プロローグ


 私の名は初夏津 観瀬愛(しょかつ みせあ)。  家から歩いて10分の鯉路姫山高校の生徒会長をやっている2年生だ。  私が生徒会長になった理由?それはもちろん特権を自分のために使うた めよっ。(はっきり)  生徒のため?学校のため?そんな偽善な理由など私には必要ない。  思い切り特権乱用して気持ちいい学園生活を過ごすんだから。(きっぱり)  ふ・ふ・ふ〜、何て悪い生徒会長なのかしらぁぁぁ〜。  こんなアクドイ生徒会長はみんなでとことん懲らしめないといけないの だわっ!(うんうん)  私はその内、生徒たちに嵌められて思い切り辱しめられるのよっ!  みんなの前で素っ裸にされて牝犬のように扱われる悲惨な日々。  そして全裸のままで街中で散歩させられてしまうのかもぉぉ〜〜〜。 (あぁんっ♪考えただけでゾクゾクしちゃうよぉぉぉぉ〜〜〜)  そういうシナリオを描いている今の私の耳には何故か賛辞の言葉だけが 次々と聞こえてくる..(あれっ?)  容姿端麗、成績優秀、眉目秀麗、品行方正で思わず息を呑んでしまうほ ど可愛い生徒会長。(何よ、このハイパーステータスはぁぁ!)  いつの間にか私は全校生徒から慕われる生徒会長になっていたらしい。 (どうして?)  正直、私は普通の女の子であり、こんな立派なステータスがあるとは思 えない。  まあ、負けん気が強いとこから勉強も運動も礼儀作法もひたすら努力し 続けていたかも知れないけど.. (だってぇ、だってぇぇぇー、負けるのって悔しいじゃないっ!)  まさか気づいた時は、こんなに変なステータスが増えていたとは思わな かったのだ。  男子たちからは私を女神さまなど呼んで畏敬し心酔し尽くしているし..  って言うか私はどんだけ偉いのよっ!(ぶーぶー)  ぁぁっ..私はそんなに立派な女性じゃないのにぃぃぃーーー!  牝犬扱いされてもいいと思ってるのに、何で女神なのよぉぉぉぉーー!  すでに一部の男子たちの間では、私はトイレになんか行かないそうだ。  どれだけ人を神格化するつもりよっ!(ぷんぷん)  コホンッ..まあ、トイレには行かないのは事実だけど..  人の気配がない校舎裏の花壇..  そこの草花にいつも1人で一所懸命手入れをしている立派な生徒会長。  今もお水をあげてるとこなんだけど..それは黄金水なの(あははっ)  もちろん、おしっこ以上はさすがにしませんよっ(本当よっ本当!)  そう、私は女神と呼ばれるほどの立派な生徒会長など相応しくない。  人目を盗んで学校の花壇におしっこをあげてる恥ずかしい露出生徒会長 なのであった。 (ぁぁっ、そんなこと考えちゃうと愛液が止まらないよぉぉぉ〜)  こんな私の目標はただ1つ!  いつしかみんなに露出生徒会長と呼ばれるようになってやるんだからぁ ぁぁぁぁーー!


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