39 - 夏のたくやのショタ狩り日記? 前編(XC3)


 世間が夏休みに入ると、住宅街は一気に静かになる。
 大人は仕事に行き、子供はエアコンの効いた部屋の中で過ごす。あちらこちらから高校野球の中継を見て上がる歓声が時々聞こえ、その近い声をどこか遠くに感じながら、あたしはシャツの胸元に指を挿れ、汗で蒸れる谷間をもう片方の手で仰いで熱い空気を送り込む。
 ―――ふ〜、今日も暑いな〜
 どうせ女の身体でいるのは短い期間だからと、特に日焼け予防もしていない。と言うか、してくる暇もなかった。
 ―――今頃、義姉さんはユーイチさんたちと5Pの真っ最中かな。まったく、父さんと義母さんがいないと、すぐに盛り始めるんだから……
 なんであたしが外に出ているのかはもうお解かりかと思う。男の人をぞろぞろと家に上げ、しかもあたしにまで脱げとかなんとか言い始めたので、速攻で逃げてきたのだ。
 一応財布と携帯は掴んできたものの、のんびりしていたところだったので窮屈なブラも外していて、少々ゆったり目のシャツの下はノーブラだ。幸い、陽炎が立ち上るほど暑い道ではすれ違う人もおらず、ちょっとした露出気分で先端がツンッととがっている胸を誇張するように歩いてみたりするのも、これはこれでちょっと気持ちがいいかもしれない。
 ―――けど、このまま外にいたらあっという間に熱中症よね。干からびる前に、どこ行くか決めないと……
 扇いでも扇いでも、あたしの肌からは次々と汗が滲み出してくる。何しろ今日の気温は38度。見上げる青空には雲のかけらひとつなく、しかもこれから正午になりつつある時間。まず間違いなく、今日は40度越えをするだろう。
 ―――明日香がいれば一緒にどこかに出かけようかとも思うんだけど、留学中だし……かと言って、研究室は……
 北ノ都学園に行けば、麻美先輩や千里が競うようにあたしを男に戻す方法を研究してくれていることだろう。なにしろ、女になったその日のうちに○○○されて×××された挙句に△△△で○×△……とても口では言えないような辱めの数々を受けたのだけれど、そのおかげで研究費に当てても余りある金額が転がり込んできた。けど、『これで念願だったあの研究ができる!』と麻美先輩と千里が目を輝かせ、研究費という名目であたしの手元から奪い取って言ったので、財布の中身が相変わらず寂しい事には変わりがない。
 ―――遊びに行くお金もないし、絶対にあたしのことなんか忘れて自分の研究に没頭している二人のところに行くのも……だけど、ノーブラに短パンサンダルじゃ街に買い物に行くってのもねぇ……
 そしたらいつものように男の人が声をかけてきて……けどエアコンの効いたホテルでなら考えなくもない。なにせ初日が初日だったので、今回のあたしの身体はかなり火が付き捲っている。女の身体でのSEXは以前から嫌いではなかったけど、毎晩のオナニーで五回イくまでっていうのは、我ながら少々性欲異常だと思う。
 ―――う〜、変なこと考えてたら股間の奥がジ〜ンって……ううう、暑いしお金ないし、本当に男にご飯でもたかってファミレスあたりで涼んでやろうかしら……
 ニュースでも今日は外出を控えるように、それでも出かけるなら帽子かぶれとか言っていたけど、ハンカチ一つ持っていないんじゃ頭に何かかぶせて日差しを避けることもできない。このままじゃ本当に熱中症で……少なくとも夜までは家に帰れない自分のみを案じ始めた時、ふと、子供のころに涼みに行った場所のことを思い出す。
 ―――裏山か……でもあそこはねぇ……
 自然公園になっているとかではないけれど、ウォーキングなんかに利用される近くの山。最近では危険だから子供は近づいちゃダメとか言われているけれど、木陰もあり、小川もあり、近所でお金をかけずに涼をとるには最適な場所とも言える。
 ただ……問題があるとすれば、山の中に“エロ本墓場”と呼ばれる、呼び名そのままにエッチな本が大量に廃棄されている場所があるのだ。不法投棄かどうかまでは知らないけれど、あたしの同世代の男子の間では実(まこと)しやかに存在を噂され、そして女性のことを知りたいお年頃だったあたしは、運よくその場所を見つけ、そしてすぐに逃げ出してしまったのだ。
 ………いや、うずたかく積まれたあのエロ本はなんか見た目からして怖かったし。それに、その……あのころはまだ手に取る勇気もなかったし……
 でも、今なら割と平然と本を手に取っちゃうんだろうな〜……なんてことを考えていると、自然と足も裏山の方へと向いていた。
 なにしろ、
 ―――あそこなら人もこないだろうし、自然に囲まれてのんびりして、エッチな気分を散らしちゃうにはもってこいの場所かもね♪


