41 - 「XCmas2011 たくやから愛をこめて」


「弘二、おっそい! なにやってたのよ、待ち合わせの時間、三十分も過ぎてるわよ!?」
「す、すみません、いろいろと手間取っちゃって」
「まったく……クリスマスは稼ぎ時だってのに、どうしてもって言うからデートOKしてあげたのに…ブツブツ」
 時間は午後七時半。まるで恋人たちの幸福の時間を祝福するかのように、白い雪がふわふわと夜空に舞うクリスマスイブ。……だと言うのに、いきなり遅刻してきてはペコペコと頭を下げる弘二に、あたしは早速ため息をついてしまっていた。
 ―――あ〜も〜、たまに思っちゃうのよね。あたし、どうして男に戻ることをあきらめて、こんなヤツの彼女やってるんだろ?
 クリスマスに二人っきりで過ごす相手は当然恋人と相場が決まっている。こうして待ち合わせをして、神様の誕生日である聖夜にイチャイチャしようというのだから、あたしと弘二だって例外ではない。
 なんで付き合ってるか?……そ、それはまあ、身体の相性と言うか……巨根で性欲絶倫。しかも普通のSEXだけでは飽き足らなくなってプレイ内容は過激になる一方。そんな快楽を受け入れてしまって、十分目覚めたと思っていた女の喜びをさらに引きずり出されてしまって……その流れで、いつの間にか恋人という関係にあたしたち二人は納まってしまっていた。ただまあ、バイト先のお客さんとも、たまにこっそり誘われて……と言うのは秘密にしてあるけれど。
 でも、あたしへの気持ちは本物だし、あたしを一番愛してくれてるのも弘二だし……そういう気持ちが無ければ、たとえどんなにエッチしたって、弘二のことを恋人なんて認めたりしていないし、クリスマスを二人で過ごそうなんて思ったりしない。一緒にいられることが幸せ―――のはずなのだけれど、最近、その気持ちが少しぐらつき始めている。
「先輩、あの、機嫌直してくださいよォ……あ、そうだ、今日のデート代は全部ボクが出しますから♪」
「たしかそれ、デートをするときの条件に入れてたわよ? バイト休んでまで付き合ってあげてるってのに、ワリカンのつもりだったんだ。へ〜」
 あたしの怒りゲージが2にあがった。
「そそそ、そんなことありません! 冗談、冗談です! もちろん今日は、先輩のために素敵なホテルを予約してきたんですから!」
「この前、研究室でイヤらしい雑誌に付箋貼ってたっけ? たしかあれって、ラブホテルの特集号……」
「ギクゥゥゥ!!」
「“ギクゥ!”じゃないわよ。綾乃ちゃんもいる場所で堂々とああいう本を読むなんて、ホンットにデリカシーが無いんだから!」
 ……あたしの怒りゲージが5にあがった。
「あのねえ、あんたはクリスマスだってのに盛ることしか考えてないの? 回り見なさいよ。これだけ大勢のカップル、まずどこに行くと思う?」
「………そうか、カラオケですね!?」
 こら待て。一番にくるのがカラオケなの?
「は、忘れてました、食事ですね。先輩、ラーメン好きでしたよね? このあたりのラーメン屋のおいしいところトップ3を徹底リサーチしてあります!」
 最初だけは惜しかったのに、後はなにそれ!? ラーメンは好きだけど、クリスマスにカップルで仲良く行くところ!? ラブホテルの予約は入れて、なんでレストランとか予約できないかなァ!?
「ボクとしたことが……こんな大事なことを後回しにするなんて。この近くの公園、青姦のメッカなんです。行きましょう、すぐ行きましょう、即行きましょう! ええ、他の人たちにボクたちのラブラブぶりを見せ付けるいい機会ですね♪」


