エピローグ


「あっ、やっと来た!遅いぞ、イエロー!」 「イエローって呼ぶなっ!お前の兄貴だぞ」 「いいじゃない。せっかく、このきりんちゃんが心配してきたんだぞ♪」 「何の心配だよ..それにしても、よく1人で来れたな」 「こっちのお兄ちゃんに連れてきてもらったんだよ♪来週から、ここに 転校してくるんだって♪」 見かけない男子だと思ったら転校生か.. そういやアミモが魔法少女が転校したらおもしろいわねと言ってたから 男子だと聞いてがっくりするだろうな。 「この子のお兄さんですか?来週、ここに転校する百虎 閃樹(ひゃく とら せんき)です。よろしく」 「よろしく」 「ここの学校にはいろいろ楽しい子が多いと聞いて楽しみにしてるん です。もし僕が転校した時には案内をよろしくお願いするよ」 「ああ..」 何かいけ好かない気がする..初対面だが、何が引っかかる気がする。 「君とはこれから縁があるかも知れないな。縁があったら宜しくお願 いするよ。じゃあ、僕はこれから手続きで職員室にいくから、これで 失礼するよ」 「ああっ..。そうだ、妹を送ってくれてありがとう」 「いえいえ、どういたしまして♪きりんちゃんもまたね〜」 「バイバイ♪まほーつかいさん」「おい、きりん。何で魔法使いなんだ?」 「アニメに出てた魔法使いにそっくりなんだよ〜♪女の子なのに、男 に変身できるんだよぉ〜。すごいでしょ♪」 「まったく〜、アニメとごちゃごちゃにするなよっ!さあ、帰るぞ」 「うん♪今夜はカレーが食べたいね」「ああ、そうだな」 今日はいろいろ変なことがあったから、早く帰って忘れることにしよう。 しかし、よく見るといきなり霧が濃くなっているぞ?まったく、変な天気だ。 「イエロー、蜃気楼みたいで面白いね♪」「前が見えないから気をつけろよ」 「うん♪ところで誰か走ってくるよ?」「ああ、誰かこっちにくるみたいだな」 「はぁはぁ..はぁはぁ」「女の人みたい..」 「あの〜、この辺で百虎さまという男子を見かけませんでしたか。私、付き 添いだったんですがはぐれてしまって」 「そのお兄ちゃんなら、この先の学校まで送ってもらったよ♪」 「確か、転校の手続きで職員室にいったはずだぞ」 「あ・ありがとうございます〜。私、ミズチィと言います。私も百虎さまの 少し後に転校しますのでよろしくお願いします〜」 「ああっ..」 ミズチィって..ハーフか?まあ、別にいいか.. 聞く前にさっさと行ってしまって、霧の中に消えてしまったし.. 「イエロー、蜃気楼が晴れてきたね♪」「それを言うなら霧だ!しかし何だ ったんだ。今の霧は..」 転校生の百虎 閃樹に、付き添いのミズティか.. どこか、きゆちゃんやしゅまぁちゃんに通じるものがある気がするが、出来 れば無関係であってほしい。 俺は平穏無事な高校生活が過ごしたいんだから。 <完>


「竜宮 アミモの露出」【完】