第9話「花見準備室へ..」


 今、部長室の中では結樹子の淫らな自慰の音が響き渡る。  もう今すぐにでも絶頂してイけるはずの快感が来てるのだが自分の理性 が邪魔をしてイくことが出来なかった。  だからと言って今、この自慰を止めれば、またクリップの激痛が来るで あろう。  その激痛を恐れている結樹子はもう最後までこの淫らな行為を続けるし かなかった。  結樹子の右手はもうすでに愛液でべとべとになっている。  止まることない自分の右手は際限なく秘部を責めてきており結樹子はそ の快感を素直に受け入れ始めてきた。  身体全体は小刻みに震え、腰はそれ以上に淫らにくねってくる。  ガニ股でくねっているせいか、その姿は狂った淫女の様であった。  あれほど我慢していた喘ぎ声も今では大声であげている。  部長室が防音になっているのが救いであり、これが外に漏れていたら今 頃大変な事になっているだろう。  結樹子の右指は思い切り開かれている秘部をかき回している。 「はぁぅぅ..ぁぁぁぁっっ!」 「んんんんぅぅぅぅぅっ!!」  喘ぎ声を出しながら何とかイこうとする結樹子。  もう回りの状況など気にしてなかった。  そう、2人が仕事を止めてこっちを注目しているのをわかってるのに結 樹子はもうこの行為を止める事は出来なくなっていた。 (はぁはぁ..見ている..見てるのね..私の恥ずかしいとこをいっぱ い..でもいいの..今は早くイきたい..イかせてぇぇ..)  すでに部長と課長が堂々と結樹子の方へ振り向いて、ニタニタしながら 激しい自慰を見はじめた。  部長なんかは再びデジカメを結樹子の今の痴態を写し始めたが、この行 為すらも、今の結樹子にとって凄い快感へ変わっていく。  パシャパシャ(ああぁぁっ〜どんどん写してきてぇぇーー!もっと、も っと恥ずかしい私を撮ってぇぇぇーー)  いっぱい淫らな姿を写してほしい、いいや今の結樹子はこの姿をネット に流してもいいと思うほどまで快感のとりこになっていた。 (はぁはぁ...なんで私..こんな淫らな事を考えてるの..今の私は いっぱい辱められることを望んでいるなんて..)  このままだと完全に堕ちてしまう。何とか理性を取り戻さないと..  そう思う結樹子の最後の理性も、もはや崩れる寸前まできてしまい、つ いに自慰によって絶頂するとこまでいこうとしていた。  息がだんだんと荒くなり指の動きも加速していく。  もうすぐでイける...結樹子がそう思ったとき予想外の展開が起こっ たのであった。 「渡部君、話し合いが終わったからやめたまえ」  部長が何と結樹子の右手を思い切り引っ張り秘部から離したのであった。 「!!!ぁぁぁっっっ..」 「どうしたのかね?渡部君?」 「・・・はぁはぁ..ぁぁ..」 (な・なんで..ここで..止めるの..) 「ほら、胸の方も揉むのをやめたまえ」 「・・・・・ぁぁっ..そんな..」  胸を揉んでいた左手も部長によって離され、結樹子の両手は行き場をな くし、ただ、だるんと腰の方へ落ちたのであった。  首も、がくんと落ち、結樹子は荒い息を吐きながら少し困惑していた。  そう、絶頂を止められた事に物足りなさを感じていたのであった。  その上、不思議な事に自慰の手を止めたにも関わらずクリップの痛みが 来ない..いいやクリップで挟まれてる事に快感をおぼえはじめていた。  そんな結樹子に部長が自慰を止めた理由を言ってきた。 「悪いが、もう花見の時間が迫ってるから罰はこの辺で終わりにしよう」 「えっ?迫ってるって..」  部長の言葉に結樹子が慌てて時計を見ると17時になっていることに驚い てしまう。 (う・うそっ..部長室には10時頃来たはずなのに..そんなに経ってい たなんて..)  そう、先輩OLたちから朝の内にポスターを貼るように言われたから、 10時の休憩が終わった後で部長室に行ったので、時間を間違えるはずはな いだろう。  けど、いくら恥ずかしいことをされ続けたせいで時間を気にしなかった とは言え、7時間も経ったのだろうか? 「あ・あのぉ..本当に17時なんですか..」 「何を言ってるんだ?さっき、17時の終業を知らせる音が聞こえなかった のかい?」「..音?」 「部長の言うとおりだよ。あんな大きい音も聞こえないほど、君は感じて たのかい?」「いえ..それらしい音は聞こえましたが..」  確かに大きな音が聞こえてきたのは分かったが、それが何の音かは正直 なところ、結樹子には分からなかった。 (もし..本当にそんなに経ってるのなら、私ったら7時間もこんないや らしいことをしてたの..)  