分岐2→2(2)


「ほら、大介。頑張って、死んじゃダメ!」
「は…はうぅ………俺なんて…俺なんて外人パゥワァーの前ではなんて無力……はうぅ………」

「起きて大介! て言うか、あたしの胸へもたれかからないで! へ、変なとこ触らないで…!」
 アパートからあたしに連れ出された大介は、まったく元気がなかった。
 寂しいクリスマスを過ごすところへ、金髪美女が押しかけてきて、一方的に精液を搾取されてあっさり捨てられ……エッチできたのは大介にとっては良かった事なんだろうけれど、天国から地獄へ叩き落された精神状態はかなりキツい。それに見るからに貧乏生活して押すな大介は元々体力不足だったのか、激しいSEXのせいで歩く足さえおぼつかない。仕方なくあたしが肩を貸せば大きくよろけ、プーケを押し上げる胸元の膨らみへ鼻先を押し付けてくる始末……ああぁ…その辺に放り捨てて家に帰りたい……
 けど、大介をあたしの家につれて帰るわけにも行かず……結局、あたし達は近くの公園へと足を向けることになった。
「ちょっとここで待ってて。何か飲み物買ってくるから」
 幸い、こんな時間では人も少ない。大介をベンチに座らせ、全身サンタの赤い服に身を包んだあたしは人の目を気にする事無く、暗い公園のなかにぽつんと置かれた自販機から精力ドリンクと自分用に熱いコーヒーを選んで購入した。
―――ドサッ
「え…………だ、大介!?」
 カンとビンとをひとつずつ抱えて戻ろうとすると、背後で何かの物音がする。振り返ると、大介がベンチから滑り落ち、地面の上へ倒れ伏せていた。
「へ…へへへ……俺はもうダメだ…意識が…遠のいてるよ……」
「大介、起きなさい、寝たら死んじゃうわよ!」
 洒落や冗談ではなく、こんな寒い日にこんな状態で寝ようものなら本気で死に兼ねない。慌ててベンチへ戻り、大介の頭を抱えて頬をぺちぺちと叩くけれど、大介は目を開けようとはしなかった。
「たくやちゃん……俺……電話もらったときは本当に嬉しかったんだぜ……へ、ガラでもねぇ……まさか親友に惚れてたなんて……」
「こんな時になに言ってるのよ!」
「分かってるんだ……まさか腹上死寸前だったなんて……けど、たくやちゃんに抱かれてあの世にいけるなら…本望…さ……」
「ちょ……大介? なにタチの悪い冗談を……大介? 大介!?」
 体を揺さぶる。けれど大介のまぶたは閉じられ、域は弱々しいものへと変わって行く……

