後編A


ガラッ!「寺田様。よろしいですか?」「なんだ?」 教室に黒子のような格好の男が一人入って来た。どうやら下っ端らしい… 「はい、ちょっとお話が…」「それよりどうだ?ちょっとお前も参加せんか?こいつの乳房、揉んでいいぞ」 「え?ほんとですか?じゃあ、ありがたく…うわぁ」 下っ端があたしの乳房に触れる…イヤらしく形が変わるほど持ち上げたり絞ったり…ああ、吸わないで、それ だけで…溢れちゃうからぁ。 「うう、気持ちいい。揉んでるだけで、出ちゃいそう…じゃなかった。寺田様、ちょっと」 「ぐふふ、無粋な奴だな。なんだ?話って」 「実は…これだ!」 黒子が被りを取る。それは弘二…レッドだった。 「貴様の弱点はこれだ!」レッドは寺田の頭の帽子のようなものを取る。 そしてメスでそれを切り刻んだ。 「あ、頭がぁ!うわぁああああああ!!!!」 途端に寺田がうずくまる。すると寺田の背中からタコのような生き物が這い出してきた。 「お前が本体か!うりゃぁああ!!!レッドメススパイラル!!」 両手に解剖メスを握ったレッドが回転するとメスが輝き始めタコをみじん切りにした! バシュバシュ!――――ズル、ズルズル…シュ〜〜〜。 切り刻まれたそれはやがて煙を立てて燃え尽きていった…助かったの?あたし。 「はぁはぁ…間に合った…大丈夫ですか?先輩…」 「――――。」 「思ったより調べるのに時間かかっちゃって、どうやらあの帽子で寺田を操っていたらしいんですよ。あの タコみたいな奴が帽子に念を送って、普段隠している欲望を増幅してたらしいんですよね」 「――――。」 「あのタコの乗っ取られた寺田は、普段から目を付けていた女子生徒を片っ端から襲っていたらしいです。 それで女子生徒達は怖くて登校できなかったんですね。でも中には放課後にこっそり登校して寺田のいいな りになってた人もいるみたいです。Hの虜にされてしまったんですね」 「――――。」 「教室に戻ってきたら廊下で黒子の格好した下っ端にばったりあったんですよ。だからやっつけて黒子にな りすましたって訳です」 「――――。」 「もう大丈夫。あのタコはやっつけたし。先輩も無事だったし」 こ、こ、こ、こ 「この馬鹿ぁぁああ!!!全然無事じゃないわよぉ!!散々イヤらしい事されちゃったじゃないのぉ!大体、 あたしの武器って何よ!『色仕掛けウィンク』とか『イチコロキッス』とか…『昇天ミミズ千匹』…とか、 怪人に仕える技なんかないじゃないのぉ!エロエロな怪人相手に色仕掛けしたって意味無いでしょうがぁ! 千里ぉ!!」 『は、はい。何ですか部長?』 「あんたずっとあたしの状況聞いてたんでしょうが!何で早く助けてくんないのよ!」 『ですから。レッドの持ってきた触手を調べてたんじゃないですか!それに、部長。怪人をメロメロにして こちらのいいなりにさせる事も出来るほどの能力なんですよ、ピンクの武器は。それなのに早々と快楽に囚 われちゃって…ヤらしいんだから』 「何か云った!!!!!」 『いえ!別に。…それよりそこに横たわってる二人。こちらに連れてきてください。そのままじゃ先輩達の 事言いふらされちゃいますから』 教室には化け物に解放された寺田と気絶している新聞部の男の子が横たわっていた。 まさか…記憶喪失装置なんたら? 「千里…あれ、使うの?」 『もちろんです。だって部長、さっきのあの場面…覚えられてたら困るんじゃないですか?』 そりゃそうなんだけど…しょうがない。寺田先生。新聞部の君…許してね。 と、その前に!―――うりゃああああ! バキッ!!「痛ぁああああ!先輩、何ですかぁ〜。酷いですよぉ、せっかく先輩を助けてあげたのに蹴るな んて」 「黒子に化けてあんたが何をしたか…あたしが覚えてないとでも思ってるの?」 「な、なんの事かなぁ」 「これ幸い、とばかりにあたしの胸揉んだじゃないのぉ!…しかもその手に持っているのは何?人のカメラ から何こっそりフィルム巻き戻して抜いてるのよ!…よこしなさい!」 弘二の手にあったフィルムを取ると強引に分解してフィルムを伸ばした。 「ああ、せっかくの先輩の痴態がぁぁああ。僕が一人で楽しむために取ったのにぃ、酷いよぉ先輩」 「死ねぇぇぇええええええ!!!」「わ〜〜助けてぇ〜〜」 『先輩方!早く二人を連れてきなさい!遊んでるんじゃない!!!』 …そう云えばそうだった。気絶してるうちに早く運ばなきゃ。う、やっぱ男の子って重いのね。起きないか しら…そういえば明日香どうしたのかな?誰か連れてくるっていってたのに来なかったけど。大丈夫かな、 明日香。 つづく


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