エピローグ
桂のアイドル復帰から半年後、清純アイドルという称号はなくなったが、
エッチアイドルとして以前よりも大人気となり、数多くのレギュラー番組
やCMを持つほどまで成長してしまった。
普通ここまで知名度があがれば、わざわざ肌を見せる必要もないのだが、
桂は相変わらず深夜番組のエッチコーナーなどに出て天真爛漫さを増して
いったのであった。
そんな桂に官能小説家の巨匠から映画化の話しが持ち込まれ、エッチ大
好きな桂は2つ返事でそれを承諾してしまう。
以前からこの巨匠の映画化は何度も企画されたのだが、全て流れてしま
うことから映画化は絶望的だと言われていた。
そう、それはどの代表作も主人公の堕ち方が半端でない上に小説を忠実
に再現して欲しいという条件が重なって、その役を演じられる女優がいな
かったのであった。
そんな役を桂は喜んで引き受ける事になり、逆に桂側から巨匠の作品の
中でもっとも堕ちてしまう主人公の作品を希望してきたのだ。
当然、その官能小説の内容を知っているマスコミや関係者に震撼が走る
中、数ヵ月後見事公開までいくことが出来た。
何も知らない純真無垢な少女がこれでもかというまでに堕とされ続ける
衝撃的な内容で、こんなのを忠実にやったら廃人になるとも多くの専門家
も言っていたのだが、桂はあっさりと役をこなしてしまった。
そして本来だと官能映画は人気が出ても日の目を見ることがないのだが、
あまりの出来の凄さに、官能映画の枠を超えて、カンヌ国際映画祭にノミ
ネートされて最高賞「パルムドール」まで受賞してしまったのだ(笑)
もはやここまで行くと桂はスーパースターの仲間入りとなるのだが、そ
れでも本人は全然変わる様子がなく、スーパースターなどの称号など捨て
て深夜番組のエッチコーナーでおっぱいなどを出して明るくはりきってい
た。
ただ、そんな桂にも大きな悩みが1つあり、大親友の安希にいつものよ
うに相談していた。
「安希さ〜ん〜、私そろそろ処女を捨てたいんですが、どうしたらいいん
でしょう〜」
「へっ?まだエロ姐、処女だったのぉぉ〜。あんなにエロいことしまくっ
てるのに?」
「いやいや、そんなにエロいことして...んん〜、しているかも..」
「驚いたな..ここまでエロを極めつくしたエロ姐が処女である自体、世
界の七不思議だよ..」
「そこまで言わなくても..そうだ!適当な処女喪失などの企画を作って、
何とか出来ないかしらぁ〜」
「無理だと思うよ..あそこまでエロを見せすぎたエロ姐の処女を奪える
ような男なんてどこにもいないような気がするよ...」
「そんなぁぁぁぁぁぁ〜〜まだ処女なのにぃぃ〜処女でなければ、極めら
れるエッチがいっぱい、いっぱい、いっぱいあるのにぃぃぃ〜」
「きっと、そんなエロ姐だから、戒めの意味で処女なのかも知れないかも..」
そう、エロを極めつくした桂は、何故かまだ処女であった...
(終わり)
<おまけの後日談>
桂が世界的に有名になって数ヵ月後、TV事情が桂によって大きく変わ
ることになる。
何とドリンク飲料のCMに桂が堂々と全裸で出演して大きな話題を呼ん
だのであった。
「裸になるほど美味しいっ」のキャッチフレーズで裸で明るくドリンクを
飲んでいる桂の姿に一時は様々なとこから苦情が殺到したが、苦情以上に
応援する人が多く、一気に”ヌード解禁・TVヘア解禁”の方向へ進んで
しまったのだ。
それ以来、TVやマスコミの規制緩和がどんどん進み、気が付くと駅の
プラットホームの広告に桂のトップレス広告が載るまでになった。
「今年の夏はトップレス〜♪おっぱいを見せないなんて格好悪いわよ。も
う今やトップレスは当たり前なんだから!」と、桂の大胆水着宣言に多く
の女子高生が賛同していることから今年の海水浴はとんでもないことにな
りそうである(笑)
<完>
「アイドル桂の恥辱番組」完