G)明日香ルート 3


 マッサージの邪魔になるからと言われ、ヘアピンで長い髪の毛をうなじが見えるようにアップにしてヘアピンで留めると、明日香はキングサイズのベッドの上に水着をつけたままうつ伏せになる。
 普通オイルマッサージをするなら専用のベッドか下にマットを引くはずだが、そのまま身を横たえた明日香に男は何も言わず、運び入れたワゴンから油の入った薬瓶を手に取る。
 ―――ちょっと……緊張してる……
 どうせ、マッサージにかこつけて犯されることは目に見えている。昨晩も、今朝も、そして船で出かけようとしていたたくやたちを見送る時にまで、明日香の膣にはホテル従業員である外人たちの巨根が入れ代わり立ち代わり突き入れられていた。
 瞳を伏せれば、旅行に来る前までは考えられなかった気を失うほどの羞恥と恍惚が蘇る……思い出しただけで下腹の奥に震えが走り、乾いたノドは唾液を求めて喘ぎ始めるほどの性体験。
 それはきっと、一生忘れることが出来ないだろう。拓也に身をゆだねて愛を確かめ合う度に、明日香の目はそこにいない外人の姿を探し、ヴァギナの中で拓也の性器と何本もの巨根を比較してしまう……そんなふしだらで不貞な女に、明日香はたった一日で作り変えられてしまったのだ。
 ―――そうじゃなきゃ……身体を触らせたりなんて……
 悪いのは自分ではない。
 松永先生に脅されて一晩だけだからと我慢して身体を許した途端、客に尽くすはずの従業員は付け上がって、明日香の身体を思う存分むさぼった。逃れられる状況ではなく、明日香自身に何の落ち度もない……そう思い込んで責任転嫁していなければ、拓也以外の男に肌に触れられようとしているのに、とても平静など保ってはいられなかった。
 ―――これで……最後だって言ってるんだから……
 覚悟を決めて唇を引き結び、アゴの下で組んだ腕に額を押し付けて押し黙る。後はなるようにしかならないと投げやりな気持ちで男に全てを委ねると、ネットリとした油が明日香の背中に滴り落ちる。
「んっ……」
 左右の肩甲骨の中間に落ちた油は少し赤みがかっており、肌に絡みつくような粘り気を帯びている。それほど冷たくはないはずなのに、犯されることを覚悟してしまっている若々しく敏感な身体には健康的な背中のラインに沿って腰へと伝い落ちていく油の雫はひんやりとしており、たまらず悲鳴を上げてしまいそうになる。
「くゥ……ん………っ………」
『このオイルには何種類ものスパイスを漬け込んで成分を抽出してあります。身体が火照るでしょうが、決してふしだらな気持ちでそうなってしまうわけではありませんので』
『そう…なんだ………ん…く…ンぅ………』
 油が満遍なく背中に振りまかれると、男の手が明日香の腰に触れる。その瞬間、くすぐったさとも快感ともつかない衝動に身を震わせると、手の平が腰から上へと押し上げられ、明日香のきめ細かな肌の上に油が塗り広げられていく。
「ひゃ……んんゥ………!」
 迸りそうになる強制を押さえようと腕で唇を塞ぎながらも、込み上げる震えは抑えられない。瞳を伏せて眉をしかめながらも、男に触れられる恥ずかしさとマッサージへの好奇心、そして拓也を裏切っている罪悪感とが胸に渦巻くしなやかな身体には小刻みな波が幾度となく駆け巡り、次第に意識は心地良い温もりの中へと落ち込んでいく。
「んんっ……ふ………んぁ………!」
 背中を磨き上げた指は敏感な脇腹をなぞり、そのまま左右の二の腕へと食指を伸ばす。明日香の太股の上に馬乗りになった男は油を塗られて淫靡に輝いている明日香の背中に自分の胸板を押し付けるように身体を重ね、入室時からむき出しだったペ○スを水着の紐が食い込むヒップの谷間へと押し当てた。
「ん〜………ッ!」
 脇の下から肘、そしてアゴの下からベッドの上に投げ出された手首や指先にまで油を塗り広げる指先。
 身を上下に動かすたびに明日香の背中と擦れ合い、粘り気の強い油で卑猥な音を奏でるたくましい胸板。
 そして時間が経つにつれて火照りを帯びる明日香の下腹部を刺激するようにお尻の間を往復するペ○ス。
 男の全身で体中を愛撫され、その体温でさらに興奮を高ぶらせていると、膣の奥からトロッと濃厚な愛液が押し出されてきて、水着の内側にジワッと広がり始めてしまっていた。
「あ…ふ………んゥ………」
 ベッドの上で悩ましく身を捩じらせていると、不意に身体の上から重みが消えうせる。背中にもお尻にも男の肌の感触がなくなったかと思うと、今度は明日香の両脚に油が振りかけられていた。
「ふぁあぁぁぁぁぁん! く、はぁ、あはァあああ………!!!」