「へっ………これで…最後だ……俺のお願い…聞いて…くれるかい? 惚れた男の…頼みさ……」
「わかった。聞いたげるから、目を開けてぇ!!」
「じゃあ………


 たくやちゃんのおマ○コ見せて♪


「―――――は?」
「約束だぜぇ♪ 今、ここで、たくやちゃんのおマ○コをばっちり見せてもらおうか♪」

 な、ちょ、え、なんで、起きて、立って、跳ね回ってスキップしてるぅぅぅ!?
「は……計ったな、大介ぇ!!!」
「はっはっは、騙される方が悪いのさ。ささ、付き合い長いけど、俺ってば一度もたくやちゃんのおマ○コを拝んだ事無いんだよね。いいじゃんさ〜。見せてくれなきゃ昔の友人一同にある事無い事言いふらしてやるからな」
 うぬぅ……か、完全に弱みを掴まれた……どうしよう、どうしようあたし……大介にアソコを見られたら……
「お…っと……」
 いっそ大介を殴り飛ばして記憶を失わせようかと、物騒な事を考え始めてしまう。――そんなあたしの目の前で、不意に大介は体をよろめかせ、ベンチへとすがりついた。
「あ、あらら、ちょっとはしゃぎ過ぎちまった…ははは……」
「……………わかった」
 これは演技かもしれない……けど、違うかもしれない。あたしの悩みを見透かすように絶妙なタイミングで倒れた大介へ、あたしは強気の態度で反論する事も拒む事も出来なくなり……
「見せてあげるから……その代わり、ちゃんと休んで……」
 こんな場所で休めるはずも無いけれど……と、心の中で付け加えたあたしは、それ以上何も言わずにベンチへ腰をかけると、目の前にしゃがみこむ大介の視線を感じながら、ゆっくりズボンを降ろして行く……
「んっ……」
 キャバクラの仕事で使っていただけあって、伸縮性のある生地はあたしの肌を隙間無く覆っている。それをはがすように、軽く腰を上げて腰のゴムをヒップの丸みの上へと滑らせ、赤いショーツ一枚になったヒップを詰めたいベンチへと降ろす。
「あの……」
 大介に…声を掛けられない……恥ずかしいのとは別に、声を出したら……ばれちゃうかも…知れないから……
「は…うっ……」
 声を…漏らしちゃ……感じてるのを気付かれちゃうぅ……!!
 下半身にフィットしていたズボンを膝まで下げると、あたしの体に衝撃と冷たさが同時に駆け巡る。サンタちゃんと大介のSEXを見ている内にぬれ湿ったパンツをクリスマスの夜の風になでられた途端に、あたしの股間で興奮が一気に爆発し、寒さに比例するかのように陰唇の引き引くが激しく、大きいものへと変わっていってしまう。
「やだ……違うっ…こんなに……濡らしてなんか………」
 ベンチに据わったまま膝を立て、股間の股布を膝下から大介に見せてしまうような格好をしてしまうと、その視線を感じながらあたしの指は地球の膨らみをなぞり始めてしまう。
「ハァ……ハァ……」
「スゲェな……おっきいおっぱいだけじゃなくて、フェロモン臭ムンムンだよな、股間も……学生のときは全然分からなかった」
「み…見ちゃ……ヤダぁ……」
「見るなってさぁ……目の前でこんなことされちゃ、見ないわけにも手を出さないわけにもいかないじゃん」
「ヒッ、ヒァアアアアアアアアアアアッ!!!」
 湯気が立つかのように熱が奪われ、それ以上に熱く熱を帯びて行く股間へ、突然大介が鼻先を押し付け、舌で舐めてくる。
 手足や体の体温がいつも異常に低く、反面、股間だけは火であぶられているみたいにゆだっている股間は、唾液を乗せた舌に下着の上から触れられると、その部分からさらに熱さと快感とが駆け巡っていく。
「あったかくて柔らかいな。ここに入れたら、サンタの姉ちゃんよりも気持ちよさそうだよな」
「やめ……大介…やめて………」
「ここはそう言ってないぜぇ」
 大介の滅茶苦茶なクンニリングスで唾液まみれにされた下着。薄く、股間のふっくらした膨らみにフィットした真っ赤な下着は指先に引っ掛けられて脇へとずらされると、その下でヒクついていた割れ目へ、大介の指がズブッと突きたてられる。
「くッハアァァァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!! はぁ、うっ…んんんっ!!」
「声、出してもいいんだぜ。こういう風にかき回されたら気持ちいいんだろう?」
「やぁ、ひゃあああぁぁぁ!! あっ、ダメ、あっ、ああっ、来ちゃう…来ちゃうから…ダメ、ダメッ、ダ……ダメェェェ〜〜〜〜〜〜〜!!!」
 グッチョグッチョグッチョ……あたしと大介しかいない夜の公園に耳を塞ぎたくなるほどの音量で愛液をかき混ぜられる音が響いてしまう。指先が膣の天井をなぞり、往復されるたびに子犬のような鳴き声を上げてしまう。さらに淫裂の端っこでぷっくらと膨らんだクリトリスを唇の間に挟みこまれ、舌先で弄られながら強く吸いたてられると、あたしの快感はあっけなく我慢の限界を突き破ってしまう。
「ああっ、ああっ、大介、大介ぇぇぇぇ!! いやっ、いやっ、これ以上は、やめて、やめてぇ!!」
「何をやめるって? ほら、さっきのサンタはここが弱かったぜ。たくやちゃんはどうだい?」
 大介の指先があたしの膣壁を押し込む。ざらつき、ひと撫でされるだけで背を仰け反らせるほど敏感な場所をまさぐられ、あたしは………大介の目の前で、快感を爆発させてしまった。
「はひぃ! あひぃ! おマ○コが…らめェ!!! イっちゃう、あ…イっちゃうぅ―――――――――!!!」

