XCmas2010 たくやより愛(AV)をこめて-1


「くっ、あ、んあっ、こんな…の、耐えられな…んァああああっ!!!」
「おお〜、こりゃ気持ちいい。濡れ具合も締まり具合も最高だよ、タクヤちゃん」
「らめ……あ、いっ……何も、考えられない、奥が、トロけて、おかしく、なちゃ…ふあ、あっ、んはァあああああッ!!!」
「もしかしたらバージンかもって思ってたのに、スゴい乱れようだよね。そんなに大きな声出してると黒間の外まで聞こえちゃうよ」
「や…やだァ、こんなの、聞かれたくない…聞かれ…たくないのに……声が、出ちゃう、おマ○コ、突かれると、撮られてると…は、恥ずかしいのにィ……!!!」
 広い後部座席で男の人のおチ○チンの上に座らされたあたしは、車が上下に弾むほどに激しく子宮を突き上げられるたびに、カメラレンズの目の前で愛液の飛沫を上げながら押さえ切れない快楽を喘ぎ声にして迸らせてしまっていた。
 車の中に、男の人は三人。そのうち一人は運転手で、もう一人は助手席からビデオを回し、たわわな乳房を揺れ弾ませてSEXの快感に酔い溺れるあたしの痴態をずっと撮り続けている。
 ―――まさか……アダルトビデオの撮影だったなんてェ……
 窓にスモークフィルムが貼られた車は逃げ出すことの出来ない密室だ。乗り込んだ直後にナンパモノのAVの撮影隊なのだと聞かされてすぐに逃げようとしたものの、運転席からロックされた扉を開けることはできず……そして三十分後には、何十人もの女性を相手にしてきたAV男優のテクニックでトロトロに濡れそぼったおマ○コに膣内射精された衝撃で、全身を総毛だたせるほどの絶頂へと押し上げられてしまっていた。
 そしてカメラのレンズの前で結合部をさらしながらアクメを向かえるたびに、あたしの背筋を冷たい震えが駆け上っていく。おマ○コの痙攣が治まらず、頭の中が真っ白になってしまうほどの官能に身も心も支配されているのに、その中で冷たい輝きを放つレンズの存在だけが鮮明なほどにあたしの意識に残り続け、自分の最も恥ずかしい姿を見られていると言う意識だけを際限なく増大させられてゆく。
 ―――こんな…SEXしてるところを……何人もの男の人に見られて……
 あたしも男(?)だ。エッチなビデオの一本や二本見たことあるし、画面の向こう側で演じられる男優と女優の激しいから身を見ながらオナニーに耽ったことだってある。
 そして今度はその立場が逆転し、あたしは見られる側に……乳首を固く尖らせた乳房を弾ませ、粘つく音を響かせながら肉棒を抜き差しされて喘いでいるところを見知らぬ男の人たちに見られながら、何百本もの肉棒を向けられ、ドロドロの精液をたっぷりと浴びせかけられて……
 ―――そ、そんなことされたら、あたし、もう、もう、ふ、あァあああぁぁぁ……!!!
 何度も女性化するたびに今なお成長期の乳房をキツくもみ絞られたあたしは、ケダモノのような性欲を一身にそそがれる錯覚に陥り、太い肉棒に押し広げられた結合部から音を立てて愛液を噴き出していた。
 もう後部座席のシートは、そうやってあたしが溢れさせた愛液でビショビショになっている。
