分岐5→1:「バイト代で懐もあったかいし、ここは……ホテルでなんていいかも。」


「ラッキーだったね。イブの夜に部屋が空いてて」
 エレベーターを降りて部屋へ向かう廊下を歩きながら、隣のサンタクロースの少年に話しかけるけれど反応が薄い。着ている服をしきりに気にしていて、短いスソ―――もとい、スカートを必死に下へと引き下げている。
(はぁ……あたしのサンタ服を着せてあげたの、大正解だったかも……♪)
 老人姿の時から着ていたサンタクロースの服は身体が小さくなった男の子にはあまりにも大きすぎた。そこであたしの言葉に逆らえなくなっていた男の子にちょっとした悪戯心でキャバクラでバイト代と一緒に貰ってきたワンピース風のサンタ服を着せたら……それこそ美少女と見まごうほどに可愛く似合ってしまっていた。
 あたしも同じように、着ている服はサンタ服だ。肩と胸元が露出した赤いワンピースのスカートは白いモコモコで縁取られていて、上半身にサンタ風のコートを羽織ってサンタ帽をかぶれば、どこからどう見てもミニスカサンタクロースだ。しかも下着も真っ赤な勝負下着。キャバクラのお客さんにぜひ来て欲しいとプレゼントされたものだけれど、普段着ているブラやショーツとは異なる肌触りが、これからしようとしていることへの期待を否応無しに昂ぶらせてくれる。
 もっとも……気分を昂ぶらせるのは、ただ服装が違うからだけではないんだけれど……
「ねえ、さっきから通り過ぎてる部屋の中で、みんな何してると思う?」
 幸か不幸か、あたしたちの向かう部屋は廊下のほぼ突き当たりだ。先ほどから通り過ぎる扉へ視線を向けながら口をつぐんだ銀髪の男の子へ訊ねると、その小さな体がビクッと震え、手の平で股間を押さえつける。
「な〜んだ。やっぱり考えてたんだ。このおませさん……ふふふ♪」
「だ、だって………ラ、ラブホテルだなんて、聞いてないよ、ボク……」
 そう……クリスマスイブの夜のほぼ満室のラブホテル。部屋の閉じこもったカップルが室内で何をしているのかは、想像に難くない。きっとあたしが想像するよりも激しく、情熱的に、愛と快感とを貪りあっているのだろう。耳を澄ませば防音のはずの部屋から漏れこぼれる喘ぎ声がかすかに聞こえてきてしまう。今日と言う特別な夜は、ただそれだけで恋人たちの心を性欲へと駆り立てるのだ。
「―――ここだよ。あたしたちの部屋は」
 女の子二人――ひとりは女装だけれど、完全にショタっ子――だけれど、時間が遅かったのか、何事もなく一つだけ残された空き部屋の前へと辿り着く事ができた。もし途中でホテルの人にとめられたらと思うと冷や冷やものだったけれど、こうしていざ部屋に入ろうとすると、心臓の鼓動が激しさを増し、ドアノブに掛ける手も小刻みに震えてくるようでもあった。
「うわぁ……ここでボクたち……」
「そう……エッチな事をするんだよ」
 ムードのある薄暗い照明に照らされた室内は、中央に円形の大きなベッドがドドンと鎮座していた。
「し、知ってるよ、ボク。このベッド、ぐるぐる回るんだよね、ね?」
「イヤ、そう言うベッドは法律で禁止されてるから……」
 それでも大人が四・五人同時に上がれそうな大きなベッドは圧巻だった。少し古い知識の間違いを正された男の子を残してベッドへと向かうと、あたしは家のベッドよりもスプリングの効いたベッドに上がり、真ん中に腰掛けた。
 お風呂もトイレも完備、冷蔵庫もあるし、その気になればルームサービスだって使える。一歩も外に出る事無くSEXをするためだけの部屋にいる事を意識しながら男の子を手招きすると、緊張した面持ちで近づいてくる。
