かって「おしゅうちさま」の他にも女性を羞恥に目に
あわせる悪戯な妖怪がいました。
彼も昔は着物にスリットの切り込みを入れて楽しむ
程度でしたが、人が増えていく内に力がかなり増し
てしまったようでした。
その彼の名はフェレくん。見た目はイタチ科のフェ
レットであるが、昔は「おしゅうちさま」の事を
相棒とよび、かまいたちと同じ能力を使え、早切り
0.3秒のエロな妖怪と言われたのです。
そんなフェレくんが久しぶりに「おしゅうちさま」
の所へやって来たのです。
<よぉ〜相棒。ここらで羞恥が多発するって聞いた
から、もしやと思ったが。やはり、お前の仕業だっ
たか>
何故かシケモクを口に咥えながら話すフェレくん。
<えっ?今までどうしたかって?それを聞くのは
野暮ってもんだぜ>
トレードマークである黒いミニ帽子のつばを軽く
弾きながら答えてきた。
<どれ?俺っちのパワーアップした力を見せてやるぜ>
ちなみにフェレくんは姿を隠すのが苦手なのですが、
フェレットそのものなので大丈夫です。
黒いミニ帽子をかぶり、シケモクを咥えてトコトコ
歩く姿はかなり可愛いものである。
当然、そんなフェレくんが歩けば女子高生たちが自然
と周りに大勢集まってくるのだ。
「きゃぁぁ〜可愛いぃっ、このフェレット〜帽子と
タバコを咥えてるわぁぁ」
「ちょっと太ってるとこが、すごく可愛い〜」
いつの間にか人気者になってるフェレくんが小声で
ボソっと言った。
<俺っちに触ると火傷するぜ..>
そういうとフェレくんは足を少し広げて足底を地面
に超高速で擦り付けて、かまいたちを起こし始めた
のだ。
<か・ま・い・た・ち・の術ぅぅ〜>
一瞬にして辺りには渦のような大風が起こり、フェレ
くんを囲っていた女子高生たちの服が全て刻まれて
吹き飛んでしまった。
ちなみにかまいたちと違うところは肌は決して傷つけ
ないところである。
全裸になって慌ててる女子高生たちを見て「おしゅう
ちさま」はフェレくんに拍手を送ったのであった。
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