34・MA-Change!(XC3)-後


「保健室の鍵を渡し忘れたと思って戻ってみれば、ずいぶんと面白い場面に遭遇しちゃったね」
「あ、あの、これは……」
「身体を入れ替わって一人になったらすぐにオナニー? 相原君て、可愛い顔をしてるのにずいぶんとスケベだったんだね」
 食らい保健室にくぐもった笑い声が響くけれど、実際に松永先生の身体を使って自慰に耽っていたあたしには何も言い返せない。
 松永先生だってそもそもは男の身体を使ってSEXしたいと言う不純極まりない動機で、女の身体になる事に慣れているあたしを呼び出し、有無を言わさず身体を入れ替えたのだから。
 でも、オナニーで達した瞬間を目撃されたあたしに、そのことを指摘する余裕が残っていなかった。ノーブラの乳房の膨らみに押されて左右に広がった袖なしブラウスの胸元をかき寄せ、肩から滑り落ちていた白衣で火照る身体を覆い隠すと、他に出来ることはもう何もない。腰掛けていたベッドからあたしの姿をした松永先生が近づいてくるのに、逃げることも、声を上げることもできず、なぜか胸だけは張り裂けそうなほどドキドキしながら距離が詰まるのを待ちわびてしまっていた。
 ―――抱かれ…ちゃうのかな……あたしの身体に…松永先生に……
 乳房を揉みしだき、股間を内側から擦り上げながら、幾度も頭をよぎった想像が鎌首をもたげてくる。
 年下の男に、元・教え子の男に、何日もSEXしてなくて性欲を溜め込んでいる男に犯される……そしてその男があたし自身だなんて想像に、自意識過剰のナルシストかとも思ってしまうけれど、鏡に映る“自分の姿”に欲情してしまった肉体は、二人の距離がち被くほどに狂おしいほどにヴァギナを疼かせていた。
「だ…ダメ……こないでぇ………!」
 抱かれたがる松永先生の身体とメスの本能に、理性が抗って辛うじて声を絞り出すけれど、その声は今にも泣き崩れてしまいそうなほどに震えていた。
 こんな声を上げたって、男の人を押しとどめる事なんて出来ない……何度も犯された経験が物語る自分の運命に怖気の走る身体。それを力いっぱい抱きしめ、辛うじてその場に立ち尽くしていると、松永先生は腕を伸ばせばギリギリ届きそうな距離で足を止め、にっこり微笑みながら口を開いた。
「ボクたちでSEXしようか」
「なっ……え、えええええっ!?」
 驚き、二の句が告げなかった次の瞬間には、松永先生は男のままのあたしの身体に手をかけ、躊躇うことなく次々と脱ぎ捨てていく。
「相原君も脱ぎなよ。それとも、衣服を着たまま犯される方が興奮するタチなのかな?」
 その言葉を言い終わった時にはもう、靴や靴下さえも脱ぎしてて、一糸まとわぬ姿になっていた。
 たいして筋肉が付いているわけでも、引き締まっているわけでもない。身長もそんなに高いわけでもないし、“相原拓也”よりも魅力的な男性はこの世の中に大勢いると思う。
 でも……それなりにすっきり整った顔立ちに贅肉なんてほとんど付いていない身体。そんな自分を前にして、どうしてこんなにも早鐘のように胸が高鳴ってしまうんだろう……
 ―――なんかおかしいよ……だって、自分の身体なんて見慣れているはずなのに……それなのに“抱かれてもいい”って……ううん、“抱かれたい”って思っちゃうなんて……!