「始めましょ……シャワーなんていいから、一分でも一秒でも長く………」
 喉を鳴らしながら大きなベッドへ上がってくる男の子に熱のこもった視線を向けながら、あたしは上半身のコートのボタンをハズし、胸元を露わにする。胸のサイズはあたしのバストに合ってなくて少々キツいけれど、締め付けられた乳房は今にも服から零れ落ちてしまいそうになっている。
 自分で服を脱ぐのはここまで。白いシーツに覆われた円形ベッドの上に身体を横たえ、同じようにサンタ服に身を包んだ男の子を招き寄せると、その首に腕を巻きつけて濃厚な口付けを交わした。
「………綺麗だよ、たくや。白いベッドの上にいると、まるで君自身がクリスマスケーキみたい」
「じゃあ、いい子のキミはそのケーキを食べちゃうわけだ。……ふふっ、全部食べていいんだからね。残したら許さないんだから……」
 微笑むあたしに答えるように、サンタクロースの少年はもう一度唇を重ねてきて、舌と舌とを擦り合わせるようにあたしの口内をゆっくり、そしてネットリと貪っていく。あたしも次第に気持ちを盛り上げ、唾液のピチャピチャとはぜるリズムに合わせて鼻をウンウンと鳴らしていると、男の子の右手が赤いワンピースの上からあたしの乳房に触れ、張り詰めた乳房の弾力を確かめるように大きな動きでこね回してくる。
「んっ……は、あぁ………♪」
 最初のエッチからして媚薬でイき狂わされ、ろくな愛撫もないままに犯されていただけに、まだぎこちなくても求めるようなキスが体の芯に響くほど心地よい。爪先がシーツを蹴り、乳房に指が食い込むたびに腰が跳ね上がりそうになる。もう母乳を漏らさなくなった乳房だけれど、その内側では今もまだ乳腺が活発に疼き蠢いており、小さな手の平に圧迫されるたびに乳肉には鋭い刺激が突き抜け、膨らみの先端で完全に勃起してしまっている乳首は服の下で今にも爆発してしまいそうなほどの快感が蓄積されていく。
「ふぅ………ッ!」
 このままイってしまいたい……胸だけで感じすぎてしまう事に恥ずかしさを覚えながらも、赤い下着の下に押し込められた大切な場所では我慢が限界である事を示すように断続的な痙攣が沸き起こっていた。男の子が触ってくれない乳首でも、そして男の子の身体を間近に感じながら愛撫を受ける順番を待ち焦がれているヴァギナでも、一秒でも早く昇りつめたくてビクビクと震えてしまっていて、気を抜けば体の位置を入れ替え、自分から男の子に圧し掛かってしまいたくなってしまう。
(でも…今はこの子に自由に愛して欲しいし………)
 あたしの秘所はもう愛液にまみれ、着替えてきた下着は恥丘に張り付いてしまっている。自分のはしたなさに頬を染めながら流し込まれてくる唾液を刻々と飲み下していると、不意に唇が離れ、男の子が待ちきれないと言いたそうな表情であたしを見下ろしていた。
「たくや……ボク、お願いがあるんだけど……」
(そっか、我慢できなくなっちゃったんだね……)
 見れば、男の子の股間を覆うスカートの前面は大きく突っ張っている。その下では外人サイズの中でも特に巨大なあのペ○スが射精したくてビクビクと脈動を繰り返しているのだろう。
(ほ、欲しい……あのおチ○チンに貫かれて、またイっちゃいたい……♪)
 男の子がして欲しいと言うのなら、舐めて上げたっていい。飲んであげたっていい。胸でと言うのなら挟んであげて、お尻でと言うのなら……少し怖いけれど、後ろの穴でエッチしたっていい。
 今日この時だけは、あたしは自分が男である事を忘れて女の快感に正直でいたかった。サンタクロースの服に包まれた体は男の子のためだけのプレゼントと言う気持ちの表れでもあり、望まれればすべてを受け入れるつもりでこのホテルに入ってきたのだ。
