2松永先生の平穏な日常(3)


「最近退屈ねぇ…もっとこう、刺激的なことは無いかしら」
 宮野森学園に向かうバスの中で、保健医・松永啓子は誰かに聞かれると誤解されるようなことをポツリとつぶやいた。――もっとも、誤解されたほうが彼女の欲求は満たされるかもしれないが。
 佐藤麻美から河原千里、後に「波乱万丈の世代」と言われた学年が学園を卒業してから、宮野森学園は平和そのものだった。いやな伝統のある科学部は一人の男子部員を生贄にし、日夜「こいつを女の子にするぞ!」と研究にいそしんでいるが、成功したとは未だ聞かず、保健室もまた変わらぬ日常を繰り返していた。―――この場合の日常とは、美少年や美少女を連れ込んでは処女や童貞を奪う、月に何度かは乱交パーティーを開く、と言った事も含まれているのを忘れてはならない。
 他人にとっては刺激的でも、それを毎年行ってきた松永先生にとって、すでに当たり前のことと化していた。
「はぁ…相原君たちがいた頃は………あら、噂をすれば影、ってヤツかしら」
 ため息を突き、バス手に停まったバスの乗車口に目を向けると、懐かしい顔が乗り込んでくるのを見つける。学園にいた頃は何かと話題の中心にいた相原たくや――しかもうれしいことに未だ女性のままだ――と、その恋人の片桐明日香。明日香のほうはどこか凛々しさを感じさせるいい女性に成長し、たくやのほうは……
「相変わらず可愛いわね…また弄んじゃおうかしら♪…あら、もう一人……」
 元教え子の姿を見つけた途端、脳裏に幾通りかの陵辱方法を思い描いていた松永先生だが、二人に続いて乗り込んできた気弱そうな美少女の姿を目にとめた。たくやたちに導かれるようにバスへ乗り、胸をかばってきょろきょろとポニーテールに結い上げた髪を揺らして周囲を警戒する様子は子猫を連想させる。体の方はたくやどころか明日香にも届いていないけれど、抱きしえればさぞや気持ちがよいことだろう。
「…………三人同時、と言うのも面白いかもね。ふふふ♪」
 松永先生はほくそえむと、乗客の間をすり抜けて後ろに集まっているたくやたちの方へと移動し始めた――



