52 - 三十路たくやプレ版第4回「学び舎の逢瀬」後編


「先生、起きて、目を開けてください、相原先生!」
「う〜ん……」
 男子生徒がかばいながら倒れたあたしは、床に頭を打ち、そのまま気を失ってしまっていた。
 ―――実際に気を失ってたら、こういう風に考える事もで気はしないんだけど。でも、こうでもしないと色々と……
 あたしの名前を呼びながらオナニーしているところを目撃された男の子は、怪我をした様子はない。何しろ身体はあたしのほうが下になったし、Hカップのオッパイクッションに抱きかかえたのだから、まあ大丈夫だろう。
 一方であたしはというと、頭を打ちました。それでも「あいたぁ!」と言っちゃうぐらいで済むもので、血が出るとか失神するとか、そんな大層なものではない。
 でも、もし、仮に、ここであたしが目を開けて男の子とご対面したらどうなるかというと……あたし的にはそちらの方がマズい事態なのである。
 なにしろ、あたしの名前を呼んでいた、あたしが今日使っただけの教卓に股間をグリグリ押し付けていた、今しがたイっちゃったばかり、その現場を不用意に目撃してしまった……この状況で面と向かってしまったら、果たしてどうなってしまうのか。
 ―――出来ればあたしが気を失ってる間に逃げて欲しいんだけどな……
 せっかく(?)頭を打ったんだから、彼の姿が見えなくなりさえすれば「何も思い出せない…」とか言って誤魔化したり忘れた振りをすることだってできる。
 ―――だからそう、あたしは身体を揺さぶられたり、おっぱいもまれたぐらいでは目を開けたりしない……って、な、おっぱい揉まれて!?
「スゴい……あ、相原先生の……ボク、本当に揉んでるんだ……」
 あたしの事をオカズにするだけだったら、まだいい。でも入学式の初日、顔を合わせたのはほぼ間違いなく初めてのあたしのことを思いながら、家まで我慢できずに教室でオナニーするような男の子の前で気を失った振りをするのは、もしかすると軽率だったのではないかと後悔してしまう。
「あ……ゃ……ぁ……」
 スーツ姿のあたしの上へ覆いかぶさった小柄な男の子は、ブラウスの上へ手の平を押し当て、指先をゆっくりと食い込ませてくる。
 指の動きはたどたどしく、ぎこちない。でも女の子のような顔つき体つきをしていながら息を荒げ、あたしを起こすまいと慎重に乳房を揉みしだかれると、背筋がゾクッとするような興奮が込みあがってきてしまう。
 ―――この子、確か小早川有紀(こばやかわ・ゆうき)くんだっけ……
 さすがにこれだけ可愛らしい男の子だと印象に残っている。……というかF組の子は一癖二癖ありすぎて、誰も彼もが印象的過ぎて、一度の自己紹介では逆に覚えきれなかった。
 それでも今日のホームルームでの自己紹介の記憶を呼び起こし、小さな身体をさらに縮めるように背中を丸くして自分の名前を告げた有紀くんのことを思い出す。
 ―――性転換したいこのはずなのに、どうして、あたしに夢中に……
 実験やらなにやらで自分の意思とは無関係に女にされたあたしと違って、有紀くんは自分から女になりたいからTSFクラスに入ったはずだ。それなのに、手の平に納まりきらないあたしの乳房を揉む手には、次第に力がこもり、熱がこもり、若々しすぎる興奮が抑えきれなっていっていた。
「んぁ……あっ、んッ……ンッ!」
「本当に……男の人だったなんて思えない。柔らかくて、指先、押し返されそう……」
「ふぁ、あァ、くふ……んぅぅぅ……!」
 あたしの胸は十代の女の子にだって張り艶じゃ負けてない。むしろ敏感すぎて困っているのに……そんなふくらみをブラ越しに揉みしだかれて、あたしは小柄な男の子の身体の下で小さく身をよじり、熱を帯びた吐息を漏らしてしまう。
 ―――んんっ……乳首まで…勃ってきちゃった……止めるなら、早くしないと……
 このままだと実は目を覚ましている事を言い出せないまま、最後までされてしまいそう……だというのに、あたしの胸は鼓動を昂ぶらせていた。
 まだ名前しか知らない男の子に身体を許し、ましてや教師と生徒なのに、教室で淫行に及ぼうとしてる。それはどれだけ激しくても夫婦の営みでは得られはしないシチュエーションで、宮村先生と結ばれたときに感じた興奮と、立ち居地は逆だけど同種のもの。
 もしも開きっぱなしの扉から誰かに見られてしまえば、何もかも終わる。
 硬くなりだした乳房の突端が硬いブラの裏地に擦れてジンジンと痺れ、築かれないように擦り合わせている太股の奥では粘つく音を響かせて膣壁が蠢いている。そんな状態にまで昂ぶったあたしの乳房を強く握り締めながら鼻先を谷間に埋めてくる男の子を、
 ―――どうして……やめさせられないの……?