 両足が跳ね上がり、背もたれにガクッと首を仰け反らせてもたれかかると、あたしの股間から熱い液体が勢いよく放出される。
 寒さと強烈な快感の二重苦で力が入らなくなった括約筋……そう、絶頂汁じゃなく、寒すぎる公園には熱すぎるおしっこが、湯気を立てながら放物線を描き、ジョロジョロと噴き上がっていた。
「あうっ…ああっ…いやあぁぁぁ………!!!」
「すっげ……たくやちゃんの生お漏らしかよ……」
「ダメ、止まんない、おしっこ、おしっこぉぉぉ〜〜〜!!!」
 勢いよく温水を放出しながら、襲い掛かるオルガズムに翻弄される。そして最後の一滴を放ち終えてもまだ解けない緊張がようやく収まると、力を失い落下するはずだった両足が大介によって受け止められてしまう。
「お楽しみはこれからだぜ。いいもん見せてやるから」
 呆けているあたしの前で、大介は服のポケットから丸い球を取り出す。それを口に含み、噛み砕くと、さっき買ってきておいた栄養ドリンクを一気に煽り飲み……その効果の程をあたしの目の前へと突き出した。
「ひぁあっ! な、なに…その大きさ……?」
 大介が突き出した股間の一物は、先ほど自室でサンタちゃんとしていたときよりも二周りほど大きくなっていた。長さではトナカイ男に負けているものの、見るからに逞しそうな脈動の大きさや亀頭の膨らみは……
 ―――ゴクッ
 サンタちゃんが喘いで、イき捲くってたものより大きいもので……あたしを………
「さっき部屋を出てくるときに、あの袋に手を突っ込んでおいたんだよ。なんかもう、後から後から精力が湧き出してくるって感じで」
「大…介……」
「そんなわけで……いっただっきま〜〜〜す♪」
「んッ―――!」
 両足を右向きに倒され、体を捻られたあたしの唇を大介が奪う。散々口内を舌で這い回り、あたしの唾液を音を立てて吸い上げる。そして抵抗の意思を根こそぎ奪われてしまうと、大介は巨大化したペ○スを下着をずらされた股間へとあてがい……一気に押し込んできた。
「あっ! ふあぁあああ〜〜〜〜〜〜〜!!!」
「す、すげ……たくやちゃんの中……あの女よりも…すっげぇあったかくて…柔らかくて…締め付けて……うぉおおおっ!!!」
―――ビリリリリッ!!
 大介があたしの服を乱暴に引き裂くと露わになった乳房へと吸い付いてくる。
「大介ぇぇぇ!! 大介の画、あたしの、中で、暴れて、おっぱい、吸ってぇ!!」
「い…行くぜ!」
「ああ、吸ってる、大介が…赤ちゃんみたいに……あたしのおっぱいを……はあぁぁぁ!! いい、それ…それいいぃぃぃ!!」
 乳首を甘噛みされて悶える間に、大介のパワフルペ○スがあたしの中を埋め尽くそうとしている。散々あたしの乳房をしゃぶり、谷間の置くまで唾液まみれにした大介は、あたしの足を地面へ下ろし、上半身をよじらせたままお尻と大介の腰を勢いよく密着させる。
「あっ、はっ、やあぁ!! 大介、は、激しいぃ!! 大介っ、大介ぇぇぇ! ふあ、ふぁあぁぁぁ、アソコが、壊れるぅぅぅ!!!」
「突くたびに揺らしやがって。でかい胸が!」
「やだっ! 揉んだら、ああ、あっ、ああぁ、はっん、あっああ、あぁぁあぁ―――――――っ!!!」

