作山が裏で画策している事..それは台本の一部を変更することであり、
衣愛代の許可なしに内容が変わってしまったらしい。
もちろん台本が番組の流れで変わることは良くあることなので、衣愛代
自身もその点については多少は承諾していたのであった。
コーナーの方は次のクエスチョンターイムをするところであり、ここま
では台本通りの流れでいってるようだ。
<クエスチョンターイム〜♪自分の一番、恥ずかしいと思う所を答えなさい♪>
「一番..恥ずかしいところ..」
衣愛代は、ついつい自然に視線を自分の胸に向けてしまった。
「衣愛代ちゃん、もしかしてそこかなぁぁ?」
「えっ..あ・あの・・は・はい..」
「小さな声でいいから答えてくれないかなぁ?」
「・・・お・・おっぱいです..」
顔を真っ赤にして恥ずかしそうに答える衣愛代、その初々しさに司会者
は喜び、会場には再び、質問をクリアした音が鳴り響く。
ピンポン♪ピンポン♪ピンポン〜♪
「衣愛代ちゃん、実にいいですねぇぇ♪もう、おじちゃん興奮しちゃうよ」
「・・・・・」
「じゃあ、PRクエスチョンも終わったことですし、ルーレットにいって
みましょぉ〜」
ついに生着替えに入ることになった衣愛代だが、このルーレットで台本
に書かれてないことが起こってしまったようだ。
(う・うそ..こんなの台本に書かれてなかったわよ..)
司会者がルーレットを指差しながら次の進行をはじめてる中、これから
生着替えに入る衣愛代の前にADが小さな楕円の切れ端を持ってきた。
「えっ?私が貼るんですか?」
突然、ルーレットにパネルを貼ることになった衣愛代。
もちろん、このことは台本にないシナリオであり、どうやら作山が勝手
に加えてしまった部分らしい。
ADからパネルを受け取った衣愛代がそこに書かれている文字に不快な
顔を見せてきた。
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(・・これってどういうこと・・・)
衣愛代が切れ端を持って戸惑ってる中
司会者が衣愛代に話しかけてきた。
「おーっと、これは新しい枠ですね♪」
「新しい枠?」
「お父さん、お兄さん必見!この枠を
ご覧下さい。タオルなしの枠組みです。
めちゃ枠、小さいけど」
「タオルなしって?」
「もし着替えが終了しなくても、タオル
がなげこまれまれない上に、そのまま
の姿で入るって枠ですよ」
「・・・タオルをしないで!?」
「でも、枠小さいから大丈夫だよ」
「そ・そうですよね...」
(・・これって・・・そういうこと!?)
衣愛代はぐっと歯を噛みしめた。
(聞いてないわよ..作山さんっ)
セットの影にいる作山の方を睨みつけ
ると、作山が台本が急きょ変わったか
らよろしくと手振りで謝ってきた。
(んもぉ〜、当たったらどうする気よ)
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顔を赤らめながらムッとした衣愛代であったが番組の方は、そんな衣愛
代の気持ちを組むことなく、先へ進むことになった。
「じゃあ、この枠を好きなとこに張っちゃってください」「は・はい..」
枠を貼る衣愛代だが、本当に当たったらどーしようと不安を感じながら
枠を見つめた。
見たところ、枠はかなり狭くとてもあたる様子はないのだが、何故か強
烈な不安を感じていた。
そんな不安の中、司会者が明るく衣愛代をフォローしてきた。
「大丈夫だよ〜。衣愛代ちゃん。たとえ当たっても着替えれ終わればいい
んだから」「そうですよね..」
「じゃあ、さくさくっとルーレットボタンにいきましょうか」
「は・はい..」
衣愛代はルーレット台に行きスタートボタンを押し、数秒待ってストッ
プボタンを押した。
「さあ、どこに止まるか。俺の所はやめてくれよ。さあどこに行く」
ルーレットのランプはゆっくりと進み微妙な間隔で進んでいく。
まるで何かにコントロールされている感じの進み方であった。
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「おお、もしかしてタオルなしか!
いけーあと少しー」
(お願い!!そんなとこ当たらない
でぇぇ〜〜)
「いけーあともう2個だー!!」
(な・何なのこのルーレットまだ動
くの?そんな...)
「いけーあと1つぅーーあと1つだ
ぁぁぁーーー」
司会者が叫ぶ中、何とルーレットは
まさかの例の小枠に止めてしまった
「よっしゃぁータオルなし決定っ!
衣愛代ちゃん〜。残念っ〜」
「ああ、やっぱり・・・」
衣愛代の不安が的中した通りに、
ル〜レットはタオル無しで止まって
しまった。
後ろの方が大盛り上がる中、衣愛代
は覚悟を決めるしかなかった。
(着替えるしかないのね..)
