D)たくやルート 5


 鼻や口で息も出来ないほど顔や全身に余す事無く精液を浴びると、気を失いたくても失えずに朦朧とした状態の身体を抱えられて浴室へと運ばれる。全身を覆う汗や白濁液を男性二人に愛されながら洗い流され、そのまま二回戦……と言うか、十回戦目か二十回戦目へと突入するのが、女性が三人だけの13Pと言う大人数乱交の流れだ。
 もっとも、糸を引くように精液が滴るほど全身をザーメンまみれにされても、ケイトはむしろ嬉々として多人数SEXに溺れていく。“そっち”の性癖を持っている男性もそんなケイトの姿に強い欲情を覚えるようで、今もダブルベッドが上げる軋みが浴室にまで聞こえてくるほどに激しく体を重ねあい、肌と肌とを擦り合わせてグチャグチャと卑猥な音を響かせている。
 けれど10人もの男性がいれば、SEXする場所がベッドの上だけでは狭すぎる。他の人と同じようにSEXするだけでは満足できず、まるで未開地を開拓するように、新しい刺激を求めた男性たちにあたしたちは広いようで狭いコテージ内の至る場所で犯されていた。
 浴室内もそんな場所のひとつだ。……と言っても、通常のオタクの浴室とは、広さからして五倍は違う。ちょっとした室内プールと言っても過言ではない広さと設備が揃っていて、あたしの頭の中にある「お風呂」のイメージがほとんど当てはまらない空間となっている。
 足を踏み入れて最初に目がいくのは、何もない壁だ。四面の壁の内、角の二面がガラス張りになっていて、入浴しながら海を一望できる作りになっている。残念ながら夜も深けた今の時間帯では暗い海しか見えないけれど、日中であればマリンブルーの海を眺めながら開放的な入浴を楽しめることだろう。
 そして浴室の中央に一段高くして設けられているのが円形型のジャグジーだ。その広さは三人が足を伸ばして入ってもなお余裕のある広さ。お湯から出入りするために階段と手すりも備え付けられていて、中央部は経ったまま入浴できるほどの深さがある。
 そんなジャグジーを満たすお湯は、底や側面から放たれる無数の泡によって白く濁っている。―――ジェットバスだ。下から上へととめどなく湧き上がってくる細かい泡の粒が入浴している人間の身体を包み込み、何度もオルガズムを迎えて敏感になっている肌を擦り上げていく。決して強い刺激ではないものの、むき出しのクリトリスを泡を含んだ水流へと押し付ければ、指や舌に弄ばれるのとはまったく違う快感が淫核の表面で無数にはじけ、いとも簡単に溺れてしまえるのだ。
 白い泡が際限なくクリトリスをなぞり続け、角度を変えればびくびくと痙攣する膣口を押し広げてまで熱いお湯がヴァギナへ流れ込んでくる。人を心地よくさせるための機能は本来の使われ方とは異なる使用法でも女性に心地よさをもたらし、声がよく響いてしまうよく室内にあられもない声を迸らせるのだ。
 そして今……あたしが泡責めを体験させられたのとまったく同じ場所で、今度は美由紀さんが二人の男性を相手に“お楽しみ”の真っ最中だった。
「んんっ……あムッ………あ…んフッ………♪」
 体を支えられて再び浴室に戻ってきてみると、美由紀さんはジャグジーの淵に腰掛けた男性の股間へFカップの豊満な乳房を押し付けていた。左右から寄せ上げた屹立した巨根を挟みこみ、蕩けた表情に嬉しそうな笑みを浮かべて身体を上下に揺すりたてる。
 もう一人の男性は、パイズリ奉仕に夢中になっている美由紀さんに背後から抱きついた。胸の谷間で肉棒を扱く動きのリズムに合わせて、こちらも浴槽の中で身体を上下させると、下を伸ばして亀頭を嘗め回している美由紀さんの表情が歪む。覗き見ることの出来ない水面の下で、太いペ○スが美由紀さんの秘所を割り開き、抜き差しを繰り返しているのは明らかだった。
「んゥ……はあああッ……!」
 背後の男性が美由紀さんを抱きしめる腕に力を込めて密着する。すると美由紀さんの体がお湯を跳ね上げるほどに痙攣し、反り返った喉から長く響く喘ぎ声を迸らせた。
