19火照るたくやのさらけだす興奮(3)−中編


 ―――ふぅ……街中で立ちオナニーはやりすぎだったかな……
 突然もよおした性欲に流されるまま、建物の壁に寄りかかって秘部をまさぐり往来の真ん中で昇りつめてしまったあたしは、好奇の視線を振り切るように街中を走り抜け、近くの公園に逃げてきた。
 初めて来た場所だけれど、それなりに広く、緑も多い公園だ。中央に噴水もあり、手入れも行き届いている。
 ここは夜になったら良い雰囲気になるんだろうな……と周囲を見回しながら散策してみるけれど、さすがに真夏の日差しがさんさんと降り注ぐ公園にいる人なんてほとんどいない。デートスポットになるのは夜になってから、と言う事だろうか。
 ―――あ〜あ、こんなんじゃ……疼いてるのに、どうしようもないじゃない……
 パンツを履いていないミニスカートの中は、わずかな風にも反応してしまう。スカートが少しひるがえるだけでも、いい感じに濡れそぼった秘所を誰かに見られてしまう……そんなスリルにちょっぴり期待していたのに、期待はずれ……
「走ったらノド渇いちゃったな……」
 あたしは自販機で缶入りの炭酸飲料を買うと、大きな木が枝を張り出していて木陰になっている噴水の淵に腰をかける。道を挟んだ正面には誰も座ってないベンチとくずかごがポツンと置かれていて、まるで今いる木陰の下だけが周囲から切り離された別の空間のように涼しさと静寂に満ちていた。
 ―――ちょっと大胆に……もうちょっとだけ楽しんじゃおうかな……
 ひんやりと冷たい噴水の淵。その上にカバンとジュースの缶とを置くと、膝を開いて湿り気が充満している股間をさらけ出す。
 ………今ここに人が通りかかったら、また無理やり犯されちゃうかな……茂みはちょっと低いけど、どうせ人は少ないんだから……あ…んぅ……
 人が来ないかと警戒しながら内股に閉じようとする膝を開き続けていると、冷たい空気が火照った秘所を撫で上げるくすぐったさと、レイプされるかもしれないと言う想像が生み出す恐怖と興奮とが、ますますアソコを濡らしてしまう。
 不意に訪れる風は何度もスカートの中に吹き込んできて、何も履いていない場所を何度も撫で上げる。その行為をもっとと空気にねだるように、噴水の淵に両手を突き、心持ち秘所を前へ突き出してしまう。
「ぁ……ん…ゃぁ………!」
 自分の指でまさぐる事も、誰かに犯される事もなく、ただ座っているだけであたしの秘所はピクッピクッと跳ね上がり、お尻にまで垂れるほど愛液を滴らせる。
 このまま風にイかされる……そんな思いに胸を高鳴らせていると、不意に、あたしの耳に静寂を打ち破る声が飛び込んでくる。
「だから言っただろ。あそこは絶対強引に行くべきだったって」
「どっちでもいいじゃんか。勝ちは勝ちなんだから」
「それよりもこの後、どこで遊ぶ? カラオケにでも行くか?」
 ―――やだもう…あと少しでイけそうだったのに……
 こちらに歩いてくる人影を目の端に止めたあたしはお尻の位置を直すと、脈動するヴァギナを太股に力を入れて押さえつけながら何事もなかったかのように外見を取り繕った。
 もし相手が一人だったなら……大サービスで見せてあげていたかもしれない。考えただけで子宮に震えが走るような魅惑的なアイデアではあるけれど、向かってきているのは制服に身を包んだ男の子が三人。全員がスポーツバッグを持っているところを見ると、部活か試合の帰りなのだろう。……ただ、一人が持つカバンに描かれた校章には見覚えがあった。
 ―――あ、宮野森学園の。じゃあ、あたしの後輩なんだ……
 少年たちはあたしの視線を気にも留めず、誰も座っていなかった木陰の下のベンチに腰を下ろし、手にしたペットボトルでノドを潤しながら談笑し始めた。
 ―――あたしの事を知ってるとは……やっぱり思えない。科学部ならまだしも運動部だもんね。それに……うん、合格かな。
 三人ともそれなりに整った顔立ちの上、汗に濡れた日に焼けた肌に意外と“くる”ものがある。三人同時にベッドへ上がらせたら、あたしがどんなに嫌がっても溢れんばかりの性欲で犯してくれそうな……と、宮野森学園の保健医の先生のような事をつい考えてしまい、ズクンと重い疼きが下腹部を震わせる。
「………?」
 三人のうちの一人があたしの視線に気づく。そんなにイヤらしい目で見てはいないつもりだったんだけど……ともあれ、せっかく相手がこっちに気づいてくれたのだ。愛想笑いに手を振るおまけをつけて好感度を稼いでおこうかな?
