プロローグ(挿絵:さばにしきさん)


※時々CGと文字が重なる場合がありますので、その時は1回再読み込みしますと直ります。

 駅の数13個、駅だらけの市に隣接するように駅のない市があった。  首都・東京に属しながら駅が全く無いのどかで広々としていてる市。  そんな市が昨今注目されてきた。  東京最大の大型ショッピングモールの開業。田んぼだらけの広大な土地 を未だに持っているこの市でしか出来ないものだろう。  店舗数は数え切れないほどあり、宿泊施設、水族館、アミューズメント パークを備え、多くの来訪者を引き付ける施設となった。  市はこのまま来訪者の増加が見込まれれば駅を誘致できるかもと目玉の アミューズメントパーク強化に全力を挙げ始めたが..  が、何故かその強化はおかしな方向へ向かうことになる。  アミューズメントパーク推進部長は堂々とこう言った。 「かって近くの天然温泉ランドでは近場のアスレチック施設と協力して、 日本最大の来訪者を出した施設を作ったことがある。私たちもその施設を 参考にして全国から多くの来訪者を引き付けようと。    そして、その強化の噂を聞きつけた男たちが全国から後から後から殺到 してきた。  撮影自由ということで、高価なカメラを背負った男たちが次々とアミュ ーズメントパークに押し寄せてきて、入場するまで3時間もかかる盛況さ となった。  そんなアミューズメントパークに何も知らずに遊びに来ていた女子高生 がいた。  彼女は、スタッフから声をかけられ、ゲームイベントに参加することに なる。賞品目当ての軽い気持ちで受けたが、それが参加者に辱めを与える 裏イベントだったということを知らなかった。

彼女の名は蔵村 羽里歌。
女友達の由梨亜と一緒にアイスクリーム
を食べながら、パーク内にあるアトラク
ションを見て歩いている時にスタッフか
ら声をかけられた。
「君、もし良かったら、うちのゲームイ
ベントに参加しないか?」
「イベントですか..どうしようかなぁ〜」
「ちゃんと賞金も出るから、どうだい?」
「でも、そういうのって..何かいろい
ろやらされるんでしょ?」
「まあ、本当は言っては駄目なんだけど、
少しだけエッチなイベントなんだよ」
「えぇっ〜!エッチって..そんなのに
私が出ると思ってるのっ!」
「だから、それ相応の賞金も出るという
ことなんだよ。わかるよね」
「・・・そ・そんなに出るんですか」
「もちろんっ」
「じゃあ..少しぐらいのエッチなら..」

少し金欠気味で困っていた羽里歌は高い
賞金目当ての軽い気持ちで由梨亜と一緒
に受けることになった。

 こうしてゲームイベントの会場にスタッフに連れられることになり、そ こは来月完成される全面ガラス張りで泳ぐ魚が見れる水中トンネルが売り の施設であった。 「ねえ、羽里歌。会場の入り口に何かエッチな像があるよ」 「本当だ..何か生々しい像ね..」  会場入り口の左手に全身が金色の女性の像が置いてあり、何故かY字バ ランスをしている裸体像となっていた。 「これ..もしかしてボディペイントだったりして..」 「まさか〜。まあ、確かに質感がリアルだからそう見えるけど」  金色の全裸像はちょうど入り口に向けてY字バランスをしてるため、お ま●こが丸見えとなっており、金色の大陰唇の間からはピンク色の中身が 見えていた。 「・・・羽里歌、見た?何であそこだけピンク色なんだろう..それに何 かあの像、稟那に似てるんだけど..」 「気のせいよ..稟那があんなエッチな姿するわけないでしょ!」  本来なら、今日一緒にアミューズメントパークに行くはずだった友人の 1人が稟那であり、朝になって突然行けなくなったと断ってきたのだ。  他人の空似だと思って先へ進む2人だが、このイベントが羽里歌が思って いた以上に辱めを与える裏イベントであったのを知るのは先の話であった。