ドラム缶でご入浴〜(挿絵:さばにしきさん)

※時々CGと文字が重なる場合がありますので、その時は1回再読み込みしますと直ります。
【おしゅうちさま 第12話】より抜粋。
女子高生たちが入りたくなるドラム缶風呂を提供する「おしゅうちさま」であった。

ここは「おしゅうちさま」がいる駅から近くの 工事現場。 そんな工事現場の片隅で、新人が工事とは関係 ない仕事をやらされていたのだ。 「あの〜どうして捨てるドラム缶などを洗うん っすか」「まあ、あとのお楽しみということだな」 新人が3つほどドラム缶を洗い終えると、現場 の人たちがブロックを積んだ上に載せて水を入れ 始める。 何と、昔の山奥の工事現場でしか見られないドラ ム缶風呂を作り始めていったのだ。 「ちょっとぉ〜今時、こんな風呂に入るっ気か」 「馬鹿だなぁ〜、お前これは近隣住民へのサー ビスってもんだぜ」 「はぁ?こんなのに入る奴なんていないっすよ」 「まあ、俺たちは影でこっそり見てようぜ」 いい湯加減になったドラム缶3つを置いたまま、 離れた場所で隠れて見る工事現場の人たち。 食事を取りながら皆、ドラム缶を方を見ている と何と辺りをきょろきょろして来る女子高生の グループがあったのだ。 「今日も辺りに誰もいないよね..」 「人が来ないうちに早く入ろうよ」「うん」 「早く脱いじゃお〜よ」 何と大胆にも服を脱ぎ始めてドラム缶の入浴を 楽しむ女子高生たち。 実は「おしゅうちさま」の力で、このドラム缶 風呂を見ると入らずにはいられない衝動をから れる様に施していたのである。 そう、日ごろ一生懸命に真面目な工事をして くれてる現場の人たちへの「おしゅうちさま」 からのささやかなお礼であったのだ。