「ッ……んんゥ……!」
 ブラウス越しに乳首を摘まれ、ビクンとあたしの腰が跳ね上がる。
 唇を硬く引き結んでいなかったら、絶対に悲鳴みたいな喘ぎ声を上げていた。そんな鋭い快感美にフルフルと身体が震えてしまう。
「ハァ、んッ…んぅ〜〜〜……!」
 夢中になって、滅茶苦茶に、服の上から膨らみを乱暴にこね回される。
 いつしかボタンがはじけ飛び、4月のまだ少し肌寒い空気の中でも興奮の熱を帯びた胸元が露わになると、有紀くんは一も二もなく汗ばむ谷間に貌を埋め、唾液にまみれた舌をにゅるっと押し込んでくる。
「んふぅん……!」
 下着で中央に寄せられ、まるで一本の縦筋のようになった乳房の谷間。そんな左右のふくらみを押し分けて舌先が入り込み感触にアゴを突き出し、唾液で濡れた唇を戦慄かせる。
 ―――さっきから股間の奥でニチャッて粘つく音がして……う、ああああ……!
 胸でこんなに感じちゃうなんて信じられない。相手はあたしよりもずっと年下で、触り方だってそんなに上手くないのに……あたしの身体は、宮村先生に抱かれている時よりもずっと素直に快感を受け入れてしまっている。
 ―――こんなに恥ずかしく思ってるのに……しちゃいけないって思ってるのに……ど、どうしてぇ……
 有紀くんがおもむろに、あたしの胸から顔を上げる。
 こうしてみると……本当にショートカットの女の子のようにしか見えない。さらさらの髪の毛につぶらな瞳。それなのにこんなにもエッチにおっぱいを求めてくるなんて、見た目からはとても想像がつかない。
 でも有紀くんの唇があたしの唇に重なり合うと、そんな考えもどこかに吹っ飛んでしまっていた。
「先生……」
 ―――ダメ、こんなに優しいキスされたら……興奮だけで、頭が、おかしく……!
 あたしが本当に起きてないって思ってるんだろうか。この瞬間にも目を覚ますって思わないんだろうか。
 ―――それとも……知ってて、それでも唇を奪ういけない男の子なのかも……
 小さな唇から突き出された舌先があたしの唇をなぞる。
 でも、そこから先へは入り込んでこようとしない。浅く開いた唇同士がこすれあい、唾液が小さく音を響かせるだけで、荒げていた鼻息を必死に押し殺して怯えた口づけを繰り返す。
 ―――いけない男の子って線はなさそうね。でも……このキスには合格点はあげられない、かな?