 目も逸らせず、自分の身体を凝視し続けると、否応無くその股間に隆々と聳え立つ男根までもが視界に飛び込んでくる。
「ッ………」
 そもそも自分の持ち物ではないのに、松永先生は誇るかのように股間を隠そうともしない。けど……それは明日香と言う恋人を得て以来、何人もの女性を味わって、虜にしてきたあたし自身の持ち物だ。皮はすっかり剥け上がり、女性の膣壁を擦り上げるためにカサを大きく張り出したその姿は、あたしの男としての自信を現しているかのようでもある。
 ―――そんなおチ○チンで、自分までもが犯されるなんて……夢にも思って……
 本当にそうなのか……男の性も女の性も体験したあたしの心の片隅に、性別の違う自分自身と肌を重ねあう願望がまったく無いのかと問われると、答えに窮してしまう。
 女のあたしの姿は、自分でも美人だと思っている。そして男のあたしの姿もまた……あたしにとっては、一番身近にいる一番理想的な男性ではないんだろうか……
「――――――ッ!」
 下唇を噛み締め、頭を左右に振って脳裏に浮かんだ妄想を否定すると、その動きにあわせて揺れた松永先生の長い髪から甘い香りが立ち上る。
 髪の毛からだけではない。自慰で一度昇りつめ、火照った全身の肌からも男を惑わせる魅惑的な香りが放たれ、あたしの周囲を取り巻いていた。
 ―――欲しがってる……松永先生の身体が…あたしが……男の人を、おチ○チンを欲しがってるゥ……!
 フルフルと震えながらも噛み締めていた唇を離した途端に、目の前にある自分の姿に履きかけるように熱く湿った吐息が溢れ出す。そして理性が自分の欲求を受け入れてしまった直後、無意識に忘れようとしていた全身を駆け巡る官能の疼きが一度に噴き出し、あたしは後ろに一歩よろめくと、先ほどまで自分の姿を映していた大きな鏡に背中から触れ、反射的にその淵を両手で握り締めてしまう。
「その格好は何をしてもOKってこと? 言っとくけど、その鏡は高価だから倒して割ったりしないでよね」
「……………」
 何を言われても今は口を開くことすら出来ない。そんな無言を了承と受け取ったのか……いや、松永先生ならあたしの表情を見ればわかってしまうはずだ。もう何をされても抗えなくなったあたしの頬へと手を伸ばすと、硬直した首筋を撫で下ろし、ブラウスの一番上のボタンをはずして興奮して張り詰めている乳房をさらけ出してしまう。
「んっ………」
 自分の指先とは思えない冷たさに首筋を撫で下ろされて小さく声を上げるのとほぼ同時に、ブラウスを押しのけるように飛び出した乳房。その様子に口元をほころばせた全裸の松永先生は、あたしを鏡に押し付けるように身を寄せてきて、そのまま唇を重ねて舌を捻じ込んでくる。
「んふっ……ん…んム……ん、んんぅ……ふっ……んぅ………!」
 ―――お腹に当たってるおチ○チンが……ビクンビクンて震えてる……どうしよう、欲しいの、自分のおチ○チンなのに…これが欲しいィ!!!
 スカートが邪魔。下着も邪魔。おチ○チンとあたしの身体の間にある何もかもが邪魔なのに、押し付けられたおチ○チンの脈動だけはやけにはっきりと伝わってくる。それは今すぐにでもあたしとSEXしたいと言う切実なまでの訴えであると同時に、
 ―――松永先生も、自分の身体とSEXしたいん…だァ……♪
 あたしの身体が松永先生とSEXをするんだと、そう考えただけであたしの股間も熱くなっていく。大きく膣道がうねるたびに熱い愛液が膣口から搾り出され、ガーターベルトにつるされたストッキングに包まれた太股を垂れ落ちていく。
「おかしな気分だよね。目の前に自分の顔が合って、キスまでしてて……興奮の仕方もいつもと違っててさ」
「あたしは……そ、そんなこと……」
「相原君は女の身体にも慣れてるもんね。それじゃあこういう事をされても……」
「あっ!? あァ―――――――――!!!」
 ようやくディープな口付けから開放されたかと思いきや、松永先生はスカートの中へと手を滑り込ませ、ズブッとヴァギナに指先を差し入れた。
「こんな…こんなのって……あ、そこ、クッ…んッ、んウウウウウウゥ〜……!」