 頬を染めて小さく頷くと、男の子の緊張が増し、スカートの下のペ○スがビクッと頭を跳ね上げた。そして、
「あのね……おもちゃを使いたいんだけど、いい?」
 と……さすがに少々予想していなかったお願いに、あたしはすぐにはうなずき返せなかった。
「えっとね、こういうの、大人の人が楽しむためのおもちゃなんでしょう?」
 ここに来る間は持っていなかったはずのサンタクロースが背負う白い大きな袋を取り出した男の子は、その口を下へと向ける。すると中からはローターやバイブ、ローションや男の人が使うオナホールまで、いわゆる“大人のおもちゃ”と言われるものが次々と溢れ落ちてきた。
「クリスマスの時期になると“おもちゃ”だから用意するんだけど、子供には欲しがる子がいなくていつも余っちゃうの」
(そりゃ……年端もいかない男の子や女の子がこんな危険な器具の数々を欲しがったりしたら、それは大問題だと思うけど……)
 それよりも大人のおもちゃを子供用にと準備するサンタさんにも問題はあると思うけれど……そんな疑問に困惑しているあたしの目の前で、サンタクロースの少年は少し震える指先で中くらいのサイズのバイブを一つ取り上げ、その可愛らしい顔と一緒にあたしの顔の前へと差し出してくる。
「たくや……お願いなの。子供たちに配れなかった“おもちゃ”、大人のたくやなら楽しんでくれるよね? だからこれで……」
 美少年にバイブを突きつけられて「お願い…」なんてされたら……どうしていいか自分でもわからなくなる。それなのにあたしは胸をこれまでにないほどドクンドクンと打ち震わせると、冬の寒さを吹き飛ばすほど赤くなった顔をコクンと頷かせてしまっていた。
「よかった…♪ じゃあ、すぐに準備するから待っててね。えい、サンタ・マジックぅ♪」
 そう男の子が言うなり、突然あたしの両手が拘束された。
「―――へ? な、なにこれぇ!?」
 サンタコートの上からあたしの手首には鎖付けの手枷が取り付けられていて、しかも鎖の端は左右へと伸びてベッドの下へと消えていた。身動きできないほど強く拘束されているわけではなく、両手もある程度自由に動かせるし身を起こせる余裕もあるけれど、“拘束された”と言う事実があたしの心に圧迫を加えているのには間違いがなかった。
(だって言うのに……な、なんかドキドキしちゃってる……)
 バイブと両腕の拘束。まるでソフトSMのような展開に、あたしの喉が知らず知らずたまっていた大量の唾液を飲み下す。
「驚かせてゴメンね。対サンタ追跡者足止め用のサンタマジックなんだけど、魔力がほとんどないから、痛くもキツくもないでしょ?」
「うん……でもいきなり拘束するのってどうかと思うけど……」
「だって……たくやにはいっぱい気持ちよくなって欲しいんだもん。気持ちよくなりすぎて逃げ出したくなって、それでも気持ちよくなって欲しいの。僕みたいに……」
 スカートをたくし上げ、先端に透明な液体をにじませている巨根を取り出した男の子は、少し大きめのサンタ帽をかぶった可愛らしい表情に性欲の艶を浮かべ、あたしの太股へバイブの先端を滑らせてきた。
「ん………ッ」
 振動もスイングもしないまま、滑らかな丸みを持つバイブの先端はあたしの内股をツツッ…と滑るように撫で上げていく。指で触れられるのとも舌で嘗め回されるのとも違う、冷たくも滑らかな感触はそう刺激の強いものではないはずなのに、火照りきった肌には心地よくて、そしてくすぐったすぎる。唇を噛み締め、小さく喉を逸らせてくすぐったさを堪えようとしたけれど、太股の敏感なポイントに触れた瞬間、思いもよらぬくすぐったさにあたしの口から声が零れ落ちてしまう。