 ―――あたしの怒りゲージが10000を通り越し、呆れてものも言えなくなった。


「あれ? 先輩、公園はそっちじゃないですよ? こっちこっち〜♪」
「さよなら弘二。もう話しかけないでちょうだい」
 時間も無駄になったし、それなりにおめかししてきた自分がなんだか腹立たしい。あたしはなんでこんな男とデートするのに、ウキウキしたりドキドキしてたんだろう……ちょっとサービスしてあげようと思ってサプライズ用の着替えとかまで用意して、そんな馬鹿な自分に本当に頭が来る。
 道行くカップルたちが何事かとこちらへ視線を向けるけれど、哀れんだり面白がったりする視線は無視無視無視。追いかけてくる弘二もついでに無視して、さっさと家に帰ってゲームでもして寝よう。帰りにクリスマスケーキ買って一人でワンホール食べちゃおう。ああ、なんて贅沢な休日の過ごし方だろうか。どっかのバカとデートするのより何百万倍もマシなクリスマスの過ごし方だ。
「せんぱーい! いったいどうしたんですか!? なんで急に怒り出してるんですか!?」
「はい? どちらさま? あたしの空耳かな、あはははは」
 あたしが男に戻るんだーって言い張ってても空気読まずにクリスマスデートのイベントにまで辿り着いた弘二だからこそ、あたしの今の心境はわかりはしまい。
 まとわりつく雪を振り払うようにツカツカツカと歩を進める。後ろから手を取られたり肩を掴まれたりするけれど、振り払いつつ足は止めない。ここまで拒絶されて追いすがってくる根性だけは認めるけれど、それはあたしとは別の女性へ向けてがんばって欲しい。
「せんぱ―――――いっ! おねがい、とまってプリ――――――――――ズ!!!」
 誰が止まるか、女心のわからない大馬鹿者。まああたしも女になって一年未満の未熟者だけど……なんてことを思いつつ、あたしはバス停が見えたところで不意にぴたっと足を止めた。
 それは弘二に呼び止められたからじゃなくて、目の前に壁になるように男性二人が立ちふさがったからだ。
「ねえねえ、もしかしてキミ、彼氏と喧嘩別れしたところ?」
「彼氏? 後ろのこれ? なんかさっきからしつこく声かけてくるけど、知らない人ですよ」
 なにか否定の言葉が背後から聞こえてくるけれど、あたしは一切耳を貸さない。
「だったらさ、俺たちのライブ見に来ない? 終わったら仲間内でパーティーするんだけど、キミみたいな美人なら二次会三次会までオールオッケーだし」
「絶対退屈なんてさせないぜ。ライブもパーティーも、もちろんその後のお楽しみもさ……♪」
 弘二のことを赤の他人と言い切ったので問題なしと判断したのだろう、ナンパしてきた男二人はあたしの両側に立ち、肩に手を回してくる。
 いつもならこんなナンパはお断りだ。さっき、待ち呆けていた三十分の間にも片手じゃ足りないぐらい声をかけてくる端から断ってきたのだけれど、
「ライブかァ……それも面白そうね」
「な―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――ッ!?!?!?」
 ―――ああもう、さっきから後ろ、うるさい。外野は引っ込んでなさい。
「よっしゃ、話は決まりだ。ささ、お姫様、ご案内いたしますよ」
「でも部外者がいきなり参加しちゃってもいいの? 邪魔にならない?」
「ならないならない。むしろ大歓迎だよ。それにさ、今すぐ部外者じゃなくなっちゃうってのも俺たちはありだよ?」
 といいつつ、一人の手はあたしの胸に、もう一人の手走りへと伸びてきて……ん、こ、この二人……触り方…んっ……上手…かも……あッ……!
「やめ……まだそんなことするの……早いわよ……ひ、人、見てるのに……」
「こんなのまだまだスキンシップだって。今からそんなこと言ってたら、ベッドの上じゃキミにアンアン歌ってもらっちゃうことになるよ?」
「もう……でもそれ、ちょっぴり期待しちゃうか………も?」
 それは今までに無い力強さで、あたしは強引に後ろへと引っ張られた。
「ちょ、こ、弘二!?」
 指先が食い込むほどにあたしの手を握り締めた弘二は、そのままクリスマスソングの流れる街中を駆け抜けていく。履き慣れないパンプスにしなかった事を心の中で安堵しながらも、
 ―――こういうことするのが遅いのよ、ったく……
 何も言わずにあたしを引っ張って行く後ろ姿に見えるのは、間違いなく嫉妬だ。夜はいつも強引でエッチのことしか頭に無いのに、ここ一番ではもともとの気の弱さから、大胆な行動に出るのが一歩遅れて、
 ―――ま、あたしのことをそれだけ強く思ってくれてるって所だけは評価してあげる。デートのプランや気配りとかは今後の課題だけど。
 その強引さだけで、あたしが元の身体に戻ることを諦めさせたんだし、そういうところを格好良く思ったりするのはあたしが弘二に惚れさせられてしまっているからなんだろう。―――まあ、悪くは無い、そんな気分だ。
 ―――だからまあ、今年は……あたしが貧乏くじを引けばいいわけね。弘二とするのは嫌いじゃないし、いろいろ準備だってしてきたんだし……
 あたしたちはいつしか街の喧騒からもっと賑やかな……派手なネオンが輝き、肩を必要以上に寄せ合っているカップルの集まるホテル街へと足を踏み入れていた。
 ここまで弘二は一切無言。あたしを引っ張って走り始めてからここまで一言も喋っていない。かなり怒ってるなーと思いつつも、その怒りとか嫉妬とかを、弘二の予約したホテルでぶつけられるとしたら………そこまで考えてなかった。発破をかけるためにナンパ男に気のある振りをして見せたけど、今夜はあたし、壊されちゃうかもしれない―――