 夜の保健室の隅々にまで響き渡るほどに、あたしの股間からは膣内を攪拌されるたびに卑猥な音が鳴り響く。でも……あたしの手は松永先生を押し返そうともせず、鏡の淵を強く握り締めるだけ。汗の浮いた首筋を舐められながら、膣内でプックリと膨れ上がっている膣天井のある一点を押し込むように揉みしだかれれば、長身の身体を弓のように仰け反らせながら悶え泣いてしまう。
「相原君も感じてないで、ボクのをちゃんと感じさせてくれなきゃ」
「だ、だってェ……でもォ……こんなの、自分のおチ○チン扱くなんてェ……」
 そういいながらも、促されるままに握り締めた肉棒は……まるで自分のモノじゃないかのように手の中で暴れまわる。陰嚢に指先を伸ばして手の平を使って撫で上げると、ベットリするほどに先走りを撒き散らし、精液を今すぐにでも迸らせそうな脈動をさらに加速させるように逆手に握って上下に扱きたてると、首筋に吸い付いていた松永先生の唇がわずかに動きを止め、あたしの耳の傍で苦悶にも似た声を上げ始める。
「おチ○チンを扱くの……ずいぶん上手じゃないか。オナニーのしすぎ? それとも…他の誰かのをこうして弄んだ…んっ、んふゥ!」
 答えたくない質問には答えない。あたしは文字どおり、松永先生から主導権を“握る”と、順手に握りなおして亀頭をこね回す。先走りをヌチャヌチャと鳴らしながら親指で裏筋を擦り上げ、四本の指でくびれた所をめくり上げると、押し付けていた腰をあたしから引き剥がすように大きく引き、歯を食いしばる。
「松永先生って童貞ですもんね……あたしの身体でも、男の子の感じ方自体は初めてなんですよね……」
「べ…別に…これぐらいどうって事……んっ! やッ、あッ、さ、先っぽ、スゴ、ンンッ、んハァアアアアアッ!!!」
 おチ○チンの一点に集中する男の感じ方に不慣れな松永先生が、反射的にあたしの手から逃れよとするのを、強引に引き寄せて抱きしめる。
「ダメですよ、逃げちゃ。SEXしたいって言い出したの……松永先生のほうなんだから……」
 自分から服を脱いで迫ってきたのに、今になって逃げるなんて許さない……ふと、先日の地下鉄で身体を弄ばれた時のことを思い出し、今度は立場が逆だな~とか考えながら、あたしは人差し指の腹でカウパー汁まみれの射精口を上下左右に擦りたてると、目の前にあるあたしの顔がポロポロと涙を流しながら大きく口を開いて悲鳴にも似た声を迸らせた。
「やあっ!!! も、ラめェ! 相原く…んア、い、イク、出るゥうううううぅ〜〜〜!!!」
「ダ〜メ、まだ射精はさせたげませんよ」
「――――――!!?」
 あたしの手の中でおチ○チンが膨張した瞬間、肉棒の根元に絡み付いてキツく締め上げる。
「離して、その手を離してェ! 離して、離して、離してェェェ!!!」
 せっかく溜め込んでた精液を手コキだけで出しちゃうなんてもったいない。それに……あたしの身体とは言え、あの松永先生が子供のように泣きじゃくりながら懇願している姿が……
「射精(だ)すなら……中で射精したくないですか?」
「あ…相原……クン……」
「可愛いですよ、松永センセ……だから可愛がってあげます。そのために……あたしを選んだんでしょう?」
「んィ―――――――――!!!」
 射精できない拷問のような絶頂も少しずつ収まりだしているのか、脈動が弱まりつつあったペ○スの先端を、あたしはもう片方の手の平でぞろりと撫で上げる。
 ―――ふふふ、こんなにヌトヌト濡らしちゃって……“松永先生”とSEX出来るのを、そんなに楽しみにしてるんだ……♪
 そんな自分の身体の要求に応じてか、松永先生を弄ぶあたしの高ぶりもとどまるところを知らない。
 手を離せばすぐにでも暴発してしまいそうなペ○スをキツくキツく締め上げながら、何度も何度もキスを交わしていると、あたしの肩からスルリとブラウスと白衣が滑り落ちる。男の高ぶりに不慣れな松永先生が手を伸ばし、あたしを脱がそうとしている……その先はもう言葉は要らない。申し合わせたように二人してその場に跪くと、あたしは開いた膝の間に自分の身体を迎え入れ、握り締めたまま離さなかった肉棒をショーツを脇にどけるのもどかしいほどに急いで股間の割れ目に押し付けあてがう。
 ―――早く! この固いの、熱いのを、あたしの、松永先生のおマ○コに早くゥ!!!