 目の前にある有紀くんは、いったいどんな顔をしてあたしの唇を奪っているんだろうか。
 すぐにでも目蓋を開きたい衝動に駆られるけれど、あたしはそれを我慢して……ふと、もう「やめさせたい」という考えがなくなっていることに気づいて、心の中で小さく苦笑してしまう。
 だから、
「んぁ……」
「――――――!」
 喘ぐように唇を開くと、あたしからも少しだけ男の子の舌を絡め合わせる。あたしが反応した事で反射的に顔は離れてしまったけれど、あたしの舌先には確かに触れ合った感触が残り、口内には有紀くんの熱い呼気が流れ込んできていた。
「せ、せんせ…?」
「んっ………」
 こちらが目を覚ましたと思ったのだろう、有紀くんが呼びかけてくるけれど、あたしは一瞬の舌先の触れ合いの感触を噛み締めながら、気を失った振りをし続ける。
 ―――くすっ、本当に可愛いんだから……♪
 今、どんな表情をしているんだろう。目を開けられないもどかしさにモヤモヤするけれど、“続き”を求めたあたしは身じろぎしながら膝を立て、二度、三度と擦り合わせる。そうして膝から太股へとタイトなスカートをズリ上げさせると、下着が覗き見えるように両脚を軽く開いてみせる。
「ウッ……わァ……」
 すぐ傍から聞こえてくるツバを飲む音。
 入学式に教師として着てきたスーツだ。紺色で地味だし、下着だって派手なものを履いてきているわけじゃない。でも宮村先生に求められるかもしれないから……そんな気持ちもあって、年下の男の子にはアダルトに思えるほど、少しだけ気合は入れている。
「まだ……目、覚まさない……よね?」
 ふふふ、そんな確認されたって返事なんて出来ないのに……そんな事を思っていると、有紀くんはあたしの両脚を慎重に割り開くと、下着を脇にずらして股間へ顔をうずめてきた。
「これが、先生の臭い、先生のおマ○コ、んんっ、あっ、ボク、相原先生のおマ○コ舐めてるんだ、んむうゥゥゥ!」
 ―――ダメ、シャワーも浴びてなくて……き、汚いのにィ……そこ、ふあっ、い、んあァあぁぁぁ♪
 脱がされなかったショーツの股布を横へのけ、舌先で割れ目を執拗になぞり上げながら、滲み出る愛液を音を立てて吸いたててきた。
 宮村先生にたっぷり膣内射精された精液は入学式のあとすぐに教員トイレのウォシュレットで洗い流したけど、奥の方に指を入れて掻きだしたり、掻き回したりしたから……洗っても洗っても拭いきれない愛液で汚れていた女性器を年下の教え子に嘗め回され、恥ずかしさと興奮とで粘る愛液を男の子の舌先に絡みつかせ、さらに卑猥な音を奏でてしまう。
「ふぅ…ぁ……くゥん………!」
 ふやけそうなほど愛液を溢れさせているおマ○コの入り口に硬く尖らせたグッと押し込まれると、背中を駆け上る恍惚に腰が跳ね上がってしまう。
 そんなあたしの両脚を抱え、有紀くんは大きく口を開いて恥丘にかぶりつく。
「女の人が濡れると、こんなにビショビショになるんだ。す、スゴいよ、エッチなビデオで見たのと全然違う……これが、本物のおマ○コなんだ」
「ひゃううぅぅぅ…! あっ、ああッ…んあァ〜……!」
 あたしの唇から小さくあられもない声がこぼれるほどに、有紀くんのクンニは熱を帯びた激しいものに変じていく。女の感じる壷を知り尽くした人を相手にするのでは得られない荒々しい嘗め回しで膣粘膜を唾液まみれにされるとヴァギナが滾り、舌先を膣口で締め付けながら官能の大波に意識を翻弄されてしまう。
「女の人って、気を失ってても感じるんだ。スゴい、スゴい、スゴくヤらしいよ、相原先生、こんなにスケベだったなんて……!」
 あまりに興奮しすぎて、いじられてもいないのに包皮から頭を覗かせてしまっていたクリトリスに、有紀くんの鼻先が何度も触れる。そのたびにビクン…ビクン…と、はしたなく腰を震わせ、とめどなく膣奥から愛液を搾り出してしまう自分に背筋がゾクゾクって震わせてしまっていた。
 ―――こ、こんなことまで、教えるつもりなんてないのにぃ……!
「これ、この出てるの、クリトリスだよね?」
「んああああッ!」
 不意に舌責めの対象がクリトリスへ移ると、あたしの下半身を中心に強烈な快感の波が響き渡った。秘唇には代わりに指を押し込まれ、淫核をついばまれながら膣天井を指先に責め立てられると、腰の奥が熱くドロドロに蕩けそうになるアクメの予感が沸き起こってきた。
「クリトリス、大きくなってきた。相原先生って、勃起するとこんなに大きくするんだ……指も、キュウキュウ締め付けてきて……!」
 ―――いく、ダメ、何も知らない男の子に、イかされちゃうゥ! 入学式初日から、教室でこんなエッチ、ダメ、ホントにダメなのにぃぃぃ!!!