 つま先からふくらはぎ、そして太股へと油にまみれた男の指が這いあがっていくと、明日香の全身から込み上げる震えがいっそう強くなる。肌を撫で回されるくすぐったさがすでに性的な快感として刷り込まれてしまっていて、敏感な内股をなぞられただけで愛液がさらに溢れて膣の奥が熱く蕩けてしまう。
「や……ダメ、ダメェ……!!!」
 もがくようにシーツを強く握り締めながら叫ぶけれど、愉悦の波はとどまるところを知らない。
 足の指の一本一本まで磨き上げられた末に、男の手は明日香の張りのある太股の付け根のラインをなぞり上げ、むき出しに名手いるヒップを思う存分撫で回す。先ほどは肉茎が往復するだけだった谷間にもタップリと油を流し込まれた挙句に魅惑的なラインを描くヒップをタップリとこね回され、アナルにまで指先が伸びてくる。
「あっ、あああァ!!!」
 そこだけは拓也にも許したことはない。松永先生に、そして異国の男たちに蹂躙されることで快感を覚えてしまったアナルを容赦なくこね回されるたびに括約筋を緊縮させて悲鳴を迸らせる。けれど男の指は止まらない。丹念に油を吸い込ませて揉み解した尻穴につぷりと指先を押し込んでいた。
「ひッ! いアアアアアアぁ! ん、んあああああァん、ダメ、ひあああああああああああッ!!!」
 男の指は第一間接までしかアナルに押し込まれないものの、入り口に引っかかるような浅い出し入れに明日香は涙を流して悶え狂い、大きく背中を反らして快感を訴える。
 ―――どうして……どうしてお尻の穴でこんなに感じちゃうのよォ……!
 必死になって拓也の姿を思い浮かべ、崩壊しようとする理性をつなぎようとすればするほど、羞恥心と罪悪感とが入り混じった快感にはまり込んでいく。どんなに頭を振っても、パンパンに張り詰めて一回り以上ボリュームを増した乳房はシーツに向けて乳首を突き立てていて、身を仰け反らせて喘ぐほどに水着の結び目がほどけて零れ落ちてしまいそうになっている。
 ―――切ない…切ないのォ……こんなことされ続けていたら、私…私ィ……!!!
 もはや唇を閉じることさえ出来なくなった明日香の瞳からぽろぽろと大粒の涙の雫が零れ落ちる。……けれどそれは、拓也以外の男に感じる自分を嘆いての涙ではなかった。
 どれくらいの時間をそうしていただろうか……何度も何度も油を塗り込められていて、気がつけば開け放たれた窓の外では、すでに太陽が水平線の彼方に頭の先まで沈もうとしていた。
 長時間のマッサージからやっと解放された明日香の股間には、油とは別のローションが大量に飛び散っている。けれど一度もイかされることのないままマッサージが終わってしまい、油を隅々にまで塗りこめられた身体の内側は興奮の火照りが行き場を求めて肩を大きく上下させ、喘ぐように熱い吐息を吐き出してしまっている。
「ひゃ……ん…うゥ………!」
 またしてもノドを震わせて短く悲鳴を上げる表情は、恋人への純愛を貫こうと快感をこらえるものではない。タップリと時間を掛けて全身をくまなく愛され、潤んだ瞳を細めて蕩けきった声を上げるその顔は一匹の“メス”のものだ。唾を何度飲み込んでもノドの渇きは癒えることがなく、愛液を吸った水着の股間の部分は陰唇の形にぴったりと張り付いてしまっている。
 ―――どうしよう……もう…とまれない……こんなところで終わりにされたら……気が…変に……
 自分で慰めようと思っても、もう指の一本さえ満足に動かせない。そのことを肌を合わせて十分に知る男は、悩ましく悶える明日香の方を掴んで身体を仰向けにする。そして力なく揃えられた太股の上にまたがると、
「あ……あァ………!」
 明日香の一番欲しいモノが、否応なしに視界に飛び込んでくる。男の股間から腹筋に当たるほど急角度で勃起した逞しい巨根。カリ首の張り出しも大きくて、挿入された時の膣ヒダへの引っ掛かりを考えただけでイきそうになってしまう逸物を呆然と見つめていると、男はベッドの上に置いてあった瓶の中に残っていた油を明日香の胸と自分の肉棒とに全て振り掛け、明日香の顔の左右に手を突いて覆いかぶさってくる。
 けれど、
 ―――水着が…邪魔……
 白から肌を重ね合わせた時ですら、男の手は一度も水着の布地に包まれた胸や股間に触れることはなかった。どれだけ乳房が張り詰め、男に荒々しく揉みしだかれる瞬間を心待ちにしていようとも、最初に行った宣言を男は決して破ることはなく、どれほど身体が興奮で高ぶろうとも明日香のもっとも感じる場所を刺激してくれることは一度として行わなかった。
『お客様、マッサージをこのままお続けになりますか?』
 今まで無言でマッサージに専念していた男が不意に口にしたその男は、明日香にとっては引き返せる最後のチャンスだったのかもしれない。