 薄暗い室内、二人の身体の重なろうとしている場所は陰になってはっきりとは見えない。けれど淫唇の間からグチュッと音が鳴ると、あたしはペ○スに手を添えたまま松永先生の腰に両脚を絡ませ、相手の意思などお構い無しに引き寄せてしまう。
「んあァああぁぁぁぁぁ……♪」
 大きい……自分のモノだからと控えめに考えていたのか、膣内を押し広げられる想像以上の圧迫感にあたしは口元をほころばせてしまっていた。
 張り出した亀頭冠が無数の膣壁を擦り上げ、固くなるほど膨れ上がった亀頭がズンッと子宮の入り口の突き上げる。ここまできたら、もう手を添えてなんていられない。締め付ければ締め付けるほど、肉茎に浮かんだ血管の脈動さえ鮮明に伝わってきて、自分のペ○スに貫かれていることも忘れて……いや、自分のペ○スにだからこそ、喜びと興奮とが際限なく胸の奥から込み上げてくる。
 ―――あ…あたしのおチ○チンなのに……どうしてこんなに気持ちがいいのよォ!!!
 決して味わうことなんてなかったはずの自分のペ○スをズッポリと根元までヴァギナに埋め込まれ、先走りまみれの射精口に子宮の入り口とが密着すると、その鮮烈な快感に蜜壷が激しくうねり、ドピュッと濃厚な愛液を迸らせてしまう……けど、それ以上には、まだいけない。女のあたしの身体だったなら、ペ○スを迎え入れた瞬間に興奮と快感とで容易く昇りつめてしまってそうなのに、松永先生の身体ではまだ絶頂にまでは至っていない。
 ―――慣れているから……なのかな。こんなに感じてるのに……で、でも、もっと味わえる。あたしのおチ○チンで、気持ちいいのをもっと味わえちゃうゥ!!!
 押し込まれた肉棒の先端が膣奥に擦れるたびに、妖しく蠢く肉壁がネットリと肉茎にまとわりつく。間違いなく男を骨抜きにする名器の感触にゾクッと背筋を震わせていると、
「あ……やッ、出ちゃ…ああッ、相原…クッ……た、耐えられ……ンンっ、ンんんんんぅ〜〜〜!!!」
 何度も性転換をさせられて女の身体の快感を幾度も体験しているあたしと違って、松永先生は男の快感初体験。経験のあるあたしの身体だからと言っても、堪え方の解らないままに、自分自身の名器の中へと挿入してしまったのだ。先ほどまで塞き止めていた精液が駆け上ってきて肉棒を激しく戦慄かせ、沸き起こる快感に涙と涎まで垂らし、
「ひァああああぁぁああああぁぁぁぁぁ――――――!!!」
 首から背中にかけて大きく仰け反らせながら叫び声を上げ、あたしの膣の奥深くにたっぷりと溜め込んでいたザーメンを一気に叩きつけてきた。
「あおおおっ、で、出て…スゴいのが……ん…ォあ……全部…す、吸い取られて…んほァあああ……ッ!!!」
 愛液にまみれたドロドロのおマ○コの中で、ペ○スが激しく戦慄くたびに、子宮口へとめり込んだ亀頭から胎内へと濃密なザーメンミルクが勢いよく注ぎ込まれる。その内臓にまで響く衝撃に酔いしれながらも、あたしは松永先生の腰へと絡ませた両脚を絡ませ、より深く、さらに強く、そんな甘い欲求に突き動かされ、あたしの身体を使って松長先生が喪失した童貞を味わおうと下腹部を密着させる。
「んんぅ〜〜………ッ♪」
 胎内を埋め尽くしても、なお迸るオスの衝動……暗い保健室の冷たい床の上で長い時間を掛けて初射精を終えた松永先生は、方を上下に動かして荒い呼吸を繰り返しながら、あたしの豊満な胸へと倒れこんでくる。