「ん…はぁぁぁ………いったい何回出せば気が済むのかな、このおチ○チン………あ、はァ………!」
 美由紀さんの立ち位置では、どんなに腰を引いてもクリトリスにジェットバスの泡を押し当てられているはず……深く股間を疼かせる悩ましさを共感していると、後ろの男性の頭に腕を絡め、肩越しに唇を交わしていた美由紀さんは、胸の谷間から飛び出しているペ○スの先端に向き直って、大きく膨らんでいる亀頭に唇を被せて嘗め回し始めた。
「んむゥんんんん……あはッ…今、ピクッとした……ん、んむゥ………」
 唇から時折飛び出すほどに激しく舌が亀頭に這い回っている。カリ首を丹念に舌先でなぞり、喉の奥へ擦り付けるほど深く飲み咥えたかと思うと、頭を上げて射精口だけに唇を吸いつかせながら根元から扱き上げてきた乳房でペ○スのくびれを絞り上げる。
「どう……気持ちいい?」
 改めて訊くまでもなく、美由紀さんのパイズリを受けている男性は腰を突き出すように身体をそらせ、後ろに手を突いてせわしなく喘いでいる。それを見て笑みを濃くした美由紀さんは、一旦身体を離して亀頭を右手で包み込むように握ると、後ろの男性へと自分のお尻を突き出し、押し付ける。
「休憩……もういいでしょ?」
 亀頭を握った手を上下に動かしながらそう囁くと、快感にうめいている男性の股間へ顔をうずめ、たっぷりと精液を溜め込んだ陰嚢を口へ含み、口内で舐め転がす。
 右を舐めれば左を……吸い上げるように頬張ったかと思えば補足した舌先でシワの一本一本まで舐めくすぐる。左手でアナルの周辺をくすぐりながら唾液にまみれた陰嚢からペ○スの根元へ、そして右手で真っ赤になるほど扱き上げられた亀頭まで舐め上げていくと、再びペ○スを口に含んで唇を締め上げた。
「んンッ、ンッ、ん、んんん………」
 濡れたセミロングの髪の毛をうなじや方へ貼り付けたまま、美由紀さんは頭を激しく上下に揺さぶる。快感に震える男の太股に手を置き、押し広げながら頭を何度も深く沈め、大きなストロークで男性の巨根を根元近くまで飲み込んでしまう。
「んウゥ……ん、んゥ………」
 背後から腰を叩きつけられながら、美由紀さんは唇で目の前の男のペ○スを締め上げる。
 動きを止め、舌の腹で裏筋を、喉の奥の壁で亀頭を刺激し、頬をすぼめるほど激しく吸引する。鼻を苦しげに鳴らしてもペ○スを口から離そうとせず、浴室内に二人の男性の快感を訴える声が何度も何度も響く中で、口の中だけをいやらしくいやらしく蠢かせる。
「………んハァ…イく? イきそう? おチ○チン、ピクピクしてるよ……イくならこっちで、私の胸でェ………♪」
 突然ペ○スから口を離したかと思うと、ジャグジーに腰掛けた男性へ抱きつくように乳房を押し付け、擦り上げる。亀頭を深い谷間に埋没させ、よじり合わせる左右の膨らみを交互に捏ね上げる。
「出して……私のお腹とおっぱいに、熱いのをいっぱい出してぇ―――!!!」
 美由紀さんの胸をこねる手の動きが加速すると、ヴァギナへ巨根を捻じ込む背後の男性もピストンをさらに加速させる。胸とヴァギナとを犯されながら、チラッと立ち尽くしているあたしのほうへ視線を向けた美由紀さんは、意味ありげな笑みを浮かべると、
「動いて! もっと、もっと激しく、激しく、激しくぅ〜〜〜!!!」
 まるであたしに聞かせるように声をあげ、腰を悶えさせる。
 水面に波が起こるたびに、美由紀さんの眉がしかめられる。腰をひきつけられ、太長いペ○スにたっぷりと子宮口をこね回されているのが、水面の下が見えなくても美由紀さんの表情だけで分かってしまう。
(やだ……友達が犯されてるのを見て………)
 あたしの太股に、白濁液が混じった愛液が伝い落ちる。精液のぬめりと臭いがたっぷりと染み込んだ身体を強く抱きしめながら、美由紀さんの痴態から視線を逸らせぬままに美由紀さんの犯されるリズムに合わせて秘所がピクピクと震えてしまっている。
(美由紀…さん………あ、あ……………ッ!)
