつまでも..人を勝手にイかすなぁぁぁーーー!」
姉が布団を思い切り引っ剥がした。
「うわぁっ!」
「ね・姉ちゃん?あっ..そうか、またあの夢だったんだ..」
「またあの夢?」
「うん..ここ最近、毎日見るんだよ。変な未来ロボたちが地球をエロ化していくんだ」
「・・・エロ化って何なのよ..ったく変な本や知識ばかり求めてるからそんな夢を見るのよ」
「何言ってるんだよ。姉ちゃん!地球はつねに未来人に狙われているんだよ!歴史を
変えようと未来からロボットが来るんだよ!」
「はいはい、そういうのは時空警察にでも任せて、あんたは学校いく準備をしなさい」
「姉ちゃんはわかってないんだ。僕はこの夢の警告を調べる為にもう一回寝なければ」
そういって再び寝ようとする駄目弟、鯉町富士夫(こいまち ふじお)。
そんな弟に姉の鯉町不二子(こいまち ふじこ)は1つの妙案が思い浮かんだのである。
(そうだ、こういう時はあの手でいくしかないわね)キランッ
「ああぁぁっ!!机の引き出しから未来から来た丸型ロボットがぁぁぁぁーーー」
がばぁっ!「えーー!ホント!僕のとこにネ●型ロボットが着たんだぁぁぁーー」
不二子が指す机の方向へ身を起こして振り向く富士夫。
数秒の沈黙のあとに何故か机の長引き出しがガタリと音を出してきた。
「えっ..」
「あっ..」
2人が見つめる中、長引き出しが勝手に前に押し出される。
そしてその中から本当に丸型のロボットらしきものが、みょこっと姿を出してきたのだ。
「・・・な・・・何故、わかったのでありますか?」
「ね・姉ちゃん...ど・どうする..」
「も・もちろん、つかまえなくちゃ..」
それぇぇぇーーーバタンドタンッ!バタンドタンッ!
引き出しから出てきた謎の物体を急いで捕獲した2人。よく見ると青いネ●型ではなく、
白い雪だるまそのものであった。
「・・・な・何なのよこいつは..雪だるまがなぜ?」
「でも姉ちゃん..しゃべってたよ..」
「とりあえず、知能がある以上、問い出してみないとね..」
「そうだね..」
「こら..あんた一体何者なの?何で引き出しなんかから出てきたの?」
「黙秘であります..」
「なっ..こいつは〜」
「すごい..これはやっぱりロボットだよ。未来ロボだよね?」
「・・・ふふ、そんな事、うかつに現在人に言えないであります」
「現在人!?やっぱり未来からやってきたんだ!すごいよ」
「ああっ!」
「こりゃ..完全なぼけだるまね..」
「ちょっと待ってくださいであります..我輩は最近発売した喋る雪だるまであります..
これはキャンペーンというか..何と言いましょうか..」
「すごいよ。自分で考える人工知能もあるよぉぉーー」
「違うであります..これは音で反応するというただの雪だるまであります!雪やーこんこん」
「...あんた、どんどんボロが出てるわよ」
「姉ちゃん、やっぱりあの夢は正夢だったんだよ。僕らは未来ロボから現在人を救った
ヒーローなんだよ!いえーーい」
「はいはい、そんなことより学校よ。学校っ!もう遅刻しちゃうわよ」
「ちょっと姉ちゃん、今はそんな時じゃ..」
「そんな時よ。こんなぼけだるまよりも学校の方が大事なのよ!」
そう言って無理矢理、富士夫に学校の準備をさせる不二子。
どうやら不二子にとっては、あんまり大した出来事と思っていないのである。
不二子の迫力に負けて一緒に家を出て学校に向かうことになった富士夫は、捕獲したまま
にした白い雪だるまロボが気になってしょうがない。
逃げたらどうするのと言う問いに不二子はあっさりといなくなっていいんじゃないと答える。
さらには、もしまだ居たら分解して壊しちゃうからと既に破壊する事を考えていた。
反論したい富士夫だが、怖い姉には逆らえない。
とりあえず白い雪だるまロボがかぶっていたバケツの帽子をこっそり奪って手にしていた
富士夫であった。
(あいつがかぶっていたこのバケツ、きっと未来人の秘密アイテムかもしれない..)
そう、意外にも富士夫の推理は正解していた。
そんな秘密アイテムを取られてしまった白い雪だるまロボは、たった1人捕獲されたまま
部屋に取り残されていたのであった。
シーーーンーー「お・おのれぇぇーーーペタポン人(現在人)共めぇぇーーー」
ピィィーーー、ガシャッ!ガチャンッ!ブチッ!ドカンッ!