長い時間、恥ずかしいことをし続けたことに結樹子が動揺しており、課 長が追い討ちをかけるような言葉を出してきた。 「部長、どうやら渡部くんはもっともっと感じさせてほしいようですな」 「うむ、その様だがこの部屋でそこまでは出来ないしな」 「そうですな。こういうのはどうでしょうか?ちょうど定時の17時を過ぎ て、みんな花見の会場に行ってますので、このままの姿で花見の準備室ま で行かせてみるとか」 「!!!」(そ・そんな..) 「なるほど。それは名案だ。ちょうど準備室は真下の2階にあることだし、 階段をすぐ降りれば行けることだしな」 「ええ、大した時間もかからないので裸で行かせるのもいいでしょう」 「・・・・」(いくら真下でもこれじゃ歩けないわ..)  よく考えれば、今の結樹子はガニ股の上におま●こをクリップで全開に されているので、おそらくまともに歩くことなど出来るはずがないだろう。  ただ、それは部長たちも理解しており、ガニ股の結樹子に部長が近づい て助け舟を出してきた。 「さすがに、ガニ股のままだと、きついだろ。クリップと糸だけは外して あげようじゃないか」  陰唇を引っ張っていた4つの糸を切り離す部長。糸を切り離すと次はク リップの方へ部長の手が伸びる。 「渡部君、もし触れたらすまんの。何せ、君の愛液で滑りやすいからな。 少し、顔を近づけていいかね?」 「はい..どうそ」  部長は一応、結樹子に了承を取ってから自分の顔をおま●この前に近づ けてからクリップを取りにかかった。  だが、素直にクリップを取る部長ではない。  部長はクリップを取るフリをしてさりげなく結樹子の充血して膨らんで いる小陰唇に舌を伸ばしてきたのだ。  舌が触れると、結樹子の身体は一瞬、少し跳ねたが全く抵抗する様子は ない。  あれだけ嫌悪感があったと言うのに、今では舐められて欲しい快感が沸 いてくる。  部長もそれを知りながら結樹子の陰唇の感触を舌で舐めながら楽しみ始 めた。  ぺろぺろ〜「これはクリップで腫れたのかな?それとも自分で膨らんだ のかな?んん〜」 「ぁぁぁっっっ..」 「こっちも見事に頭が出ているな..どれどれ。舐めてみるかぁ」 (ぁぁぁ..そっちは..だ..め..)  部長が調子に乗って結樹子のクリトリスにまで舌を伸ばして軽く転がす ように舐めてくる。  結樹子はただ身体を小刻みに震えながら部長の舌を受けいるしかなかった。  だが、意外にその行為を課長が咳払いをして止めにかかったのであった。 「コホンコホン・・・部長、もう時間ですよ..」 「!おっ・・す・すまん、つい、私とした事が・・・・」部長は慌ててク リップを全て外して結樹子をあっさり快感から開放してしまったのだ。 「さあ、渡部くん。君も早く花見の準備室まで行きたまえ。だが、このま まじゃ君は暴走しそうだから両手を後ろ側で縛らせてもらうよ」 「ほ・本当にこの姿で!?」 「大丈夫だよ。もう誰もいないさ。さあ、結んだからここから出ていきな さい」 ガチャッ..  課長は自分のネクタイを外して結樹子の両手を縛ると部長室のドアを思 い切り開けた。 「ほら、早く行きなさい!」ピシャッ!  課長は結樹子のお尻を平手で叩き、そのまま部長室から追い出してしま った。  出て行く結樹子を見て部長は少し名残惜しい感じで課長に言ってきた。 「も・もう少し..楽しんでも良かったんじゃないか?」 「部長、彼女をここでイかして理性が戻りでもしたら花見は台無しですよ」 「ぅぅ...」 「今、しばらくの我慢ですよ。花見ではその分、いっぱい楽しめますので」 「そうだな。花見での痴態を楽しみにするとするか..」  部長は少し渋った表情を見せていたが今夜の花見を優先してここは納得 したのであった。  その頃、全裸で追い出された結樹子はフラフラしながら急いで下の階に ある花見準備室まで向かっていた。  裸を見られたくない思いから急いでいるのだが、実は他にも急ぐ理由が 結樹子にはあった。 (17時だなんて..どうしよう..15時まで準備室に行かなければならな かったのに..)   そう、花見が19時から始まる関係で、準備の方も定時前の15時から行う ことになっていたのだ。 (2時間遅刻よね..でも、さぼってたわけじゃないから許してもらえる わよね..)  周りの気配に注意しながら、部長室から早足で階段にむかう結樹子。  課長が言ったとおり、辺りには人の声が聞こえないことから、やはり定 時がすぎて、みんな花見の会場に向かっていったのかも知れない。  何せ、花見は社員全員参加の行事なので、この日だけは残業をすること が出来ないからだ。  