コスプレ罰としてメイド服となった葉須香。
あまりにも可愛く似合ってしまったせいか
罰にならならくなり、男子たちもいつもと
違う明るい歓声を出してきた。
「うぉぉー葉須香ちゃん、可愛いっ」
「その姿で「ご主人様」っていってほしい
ぜぇぇー」
「俺もその言葉、聞きてぇーー」
「あ・あの..それはちょっと..」
あまりの声援に葉須香もまんざらじゃなく
つい男子の要望に応えてしまった。
「ご主人様..これでいいですか」
スカートの両端をつかんで、ちょっとだけ
持ち上げて会釈した葉須香に男子は大いに
感動した。
「葉須香ちゃん、ありがとぉぉーー」
「これでお茶でも汲んでくれたら言うこと
ないのになぁ〜」
「馬鹿、それは望みすぎだぜ」
今度はお茶を願望した男子たちに笛地は
軽く咳払いをしてこう言ってきた。
「そういう要望もあるかと思って紅茶セット
を用意したぞ。まあティーカップは紙コップ
になってしまうがな」
あまりの笛地の用意周到ぶりに少し呆れる
葉須香であった。
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