「やぁ……んっ…いやぁ……やめて…あんっ……」
「は、はなして…それ以上したら声…んんっ……」
「あぁん…はっ…くぅぅ…助けて…ひっく……」
(三人とも、いい反応ね。もう濡れ始めてるわ……)
 松永先生の手は三人の間をあわただしく移動しながら、それでも確実にたくやたちを追い詰めて行った。
 一番反応がいいのはやはりたくやだ。最初に責め始めたたくやの胸は自分の乳房に近いボリュームがあり、手の平に伝わる感触はぷりぷりと弾んでいる。それを両手で揉みしだき、背中に乳房をこすりつけるだけで声を漏らし、置換を働いているのが松永先生だと知ると、顔を赤らめながら腰を擦り付けてくる。
 対照的にてこずると思われた明日香だが、口元をを押さえて大きく露出した肩から首のラインに唇を滑らせ、乳房をむき出しにし、下着をずらして割れ目までさらけ出させると、松永先生はたくやを引き寄せてその手を割れ目へと押し当てさせ、自分がいじることをまねさせるように明日香の秘所を恋人の手によって弄ばせ始める。
「たく、や…だめ……そこ…んっ……!」
「明日香…クリ…こんなになってる……んっ…せんせぇ…あ、あたし…んあっ…!」
 明日香の柔らかい花弁を二人の指が広げ、入念にいじると、羞恥心や貞操観念の強い明日香の膣内から熱い液体がとろりとあふれ出してくる。それを指で掬い取り明日香の唇へと押し当てると、数秒の逡巡の上、恋人の目の前で気の強い明日香は自分の愛液を舐め始めた。
「かわいいわよ、片桐さん……これなら学園にいる間にもっといじめてあげればよかったわ……」
「んんっ…んふぅぅぅっ!」
「さて、それじゃあ……」
「…………」
 もうたくやと明日香は完全に落ちた。バッグからコードレスのローターを取り出し明日香の下着の中にいれて膣口の奥へと押し込むと、松永先生は乗客から見られているのを気にする様子も無く綾乃の胸へ手を滑らせた。
「あなた……変わった体をしてるわね。もしかして相原君とおんなじ?」
 その問いに、綾乃は無言でうなずいた。
 ワンピースの下には確かに乳房のふくらみはある。まだまだ成熟しきっていないけれど確かな手ごたえを感じさせる柔らかさをこねるようなタッチで揉みまわした松永先生は下半身へと手を滑らせると、そこで意外なものを握り締めることとなった。
 おチ○チンだ。胸と同じでそれほど大きくは無いけれど、すでにかちこちに固くなっている男性の証……最初は驚いたものの、妖艶な笑みを浮かべた松永先生は攻撃目標を綾乃へと切り替えると、一分とたたず綾乃のペ○スから熱いものをはじけさせた。
「んんっ、んんんっ!!」
 腰を振るわせ悶える綾乃を片手で抱きしめ、下着からはみ出しワンピースを突きあげるペ○スを前へと押し出させる。すると布地の一点の色が濃くなり、バスの床にビシャビシャと白いものが零れ落ちて行く。
「かわいいわよ…バスの中で射精するの、そんなに気持ちよかった?」
「っ………」
「あらあら、そんなにおびえないで。力を抜いていたら…ほら、もっと気持ちよくしてあげるから」
「!? あ…相原先輩…片桐先輩も……」
 松永先生に導かれ、唇から涎を滴らせるほど感じていたたくやと明日香の手が綾乃のものに触れる。射精したばかりの物は形をなぞられ、二人の女の指先によって瞬く間に高度を取り戻し、濡れた布地を再び強く突き上げ始める。
「くぅぅ…やめてください……先輩…ダメです、こんな……」
「ダメ…じゃないわよ。ほら…あなたももっと、心の枷をはずしなさい」
 そういうと、松永先生の指が綾乃の尻を撫で回し、ある一転でぐっと力強く指先を押し込んで行く。――綾乃のアナルだ。
「ひうっ…!?」
「綾乃ちゃんの…スゴく固くなってきたよ」
「あ、相原先輩ぃ……」
「ほんと…ふふふ……綾乃ちゃんってば女の子なのに…いやらしいんだから……」
「だめだめです、片桐せ…んんんっ!!」
「固くなっちゃだめ。ほら…もう少し…入れてあげるから……」
「あっ…い、いや……わた…sっ…あんんん……ッ!」
 肩をすくめて綾乃が立ったまま二度目の絶頂に達する。その震えをアナルから受け取った松永先生は、綾乃のうなじに軽いキスをしながら車内アナウンスに耳を傾けた。
―――宮野森学園前〜〜宮野森学園前〜〜
「あら、もう着いちゃった。ふふふ、三人とも、今日は楽しかったわ。よければまた保健室に遊びに来てね」
 笑みを浮かべてその場を立ち去る松永先生。その後姿をほうけた表情でたくやたちは見つめていた――



―――後日
「あ、あの……失礼します」
「あなたは高田綾乃さんね。よく来てくれたわね」
「い、いえ…それでその……私、あの日からおチ○チンが疼いて…だけど一人じゃ出来ないからそれで……」
「ええ。……じゃあ早速始めましょう。そこのベッドで…ね」
 松永先生は保健室を訪れた綾乃の肩を抱くと、カーテンで仕切られたベッドへと小さな体を横たえる。恥ずかしそうに押さえるスカートから手をどけると、いきなり鼻先を近づけて手を使わすにスカートの中に唇と舌を差し入れた。
「ひゃあん!!」
「ここならいくら声を出してもいいわ。……それにしても、男の子と女の子の匂い…混ざり合っててとても素敵よ……」
 昨日はたくやに抱いてもらえず欲求不満だった明日香も松永先生を訪れて学生五人に輪姦され、今日は綾乃が男の性欲に耐え切れずに……この分だと、たくやがここを訪れる日もそう遠くは無い。
(そのときは…片桐さんたちも呼んで存分に楽しみましょう♪)
 再び始まる刺激的な日常を思い浮かべた松永先生は、綾乃の両手を押さえながら小さなペ○スを包むショーツに唇を吸い付かせた――


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