気配を殺しながら下半身丸出しのままで裏口の
ドアを開ける私。
こんな恥ずかしい姿のままで捨てにいくなんて
どうかしてる..
(早く捨てて家に戻らなくちゃ..)
捨てる場所は目の前だから数秒もかからない
だろう。
案の定、すぐに捨てて家に戻れたのだが、何と
開いた裏口の扉が開かないのだ。
ガチャガチャ..
「うそっ..鍵なんてかけた覚えはないのに..」
疑問に思う私にドアの隙間から謎の千円札が
すっと現る。
「えっ..何これっ?」
千円札に驚く私に小さい声で聞き覚えのある
声が聞こえてくる。
「ついでだから..これでビール買って来て..
あと自分のジュースも買ってもいいから」
「お・お姉ちゃん!?」
「自販機でいいけど、コンビニならこの先の
曲がった所で私の親友がバイトしてるから」
「わ・私、今..あの下が..」
「そんな事ぉ〜知らな〜い。お姉さまはビー
ルが飲みたいのですっ」
「ぅぅ..知ってて言ってるでしょ!」
どうやら姉に見つかっていたようで、これから
恥ずかしい試練が始まる私であった。
|