 ましてや、初体験の相手が松永先生自身の身体。何十人もの生徒を虜にしてきた美しい肉体と名器にかかっては、例え自分の身体だといっても迸る性欲に抑えが効かず、身体中から精力と言う精力を抜き取られてしまったことだろう。
 でも、
 ―――あたし……まだイってないんだからァ……
 もう指一本さえまともに動かせないほどに脱力しきった松永先生の意思から切り離されたかのように、少しだけ柔らかくなった肉棒はドロドロに怪我されたヴァギナの中で、未だに力強く脈動を繰り返している。
 失神寸前になるほど大量に射精してなお、蠢く膣壁に絡み疲れて悦び震える節操無しのおチ○チンは、あたしのものなのか松永先生のものなのか……そんな事はどうでもいい。胸に谷間に顔を埋めてしゃくりあげるように射精の余韻に打ち震えている松永先生をやさしく抱きしめたあたしは、そのまま身体を百八十度回転させ、全裸の自分の身体の上に馬乗りの姿勢になる。
「あ…相原くっ……待っ…て……今は…も……ボク………」
「わかってるくせに……松永先生は、いつもあれだけで満足できるんですか?」
「だけど、今は、今だけはァ! も、もう一度あんなの感じたら、頭、おかしくなってもう……んはァアアアアアアッ!!!」
「んふッ……射精直後のおチ○チンがスゴく敏感だって事も……松永先生なら当然知ってますよね?」
 根元とカリ首を締め上げるようにヴァギナに力を込め、豊満な乳房を寄せ上げるように両腕で挟み込みながら無防備に曝け出されている松永先生の胸に手を突く。そして亀頭に膣奥をこすりつけるように腰を大きくくねらせる。
「先生の勝手で……身体…入れ替えられたんだ…からァ……ま、満足するまで…付き合って…も…もらいますか…らァ……♪」
「ボクの身体で、勝手な、事ォ……!」
「そんなこと言って……おチ○チン、もうギンギンですよ。松永先生の、スケベ……あたしのおチ○チンなのに、何回射精する気なんですか♪」
「だって……おチ○チンが、おチ○チンが勝手にビクビクするんだから……相原君がいけないんだよ、相原君が早漏だから!!!」
「ウソばっかり……“自分自身”に入れて、感じちゃったくせに……ふふふっ……ほらぁ…松永先生のエッチなドロドロおマ○コ、まだまだザーメンが欲しいってヒクヒクしてるんですからァ……」
 “自分自身”を迎え入れて恍惚の表情を浮かべながら、量の腕で挟みつけるだけでは抑えきれないほどに乳房を弾ませて腰を振りたくる。
「ふぁん、あぁああああぁぁぁん! 固いおチ○チンが、あたしのおチ○チンが、おマ○コの奥に当たってるのぉぉぉ♪」
 甘く鼻を鳴らし、緊縮する膣壁で肉棒を締め上げながら、蕩けるような震える声で卑猥な言葉を叫んでしまう。二度目の射精に向けてビクビクと脈動を繰り返すペ○スに負けないように男の味を知り尽くしたヴァギナを絞り上げ、全裸の自分の腰を上で淫らに腰を弾ませていると、
 ―――あ、く、クるぅ、おっきいのが、キた、いつもより、おっきいのが、あたしのチ○ポでぇぇぇぇぇ! 狂ってるよ、自分のチ○ポにあたし、腰押し付けて、子宮まで擦り付けて、だ…だけどもっと、もっとこのチ○ポで奥まで、おくまでかきまわひへぇええええええッ!!!