 −*−


「ふわぁああああっ! そ、そんなにゴリゴリされたら、飛んじゃう、あたし、ダメぇえええええええええッ!!!」
「あんな男たちより、ボクの方が何倍もいいでしょう!? ほら、どうなんですか先輩、ボクのチ○ポの味は!!!」
「あっ、はあっ、スゴい、弘二のが、弘二のおチ○チンのがァ!」
「それなのに他の男に浮気しようとしたんですか!? 先輩を一番気持ちよくして上げられるのはボクなのに、ボクなのにィ!!!」
「ダメ、あンッ、あウゥン、も…ゆるして、あたしが、謝るか…らァあああぁ〜〜〜!!!」
 本当にもう、弘二はベッドの上では獣なんだから……弘二に抱きかかえられたままあたしの裸体が上下に弾むたびに、ヴァギナをいっぱいにまで押し広げる肉棒が子宮とその周囲を容赦なく突き回す。
 これまでに何度も肌を重ねてきた関係だけに、あたしの弱い場所は全て知り尽くされている。元々大きかったのに、麻美先輩の薬でさらに巨大化した弘二の巨根が抜き差しされるたびに、膣の奥からは一度も途中で引き抜くことなく四連続で膣内射精された精液が掻き出され、喉の奥から甘いものの混じった悶え声が押し出されてしまう。
 ―――やっぱり……弘二のおチ○チン、気持ちいいのォ……!
 子宮口と射精口が濃密に口づけすると、腰に手をまわされたあたしの身体が大きく反り返る。弘二の眼前でプルンとはじける乳房の先端に唇と舌とが絡みつくと、出るはずのないミルクを吸いたてられ、身体をビクビク震わせながら悶絶して……改めて理解させられてしまう。こんなに太くて、長くて、たくましいおチ○チンにおマ○コを埋め尽くされる快感を知ってしまったから、あたしは女として生きる道を選んでしまったんだって。
「ひっ、んうっ、うぅうううぅ〜〜! いや、いやぁぁぁ、きっつぃ…んうぅぅぅ〜〜〜!!!」
 身体が浮き上がるたびに内臓ごと引き抜かれるような喪失感が生まれ、その隙間を埋めようとあたしの胎内からはタップリ注ぎ込まれていた精液を愛液と混ぜ合わせて放出していた。肉棒が抽送され、子宮が突き上げられるたびに、あたしの股間のぬめりけは増す一方で、部屋の隅々にまでこだまするほどの卑猥な音を股間から奏でながら、この激しすぎる幸福に身も心も打ち震わせてしまう。
「先輩はもうボクだけのものなんです。他の男になんて……絶対に渡しません!!!」
「ふあああっ、ああ、んああああああっ! 弘二、もうダメ、もうダメ、もうダメぇぇぇ!!! イっちゃう、また、弘二のでイっちゃうぅ〜〜〜!!!」
 身体がのけぞることで、 苛烈なピストンが膣天井を抉るよな角度へと変わる。ベッドのスプリングを利用して大きく速いストロークでペ○スをねじ込まれると、完全に膨らみきったGスポットを擦り上げられながらバギナの奥深くまで穿り返される。ついにはたまらず、口を大きく広げて肉棒をくわえ込んでいる膣口のすぐ上からブシャッブシャッと大量の絶頂潮を噴出し、弘二が五度目の絶頂へ昇りつめるよりも早く、連続絶頂へと突入し始める。
「先輩、出しますよ、ボクの女だって言う証を、タップリと注ぎ込んであげますからね!!!」
「あっああっ、んはァああああああッ! あたし…あたし…あンゥウウウッ! あン、アアあっ、あああああああああああああぁぁっ!!!」
「――――――――――――――――――――――――――――――――――――っ!!!」
 弘二の声に呼応するように甲高いあえぎ声を迸らせたその直後、あたしの恥丘へ根元まで深々とねじ込まれた肉棒から大量の精液がぶちまけられる。これで五度目だと言うのに、子宮口に押し付けられた亀頭からは掻き出された量以上の白濁液を脈動とともにあたしの胎内へと流し込んできて……今度こそ孕ませられるかもしれないという不安と期待に蕩けるような声を上げながら、あたしの身体はベッドの上へ倒れこんでいく。
「ハァ……ハァ……ハァ………」
 抜かずの五発だなんて、もう人間の精力の限界を超えてるんじゃないかと思うけど、さすがに全ての精液を吐き出したペ○スからはその勢いを失い、弘二の身体はあたしの横に並ぶように倒れこんでくる。
「せ…せんぱい……」