身体を変形させて空中での捕獲状態から逃れ、部屋の床に叩きつけられた白い雪だるまロボ。
変形を戻し、まずは急いで状況を確認したのだ。
「状況確認開始ぃぃーー敵はすでにいないでありますーー!今のうちに未来へ連絡しなければ!」
「エロエロエロ〜こちらエロロ戦隊、大将のミセえーもんであります!ただ今トラブル発生につき
至急応援をお願いするであります。とりあえず未来アイテムでしばらく奴らと応戦を・・・あれ..」
ふと頭のバケツがないことに気づく白い雪だるまロボ、ミセえーもん。
実はこのバケツこそが未来アイテムの格納庫となっていたので、無ければただの雪だるまなの
である。
「な・ない!羞恥次元キャップがないであります!あれがないと未来アイテムが使えないで
あります!」
その時、羞恥次元キャップを奪われた際の処罰が頭をよぎったのであった。
もちろん、それは”分解廃棄処分”である!
「・・・・い・いや..あれは奪われたのではないであります!無知なペタポン人どもが、どう使うか
を観察するためであります!」
ガクッ..「お・おのれぇぇ〜ペタポン人どもめ、我輩をここまで苦しめるとはぁぁーー!このままじゃ
済まないであります!必ず羞恥のどん底に落してみせるでありますぅぅーー!」
「エロエロエロ〜エロエロエロ〜エロエロエロ〜!」
さて、ここで白い雪だるまロボ、ミセえーもんについて少し補足しておこう。
ミセえーもんと言えば、遠い未来の23世紀から逃げてきた羞恥型ロボットという設定だが、
実はここの世界から逃げてきたのが正解なのである。
ここでこれからどんな目にあったかは定かではないが、次の世界では野望はすっかりなくなって
しまい、ただの羞恥ロボットとして乃瀬奈ちゃんと一緒に暮らす事になっている。
つまりは、ここでのミセえーもんに関しては野望にメラメラ燃えてた頃の話だと思って読んで
欲しいのである。以上、簡単な補足でした。
さて、そんな補足をしてる間に授業は終わり、分解を試みる不二子は親友と一緒にドライバー
などを探してもらっていたのだ。
「ねえ〜不二子。何を分解する気なの?」「ん〜ちょっとくだらないおもちゃをね」
「ふーん、しかし毎日退屈よね〜」
「そうね。いっその事、ドラマのように未来人が攻めてくるなんてあったら面白いかもね」
「そうそう、未来人じゃ技術も進歩してるから現在人なんて、あっという間に負けるんじゃない」
「・・・・・・」(うう..そう言われると..)
「それが未来ロボットなら、きっと相当な兵器が搭載されてるんじゃない」
「うわぁぁー、それってまずいんじゃない。不二子はどう思う?」
「えっと..まあ、先に分解すればいいんじゃないのかなぁ..」
「そんな上手くいくわけないでしょ」「そうよ、おもちゃじゃないんだから」
親友の話を聞いてかなり不安になってくる不二子。
とりあえず、家に急いで帰ることにしたのであった。
その頃、富士夫は近くの女子高生たちを相手に未来アイテムでエロエロ尽くしを
楽しんでいたのであった。
「ああぁぁんん〜イっちゃうぅぅぅ〜」「きゃあぁぁ〜なんで裸になってるのぉぉーーー」
「すごいよっ!これっ!女性をエッチな目に遭わせるアイテムが満載だよ!」
「これがクリトリスを遠隔で刺激するアイテム、こっちは一瞬にして服をなくして
しまうアイテム、どれもエロエロだよぉぉー」
次々とバケツから未来アイテムを取り出して試す富士夫だが、その中の1つから
突然、声らしきものが聞こえてきたのだ。
<ミセえーもん、応答せよ。ミセえーもん、応答せよ..>
「これって、まさか連絡機かな..答えるわけにもいかないし、壊しちゃうか..」
そう言って、近くにあった石で連絡機を叩いて壊してしまった。
この行為が今後のミセえーもんの運命を決めることとなったとは誰も思わないだろう。
一方、そのミセえーもんを壊そうと家に帰った不二子は逆にあられもない姿で宙ぶらりん
となっていたのだ。
「ああぁぁんん〜きつく縛らないでぇぇーー」
「エロエロエロー!我輩を分解して不燃物の日に捨てようなど笑止千万!」
「このぼけだるまーーー!こんなことしてどうなるかわかっているのでしょうね!」
「どうなるかはそちらの方であります。未来アイテムなどなくても、これぐらいの亀甲しばり
は簡単に出来るのであります」
「花も恥らう乙女を裸に剥いて亀甲しばりにするなんて許さないからね」
「エロエロエロー!いずれはペタポン人の女性は全員、牝犬にするのであります」
「牝犬って..あんた一体、何が目的で現在に?」
「よくぞ聞いてくれたであります。牝犬になる前に教えてやるであります!我輩はこの
現在を羞恥のどん底に堕とす為に未来からやってきた羞恥ロボット、ミセえーもん!