 繁華街をゆっくりと周回し、車の外に人の存在を感じながらの撮影……それを心から嫌がっているはずなのに、あたしのおマ○コはさらに精液を吸い上げようとするかのように男優さんのペ○スを絞り上げてしまっていた。
「タクヤちゃんのおマ○コ、信じられないくらいの名器だよね。オレ、こんなに連続でイかされるの初めてだよ。ほら、最後は膣内(なか)と膣外(そと)、どっちに射精(だ)して欲しい?」
「そ…そとぉ……も……なか…いっぱいなのォ……はいん…ないのぉ………」
「そっか、タクヤちゃんのおマ○コ、オレのザーメンでタプタプなんだ。そんなに中出ししてたら赤ちゃんできちゃったかもね」
「や、あ、赤ちゃんなんて……困る、ダメなのォ……!!!」
 イヤイヤと頭を振るあたしに対して、男優さんはさらに激しく腰を振りたて、痴態を撮影される恥ずかしさと犯される快感とで満ち溢れたヴァギナの奥へと、熱い塊を力強く叩きつけてくる。
「やあ! あうゥん! 激しいの、ダメェ! あああ、イく、外に、外に出してくれなきゃ、あたし、ああ! んあああああああああッ!!!」
 男優さんの肩に頭を預けるほど身体を反り返らせたあたしは、舌なめずりしながらビデオを回す助手席の男の人へ恥骨を突き出しながら、突き上げられる男根にGスポットを押し付けてしまう。
「―――――――――――――――――――――――――ッッッ!!!」
 盛大な飛沫音を響かせながら、あたしの股間から小水に似た絶頂汁がレンズに向けて噴出する。
 もうダメ、もう止められない……このビデオを見るであろう男の人たちに向けて感極まり、潮噴きまでしてしまったあたしは脈打つペ○スを緊縮する肉壁で締め付ける。口元からは涎が垂れ堕ち、誰の目にもイってることが丸解りのだらしない表情をレンズの前で晒しながら、それでもなお、身体が上下に弾むほどの荒々しい男優産のラストスパートに、さらに勢いよく潮を飛沫かせ、誰にも見られたくない表情を次々と曝け出されてしまう。
 ―――こんなに激しくされたら、イっちゃ、ダメ、アクメが、全然、お…おさまんないぃぃぃ!!!
 子宮とGスポットを太いおチ○チンに連続して突き上げられて、完全にあたしのおマ○コの理性は崩壊していた。激しく戦慄くクリトリスのすぐ真下から助手席や運転席に届くほどに絶頂汁が迸り、もう何十回も、何百回もおマ○コを突き上げてきたペ○スに肉ヒダが絡みつき、強引に犯されていることも忘れて喜びに声を上げてしまっていた。
「うはっ、まだ締まる、すっげ気持ちイッ、うッ、くはッ、出る、タクヤちゃん、出すよ、チ○ポ離してくれないから、このまま中に!!!」
「ァ……ンアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!」
 まるで恋人同士の口付けのように濃厚に密着した子宮口と射精口……そして肉棒の先端から勢いよく精液が噴射されると、あたしもまたしてもオルガズムを極め、胎内をオスの温もりに満たされる恍惚に、遂にはレンズの存在すら忘れて、車の天井を見つめながらどこまでも酔いしれてしまっていた……