 性的な刺激には人一倍敏感なあたしの全身に大きな脈動が駆け巡り、子宮がギュンッて一際強く緊縮し始めた。息を詰まらせ、彼の細い指を締めあげながら、それでも声だけはあげないようにって必死に奥歯を噛み締める。
 ―――んんん! さ…触るの上手ぅ……そう、そこ、そこに触れられたら……あ、んあァ、んハァあああああっ!
 線が細い有紀くんの愛撫は、見た目どおりに舌も指も繊細そのもの。興奮を抑えきれずに鼻息を荒くしているのに、あたしの反応を確かめながら弱いポイントを見つけ出しては的確にあたしを追い詰めようとしてくる。
 ―――スゴ、年下の子に、おマ○コいじられてイかされちゃいそう! おマ○コの奥、ビクビク震えちゃってるぅぅぅ!!!
 しかも触り方もしゃぶり方も物凄くねちっこい。はじめて触れる女体をどこまでも味わいつくしたがっているかのように、クリトリスにはネットリとした唾液にまみれた舌が絡み付き、音を立てて吸いたてられて、目じりに涙を浮かべながら淫唇から大量に吐淫してしまう。
 ―――んあぁぁぁぁぁぁあああああああああああっ!!!
 有紀くんの頭を自分の股間へ押さえつけて思う存分開く目をむさぼりたい衝動をグッと堪える。
 でも腰を突き出して鼻先に恥丘を押し付けちゃうのまでは我慢できない。彼の肩に抱えられた両脚に少しだけ力を込めて互いの身体を引き寄せあい、マグマのように滾った愛液を彼の顔へ浴びせかんばかりにヴァギナを締め上げる。
 ―――先生のおマ○コ、どう? キミがオナりながら想像してたTSおマ○コはヤらしい? 汚い? それともドスケベ? でも、気に入ってくれたよね、そんなに、一杯音を立てて愛液吸ってくれちゃってるんだもんぅ!!!
 あたしの愛液が溢れ出るほどに、有紀くんの愛撫も激しくなっていく。膣口に指と舌を同時にねじ込まれ、空いた手で勃起しきったクリトリスをグリュグリュ扱きたてられると、ヴァギナの奥がビクンビクンと狂ったように跳ね回り、ブラウスの舌の肌にドッと大量の汗が噴き出してくる。汗と愛液の香りがあたしの周囲に充満し、込みあがる絶頂の予感に葉を食い締めると、……あたしの膣内を掻き回していた指がズリュッといきなり引き抜かれた。
「ハァッ……!」
 たまらず鋭い喘ぎがあたしの唇から迸った。
 本人にそのつもりはなくても、有紀くんの一方的過ぎる愛撫の中断に、非難の声をあげてしまいそうだ。
 膣ヒダを絡みついていた指から引き剥がされた衝撃で目蓋の裏に火花まで飛び散った。息をする事も忘れ、イきたくてもイけない、けど暴れるような脈動と痙攣が落ち着くまでの長い長い時間、背中を弓のように反り返らせてる。
 ―――ちょっと……ここまで翻弄されちゃうなんて……想像してなかった………
 豊満な乳房を弾ませるように息継ぎを繰り返しても、教師から“オンナ”へとスイッチが入った身体はなかなか静まろうとしない。むしろ、“オンナ”として開発され尽くしたあたしの旺盛すぎる性欲は、一秒でも早くエッチの続きをして欲しいと戦慄くヴァギナを突き出してしまっている。
 女の身体を知り尽くした宮村先生や明くんを相手にしている時とも違う。有紀くんの愛撫は可愛い顔に似合わず荒々しいだけで全然上手くなんてないのに……入学式のその日に、教室で年下の少年に襲われているという日常ではありえないシチュエーションに興奮が後押しされて、普段以上に敏感になってるんだろうか。
 ―――ていうか……可愛いウブな男の子相手なんて、久しぶりすぎるから……
 目を開けられないのが、もどかしくてしかたない。
 どんな可愛い顔をして、息を荒げているあたしの事を見下ろしているのか。
 興奮? 軽蔑? あたしがあまりにもイヤらしい女だから失望した?―――自分の身体から醸し出したメスの匂いを吸い込みながら、あたしの脳裏には何通りもの有紀くんの表情が描き出されていく。