「あいは、らく、んゥゥゥ! ボクもう出そう、さっきよりスゴいのが、あッ、あァ…んァアアアアアアアアアッ! 気持ちいい、男の子って気持ちよすぎるゥ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」
「ア、ハァ、中で、出すならおマ○コにいっぱい出してェ! 外はヤダ、イくなら、出すなら、もっと奥にまでぇえええええ!!!」
 こんなに気持ちいいおチ○チンは今まで味わったことがない……汗で服の張り付いた身体を淫らにくね弾ませていると、自分が犯しているのか犯されているのかの判断さえつかないほどの快楽に溺れてしまう。
 そして眉を下げて膣内射精を請い媚びるあたしの言葉を聞いた松永先生は、細くくびれたあたしの腰に手を伸ばし、肉棒に絡みつく蜜壷を非力な自分とは思えないほど力強く真下からズンズンと突き上げてくる。
「――――――――――――――――――――――――――――ッ!!!」
 もう息を吸うことも忘れ、涎を滴らせる唇から喘ぎ声を迸らせる。
 鼻先で火花が飛び、見開いた瞳から涙をポロポロとこぼしながらも、松永先生のヴァギナは肉棒をストローのように吸い上げたまま離そうとしない。カリ首が膣内を往復するほどに、以前のあたしでは知らなかった快楽の高みにまで昇りつめた身体が小刻みに震え、びくっ、びくっ、と仰け反る身体を痙攣させる。
 ―――松永先生の…憧れの人の、身体で…自分の身体じゃないのに……だけど、だからァァァ!!!
 突きほぐされた肉壷に一際膨張した肉棒が根元まで捻じ込まれ、濡れそぼった肉ヒダが余すことなく絡みつく。本当にあたしのモノかと疑うほど太く逞しく感じる亀頭に子宮口をこじ開けられる圧迫感に長い髪を跳ね上げ、天井へ向けて最後の一声を迸らせながらも、あたしの身体は、松永先生の身体は、“自分自身”をヴァギナで感じる一体感に、喘ぐように昇りつめていった。
「ンアァ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――ッ!!!」
 獣のように叫び声を上げるあたしとは対照的に、こちらに届くほどに歯をギリッと噛み締めた松永先生が、絶頂に狂おしく震える胎内へ二度目の精液を迸らせる。
 これまで何度も女になり、そのたびに味あわされてきた女の悦びよりも鮮烈なオルガズムに、密着しあった下腹部から熱湯のように熱い愛液がブシュッ、ブシュッ、と飛沫を上げていた。
「あ……あああ………あぁ……い…ひィ………ァ♪」
 身体中の関節がばらばらに解けそうなほどの脱力感に襲われ、あたしは唇を大きく開き、真っ赤な舌を突き出しながら熱く湿った吐息を漏らす。そして成功の余韻を最後まで味わい抜くように、ゆっくりと腰を引き上げると、二度目の大量射精を終えたばかりなのに膨張したままの肉棒がチュポンと音を響かせて膣口から抜け落ちる。
 そして


 ―――まだ……できるよね……


 どちらの口から出た言葉かはわからない。けれど、あたし自身の身体の上に松永先生の乳房を押し付けるように身体を重ねたあたしは、どろっどろのディープなキスをたっぷりと交わしてから、冷たい床の上に四つん這いになり、くぱぁ…とザーメンまみれの女性器を二本の指で割り開く。
「んっ……くはぁ♪ んっ、あはぁ、あっ、あっ、イったばっかのおマ○コ、グチャグチャにかき回してぇぇぇ!!!」


 −*−


 結局のところ、男の悦びを知ってしまった松永先生と、大人の身体でのより濃厚なSEXに味を占めてしまったあたしは、とても一週間では満足しきれずに、一ヶ月以上にも渡って身体を交換し続けていてしまった。
 トラブルに巻き込まれる退室はそのままなのか、松永先生の身体だというのにあたしは何度となくイヤラシいハプニングに襲われてしまったものの、その回数以上にあたしの身体を使っている松永先生とヤればヤるほど深みに落ちてしまう泥沼のようなSEXに心身ともに溺れきってしまっていた。
 一方で松永先生はと言うと、精力ドリンクをストローでチュウチュウ吸いながら、
「男の身体って不便だよね。一日十回は結構キツいよ……」