 昨日は美由紀さんと一緒に二人の男性に輪姦された……それでも、水中で激しく腰を叩きつけられている美由紀さんの姿にゴクッと喉を鳴らしてしまう。
(あたし……どう思ってるんだろう……美由紀さんの事を………)
「あァ、あァ、あァ、スゴい、気持ちいいの、良すぎるの、私、私、こんなに激しいの……んはぁあああッ! イっちゃう、お湯の中にお漏らししながら、イっちゃうよォ〜〜〜!!!」
 股間にあたしが男の時のよりも太いおチ○チンを受け入れ、甘い声を漏らす……それはもう、叫び声に近い。膣壁と肉茎の擦れあう音の代わりに鳴り響く水面の波打つ音の中で、羞恥心を感じられないほどに表情を蕩かせた美由紀さんがあたしへ視線を送りながら、どこまでも甘い声を夢中になって迸らせる。痛々しいほどに自分で自分の乳房に指を食い込ませても、恍惚とした瞳の輝きに変わることはなく、ペ○スを包み込んだ乳房を現実感を感じないほどに激しく揺さぶりながら甲高い声をあげ、快感を貪っていく。
「わたしイくゥゥゥ!!! イく、イく、おマ○コ気持ちいいから、おっぱいの…おっぱいの真ん中でおチ○チンがビクビクってしてるから、きて、もう一回、私のおマ○コにいっぱい射精してぇ〜〜〜!!!」
 避妊なんて……そんな準備、しているはずがない。突然十人の外人男性に代わる代わる犯され始めたのだ。じぜんに避妊薬を飲んでいるわけがないし、コンドームなんて気の利いた物を使ってくれるほど優しく抱かれているわけでもない。
 もしかしたら美由紀さんとケイトは……頭に浮かんだ最悪の想像は、だけどあたしの股間を震わせる。二人が妊娠している可能性があると思うだけで、胸は締め付けられるように苦しいのに、パイズリしたまま背中をガクガクと震わせている美由紀さんの姿に異常な興奮を覚え、美由紀さんの頭が跳ね上がった瞬間……あたしの膣から勢いよく熱い液体が迸った。
「んぁああああああッ!!! イく、子宮を擦られながら……あ、あッ、んぁあ――――――――――ッッッ!!!」
 美由紀さんの腰へ腕を回し、ヒップへ下腹部を叩き付けたまま動かなくなった男性……美由紀さんの肩がガクガクと大きく震え、開いたままの唇からはもう言葉にすらならない嬌声が放たれる。
 どれだけの精液を膣内に……子宮内に注ぎ込まれたのか、美由紀さんの顔を見ていれば分かる。あたしは興奮を昂ぶらせすぎて淫液を放ってしまった股間を両手で隠すと、手の平に向けてやむ事無く放たれ続ける絶頂汁を受け止める……そして、
「ん…あぁ………胸の間で…おチ○チンが………♪」
 浴室の入り口で男性に肩を抱かれて支えられながら、軽いアクメに打ち震えていたあたしは、それを聞いて顔を跳ね上げた。
 まだ背後から、射精を終えていないペ○スが美由紀さんの秘所を抉ったまま。見ているあたしまで悩ましくなるほど深いアクメを迎えた美由紀さんのその胸の谷間からは、柔肉に包み込まれ、扱き上げられたペ○スが迸らせた濃厚な白濁液が湧き水のように噴き上がっていた。
「ハァ…ハァ…ハァ………顔にまでこんなに……熱くて……苦くて……変な臭いのする濃いい精液が…いっ…ぱい……♪」
 顔一面に精液を撒き散らされた美由紀さんは、乳房を上から押さえつけて谷間からペ○スの先端を露出させると、白濁液にまみれた亀頭を嬉しそうに頬張った。
(スゴく……いやらしい顔してる……美由紀さんが…あたしの知らない美由紀さんになってく……)
 頭の中は混乱したまま、ケイトだけじゃなく美由紀さんまで、宮野森学園では覗かせたことのない表情を浮かべている事に気付いてしまう。