 −*−




 ―――先客がいました。




 −*−


「ふー、ふー、クッ、ああっ、おっぱい、女の人の、おっぱい、にぃぃぃ……!!!」
 ―――って、うわ、うわぁ! あんなにいっぱいぶっかけたら、本がガビガビになっちゃうしぃ!!!
 途中の自販機で買ったスポーツドリンクを飲みながら、子供の頃のあやふやな記憶を頼りに探し当てたエロ本墓場で目にしたのは、記憶よりもさらにうず高く積まれた大量のエロ本と、その大量の本に囲まれて一心不乱におチ○チンを擦り上げ、大量の精液を噴き上げた一人の男の子だった。
 ―――お外であんなにおチ○チンごしごし擦りあげて、取れちゃったりしない? 痛かったりしない!? 射精したばっかりなのに。すぐまたあんなに亀頭を真っ赤に膨れ上がらせちゃって……
 重なり合った枝葉の作る木陰の下で気に背中をもたれかからせて腰を下ろした男の子は、周囲に何冊も裸のお姉さんの載った本を置き、ときおり手でページをめくりながら興奮した面持ちで手の中の幼い生殖器を擦りあげる。たまに小柄な身体をびくっと震わせると、つま先を伸ばして地面を掻き、蕩けそうなほどに恍惚の表情を浮かべながら、
 ―――む、胸まで揉みながら……本の中の女の人になりきってオナニーしてるの? なんて言うか、ものすごく素質十分な子なのね……
 シャツの下で薄い胸板をこね回し、乳首をキュッと摘んでは首をのけぞらせて喘ぐ。
 顔つきは幼く、中性的と言うより女の子と言ってもいいぐらいに可愛らしく、まだぎこちない自慰の手つきからも女性を知らない初心(うぶ)な男の子であることは容易に想像できた。そしてそんな男の子の倒錯的なオナニー姿に遭遇したあたしは、5メートルと離れていない木の陰に隠れ、もうすっかり充血して張り詰めていたぷりぷりの乳房を露わにしてしまっていた。
 ―――はぁ……♪ あんなの見せられたら、我慢なんてできっこないじゃない……♪
 ブラはしていなかったんだけど、シャツをたくし上げるとシャツの締め付けから開放された心地よさに、こっそりとため息を漏らしてしまう。……また大きくなってる気がする。そろそろGカップのブラが必要なのかもしれない。
 だけど今はそんなこと後回し。あたしは男に戻ることが惜しくなるほどの自分の美巨乳に左手の指を食い込ませると、短パンを脱ぎ落として下着一枚になった下半身に右手を滑らせ、男の子のおチ○チンを扱く動きに合わせて、蜜を滴らせながらもぴたっと口を閉じ合わせている淫唇に指先を滑らせる。
「ああっ! はあ、ああああああっ!!!」
 男の子の声が大きくなるほどに、手指にまとわりついた白濁液がグチャグチャ奏でるイヤラシい響きがますます激しくなる。その音を耳で楽しみ、刺激に不慣れな亀頭を擦りあげる痛みとそれを上回る快感の狭間で泣き出しそうな表情を浮かべる男の子を目で楽しみ、あたしの指先はコリコリと硬くなった乳首を弄びながら、クリトリスの包皮をクルリとめくり下ろす。
 ―――あはァァァァァァ!!! ああ、ああァん、感じちゃう、スゴいの、んアああああああッ!!!
 乳首に負けじと充血したクリトリスの左右に指を押し付けて飛び出させると、膣口からあふれ出てくる濃密な愛液を絡ませた指先で摩擦する。もちろん、その指の動きは男の子のシャツの下で乳首を転がしている動きにシンクロさせて。
 ―――そこ、そこがスゴくいいの。ん…か、顔に似合わず上手だよぉ……ん、んは…ァ……いいの、そこがスゴくいいのぉぉぉ……!