 ここで踏みとどまれれば、自分に嘘をつきながらでも拓也と一緒にいることが出来る。最後の一線を踏み越えず、愛する人を裏切らず、何時か今日のことも記憶のそこにうずもれて忘れ去れる日が来るかもしれない……だから明日香は、
『もう……いい……こんなの…もう……い…いやぁ……』
 喘ぐ呼吸に乗せて一言一言区切るようにノドから言葉を搾り出す。
 これでマッサージは終わり……このホテルでの、過剰なまでのSEXサービスが明日香の一言で終わりを迎えると、
『ここからは……プライベートだから……』
 越えてはいけない一線を踏み越えた……明日香の手が胸の谷間にある水着の紐の結び目をほどくと、弾力に満ち溢れた二つの膨らみが布地を押しのけるようにプルンとこぼれ出る。仰向けになっていてもほとんど形崩れせずに見事なバストラインを描いている白い乳肉の頂では硬く尖った乳首が乳輪ごと盛り上がっているけれど、明日香の両腕が男の首に絡みついて身体ごと引き寄せると、引き締まった胸板につきたてのお餅のように柔らかく押しつぶされてしまう。
「ふあ…あァ………♪」
 身体を揺さぶれば、水着の締め付けから開放された双乳が男との身体の間で円を描くようにこね回される。一時間以上ものオイルマッサージの間中ずっと勃ちっ放しだった乳首をここぞとばかりにオイルにまみれた男の胸の上へ滑らせると、もう我慢できないと言わんばかりに男の唇にむしゃぶりついていた。
「んっ、んふうううっ、んんんゥ〜〜〜!!!」
『ふふっ……スゴい乱れようですね。恋人がいるんじゃなかったんですか? タクヤ、タクヤと何度も名前を呼んでいたじゃないですか』
『だって、たくやは抱いてくれないから! したいの、私は今すぐSEXしたいのォ!!!』
 もしこの島にたくやが戻ってきていれば、また違う展開もあったかもしれない。けれど当のたくやたちは遠く離れた別の島に取り残されていて、どれほど明日香が恋焦がれても目の前に現れてくれはしない。
 誰でもいい。SEXしてくれて満足させてくれるなら、今の明日香ならたとえオス犬とまぐわえと言われても受け入れていたかもしれない。それほどまでに理性が崩壊してかくかくと腰を揺すりたてていると、男は水着のボトムの左右の結び目も解いてしまい、身体を起こして自らの砲身を明日香の濡れそぼったヴァギナの入り口へと押し当てる。
『い、入れて……私のおマ○コを、滅茶苦茶にかき回してェ!!!』
『わかってるさ、ボクだってずっとずっと明日香を後ろからファックしたいって思ってたんだから。ああ、明日香、愛してる、愛してるよ明日香!』
 宿泊客と従業員と言う垣根が壊れた途端、男の口から迸った『愛している』と言う言葉に、明日香は自分の胸がたまらないほど締め付けられるのを感じてしまう。
 ―――たくやは……最近ずっと冷たくて……
 恋人同士という安定した関係が、思いを伝える言葉をお互いに言わなくなった原因で、
 二人一緒に北ノ都学園へ行くために受験勉強ばかりしていたのも原因で、
 たくやが女になってしまい、元の身体に戻るために残った時間を慌しく過ごさなければいけなかったのも原因で、
 知らない間にたくやの温もりを忘れていた明日香には、リップサービスに過ぎないかもしれない男の愛を告げる一言に込められた熱意が痛いほどはっきりと伝わってくる。幼い頃からずっと、たくやとはお互いの温もりを感じあってきたはずなのに、
 ―――そんなのより……おマ○コの方がずっと熱いのォ……!
 亀頭が粘膜に触れ、膣口にグッと押し込まれただけで、明日香のヴァギナの中は大きくうねり、火傷しそうなほどの熱を帯び始める。
「ふ…うっ……んウぅ! ん、んんっ…は…入って……先っぽが……お、おっきいの…が…ァ……」
『いいよ、明日香のおマ○コ、狭くてキツくて最高だ。こんなにトロトロになるほどマッサージで感じてくれたんだね? だったら、ほら、今からヴァギナの奥もたっぷり突きほぐしてあげるよ……!』
 陥落しきった明日香のなき悶える顔をニヤニヤと見下ろしながら、男は腰をゆっくりと押し進め、ネットリとした愛液に覆われた膣壁を押し広げながら膣奥を目指す。
「ひうううッ! あ…ああ、もう、許して、これ以上焦らさないでェェェ〜〜〜!!!」
 明日香の両脚が男の腰に絡みつくと、無理やりにでも引き寄せようとする。それに合わせて男も腰に体重おかけると、じゅぶじゅぶと音を響かせて大量の愛液を膣内から押し出しながら、20センチを優に超える巨根を明日香の窮屈なヴァギナの中へと捻じ込んでいった―――


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