 愛おしそうにペ○スを丹念に嘗め回して綺麗にすると、唇の端から白く濁った涎を滴らせながら淫蕩な笑みで男性の顔を見上げる。年下の少女の思いもかけないパイズリの快感に身も蓋もなく屈してしまった男性は、身を前にかがめて美由紀さんの脇に手を差し入れると、決して小柄なわけではない彼女の身体をお湯の中から引っ張り上げる。
「あっ……ああっ、ああああああああああッ♪」
 クリトリスをジェットバスの泡で攻め立てられ、膣の奥深くに射精までされた秘所は、水面からその姿を覗かせた途端に白濁液をゴブッと溢れさせる。そんな事は些細な事だといわんばかりに、男性は美由紀さんの胸でイかされたばかりのペ○スを今度は淫裂へ擦りつけ、膣口の位置を確かめると有無を言わさず激しく突き上げ始めた。
「こんなに、こんなに犯されたら、あああァ……感じた事ないの、こんなに気持ちよく感じた事ないのぉ! 信じられない、もっと、イかせて、気持ちいいことしてェ! 何もかも忘れさせて、熱いおチ○チンで溺れさせてェェェ〜〜〜〜〜〜!!!」
(―――――――――――――――――――ッ!)
 耳を塞ぎたい。
 二連続の膣内射精でドロドロになっている秘所を掻き回す音は広い浴室の隅々にまで響いている。浴槽から上がったもう一人の男性が美由紀さんの体にお湯をかけて精液を洗い流すと、浴槽の淵での行為はますます激しさを増し、背中から浴槽へ落ちそうなほど背中を反り返らせて美由紀さんがよがり声を上げ続ける。
「あ……あ………」
 悲しいのか、悔しいのか、怒っているのか、恨んでいるのか、今のあたしの感情がどんな色に染まっているのかも分からない。ただ、唇から今にも泣き出しそうな声を漏らして傍で支えてくれている男性へしがみ付くと、肌が触れ合った瞬間に何かのスイッチが入ったかのようにあたし自身も感情が抑えられなくなり、SEXがしたくてしたくてたまらなくなってしまう。
「お願い……あ、あたしにも………」
 日本語が通じなくても、興奮の火照りを帯びた胸の膨らみを腕に押し付ければ、何を望んでいるかを伝える事は出来る。先ほどまでベッドの上であたしを何度も絶頂へと押し上げた美形の外人男性はあたしの肩を抱き、ジャグジーにではなく海に面したガラスの壁へと近づいていく。
「ぁ………」
 壁際まで寄ると、浴室からでも三日月形の島の大きくくぼんだ海岸線と、ビーチのほぼ中央に建つホテルまで一望する事が出来る。
 ―――ふと、脳裏に明日香の姿がよぎる。
 体調を崩してホテルで休んでいる大切な人の事を忘れて肉欲に溺れてしまっている事に罪悪感を感じないわけではない。裏切っていると思う心が苦しさに締め上げられ……だけどあたしは、暗闇の向こうからかすかに届くホテルの窓の光をじっと見詰めながら、ガラスへ精液のヌルヌルにまみれた乳房を押し付け、後ろへと突き出す。
「んっ……うぁああああ………!」
 背後から秘所を刺し貫かれ、快感に打ち震える。太いペ○スが膣内の精液を掻き出しながら出入りすると、恥骨の裏で膨れ上がってしまっているGスポットと亀頭の裏筋とが擦れ合う。
「あっ、ああっ、い、…いい、いいィ〜〜〜!!!」
 背中に覆いかぶさられ、男性の腰とあたしのお尻とが密着する。膣の角度に対してやや斜めにペ○スを捻じ込まれるたびにGスポットを圧迫され、浴室の床にポタポタとあふれ出して止まらない愛液を滴らせながら悦びの声をあげ、ヴァギナを締め付けて快感に応えてしまう。
(明日香が……あのホテルにいるのに……あの灯かりの一つが、明日香のいる部屋のなのかもしれないのにィ………!)