「………!」
 ―――ふふふ、わかりやすい反応。あんなに慌てちゃ意識してるのが丸分かりなのに。
 あたしがひらひらと右手を振ると、あからさまに男の子の動きが硬くなる。他の二人はあたしの事を意識してはいないようだけれど、その子だけは途端にぎこちなくなって、あたしから視線を逸らしてしまう。……でも、チラチラとこっちを見ているのが、なんとも可愛らしくもある。
 ―――ん〜…からかっちゃおうかな?
 宮野森の生徒と言う事も手伝って、まだ口も聞いていない男の子に親しみが沸いたあたしは、一度は閉じた膝を開き、内股に右手の指を滑らせた。
「っん………」
 すっかり潤ったアソコからの湿り気で吸い付くような肌触り……その分敏感になった内股に指先を何度も往復させ、鼻を鳴らして気分を出しながら視線を男の子たちのほうへと向ける。
 ―――くすっ、見てる見てる。そんなにこっちばかり見てたら、お友達にも気付かれちゃうのに……
 さすがに大きく脚を開いたら他の二人にも気付かれそうなので、今は浅く開いているだけ……それでも、男の子一人にだけ見せているというシチュエーションは逆に緊張感を生み、服に浮き上がってしまうほど硬く尖った胸の先端がジィンと痺れてしまう。
 ―――こっちの果実はこ〜んなに柔らかいよ〜っと……ふふふ♪
 バッグからハンカチを取り出したあたしは首筋の汗を拭うふりをして、腕で胸のたわわな膨らみを下や横から弾ませる。
「あ……んぅ………っ……はぁ……あ…ぁ……」
 乳首と服とが擦れるたびに、口から吐息がこぼれる。擦れた乳首はますます硬くなり、遠くから男の子に見つめられているスカートの奥でも、肌からにじむ汗のようにキュッ…と窄まる膣口から愛液もとめどなくこぼれてしまう。
 ―――あたしって……こんなにエッチな女の子になっちゃったんだ……
 男に戻るつもりではいるのに、女の子としてこういう事をやめられない……そんな矛盾に心を締め付けられながらも、あたしは綺麗な水をたたえた噴水にハンカチを浸すと、ろくに絞りもせずに熱を帯びた首筋に押し当てる。
「んゥ………!」
 冷たい水が胸元を伝い、襟から覗く乳房の深い谷間へと流れ落ちていく。思っていた以上に冷えた水が火照った肌をくすぐる感触に溜まらず声を漏らして身震いすると、カランと、すぐ横で中身の入ったジュースの缶が倒れて音を立てた。
 ………まだ……飲んでなかったっけ……でも…っああ、だめ…今…ジュースなんて飲めないぃ……!
 胸の谷間を水に冷やされたせいか、緊縮して捩れるヴァギナからはグチュ…グチュ…と音が響くほどに愛液で濡れそぼっていた。
 オナニーしたい……街中で中途半端にイってしまったせいか、それとも男の子の目の前で何もかもさらけだしたいという欲求のせいか、あたしの手は思わずスカートの上から股間を押さえつけてしまう。……が、その手には先ほど体が当たって倒れてしまった缶ジュースが……
「ッ――――――!」
 水滴のついた冷たい感が太股に触れ、驚いたあたしの体が小さく跳ねる。その瞬間、こちらを見ていた男の子と視線が絡み合ってしまい、思わず、そのまま感のそこをスカートの上からアソコへグリッと押し付けてしまう。
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!」
 ―――声…漏れちゃう……外で、缶ジュースで感じるなんて……ゾクゾク…しちゃう……
 あたしのスカートの中では、秘唇の奥から煮えたぎった愛液が勢いよく噴出していた。全身を戦慄かせ、よく振った炭酸ジュースの缶のように次々と愛液を撃ち放ち、ビリビリと性器を震わせてしまう。
 ―――ああぁ……我慢…出来ないよぉ……
 このままじゃ、こっちを見ている男の子の前で恥ずかしい姿を晒してしまう……出来るなら、もっと恥ずかしい姿を見せて、羞恥心を覚えながらイきたい。あの子が何度もあたしの姿を思い浮かべてオナニーできるぐらいに、いやらしく……そんな想いに答えたのは、他の誰でもない、缶ジュースを握り締めるあたしの手だった。
「はぁ…はぁ……んっ……〜〜〜〜〜〜ッ!」
 買ったのは250mlの細めの缶だったけれど、いくらなんでもアソコには入れられない。その代わり、他の二人がこちらを見ていないのを確かめてから、あたしの手は缶を太股の間に押し込んで、冷たく濡れる丸みを帯びた側面を、火傷しそうなほど熱を帯びた秘裂へ押し当てた。
 突然冷やされた粘膜は狂おしいほどに痙攣を繰り返した。激しくうねっていた股間は一気に緊縮し、ジュースの缶に愛液を吹きかけ、素股するように缶ジュースを動かすと、ネットリと張り付いた粘膜がよじれて擦られ、思わず身をのけぞらせてしまいそうになる。
 ―――こ…こんなイヤらしい先輩を……どんな目で見てる? ねえ、あたしのこと見て……友達の横で勃起してる? この缶ジュースの代わりに、あたしのあそこにおチ○チンを擦り付けたくてたまらなくなってる?
