ここを通りすぎる際に、少しでもこちらを
見てしまったら全てを見られる事になって
しまうだろう。
ドキンッ..ドキンッ..
(ぁぁ..通る..通るよ..)
私の視界に3人のおじさんたちの姿がはっき
りと見える。逆に言えば今のおじさんたち
からも私の破廉恥な姿が丸見えになってる
のは間違いない。
だが、運がいいのは酔ってる男性の方を見
ているので、こちらの方に視線がいかない
ことだろう。
後は通り過ぎるのをひたすら待つだけだが、
酔っ払いのせいかイライラするほど遅い...
それも、私が股を開いている前で1回、足を
止めてきたのであった。
ドキッッ!!(えっ!ばれた?)
鍵を押さえている今の状態では、もう隠す
ことすらも出来ない。
心臓の鼓動が不安で高まる中、ただ見つか
ってない事を祈る私であった。
(どうか..こっちを見ないでください..
ぁぁ)「おい、しっかりしろよ」
「もうすぐでタクシー乗せてやるから」
(ほっ..まだ見つかってないみたい..
けど..)
そう、未だに私の前におじさん達が立ち止
まっており、いつ見つかってもおかしくな
いのであった。
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