一緒に服装チェックをすれば、自分の服装はチェックされないと思った
が、まさか体育教師がグルであったのを知らなかった可南子は最悪のタイ
ミングで服装チェックをされることになった。
生徒が大勢登校し、チェック待ちしてる中で、1人の女子(この子もグ
ル)が不穏な音について声をあげてきた。
「先生〜!何か風紀委員会長のスカートの中から変な音が聞こえるんです
けどぉぉ〜。それに下着とは思えないラインが浮かんですけどぉ〜」
「うむっ。確かに変なモーター音が聞こえるな。ちょっとスカートを捲っ
てくれんか?」「えっ?ここで..」
「そうだ。変な疑いをかけられるよりいいだろ?近くの男子共、ちょっと
身体を押さえておけ」「!!」
10分後、バイブを突き刺した亀甲縛りの裸の可南子が校門で立たされる
ことになり、服装チェックが終わるとそのまま恥ずかしい姿のままで職員
室へ連れていかれた。
「さて、この亀甲縛りはどういうつもりでやってんだ」
「そ、それは..」
「まさか、誰かに脅されてやってるのか?真面目なお前がこんなことする
わけないもんなぁ」
「・・・・・・」(なんて言えばいいの..これじゃ言い訳なんて出来ない)
困り果てたところにアニマンPC研究開発部の顧問である国語教師が頭を
掻きながら謝ってきたのだ。
「す、すいません、それきっと例のコスプレの一環じゃないでしょうか?」
「えっ?」あまりにもおかしな発言に可南子が一番先に驚いた。
「コスプレの一環って..これは亀甲縛りそのものじゃないですかっ!」
「そのロープをよくご覧下さい。それは”緊縛スーパーマーメイド澪!”
(エロゲー)のコスプレであって、主人公が常に変身出来るように魔法縄
を身体に纏っているんですよ」
「じゃあ、このおま●こに突き刺さってるバイブは..」
「それは変身スティックですっ!常に湿らす必要があって、おま●こに刺
さっているんですっ」
明らかにおかしい言い訳なのに、ここでエロタヌキ校長が仲裁として登
場し、教師たちで判断するのはおかしいとの流れになった。
「まあまあ君たち、ここは1度冷静になって話の流れを整理しましょう。
こう見えても”緊縛スーパーマーメイド澪!”(エロゲー)のコアユーザ
ーでしてね。記憶に間違いなければ第三章「澪、服装検査で晒し者にされ
る」の登校時に服装検査で魔法縄をしてるのがばれたシーンがありますが、
もしかしてそれを再現してたかも知れませんよ」
「いやいやいや、それはないでしょ」可南子が何故かつっこんでしまった。
だけど体育教師が納得し、他の教師たちも「真面目な風紀委員会長のこ
とだからコスプレの一環だろう」と同意してきた。
「・・・・・・」(もうきっと私がどんな格好しても強引に通すつもりなのね)
「そうだ、みなさん。1度、アニマンPC研究開発部に確認しましょう」
「うむ、それがいいな」「私も賛成だ」
可南子は何も分からぬまま結果を待つだけであり、10分後に体育教師が
申し訳なさそうな顔で謝りながら、こう言ってきた。
「どうやら、先生が早とちりしたみたいで、お前にはすまないことをした」
「えっ?何でですか?」ヴヴヴヴヴヴッ
「アニマンPC研究開発部にも問い合わせたところ、これもコスプレの一環
だと言われたので、今回のお前の行動が破廉恥かどうか昼休みに全校生徒
に投票してもらうことにした。破廉恥じゃないと判断されれば、お咎め無
しとし、特別に今後俺の体育の授業だけ、その姿を体操着と認めようじゃ
ないか〜。うん、我ながらいい案だ!」
「なっ?」
もし処罰がされないとしても、可南子にはとんでもない恥辱が待つこと
になり、複雑な気持ちで昼休みの投票を迎えた。
当然、可南子の体操着の話は予め全校生徒に伝えられ、投票にきた男子
が軽い感じで体育教師にこう質問してきた。
「センセー、確か来週から体育祭の練習で合同授業が多くなるっすが、そ
のときの体操着はどうなるんっすかぁ〜」
「そっか、来週から体育祭の練習か..可南子、お前の口から説明しろ」
「・・・もし、お咎め無しだったら..」「だったら?」
「この姿で体育祭の練習に参加しますっ!はぁぅん!」ヴヴヴヴヴッ..
投票箱の近くでこんな姿を見せられたら、結果は決まったようなものだ
った。
「喜べっ!投票の結果、お前はお咎め無しってことだ!これで晴れて、そ
の姿で体育祭も出れるぞ。がははははは〜」
今日もまたこれからコスプレ見回りが始まる。今日のコスプレは無罪放
免を祝してのワンちゃんコスプレであり、体育教師が4つんばいで歩く可
南子の牽引役をしてくれるそうだった。
<完>
【後日談】
可南子のコスプレが素晴らしいということで、全体集会にて他の部の助
っ人として借りれることを可南子の口から発表された。
「今回、アニマンPC研究開発部よりの”コスプレ可南子”の貸し出し申請
を風紀委員として問題なしとして承認することといたします。尚、詳しい
内容はこの後でアニマンPC研究開発部の部長の北上にて説明していただき
ます」
以前のように凛とした制服姿の可南子が壇上を降りると、北上が大きな
空箱をガラガラ引きずって壇上にあがった。
「えっと、アニマンPC研究開発部部長の北上です。今日は”コスプレ可南
子”の貸し出しについての説明と注意事項を話したいと思います。まずは
実際の素材がどんなのかを皆さんに見てもらうことにします」
次の瞬間、北上の横に置いた空箱にスポットライトが当たり、それを見
た生徒たちがブーイングした。
「って空じゃねーか!」「どういうことだよ」次々と文句が出る中、北上
は空箱を見てこう言う。
「おや、まだ空でしたか?さっさと脱いでくれないと困るよ。可南子」
「す、すいませんっ。今、入ります」
何と空箱の後ろで可南子が急いで服を脱いでいたらしく、素っ裸となっ
た可南子が素直に空箱に入り、素材説明としての裸の可南子が完成した。
「それじゃ、まずはこの水平デカパイを説明しましょう」
箱を横向きにされ、ロケットパイの水平さを説明されていく。全校生徒
に堂々とおっぱいを晒されたが、この程度の恥辱はまだ序の口なのだろう。
これからがきっと恥辱の本番がくるのは間違いないはずだ。
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