 つたない指使い。つたない舌使い。だけど年上のあたしの身体に魅了されて理性の箍を失ったかのような情熱的過ぎるクンニリングスをイメージしながら胸と股間、二つの突起を扱きたてると、背筋に抗いきれないほどの喜悦の波が駆け巡る。お尻の括約筋をキツく絞り上げ、それでも指先は乳房を搾り上げながら荒々しく淫核を上下左右に弾きたてる。
「ッ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」
 声は上げれない。一言でも漏らした瞬間に、この密やかな自慰の鑑賞会は終わりを迎えてしまう。だからあたしはシャツの裾を口に咥え、キツく噛み締めながら腰をガクガクと震わせ一気に絶頂へのスロープを駆け上がっていく。
「で、出ちゃうぅ……ボク、もう、お外で、ああ、変態、変態だよぉぉぉ!!!」
 ―――出すの? だったら、あたしのおマ○コにぃ! 本じゃヤダ、あたしもイくから、だから一緒に、あたしと一緒にイってぇぇぇ!!!
 男の子の絶頂の余韻を見て取ったあたしは、クリトリスをはさんで小刻みに振動を送りつけながら、乳房が赤くなるほども見立てたその手で自分の膣口を刺し貫く。一番長い中指を根元までねじ込むと、下まで降りきっていた子宮の入り口に指先が触れてしまい、立ったまま腰をビクンを跳ね上げてしまう。
 ―――んハァアアアアアアアアアアッ!!! あたしも……あたしも出ちゃう、膀胱までキュンキュンして……き、キミと一緒にお漏らししちゃうのぉ! ハズかしい、けど、でも、一緒だから、あたしたち、一緒にイってお漏らしするからぁぁぁ!!!
 気に肩でもたれ掛かりながら、さらに指を一本追加。身体は小柄なのに手の中からはみ出るほどに立派な男の子のおチ○チンに心の中で舌なめずりをすると、もうショーツの中でグチャグチャ音が鳴り響いてしまうのにもかまわずに、あの子のおチ○チンを滅茶苦茶に突き立てられるのをイメージし、折り重なる膣壁を擦り上げ、揉みこみ、掻き毟る。
 ―――受け止めてあげるから。だからあたしに、お姉さんに、いっぱい精液ぶっ掛けてぇぇぇ〜〜〜〜〜〜!!!
「―――――――――――――――ッッッ!!!」
 男の子が再び、あたしの目の前で精液をおチ○チンから吹き上げる。葉と葉の隙間から差し込む木漏れ日を受けてキラキラと反射する精液を目で追いながら、あたしも手のひらの中に大量の絶頂潮を勢いよく噴出してしまっていた。
 ―――んんんぅ〜〜〜! 出てる、男のオナニー覗き見して、潮噴くぐらいにイっちゃってるぅ!!! ああもう、とまんなくていい。もっと、あのこと一緒に気持ちよくさせてぇぇぇ!!!
 半ば半狂乱になって男の時と動揺の、けれどやっぱり違う射精の快感に酔いしれながら、あたしは尿道を突き抜ける快感に腰を弾ませる。たまりきった性欲を尿道口からほとばしらせながら涙を流してシャツをキツく噛み締め、
 ―――オナニーでこんなに感じたの初めてだけど……やっぱり、欲しいの、あの子の生チ○チンが欲しいのぉ!!!
 身体の震えも股間の蜜音も抑えきれず、木の陰に完全に姿を隠したあたしは捻じ込んだ指を舐めしゃぶるように吸い上げているおマ○コを後ろに向けて大きく突き出す。こんな無防備にお尻を突き出した姿を見られたら、きっと射精直後でもあの子は豹変して、あたしのおマ○コに大切な大切な童貞を捧げてくれる。そして初体験の精液であたしを妊娠させちゃうぐらいに濃厚な精液をタップリと中出ししてくれる……年下の何も知らない少年に弄ばれ、幾度となく執拗なほどに愛される自分の姿を想像するたびに、頭の中ではピンク色の官能がはじけ、あたしの身体は絶頂を迎えながらピクン…ピクン…と満ち足りた興奮に子宮まで打ち震わせてしまっていた―――