又の名をエロロ戦隊の大将でもあります!」
「羞恥ロボット?何なのよっ、その変態名称は!わざわざ、現在にきてやることなの?」
「未来はいろいろ邪魔があって困るのであります。その点、現在だと邪魔がなくてやりやすい
のであります」
「いい加減にしなさいよ。もう、こんな変態ロボットを送り込んだ馬鹿を見てみたいわ!」
「馬鹿とは何でありますか!偉大なるDr.鯉町をけなすとは何事でありますか。これは未来
ドジョウ、ぐちょぐちょの刑に値するのでありますな!」
「Dr.鯉町..まさか、それって先祖が鯉町羞見瀬斉などという、エロ馬鹿な話しじゃないでしょうね」
「なっ!どうして鯉町羞見瀬斉殿を知ってるのでありますか!さては我輩を付けまわす
未来スパイだったのでありますか!」
「違うわよ..あんた私の苗字、何だか知ってるの?」
「どういうことでありますか...」
「鯉町不二子よ..言いたくないけど、その鯉町羞見瀬斉っていうのは私の馬鹿先祖よ!」
「と言いますと..まさか不二子殿は我輩を作ったDr.鯉町の..」
「先祖ってことになるわね..はぁぁぁ〜子孫がこんな事をするなんて恥ずかしい限りだわ」
ガァァァーーーン「やばいであります..我輩としたことが先祖さまを責めるとは..」
その時、先祖を辱めた際の処罰が頭をよぎったのであった。もちろん、これも”分解廃棄処分”
である!
「・・・・い・いや..これは先祖を鍛えるためであります!無知なペタポン人どもにしない為の
特訓でもあります!」
「何ぶつぶつ言ってるのよ。ぼけだるま!さっさとご先祖様を助けなさいよ」
「えろえろえろーー、これは特訓であります故、恥辱の限りを尽くしてやるであります」
「こらぁぁぁーーー!私恨が入ってるでしょぉぉーー!やめろぉぉーーぼけだるまーー」
「では陵辱開始でありまーーす!」
「いやぁぁぁぁーーー」
ガチャ!「もう、その辺で止めた方がいいよ。ミセえーもん」
あと一歩で陵辱されるところでタイミングよく帰ってきた富士夫。
富士夫の登場で再び、窮地に立たされるミセえーもんであった。
「しまった、もう1人の存在を忘れていたであります!はっ!それは我輩の羞恥キャップーー!」
「そっか、やっぱ羞恥アイテムの格納庫だったんだね。話は聞いたよ。鯉町羞見瀬斉の子孫が
作ったロボットなんだね」
「ちょっと富士夫!もしかして、少し立ち聞きしてたわけ?だったら早く助けにきなさいよ!」
「でも何か姉ちゃん、嫌がってる割には、おま●こヌルヌルだから様子を見てたんだよ」
「これは、このぼけだるまの縛りが上手いからよ。クリを挟んで縛られちゃ濡れるわよ」
「えろえろえろー、我輩の縛りは最高であります。さあ、羞恥キャップを渡すのであります」
「うん、別にいいけど..」
「こらぁぁーー富士夫!そいつにそんな危険なものを渡すんじゃないわよ」
「大丈夫だよ。姉ちゃん。ここに入っていた連絡機は壊しちゃったから」
ガァァァーーーン「連絡機をこわしたでありますか..それは我輩がまるで捕虜になったような..」
その時、捕虜になった際の対応が頭をよぎったのであった。
もちろん、その場合”自爆分解”である!
「・・・・い・いや..捕虜ではないのであります!先祖がペタポン人どもに感化されない為の
潜入捜査であります!連絡機は偶然に壊れたのであります」
「姉ちゃん、どうやら僕たちの攻撃をやめてくれそうだね」
「そうみたいね..まあ分解してもやばそうだから、しばらく様子をみることにするわ」
「それは感謝であります。我輩、先祖を大事にするであります」
「本当かしら..」
こうして現在の鯉町家に住むことになったミセえーもん。
果たしてこれからどうなることやら...
<完> もしかしたら続くかも..(^_^;)