けど、結樹子にはどうしても腑に落ちない点が1つあった。 (確かに..誰もいないけど..私、本当に何時間も立ち続けていたの?)  いくら時間を忘れるほどの快感に堕ちていたとしても、数時間も感じ続 けることなど出来るはずはないと思った。 (長くても..1時間ぐらいのはずだわ..後から課長が来たのが11時前 だったから、昼過ぎだと思ったのに..)  考えれば考えるほど17時過ぎであるという事の矛盾が生じてくるのだが、 実際に人の気配がないことを見ると信じるしかないのだろうか?  だが、下の階に行こうとして階段を降りようとして時に、全ての疑問が 解決されたのだった。 (!!うそっ..声と足音が下の階から?)  階段の下のほうから少しずつ大勢の人の足音と声が聞こえており、それ と同時に社内には時刻を伝える音が大きく鳴り響いてきた。 (ああぁっ!これって、昼休みが終わる音だわっ!じゃあ、さっきのは午 前の就業が終わる音だったのね..)  この時、結樹子の脳裏に忘れてたミーティングのことを思い出した。  実は花見のある日の昼食は花見の説明を兼ねて社員全員による地下食堂 でのミーティングを行うことが決まっていた。  一応、強制参加ではないので行かなくてもいいのだが、参加した社員に は無料で豪華弁当が支給されるということで、お互い合意の上での全員参 加ミーティングとなっていた。  つまり、結樹子はまんまと騙されたことになり、17時過ぎと言われてた のは実際は13時前であり、ミーティングを終えた社員が一斉に地下食堂か ら各職場に戻りはじめてきた。  今、結樹子がいる場所は部長室がある3階の階段近くであり、人がすで に上に登っている以上、下に向かうわけにはいかない。  もちろん、結樹子が裸で向かっていた先は2階にある花見準備室だった ので上に登るわけにもいかなかった。 (は・早く、ここから逃げないと..この姿を見られちゃう)  後ろ手で縛られてる今の結樹子が見つかったら大変な状況になるだろう。  このまま一気に階段を降りて花見準備室へ向かおうと思ったが、もし準 備室に誰も居なかったら、中に入ることが出来ずに見つかってしまう。  部長室に戻るのが一番いいのだが、あの部長たちが素直に中に入れてく れるはずはない。何せ、17時と騙してきたぐらいだから、結樹子を助ける 真似などしてこないであろう。 (話し声や足音が大きくなってきている..ぁぁ..このままじゃ)  慌てながらも必死に逃げ道を探す結樹子の視界に非常口の看板が入った。 (あそこなら..普段、誰も使わないはず)  一時的に外に出て社員たちが職場に戻るのをやり過ごそうと思ったが、 この選択がよりひどい状況に追い込まれることになる。  何故なら普段、非常口は緊急の時にしか使わないことから、非常口か ら出たことのない結樹子はこのビルの非常階段がどんな風になってるか を知らなかったからだ。  何も知らない結樹子が非常口の方へ必死に走っていき、後ろ手で縛ら れている両手でドアノブをくっつけて、内鍵をあける。  カチャ!(開いたわっ!)  ようやく非常口を開けた結樹子は急いでドアを開けて外に出たのだが、 衝撃的な映像が待っていた。 (いやぁぁぁっ!何なのよ。この非常階段はっ!)  何とこのビルの非常階段は安アパートなどに設置してある鉄骨式の屋 外階段であり、身体を隠す壁がない手すりだけの非常階段であった。 「これじゃ..身体を隠せないっ..ぁぁっ」  悲鳴をあげる結樹子。どうやら結樹子はしっかりとした壁がある立派 な非常階段だと想像していたらしい。  当然ながら、今の結樹子の全裸姿は近くを歩いている人には丸見えと なり、3階の高さのせいで遠くの方からでも覗ける状況となってしまう。  ただ運がいいことに、ここらはオフィス街となっているので通勤時や昼 食以外は人通りが少なく、裸で外に出てもすぐに見つかることはなかった。  が、それは時間の問題であり、早く社内に戻らないと通行人に見つかっ て大騒ぎとなるだろう。 (早く中に入らなくちゃ!)  すぐにドアを開けて社内に入ろうとした結樹子だが、運悪く非常階段で 一服しようとした男子社員たちが3階の非常口に迫ってきた。  それに気づいた結樹子は再びドアを閉めて非常階段に出た。 (ど・どうしよぉ..)  このままでは中に入ることも出来ず、たとえ上に登って逃げても下から 覗かれてばれてしまう最悪な状況に陥ってしまったのであった。


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