 抽送のリズムに合わせて硬いガラスに乳房と尖りきった乳首とを擦りつける。白濁液を塗りつけられた表面に平らに押しつぶされた乳房を滑らせながら上体を徐々に起こしていくと、まるで秘所を掻き回されている今の姿をガラスの向こうから明日香に見詰められているような錯覚が沸き起こり、たまらず瞳を伏せ、声を上げようとする唇を噛み締めてしまう。
 けれどそんなことで快感を振り切り、何もかもを忘れてしまえるはずがない。膣口から一気に子宮に達するほどペ○スを突き立てると、男は引き結ばれているあたしの唇から声を上げさせようとペ○スの先で子宮の入り口を擦り上げてくる。
「くッ……んゥ、あ……んはァあああああッ………!!!」
 湯気に混じったむせ返るほどの精液の臭いに包まれながら、背筋を震わせ、男の望むままにとめどなく喘ぎ声を迸らせる。羞恥心で息が詰まる中、ガラスを乳房で磨くように身体が上下に揺さぶられ、膣天井を擦り上げられる快感にただただ首を振って悶える事しか出来なかった。
(男の人とSEXしたいなんて思ってないのに……なんでいつもあたしは、何でいつもこんなに感じちゃうのよォ……)
 体の中心から異様な熱さが込み上げ、結合部から迸る愛液の勢いが増す。好きでも、ましてや愛してなんていない男の人に犯されているのに、股間の奥では愛液が溢れかえり、肉ヒダをめくり上げられるたびに恥ずかしさに刺激されたヴァギナがググッと強い緊縮を見せる。
「ああああぁぁぁ――――――――――ッッッ!!!」
 ズンズンズンと連続して子宮にペ○スを叩き付けられると、明日香の姿が頭の中から押し出され、ほとんど垂直になるほど除けぞった体をガラスに密着させて絶叫を放つ。
「もっと……もっと激しく、激しくぅ〜〜〜!!!」
 真っ白になった頭は、恥じらいもつつましさも忘れて、細く括れた腰をくねらせる。すると男性が英語で何か叫ぶけれど、快感漬けにされた今のあたしには外国の言葉を聞き取れるほどの余裕はない。ただ、膣口を往復するペ○スの動きは加速し、好きでもない男の腰のリズムに合わせて迎え腰を放ってしまう。
「あんッあんッあんッあんッあんッ、ああッ、あッ、あッ、そんなに、激しく突かれたら、あたし、あたし、ん…あはァああああぁぁぁ〜〜〜――――――ッッッ!!!」
(どうして……どうしてあたしは、明日香がいるのに、明日香が見てるかもしれないのに、こんなに感じてイっちゃうのよぉ………)
 涙をぽろぽろと流しながら、あたしは腰を震わせてオルガズムに昇りつめてしまう。イかされて、イかされて、イかされて、子宮口に深々と食い込んだペ○スから大量の精液があたしの胎内に注ぎこまれるまでアクメの快感は続けて襲いかかってきて、ついには尿道口からビュクッと、おしっことはまったく別の濃厚な絶頂液まで迸らせてしまう。
「んぁあああッ…あッあああァ……またァ…イくのォ……そんなに激しく突かれたら……お、おマ○コが…壊れちゃうのにィ………!!!」
(こんなに……こんなに激しく凌辱されてるのに……感じてる…感じてるのが…止められないよ、明日香ァ………)
 心の中で何度も幼馴染の名を呼びながら、もう数え知れないほどに絶頂を迎えてしまったのに、それでもあたしは突き上げてくるペ○スにしがみ付くように精液をたっぷりと受け止めたヴァギナを締め付け、貪欲なまでに快感を貪ってしまう。