 そしてその中のひとつが、カチャカチャとベルトを外す音を耳にした途端にピタリとイメージに当てはまる。
「ごめんなさい、先生、ボクもう、先生、ごめんなさいィ……!」
 何度も謝罪の言葉を口にしながら、唾液と愛液でヌルヌルになった股間に熱くて硬いものが押し付けられる。
 ―――童貞の子に、犯されるんだ……ど、どうしよう、ものすごくドキドキしちゃってる。年下の子に……おチ○チン挿れられちゃ…う……♪
 肉棒の先端に淫唇を割り開かれ、粘膜が擦り上げられる。
 頭の中がお花畑でいっぱいになっていたあたしは、入れる場所が判らなくてやや上側に押し付けられていた先端を迎え入れるように腰を浮かせると、
「う、わ、あぁあああっ!!!」
 そっと手を伸ばして肉茎に指先を添えて位置を合わせると、反射的に突き出された有紀くんの腰はズニュンとあたしの膣内へいきり立ったおチ○チンを突き立ててきた。
「んんんぅ……♪ 小早川くん…童貞卒業、おめでとう♪」
「せ、センセ、なんで、起きて、起きて!? ごめんなさい、ボク、うわぁあああああっ!!!」
「ダ〜メ、先生を強姦した罪で現行犯ね♪」
「ひあっ!?」
 慌てて身体を離そうとする有紀君を逃がすまいと、彼の腰に両脚を回し、グイッと引き寄せる。思っていたよりもずっと逞しいおチ○チンはそのまま根元まであたしのヴァギナに飲み込まれる。
「あッ、アッ……アアアアアアアアアアァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」
 大きく膨らんだ亀頭があたしの子宮の入り口に触れ、膣肉がビクビクと痙攣する。
 もう眠った不利をする必要もなく、快感を露わにできるようになったせいか、スーツをまとう全身にビリビリとした喜悦の衝動が駆け巡っていた。ヌルヌルにぬめった肉壁を渾身の力で締め上げ、恥丘の膨らみと有紀くんの下腹とをすり合わせるように腰を蠢かせると、年下の男の子はガクガクと細身の身体を打ち震わせつつ、開いたまま閉じられなくなった唇から唾液を滴りおとしはじめた。
 ―――ふふふ、入っちゃった……ていうか“食べちゃった”って言った方がいいのかな?
 状況的にはあたしが有紀くんに犯されてるけど、実際は誘い受け。カチカチになったおチ○チンでおマ○コを刺し貫かれ、笑みを浮かぶのを抑えられない時点で主導権を握ってるのはあたしの方だし。
「ねえ……そんなに気持ちいいの、あたしのナカ……」
「あっ……ん……んゥ………!」
 床に両手を突き、必死に暴発だけは堪え続ける有紀くんの首に両腕を回す。
 何かしゃべれば、その瞬間にも堰を切って精液が溢れ出ちゃうんじゃ……そんな怯えと、それでも拒みきれない快感との狭間で悶える姿にゾクッときちゃったあたしは、コクッと口の中に溜まったツバを飲み干し、熱を帯びた息を言葉に代える。
「んっ……わかる? キミの先っぽが当たってるところ……そこを、キミのおチ○チンでコンコンして欲しいの」
「で、も……ボク……あ…ァ……我慢……でき…でき、な…ァァァ……! し、締まってェ……!」
「出したくなったら全部出してもいいんだよ。でもね……あたしも、気持ちよくして欲しいの。それとも……こんなにイヤらしいあたしじゃ、イヤ?」
 ほんの少しだけ表情を曇らせて問いかける。……返事にNOはない。大きく目を見開き、あたしの膣内を押し広げているおチ○チンがドクンと脈打つと、有紀くんは腰を大きく前へ突き出し、体重を乗せた突き込みを子宮めがけて叩きつけてきた。
「んぁああああああっ! いい、それスゴくいいィィィ!!!」
「先生、気持ちいいィ! そんなに締め付けられたら、気持ちよすぎて、中が、スゴくドロドロに蕩けてェェェ!!!」
 広い教室の隅々にまで響き渡るほど、有紀くんのおチ○チンとあたしのおマ○コから粘ついた蜜音が鳴り響く。