 突き上げられるたびに揺れ弾む乳房が、指の間から柔肉をはみ出させるほど強く大介の手に握り締められる。まるでベンチに触れさせるのが惜しいとでも言わんばかりに破れたサンタ服からこぼれた胸は執拗にこね回され、赤く、より一段と大きく腫れ上がってしまう。
「柔らかいな。この胸を、あの頃は何度オカズにしたことか!」
「やぁ〜〜〜!! 胸を、そんなに強く握っちゃ! ひぁぁ、ひあぁぁぁ!!!」
 大介のおチ○チンが…あたしの膣内を出たり入ったりしてる…大介のが…大介のが……

「気持ち…いい……大介……も…っと……もっと、もっと、もっとぉ!!!」
 ラストスパートで、大介の動きはさらに早くなり、お尻を高く持ち上げられたあたしはベンチの背もたれに両腕でしがみついてペ○スに迎え腰を放つ。全体重を乗せてペ○スが突きこまれると、押し出された愛液とおしっこの残滓がポタポタと地面に滴り、膝の間で左右に引き伸ばされた赤いズボンを濡れ汚してしまう。
「大介の、おチ○チンが、気持ちいいのぉ!!」
「俺も……もう…気が狂いそう……!!」
「あぅぅ…あぅぅぅ…とまんない…も…もう…大介のバカ、バカ、バカぁぁぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」

 唇が塞がれ、それを目を閉じて受け入れた途端、あたしの全身が一気に絶頂へと押し上げられる。
「〜〜〜〜〜〜〜、――――――――――ッッッ!!!」
 木製のベンチを爪で掻き、あたしは背を大きく仰け反らせた。大介のペ○スからは、あたしの子宮の奥へ打ち付けるように精液が噴出し、寒ささえ忘れさせるぬくもりが広がる感触を味わいながら、あたしはベンチの上へ崩れ落ちた。
「ハァ……ハァ……ハァ………」
 本来ならお尻を乗せる場所へ顔をすり寄せ、地面に注がれたばかりの精液をドクドクと溢れさせる。
 もう…動けない……十分に満足しきったあたしは、破れた胸元を気にすることも無く、長い長いため息を突いた。
―――パシャ
「あ………」
「これが最後の一枚。いや〜、綺麗に取れたぜ、たくやちゃん♪」
 重たげに首をめぐらせると、大介がカメラを手にあたしへ手を振っていた。―――カメラ?
「なにも男に戻る名とは言わないからさぁ。冬休み中ぐらいは構わないだろ?」
 なにが……もしかして……ずっと…撮られてた!?
「大…介………」
「それに……あいつらが俺の部屋から出て行くまで、まだまだ楽しまなきゃ生けないんだもんな。今度もタップリ楽しもうぜ、たくやちゃん♪」


END5:過去の欲情を満たしたら……



「―――で、大掃除も忘れて大晦日にって……大介、聞いてるの!?」
「いや〜、掃除するたくやちゃんも綺麗だなって。やはりここはメモリーを残す方向で」

「…………もしそうしたらあんたのパソコンをバットで殴り飛ばすって言ってあったわよね。今すぐ実行しようかしら……」
「そ、それだけは勘弁を!―――と、見せかけて、とりゃ!」
「きゃあ! な、何するのよ、掃除しなきゃいけないのに!」
「掃除なんて後々。今日は二日参りならぬ二日結合に挑戦だぁ!!」
「あ〜〜〜ん、大介の…バカ〜〜〜〜!!!」


<END>