 と言って腰を叩くほどに、あたし以外の女性にも手を出しまくっていた。身体を元に戻した時には、精神を入れ替える装置を作って事情を知っているはずの千里も含め、周囲の女性が全員篭絡されてハーレム状態になっていたのは、「迷惑はかけない」と最初にしてくれた約束の範囲内かどうかで散々悩まされることとなったのだが―――


























 そしてそれから一年後―――


 −*−


「はーい、ターくん、この人があなたのパパよ♪」
『ダァ、ダァ、ダァ♪』
 松永先生から喫茶店に呼び出された俺は、一年前の過ちに今更ながらに気付かされ、口に含んだコーヒーを口から垂れ流してしまっていた。
 松永先生の腕に小さな赤ん坊が抱かれていただけでも驚きだったのに、その父親が自分と聞かされ、一瞬にして頭の中が真っ白になっていた。
 俺が松永先生と過ちに陥ったのは、後にも先にも、身体を交換していたときだけだ。そもそも、何度も女になったとは言えど期間が短く、生理に関してだけはこれっぽっちも経験したことがない。だから一ヶ月も松永先生の身体の中に入っていたのに、生理が来なくておかしいなと思うことすらなかったわけで……しかも、身体を交換した状態で松永先生とSEXしていた時には、避妊なんてこれっぽっちも考えずに自分から中出しをおねだりしていた。
 そんなことを一ヶ月も続けていたのだ。妊娠していない方がおかしい。なにしろ自分の身体で一時的に女になっていたわけではなく、成熟しきった松永先生の身体だったのだから……
「安心していいわよ。何も認知しろとは言ってないから。でも不覚だったわ……避妊については何も説明していなかったものね」
「あ…あの……オレに迷惑をかけないと言う約束は…いったいどこへ………?」
「迷惑はかけてないわよ? 相原君は片桐さんとお幸せにね♪」
 そう言って微笑む松永先生の顔を見ていると……なんとなく「やられた!」とか「謀られた!」と言う気持ちが沸き起こってくる。なにせ時間を遡ってみれば、命中したと思われる日は身体を入れ替えた直後の数日間。お互いに獣のようにまぐわっていた頃だ。その間に一度も危険日であることなど告げられなかったし、むしろ征服欲を刺激されてた松永先生の方から嬉々として種付けしてきてたぐらいなのだから。
「そうね……悪いと思ってるのなら、少しだけ付き合ってくれる?」
 松永先生は人差し指を唇にあてて「口封じをしたいなら…」と暗に示すと、傍らに置いたバッグから液体の入った小瓶を取り出して、俺の前に置いた。
「ま、まさかこれって………オレに女になれとか!?」
「出産終えるまで禁欲生活が長かったでしょ? そしたら久しぶりに男の子のエッチも味わいたくなっちゃって……でも安心していいわよ。今度は身体の交換じゃなくて、自分で男性化するから。一度相原君を徹底的に犯してみたかったのよね」
「ちょ、ちょっと待ってくださいよ!?」
 女になるのは二度と御免だ。反射的に席から立ち上がりかけた俺だけれど、テーブルの上に置いていた手に松永先生の左手が重ねられ、思わず動きを止めてしまった。
 逃げられない……明日香がいなくなってすぐの過ちは、一生俺を捕らえて離さないだろう。今でも、周りの女性から日に何度もアプローチを仕掛けられるし、子供まで出来てしまった松永先生には、もう何を言われても逆らうことなど出来はしないだろう。
 ただ、心はなぜか浮ついていた。今日だって久しぶりに松永先生に会えると思って、いけない期待をずっとしていたのだ。
 手を重ねられた瞬間から、ズボンの中では節操と言う言葉を最近どこかに捨て去った息子が痛いぐらいに膨張してしまっていた。俺の記憶には残っていない、松永先生に“受精させた”記憶が一気に蘇り、今にも火が付きそうなぐらいに全身が脈打ち、興奮が血液と共に身体の隅々にまで駆け巡っている。
「……………ッ!」
 股間を固くしたまま動けない俺を、松永先生は楽しそうに見つめている。
 こちらが興奮していることに気付いていないはずがない。その証拠に、重ねていた手と手の指を絡めあわせ、薬指にハメられた銀の指輪を俺の指に擦り付けてくる。
 だからじゃない。だからじゃないけど、笑みを形作ったまま開かれた唇から放たれた言葉に―――俺は今にも飛び掛らん勢いで頷いてしまっていた。








 ―――じゃあ二人目を作るの、手伝ってくれる?