 ホテルに入ってから、まだ一時間と少し。その間、休むことなく腰を振り続け、五度の大量射精をしただけあって、さすがの弘二も顔色が悪くなっていた。
 ―――結局、食事もせずに始めちゃったもんね。体力持つはずないわよ、そりゃ……
 でも、そんな短時間で腰にきちゃうほどイかされたのはあたしもだけれど、なんと言うか、その……
 ―――最近、こういうところが物足りないのよねぇ……
 確かに弘二とのSEXは気持ちがいい。身体の相性もいいし、乱暴に犯されるほどにあたしもかなり燃え上がっちゃうんだけど、結局そこまで。その先がないのだ。
 ―――弘二って、いっつも独りよがりのSEXするんだもんなァ……そういうところは“お客さん”を見習って欲しいよね。
 あたしの言う“お客さん”とは、バイト先――ややこしくなるので弘二には内緒にしてるんだけど、以前お世話になったキャバクラで働かせてもらっている。店長は親身になってくれるし、研究や弘二との付き合いで働ける時間が少なくなった分、少しでも時給のいいところで働きたかったのだ。
 まあ、そういうお店に来るお客さんは結構下心を持ってやってくる人が多い。女の子とお酒を飲んで楽しい時間を過ごして満足するのが第一ではあっても、お店が終わった後の時間に誘ってくる人もいるのだ。弘二という恋人がいるのだから、そういうのは基本的に断ってはいるんだけど……
 ―――たまに気に入っちゃう人からお誘いが来ると……ね?
 そんなわけで、恋人がいながらもあれこれと比較対照してしまう、いけないあたしなのだけれど……このままじゃいけないと、そんなことを思ってしまっている。
 ―――ちょっと今のうちに、弘二にも挿れる以外の喜びってのを教えてあげないとね♪
 あたしのバッグは……幸いにも、ベッドの手の届くところに転がっていた。入室早々、衣服を剥ぎ取られてレイプ同然にSEXが始まったから、そのまますっかり忘れていたのだ。まだ絶頂の幸せに包まれていたいそれを引き寄せ、中から一粒の薬を取り出す。
「んっ……」
 それを口に含むと、あたしの隣で肩を上下させて呼吸している弘二の顔を引き寄せ、唇を押し付ける。一瞬嬉しそうに、そしてそのすぐ後に口内へ入ってきた薬の存在に怪訝そうな表情を浮かべるけれど、密着するあたしの唇から唾液を流し込むと吐き出せぬままに飲み込んでしまう。
「な、なに飲ませたんですか!?」
「あれぇ? 薬に頼って性欲絶倫になったのって誰だった? いまさらいいじゃない、薬の一つや二つ♪」
「もしかしてバイア……グッ、クあああっ!?」
「それはあたしからの、そしてあたしへのクリスマスプレゼント。弘二には知って知って欲しいのよ。女の子の身体がどういう風に出来てるのか、どんな風に感じるのかを……身をもってね♪」
「ま、まままままさか!?」
 目を見開いてあたしを見つめる弘二に、あたしは満面の笑みを持ってうなずきを返し、ベッドから降りる。
「そうそう、安心していいからね。そのお薬、散々あたしの身体で人体実験して得たデータから作られた最新版だから。嬉しいでしょ、弘二が最初に一服盛ってくれたんだもんね〜♪」
「先輩、待って、それじゃボクは……う、うああああああっ!?」
「せっかくのクリスマスを残念なデートにした罰ゲームよ。ま、一週間後のお正月には戻してあげるからね♪」
 さて、せっかく弘二が取ってくれた部屋だ。バスルームはマジックミラーつきだけど、まあ、すぐに“女同士”になるんだから見られてもいいとしよう。
 汗を流して何か食べたら、今夜はきっと長くなる。なにしろ……あたしの“恋人”の身体に教えてあげなきゃいけないことがたくさんあるのだ。バイブにディルドーまで揃っていてくれてありがたい。たっぷり可愛がってから、“こうじ”の二度目の処女も大人の玩具に捧げてもらおうか。
「せぇぇぇんぱぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁい!!!」
「逃げたらダメよ。逃げたら浮気するから♪」
 バスルームに入る前にそう釘をさす頃には、弘二の身体の線は既に細くなり、胸も膨らみを帯び始めていた。



