運がいい事に衣愛代のすがすがしいシーンに撮る側もぼーとしており、
衣愛代の異変に気づくものはいなかった。そうある者を除いては。
そうそれはあの作山でありカットと同時にタオルを持って衣愛代の所
まで駆け寄り衣愛代の裸を隠してくれた。
作山は衣愛代の股間を見てわかっていたからだ。立ち尽くす衣愛代の
おま●こからは、水しずくとは別の液体、そう愛液が溢れ出ていたこと
を。
こうして撮影は全て終わり例のCMが後日各局のTVCMで流れた。
それは今までタブーとされていた女性の裸を思い切り出してるCMであ
り、おま●こ以外は全て見えてるCMだった。
あげくに最後の立ち上がる全体シーンでは大事な所にCM企業のロゴで
隠すというとんでもないCMだ。
だが、衣愛代が裸公認タレントという事といやらしさを全然だしてない
そのCMはまたもすごい好評を呼びCM効果は絶大のものとなっていく。
その上、あまりに綺麗ですがすがしい事もあり、ありえないことに駅や
列車内まで衣愛代のCMポスターが貼られてしまう。
もちろん、そのポスターは衣愛代が水しぶきを出して立ち上がったとき
のものであり当然のごとく大事な所にはCM企業のロゴで隠されていた。
衣愛代にとってしばらくの間、あちこちに自分の裸体を晒される状況と
なってしまったが、何故か当の本人は昔ほどに恥ずかしくなく不思議な気
分だった。
「今度のサイン会..思い切って受けてみますか!」
作山が持ってきた次の仕事「温泉サイン会」を快諾することになり、真
っ赤な紅葉の中で、全裸の衣愛代が温泉でやってきたファンの旅館タオル
にサインをする一見、破廉恥なサイン会だが、実際は驚愕の映像だった。
「はは..これはさすがの俺もまいったな..まさか、こうなるとは..」
裸でも爽やかに微笑んでサインを始めようとした姿に、ファンが感銘し
たのだろうか..あろうことか、並んでいるファンも男女関係なくタオル
1枚の姿で並びだした。
温泉だから裸は当たり前なのだが、サインを求めるファンが脱ぐのは作
山にとっては想定外だった。
「俺は..もしかして..衣愛代の力を見誤っていたのか..まさか..
ブームにはならないよな..ってなってたまるかぁぁ..」
作山は敗北感を感じつつ、その場に尻を落とした。
一方、衣愛代のサインをもらった男女は心清らかに平然と裸で温泉で談
笑を始めてる。中には衣愛代の友人(当然、アイドルや女優)も居て、本
来なら大スクープ間違いなしの光景が目の前で広がっていたのであった。
<完>
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