 掻き回され、擦り上げられ、抉り抜かれ、ガラスへアクメに震える吐息を吹きかけるたびに腰を揺すって今まで味わった事のない快感を知ってしまう。もうすぐ男の体に戻れるあたしは、知っても無駄だし知ってはいけない快感に……トロリと唇から涎を滴らせながら、体中に溢れる満足感に恍惚の笑みを浮かべてしまう。
「ああっ……あああァ………」
「たくや君……物凄く気持ちよさそうな顔してる………」
 ガラスに体を押し付けてホテルに向けて全裸を晒していると、射精を終えたペ○スがズルリと引き抜かれるのとほとんど同時に美由紀さんがあたしの耳元に唇を寄せ、囁いた。
 気付けば、美由紀さんだけじゃなくケイトまでもがあたしの横にいた。もう何度となく外人男性と肌を重ねた二人は後ろにコテージに集まった男性全員を従えてあたしを取り囲んでおり、トロンとした目で絶頂を迎えたばかりのあたしの顔を覗きこんでいた。
「ねえ……今度は私と一緒に気持ちよくなろ」
「ダメですネ。ケイト、タクヤちゃんの傍でいっぱいいっぱいオルガズムを迎えたいですネ……♪」
(二人とも……何を言ってるのよ………)
 凹凸のないガラスに肌を密着させてすがり付いていなければすぐにでも崩れ落ちてしまうあたしの秘所と乳房に、美由紀さんとケイトの手が伸びる。
「や…あああァ……ダメ、はッ…んぁぁぁぁ………!」
「今だけは一緒に……」
「タクヤちゃん……アイしてますネ」
 二人の指に白濁液まみれの秘所を割り開かれ、内側を揉みしだかれてしまう。もうどうにでもしてとアゴを突き出してよがり声を上げていると、不意に顔を横へ向けられ、美由紀さんの唇が、そしてケイトの唇が、順番にあたしの唇へ押し付けられる。
「じゃあ……三人一緒に………」
「ウン……みんな仲良し……ですネ♪」
 ネットリと絡みつくキスからあたしを解放すると、二人はあたしの左右で、あたしと同じように乳房をガラスへ押し付けてお尻を後ろへ突き出した。すると待ちぼうけを食らっていた十人の巨根の外人さんたちが後ろへ三列になって並び、いくら射精しても萎える事を知らないかのようなペ○スをズブブブブッ…とあたしたちの秘所へ沈めこんできた―――






「んムゥ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」
「ぷハァ、ご馳走様ですネ♪」
 なんとも濃厚なケイトの口付けで目を覚ますと、コテージの窓からちょうど水平線から昇ったばかりの朝日の光が差し込んできていた。
「たくや君、おはよ。よく眠れたわね、そんなところで」
「………なんか、精液に溺れる夢を見たよ」
 実際、あたしが横たわっていたベッドの上は精液の海みたいなものだ。隣のぺっどに腰掛けている美由紀さんに返事を返して時計を見れば、朝日は顔を見せたものの、性の饗宴13P地獄が終わってから二十分と経っていない。……が、もう少しすれば精液がカピカピに乾いてしまって、洗い流すのに一苦労した事だろう。
「ううう……もうSEXはヤダ。男もヤダ。絶対に一生分のSEXしたって……」
 口を開けば、飲んでしまった精液の臭いがお腹の奥からノドへと込み上げてくる。股間にも、まるで初めて犯された時みたいに肉棒が刺さったままのような違和感が残っていて、ヒクッ…ヒクッ…と快感の余韻に膣壁が痙攣するたびにトロッと白い体液が溢れ出てきてしまう。一体全体、膣内射精を何回されたのかは知らないけれど、もしあたしの身体が完全に女になってしまっていれば、必ず妊娠してしまうぐらい子宮に精液を注ぎこまれているだろう。