 開けっ放しの扉から、絶対外にも聞こえてる。教え子とのイけない関係をもし誰かに見られたらと思うと、危ない快感があたしの背筋を駆け上り、その衝動に突き動かされるままに腰を揺り動かす男の子の顔を引き寄せて情熱的な口づけを交わす。
「んァあああ、先生、もう、出ちゃう、腰、止まんない、おかしくなる、おかしくなる、先生におかしくなるゥ――――――!!!」
「あたしも、あんっ! ああっ! んあァ! 気持ちいいの、キミにおマ○コ疲れて気持ちいいのぉ〜〜〜!!!」
「ダメ、出ちゃう、先生の中で、ボク、出しちゃう、イっちゃう、先生を妊娠させちゃうのにぃぃぃ!!!」
「いい、産んだげる、有紀くんの赤ちゃん、孕んであげるから、だから、このままナカでいっぱい射精してェ〜〜〜〜〜〜!!!」
「せんせ、センセェェェエエエエエエエエエエエエエエ―――――――――ッ!!!」
 有紀くんの頭が真後ろに跳ね、掻き回されるたびに愛液を押し出されていたおマ○コに深々と肉棒が打ち込まれる。その瞬間、あたしのおマ○コもまた狂ったように緊縮すると、同時に噴出した濃厚な白濁液を胎内に浴びせかけられ、目の前が真っ白になるほどのオルガズムを迎えてしまっていた―――


 −*−


 ………すっかり暗くなった教室に、あたしと有紀くん、二人の荒い呼吸の音だけが響いている。
 服はそのあたりに脱ぎ散らかし、裸のまま抱き合っていたあたしたちは、汗だくの肌を擦り付けあうようにして何度となくキスを繰り返し、射精とアクメの余韻が収まるまでの長い余韻に浸っていた。
「……いっぱい…しちゃったね………」
「ん………」
 あれほどたけり狂っていた若いオスの性欲だって、四回もあたしの膣内で搾り取られれば限界だ。
 ゆっくりとうねり、尿道に残った精液の最後の一滴まで搾り取ろうと蠢動しているヴァギナの中で、脈動のたびに小さくなっていくおチ○チンを感じながら、あたしの胸に顔をうずめる有紀くんの背中を、労わるように優しく撫で回す。
「ボク……夢…見てるんでしょうか……」
「かもね……とっても幸せな夢、なのかな……」
 この子がどういう理由で性転換コースに入学したのかはわからないけれど……下校時刻を過ぎ、見回りの先生からも隠れながらスリル満点のSEXをしてしまったあたしは、不思議と満ち足りた想いに溢れていた。
 ―――胸にポッカリ穴が開いたみたいだったのに……エッチで満たされちゃうなんて、あたしって現金なのかな……ていうか、淫行よね、これって。バレたら……恐いけど……
「それじゃ、続きはまた明日、ね?」
「え……? つ、続きって、あの、その……!」
「他のみんなにはナイショよ? しゃべったら、おチ○チンとっちゃって女の子にするだけじゃ済まさないんだから」
 性転換したいけど、あたしとのエッチからも離れられない……そんな女になるか男でいるかの二者択一に困った表情を浮かべた有紀くんにクスッと笑みをこぼしたあたしは、身体の上下を入れ替えて有紀くんの華奢な身体に覆いかぶさった。
「せ、先生、まだ…その……」
「ふっふっふ、期待しちゃってる? でも今からするのは復讐じゃなくて明日の予習。今度は……あたしが弄んじゃう番だからね?」


 ―――ま、最初は優しくいじめてあげよう。
 こうしてあたしの教師生活の初日が終わり、これからの生活を暗示するかのように加えたままのおチ○チンを大きくしようと腰を蠢かせる。





 開いたままの窓から流れ込んでくる四月の夜風はまだ少し冷たくて、
 それでも、あたしの身体の火照りは冷まされず、豊満な乳房を有紀くんの顔へと愛情をこめて押し付けていた。


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