 今夜はクリスマス。聖誕祭。―――かわいい女の子が生まれるには、もってこいの日じゃないかな?








 −*−


「ひゃあぁぁぁん! だめ、せんぱい、やめぇ〜〜〜!」
 ベッドの上に座らせた弘二の背後から手を伸ばし、あたしは“小さな身体”に不釣合いなおっきいおチ○チンをシコシコと扱きたてる。
 ―――ふふふ、やっぱりかわいぃ〜〜〜♪ 弘二って、ショタにしたら絶対可愛いって思ってたんだぁ♪
 見た目は子供、サイズは大人。麻美先輩に作ってもらった薬で、弘二はあたしの注文どおりに子供化していた。
 なんでこんなことをしたのかと言うと、いっつも自分勝手な弘二を懲らしめてお互いの関係の主導権を握りたかったことが理由のひとつ。そしてもうひとつの理由はと言うと、
「今日はタップリと可愛がってあげるからね……♪」
「せんぱい……い、いつもと、様子が違いますよぅ……」
 それもそうだろう。なにせ、この時のために用意してきたのは、胸がはみ出るほどの極小サンタワンピース。弘二が見た目××歳ぐらいの男の子に身体が変化している間にシャワーを浴び、赤と白で彩られたこの服に着替えると、とたんにエッチな気分に火がついて……やっぱりアレかな。赤い色が人の興奮とか性欲とか高めちゃうんでしょうか。
 そんなあたしの目の前にぶら下げ……じゃなくて



















 


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