「こんなのつけていたなんて..す
ごいよね。愛賀さんって」
「・・・他にもすごいのいる」
「あはは..そんな甲冑なんてつけ
ている女子なんていないわよ」
「おっ、さっちん。もうすぐ競技だ
から、このリストバンド預かって」
「うん、いいわよ。蘭ちゃん」
と言った沙智菜にリストバンドを投
げてきたが、投げた途端にリストバ
ンドが思い切り地面にめりこむよう
に落ちていった。
「ら・蘭ちゃん..これ地面にめり
込んでるんだけど」
「ああ、何かOSなんたらが入って
るリストバンドだからな」
「OSなんたらって..windowsとか
macってこと?」
「・・・違う、オスミウムを用いた
合金のこと。元素記号がOs、比重は
鉛の2倍ある」
「鉛の2倍って..どんだけ重いのよ」
「あっ、そうだ足にもつけていたな。
これも頼む」
「ちょっと、蘭ったら、そんなの足に
もつけてたのぉぉぉーー」
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