 −*−


 ―――うあああああァ……あ、あたしはなんてことをやっちゃったんでしょうか……
 バイト帰りにナンパされ、されるがままに撮影されてしまったあたしの痴態。いっそ悪夢でもいいから夢でさえあれば……と神様にお祈りしていたものの、その甲斐もなく、一週間後にはDLサイトにて販売開始されてしまっていた。
 しかもなんと前・後編の二部構成。前編ではナンパしてきたところやその後のカーSEX、後編では運転手やカメラマンをしていた人たちを交えての4Pと言う内容だ。
 さすがに目元にはモザイクが入れられ、名前や身元が解っちゃいそうな言葉にもピーと音を入れられているものの、
 ―――これ、見る人が見ればあたしだってバレちゃうよォ……しかも股間とか全部無修正だし!
 自分がAVに出たという現実を信じたくはなかったけれど、それでもやっぱり気にはなってしまう。それで毎日チェックを入れていて、公開されると同時に落ち込んだあたしにさらに追い討ちを掛けるように、販売された動画のDVDが送ってこられ、覚えてすらいない過激な内容の数々に赤面しながらごんごんと額を机にぶつけてしまうような有様に陥ってしまっていた。
 どうしよう、これ、どうしよう……明日香とかはこの手のサイトを見ない明日香とかにはバレないかも知れないけれど、あたしを知る誰かが一人でも目にすれば、間違いなく身の破滅だろう。
 とは言え―――
「お金は結構……魅力的なのよね……」
 考えるだけでも気が重い……麻美先輩の薬や千里の機械で何度も性別をころころ帰られた挙句に、体内に強力な抗体が出来てしまって男に戻れなくなったあたしには、一にも二にも、研究をしてもらうためのお金が必要なのだ。
 バイトも家庭教師だけではやっていけなくて、今ではメイド喫茶にカラオケボックスの店員まで掛け持ちしている。けれど、学業や研究に費やす以上の時間働いているはずなのに、あたしの手元にはスズメの涙ほどしか残りはしない。
 ―――だから……お金に負けて、出演を事後承諾しちゃったわけで……
 まあ、あの時は丸一日三人がかりで犯しつくされた後で意識も朦朧としていてちょっとハイになっていたからOKしちゃったと言うのもある。でも、引き出しの中に入れてある封筒に入っている一万円札の束……あれだけあれば男に戻る研究も一気にはかどるはずだ。
 しかたない。お金をもらえたんだから、このことはもう自分の中では納得させるしかない。……納得していてもいなくても、お金を受け取った時点でそうせざるを得ないのだから。
 ―――あたし……汚れちゃったなァ……
 このことは一日でも早く忘れてしまう。顔はモザイクで隠れているんだから、誰かに知られたって知らぬ存ぜぬで押し通せばいい。この先、このAVへの出演がどんなトラブルを引き寄せるかは分からないけれど、そんな未来のことまで考えていたら気が滅入るだけだ。
「………けど、ホントにこれ、あたし? スゴくエッチなんだけど……」
 PCでDVDを再生しながら動画のDLサイトにアクセスすると、DL数はもう既にかなりの数になっていた。評価のほうも「この子の巨乳サイコーだよね!」「これ絶対AV女優使ったヤラセだろ!? だってエロすぎる!」「もう10発抜きました(w」と結構高評価。褒められれば悪い気はしないものの、コメントした人全員にあたしの裸を見られているのかと思うと複雑で……やっぱり自分の中でどう決着をつけていいか判らなくなってしまう。
 ―――コンコン
『たくや、今ちょっといいかしら。大切な話があるんだけど……』
 部屋の扉がノックされ、廊下から義母さんの声が聞こえてくる。―――て、マズい、エロビデオ再生中なのに!!!
「ちょ、ちょっと待ってね、すぐに行くから!」
 だから絶対に扉を開けないで〜!……そう心の中で懇願しながら、慌てて返事しながら立ち上がる。それと同時に、マウスを手にしたてはテキパキとパソコンの電源を落とし、室内に怪しいモノがないかざっと見渡してから、そそくさと廊下に出て後ろ手で扉を閉めてしまう。
「どうかした? 何か買い物でも忘れてきたの?」
「そうじゃないんだけど……その……」
「―――?」
 あたしが女になった時でさえ父さんともどもあっさり受け入れた義母さんが、こうも言い辛そうにするのは珍しい。だからこそ何を言われるのかと嫌な予感が膨らんでいくのだけれど、
「たくや……あなた、最近アルバイトばかりしているわよね。勉強の方は大丈夫なの?」
「うん。そっちは問題ないよ。バイトは……今は男に戻るためにちょっとでもたくさんお金を稼がなくちゃいけなくて。でも講義に影響が出ないようにシフト組んでもらってるし」
「そ、そうなの。それは良かったわね……」
「?」
 やっぱり様子が変だ。
 うちの家は良くも悪くも放任主義。成績のことを聞かれた事がないわけではないけれど、わざわざ部屋まで来て訊ねた上に、聞いた上で説教するわけでも立ち去るわけでもなく、何かを言い辛そうにしているなんて初めてのことだ。
「何かあったの?」
「ええ……あったと言えばあったんだけど………実はね……」
 あたしに声を掛けられた義母さんは、諦めたようにため息を突くと、申し訳なさそうな表情を浮かべて、
「お父さんの会社、今年いっぱいで倒産しそうなんだって……そうなると学校にも行かせてやれないから、たくやにも働いて欲しいなって思って。大丈夫よ。女の子の方が人生得をすると思うから、ね?」
「ね……“ね?”じゃな――――――――――――――――――――――――――――――――――い!!!」





 父さんが倒産なんてまったく面白くもない駄洒落だ。けれど、来年の学費が出ないのなら、あたしは北ノ都学園に通うことは出来ないし、そうなれば麻美先輩や千里に男に戻してもらえるかも怪しくなる。
 お金が要る……それも早急に。
 時はもう十二月。あと一ヵ月後に迫った家庭の危機と男人生の危機に、あたしは……送られてきたDVDについていたAV会社の名刺のことを頭に思い浮かべていた―――


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