 −*−


「ただいま〜……」
 まるでプールで一日中泳いだようなけだるさに包まれながら家に帰ると、ちょうど目の前にいたのは全裸に首からタオルだけを引っ掛けた義姉の夏美だった。
「なんだい、ずいぶんと早いお帰りだね。もしかして、あんたも乱交にまざりに来たのかい? けど悪いね。全員休憩中だし、あんたに回すザーメン残ってるヤツは一人もいないよ」
「そ、そんなのこっちだってまざりたくないわよ。あたしはあたしでちゃんと用事があるんだから」
「ふ〜ん……で、なんだい、その袋。またゲームでも買ってきたのかい? 格ゲーだったらまたあたしにも貸しなよ?」
「残念でした。そんなんじゃありません。―――じゃあ、あたしは部屋にいるから。騒いだっていいけど、父さんと義母さんにはバレないように片付けてよ?」
「あんたも女になってずいぶんな口利くようになったじゃないか。ま、そういうのは男どもにやらせるから大丈夫だよ」
「そ。んじゃ晩御飯は……今日はいいや。それじゃ」
 夏美との会話を簡単に済ませると、あたしは結局街に出て買ってきたものの入った袋を抱えて自室に戻ると、シャワーも浴びてないのにそのままベッドへ倒れこんだ。
 ―――あの後、男の子は気づいたらいなくなってて……
 けど、オナニーしていた場所には、男の子の青臭い精液を浴びた本がそのまま放置されていた。開いたページに写っていたのは、それなりに胸が大きな女性のグラビアで、だけどその写真よりあたしのほうが絶対に美人だって断言できる。
 ―――そうよ……あの子だって、あたしがグラビアアイドルとかやってたら、その本にいっぱいぶっ掛けてくれるよね……
 扉に鍵はかけてある。以前のように途中で夏美が乱入してくることはない……そのことを再確認して安堵したあたしは、まだ草の匂いの染み付いている身体にゆっくりと手を這わせる。
「あ………♪」
 軽く身体をまさぐっただけで、昼間の記憶がよみがえってジュンッと身体の奥から愛液が染み出してくる。
 でもまだ始めるのは早すぎる……それから三十分、ベッドで疲れた身体を休ませていると、徐々に、そして次第に激しく夏美たちのSEXする声があたしの部屋にまで聞こえてくる。
 ―――じゃあ……始めちゃおっかな?
 身体を起こすと、まずシャツを脱ぐ。短パンも。それから袋の中から中古ショップで見つけた出物のデジカメをとりだし、105円ショップで買ってきた簡易三脚に取り付けて椅子の上に固定し、ベッドに腰掛けて何枚か試し取りして角度を調整する。
 ―――あとは、顔がバレちゃ困るから……
 それから次に取り出したのは、セーラー服などの制服の襟元を飾るような紺色のスカーフ。それを目隠しするように顔に巻いてみると何も見えないわけじゃなく、透けて向こう側がそれなりに見えている。
 ―――お店の人が言ってたの、本当だったんだ……
 最後に……あたしが訪ねたお店で買ってきたかなり太め目のバイブを取り出し、カメラのタイマーをセットすれば準備完了。
「ふふ……なんであたし、こんなに興奮してるんだろ……♪」
 最初は三十秒ごとにデジカメのシャッターは切られていく。―――そしてそのレンズの前でベッドに腰掛けたあたしは、昼間に見た男の子のおチ○チンを思い出しながら、バイブにネットリと舌を絡みつかせ―――そして、部屋にシャッター音が鳴り響いた。


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