朝の満員電車、今日も人の乗り入れが激しく、通勤時間
となると一度タイミングを逃すと降りることすら難しく
なってしまう。
そんな、居眠りしたせいで慌てて降りる女子高生がいた。
「降りますぅぅーーあのーすいませんが通してくださいぃーー」
一生懸命に降りようとする彼女だがすでにすし詰め状態
となってる状況では、どうする事も出来なくなっていた。
「今日は絶対に遅刻できないんですぅぅーー!」
(神様、お願いですから私をここから出してくださいぃ〜
出してくれるならどんな手段でも構いませんからぁぁー)
そんな必死で願う女子高生に、何と「おしゅうちさま」
が力を貸してあげたのであった。
突然、女子高生の手が何かの力によって引っ張られると
彼女の身体が不思議なことに人の隙間をスルスルと通り
抜けていく。
そして、気がつくとドアが閉まる前に彼女は、あのひどい
すし詰め状態からすんなりと外に出られたのであった。
「あぁっ..神様、ありがとうございますぅぅーー」
あまりの奇跡に両手を合わせて感謝する彼女だが、その
わずか数秒後に大きな悲鳴がホームにこだました。
「きゃぁぁぁーーー何で裸なのぉぉぉーーー」
そう、すし詰め状態からすり抜ける力を発揮したのだが、
服や下着までも全て脱げてしまうのであった。
だが、ふと彼女の足元を見ると折りたたんだ服と鞄が
丁寧に置いてある。
何と「おしゅうちさま」がわざわざ回収しておいたので
あった。
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