 スカートが少し盛り上がってしまうけれど、上に手を置けば、遠く離れた男の子たちに気付かれる事はない。気付いているのは、缶を股間に挟むのを見ていた一人だけ……もうあたしから眼を離せずにいる男の子の視線を感じながら、太股でキツく締め付けたジュースの缶をスカートの上から掴んでアソコへ擦りつける。
「あっ……あぁ……はぁあああん……」
 我慢できなくなって、喘ぎ声が唇からこぼれてしまう。あの三人組の宮野森学園の学生に犯されるところを想像しながら、ズボンの中で苦しそうに勃起しているおチ○チンを想像しながら、そして子宮の奥に熱い迸りを受け止めるのを想像しながら、木陰の下で冷たい缶ジュースを揺さぶって興奮に身を委ねる。
 ―――ああッ、熱い、缶ジュースは冷たいのにおマ○コが熱いィ……あ、あふゥ! スゴいの、もう…もう耐えられないィ……!
「……………ッ!!!」
 肩をすくめて身を折り曲げたあたしは、缶ジュースの動きを加速させ、むき出しのクリトリスにぬるくなり始めたアルミの曲面を押し付けながら歯を食いしばり、声を噛み殺しながら緊縮した下腹部から愛液を噴き出した。意識は一瞬で真っ白になり、木陰の下で断続的に汗ばんだ体を打ち震わせてしまう。
「は……ぁ………」
 噴水の淵に黒く濡れた染みを作ってしまったあたしは、唇を浅く開くと恍惚とため息を突いた。野外で昇りつめた快感に背筋は震え、ジュースで冷えたはずの陰唇はナメクジのように缶に張り付いたまま離れようとしなかった。
 ―――このジュース……このままここに置いていっちゃおうかな……
 座ったままスカートをたくし上げると、あたしはまだ震えが残る太股の間から缶ジュースを引き抜いた。それを横へ置き、小さく息を吐いたとき、地面を向いた視界の端にスニーカーを履いた誰かの足元が入り込んできた。
「あ、あの、大丈夫…ですか? 息も荒いし、汗だくだし……その……お、俺は別に怪しいもんじゃなくて……」
 あたしの傍へやってきたのは、一人だけあたしがオナニーしている事に気付いていた男の子だった。背後ではベンチに残った二人がやんややんやと冷やかしの言葉を投げかけており、恥らう男の子は日に焼けた顔をさらに赤くしてあたしへハンカチを差し出していた。
「……ちょっと日に当たりすぎたみたい。頭がボ〜ッとしてるの。……ねえ、肩を貸してくれない?」
「え……は、はいッ」
 少し裏返った声で返事をした男の子に手を引いてもらって立ち上がると、あたしはバッグを片手に見た目よりも逞しい体にもたれかかった。
「ふふふ……このままトイレまで連れて行ってくれる?」
「わ、わかりまし……いッ!?」
 寄りかかった勢いで、あたしの手は男の子の股間へと伸ばす。他の二人には見えない位置でズボンの上からキュッと握り締め、硬さと大きさを手の平全体でたっぷりと確かめると、あたしは男の子の顔を間近に見ながら悪戯っぽく微笑んだ。
 ………うん、こっちも合格かな。けど……イったばっかりだし、すぐにエッチするのも……う〜ん、どうしよっかな?
 このままエッチさせてあげるよりも、もう少し野外での露出の興奮に身を委ねたい……そんな事を考えながら、あたしは男の子に支えられながら離れた位置にあるトイレへと歩き出した―――


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