そんな衣愛代に向かって司会者は
平然として言ってきた。
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「さあ衣愛代ちゃん。生だから早く水着を選んでくださいね」
「・・・・・は・はい..」
水着を選ぶと司会者が急かすように衣愛代を着替えの場所へ誘導する。
「さあ衣愛代ちゃん。生だから早くそのカーテンの中に」
「・・・・・はい..」
衣愛代は多くのゲストや観客が注目する中、真ん中に置かれているビニ
ールのカーテン式の簡易更衣室に向かった。
実際に入ってみるとただ周囲をビニールのカーテンで囲んだものであり、
あげくには頭がようやく隠れるぐらいの高さしかなかったのである。
一応、司会者は離れてくれているが近くまでくれば充分着替えが見える
高さであった。
そう、そんな中でこれから着替えなければならず、しかも着替えは1分
間の時間制限つきである。
タイムオーバーすれば、容赦なくカーテンが床に落ちる仕組みになって
いた。
司会者は形式ながらの言葉を衣愛代に掛けて着替えをスタートさせよう
としていた。
「さあ、生放送だから本当に気をつけてやってよ」
「は・はい」
「じゃあ、生着替えスタート!!」
司会者の掛け声と共に衣愛代の生着替えが始まった。
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時間は60秒しかない。
いつもの着替えのように上から脱いでいく
衣愛代であったが、シャツのボタンを外し
たところで、あることに気づいた。
(下のほうは間に合わないわけにはいか
ないわっ)
まさか下半身丸出しでの手隠しは洒落に
ならないので、はだけたシャツをそのまま
にしてスカートを外し始めた。
カチャカチャ..
(あっ!スカートは付けたままが..)
スカートのホックを外し終えた衣愛代だが
何故か、また外したホックを付け直した。
よく考えれば、ひざ近くまで下の隙間が空
いている以上、スカートを外してショーツ
を脱ぐことは間違って下半身を晒すこと
があるからだ。
少し時間がかかってしまうが、スカートを
穿いたままで水着に着替えることにした。
(スカート付けたままじゃ脱ぎにくいわ)
衣愛代の身体がカーテンにぶつかる度
にスタジオ内ではゲストと男性陣が大声
をあげ盛り上がってきた。
何とかショーツを脱ぐことが出来、衣愛代
の足元に丸まったショーツがするりと落ち
ると着替えの外ではすごい歓喜が一斉に
起こったであった。
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「おおーー今まさにノーパンですね。この中は!!」
「!!」
衣愛代はその司会者の声に恥ずかしくなり慌てて脱いだパンティを取ろ
うとして思い切りしゃがんだのであった。
だが、慌ててしゃがんだ時、スカートが軽く引っかかって捲れてしまい
ビニールのカーテンの下側から何と可愛い桃尻が見えてしまった。
もちろん衣愛代本人は気付かず時間を気にするのが精一杯で、パンティ
を綺麗に丸めて見えないように籠に入れていたのであった。
この桃尻が見えたのはゲストや司会者だけであり、運良くTVカメラの
方にはそのシーンは映っていなかった。
ゲストや司会者は黙ってそれを楽しんでおり結局衣愛代が立ち上がるま
で、その可愛い桃尻はずっと晒したままであった。
ようやく下の水着を何とか穿き、スカートを取った。これで下は問題な
く?着替えられたのであった。
次は上の水着を付けるため、シャツを着けたままでブラを外そうと思っ
た衣愛代だが、もう時間があとわずかとなってしまった。
(隠しながら着替えていたら、間に合わないわ!)
衣愛代は時間を優先することを決意して、ブラ以外の服を先に脱ぐこと
にしたのであった。
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刻々と着替えのタイムアウトが迫る
中でぱさりと服をなげだすように落
としていく。
これで残りはブラジャーだけとなり
あとは早く外すだけになった。
少し時間のロスとなるが、衣愛代は
片手で胸を隠しながらブラを外す事
にしたのである。
カチャカチャ..
しかし、どうしたことか、思うように
ホックが外れない。
(何なの!このホック、どうしてこ
んなに固いの?)
(もうこうなったら両手で...)
衣愛代はついに片手から両手で、
ブラのホックを外しにかかることを
決意した。
(何でこんなに固いのよっ!)
背中に両手を回してホックを必死
に外そうとするが、なかなか外れ
ない。
(早くっ〜外れてよっ!)
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「・・・こうなったら」
ブラのホックに苦戦していた衣愛代がホックから手を放して、前の方へ
手を持ってきた。
どうやらブラをそのまま捲って、シャツのように首から脱ぐ方法へ切り
替えたらしい。
衣愛代がブラを掴んで上へ向けて捲ると、ブラに隠されていたCカップ
の美乳がぷるるんと柔らかい音を立てながら飛び出てゆく。
だが、この時に着替えの外から今までよりも大きな歓喜の声が衣愛代の
耳に聞こえた。
(えっ!まさかっ!)
まるで、自分がブラを捲ったのを知っていたかのような歓声であり、慌
てて捲り上げられたブラを下げて、元の状態にした。
そして、限られた残り少ない時間を歓声の元を探ることに衣愛代は使っ
てしまった。
「あぁっ!上にもカメラが・・・」
この時、ようやく真上にもカメラが設置されていることに気づき、自分
の着替えが定期的に真上のカメラから映されていることを知った。
つまりは、モニタ画面には衣愛代が必死にブラを取ろうとしているシー
ンや先ほどのブラを捲ったシーンも映ってしまったらしい。
(上から映されてるなんて聞いてないわ..作山さんは何を考えてるの!)
次々と見えてくる作山の陰謀に衣愛代が焦り始めるが、もう逃げられる
状態ではなかったのであった。
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