「それにしても……二人とも結構タフよね」
 コテージ内を見回せば、ベッドの上どころかテーブルやソファーといった家具やフローリングにまであちこち精液が飛び散っている。その数だけ三人のうち誰かが犯されたわけなんだけど、気を失っていたあたしとは違って、二人とも徹夜でSEXしたにもかかわらず意外なほどに元気だ。
 もっとも、その身体にはあたし同様、十人がかりで犯された跡がたっぷりと残っている。顔に股間にお尻に胸に、三人とも頭の天辺から爪先まで精液まみれで、理性を取り戻してしまうと、臭いといい感触といい、かなり気持ちが悪かった。
「ジャグジーにお湯が張ってあったよね……ちょっと体を洗ってくる」
「あ、それならあっちに行きましょうですネ。おフロはケイトが一度身体を洗ったから綺麗じゃないですネ」
 そう言うとケイトは、まだベッドから立ち上がれないでいるあたしの腕を取り、お互いに精液でヌルヌルの体を擦り付けるように密着してきながらあたしを海に面したリビングの大窓のほうへと引っ張って行く。
「ちょ、ケイトもしかして―――!?」
「もしかしなくてもドッボ〜ンですネ〜〜♪」
 海の上に建つコテージの外は、当然ながらすぐに海。あたしが抵抗できないのをいい事に、窓を抜けてテラスへと連れ出したケイトは、手すりを踏み越え、あたしもろとも南国の海へと飛び込んだ。
「い〜〜〜や〜〜〜〜〜〜!!!」
 叫んだからって空中停止できるはずもなく、あたしは頭から水面にダイブイン。思ったよりも深い海中で身を回し、コテージの土台にしがみ付くと、一気に精液が洗い流された身体を水面から勢いよく飛び出させた。
「ケ…ケイトのお馬鹿ッ! 飛び込むにしても心の準備ってもんがあるでしょうが!」
「ノンノンノン、たくやちゃんも一時期は水泳部に入ってたんだから、この程度で驚いちゃいけませんネ♪」
 確かにケイトに誘われて水泳部に通ってた事はあるけれど、飛び込みはまた別種目だ。………でもま、乱交の余韻が火照りや疼きとなって残留している体には、朝でも暖かい海が程よく心地よい。せっかくだからと体に手を這わせて、胸や股間を水中で洗い流していると、突然、あたしの目の前に巨大な水柱が上がった。
「プハッ、確かに気持ちいいわね、朝風呂ならぬ朝海って。それとも朝海水浴?」
「み…美由紀さんまで飛び込まなくてもいいじゃない……」
 盛大な水飛沫を真正面から顔に受け止めてしまい、恨みがましい視線を美由紀さんへ向ける。
「あはは、ゴメンね。―――今は、一秒でもたくや君の傍にいたくってさ」
「え……なんで?」
「そんなの………内緒に決まってるでしょ?」
 分からないあたしがそんなに悪いのか? からかうようにあたしの唇へ人差し指を押し当てた美由紀さんは、そのまま一度水中に潜り、全裸のままで遠くまで泳いでいってしまったケイトを追いかけ始めた。
「………ホントにタフよね、あの二人」
 これが文科系と体育会系の違いなのか……朝日に向かって泳いでいく美由紀さんとケイトを見つめて苦笑いを浮かべると、ふと水着の上下が共に破かれてしまった事を思い出し、もしや今日から全裸で浜辺を走り回らなければならないのかと悩みながら、口を開いて大きな欠伸を吐き出した。


つづく