「んあぁ………」
 くすぐったくて……エッチな気持ちには遠いと思っていたのに、あたしの声は熱を帯びたいやらしい喘ぎで、太股の上をバイブが往復するたびにその声は繰り返し、あたしの唇を突いてあふれ出てしまう。
「ねえ……どんな風に気持ちいいの?」
 男の子の声が少し楽しそうにあたしへ問い掛け、バイブの当てる場所をあたしの胸元から首筋へと変える。
「ふぅ……んぅ………!」
「この“おもちゃ”を使うとどんな気持ちになるか知りたいの。ボクのおチ○チンよりも気持ちがいいの? こんな偽物のおチ○チンが体に触れるだけなのに、どうしてたくやはそんなにイヤらしい顔をしてるの?」
 子供らしく矢継ぎ早に質問を繰り出してくる男の子だけれど、どんな風に感じているかだなんて、恥ずかしくて口に出して言えるわけがない。けれど唇を耳元に寄せ、うなじに息を吐きかけられながら喋られると、身体が勝手にビクッと震えてしまい、恥ずかしい質問への抵抗心が快感と共に次第に薄れていってしまう。
「それ…は………………んあッ!」
 質問に答えようとした瞬間、バイブの先端が乳房に強く押し込まれた。張り詰めた風船が弾けるか弾けないかと言う心境で唐突に全身を駆け巡った快感に堪えていると、サンタの少年はバイブの先を赤いワンピースの胸元にもぐりこませ、あたしの右胸の先端に直接触れてきた。
「はッ、ヤン、そ…そこぉ………!」
 バイブの先端がツンッと尖った乳首を乳輪ごと膨らみへと押し込み、カリ首で引っ掛けるように刺激するほどに、上半分だけ服から覗かせた乳房に小波が走る。また今すぐにでも母乳を放ってしまいそうな恐怖と期待とが入り混じった困惑に襲われながらも、身をよじらせ、胸を天井へ突き上げるように背中を反り返らせてしまう。
「へぇ〜、バイブって胸に当てるだけで気持ちよくさせられるんだ。ボクが手で揉むのとは、やっぱり違うの?」
(そんなの……あ、あたしの口から言えるわけ………はァあん!)
 よほど感じ方の違いが気になるのだろう、サンタの少年はバイブをあたしの乳首に押し付けて垂直に立てると、てこの原理で乳房に食い込んでいたワンピースをストラップレスのブラごとずり下ろしてしまう。そして弾むように服の下から現れた膨らみに突き立てるようにバイブが押し込まれる。
「そ、それ、ダメェ……胸が…そんなに押し込まれたら……あぁぁ………!」
 もしサンタクロースの袋から出た薬を飲んだ直後の、あの威容とも思えるほどイき狂っていた時なら、噴水のように母乳を噴き出して悶えていただろう。けれど時間が経ったせいか、痛いほどに疼いている乳腺に反して乳首の先からミルクがにじみ出る事がない。まるで栓でもされているみたいに、まろび出た膨らみの先端で硬く尖っている乳首のすぐ下で行き場のない濃厚なミルクが渦を巻き、バイブに触れられ、押し込まれるたびに異常なほどの快感を感じてしまう。
(こ、こんなに張り詰めてるおっぱいを、これ以上刺激されたら、ほ…本当に破裂しちゃうよぉ……)
 男の子がバイブで弄んでいるのは右の膨らみだけ。そのせいか、左に比べて右のおっぱいだけが乳腺に刺激を受けてしまって、異様に肌を張り詰めさせている。けれど左側も弄ばれるのを待ちわびるように波打ち、すぐ隣の膨らみが受ける快感が伝わってくるだけで煮えたぎるほど熱い母乳を脈動する乳腺から沸きあがらせてしまう。
(部屋に入ったらすぐに……おチ○チンで犯されると思ってたのに……こ、こんなに焦らされて、気が、気が変に…なるぅぅぅ〜〜〜!!!)
 もう乳房は限界にまで達していた。男の子の手にひと揉みされるだけで恥じらいにのたうちながら高々と母乳を噴き上げると……そんな予感にゾクゾクとするものを感じていたのに、男の子は絶頂の前触れに震えるあたしの胸からバイブを離してしまう。
「片っぽのおっぱいしかいじってないのに、反対側の先っぽもビクビクしてるよ。そんなに気持ちいいの、バイブって?」
「………………」
「喋らなくても分かってるよ。たくやの顔、ものすごく気持ちよさそうだもん。見てるだけで僕のおチ○チン、どんどん大きくなっちゃってるし」
 あたしの前へ腰を突き出した男の子は、恥ずかしさと興奮とで首まで赤くた顔に淫靡な笑みを浮かべ、両手でミニスカートをたくし上げる。すると淫熱で蒸し上げられた股間から濃密なほどのオスの匂いが漂ってきて、その中央では今にも射精しそうなほど勃起しきったペ○スの先端から先走りの透明な液が糸を引いて滴り落ちている。
「あ……あぁ………」
 呼吸をするほどに鼻に、口に、男の子の匂いが流れ込み、何も考えられなくなっていく。身体を起こして下と唇とで男の子を射精へと導きたい欲求に駆られるけれど、腕の傍でチャラッと鎖が音を立てると、キツく拘束されているわけでもないのに自分からは何もできなくなってしまう。
(あたし……この子にもてあそばれてるの?)
 考えただけで背筋に震えが走りイメージ……見た目的には年下の男の子にいい様に弄ばれている自分の姿に、唇からこぼれる悩まし吐息が止まらない。
「もう何も隠さなくてもいいんだよ……たくやがどんな事に感じるかは、もう分かったから。おっぱいも……それに今度はアソコで感じさせてあげるから……」
「ッ……………!」
 このままじゃマズいと思っても、バイブを手にして洗い呼吸を繰り返している美少年に……どうしても逆らえない。求められれば恥じらいも忘れて自ら脚を開いてしまいそうな身体から抵抗の力が抜け落ちて行き、そっと目を閉じる。
 ―――だけど、せっかく盛り上がっていた気分に水を差すように、部屋の扉がバーンと開け放たれた。
「ひゃっ!」
 突然の事に、慌てて拘束具をまきつけられた両腕で露わになったままに胸を覆い、身体を起こす。サンタクロースの男の子も驚き、バイブを握り締めたまま背後の扉を振り返り、入り口に立っている人物……いや、頭に角が生えてるシルエットからして、この時期有名な“ある動物”を思い出すんですけれど……
「〜〜〜〜〜(まだまだだなエドワード。そんなことで女性の心を捉えたつもりなのか。だからいつまでたっても貴様はアマチャンなのだ!)」
「イヤァアアアアアアアアアッ! 出てけ覗き魔ァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」
 以前にもこんな事があったと思うけど、きっとデジャブ(既視感)だ。人間の言葉じゃないけど自棄に鮮明に意味が理解できる言葉を発する“角のある動物”のシルエットに、あたしは恥じらい困惑しながら、とりあえず手に取った中身がたっぷり詰まったローションのビン(プラ製)を投げつけ、直撃させる。
「〜〜〜〜〜〜(ぐフゥ! き、急所に的確にヒットさせるとは、いい攻撃だ……だが!)」
 一瞬よろめいたけれど踏みとどまった“角のある動物”は頭に当たったローション瓶を拾い上げると、キッチリと鐚に鍵を掛けてからズカズカとベッドへと近づいてくる。
「トナカイ、どうしてここに!?」
「〜〜〜〜〜〜(ふっ……エドワード、その程度で大人のおもちゃをマスターしたなど夢物語の妄想だ! さあ、今こそ俺が手ずから教えてやろう、ソフトSMぅぅぅ!!!)」
 ………やっぱりサンタの関係者か。
 目の前に立っている気ぐるみのような“トナカイ”が男の子の知り合いであろう事はすぐに察しがついた……が、問題は別のところにある。
 トナカイがどこからともなく取り出した鎖つきの拘束具とローション瓶をてにベッドへ上がってくると、あたしは得も言えぬ恐怖を感じてズリズリとお尻で後退さってしまう。
「〜〜〜〜〜〜(バイブの道は位置に死にしてならず。見せてやろう、女の本当の楽しませ方という物を!)」
「い…いや……獣はイヤぁぁぁ〜〜〜〜〜〜!!!」


5−1(2)へ