プログラム206「終局へ(その4)」


 プログラム206 最終段階(その4) 「ん・・・ふぁ・・・ぁ・・・あ・・・れ・・・?」  目が覚めると、目の前にはかすみがいた.その隣にはかえでさんも。 「そ・・・か。昨日、二人とも私の我侭訊いてくれたんだっけ・・・」  お断りしますってかえでさん言ってたのに・・・何だか嬉しい・・・ 「でも・・・何だかいつもより良く寝れた気がする・・・」  いつもはココまで疲れが取れた感じがしないのに・・・人肌に触れてるだけで、こ うも違う物かしら? それとも、かすみとかえでさんだから? 「・・・どっちも違う気がする」  まぁ、とにもかくにもそろそろ起きないと・・・朝食の用意もあるし・・・ 「さぁ、起きよ・・・あれ・・・? 腕が・・・抜けない?」  起き上がろうとして気付いたことがある。・・・何で私の腕、かすみの枕になって るの? 「・・・無理に抜くとかすみが頭を打つわね、これじゃ」  かすみの幸せそうな・・・というか、何か気持ちの良さそうな表情を見ながらそう 呟く。 「うゆぅ・・・ヤダよぉ・・・帰りたくないよぉ・・・」  ・・・どんな夢を見てるのかしら? 「気持ち良さそうに寝てるのに、無理に起すのも可哀想だし・・・」  そっと、腕を抜いて、頭が落ちないようにすれば大丈夫かしら? 「よ・・・と・・・あれ?」  改めて手を抜こうとする。そこでふと、また気付く・・・ 「かえでさんの頭の部分までいってる・・・」  つまり、無理に抜けばかえでさんも頭を打つことになる。 「・・・どうしよう」  でも、抜かないわけにはいかない。 「そ〜っと・・・そ〜っと抜かないと・・・ん・・・しょ・・・」  そっと、ちょっとずつ動かしていく。・・・思ったよりも抜けにくい。 「・・・何だか手に力が入らないような?」  どちらかといえば、痺れてるというのが正しいかも。 「何とか・・・抜きたい・・・あ・・・かえでさんの部分は巧く抜けた・・・」  かえでさんの頭をゆっくりと落とすことに成功。後はかすみだけね・・・ 「ん・・・しょ・・・ちょっと身体の角度を変えて・・・と、よし、これでいけるは ずね」  何とか反対側の腕を上に持ち上げることが出来た。後はかすみの頭が落ちないよう に押さえて・・・ 「よ・・・と・・・ふぅ、抜けたぁ・・・」  ホッと、安堵の溜息。朝から疲れた・・・ 「ん・・・ふぁ・・・うゆぅ? お姉ちゃん?」  ・・・私の苦労って一体? 「あはは〜そうなんだ? ゴメンねぇ? お姉ちゃん」  あまり謝ってるようには見えないけど? 「申し訳ありません、さやかお嬢様」  本当に申し訳なさそうに謝ってくるかえでさん。あの後、かえでさんも起きて、今 は3人で朝食を食べていた。 「それにしても、よく寝れたわ、今回は・・・」 「そうですね。私も久しぶりにスッキリしてます」 「やっぱり、人肌に触れてると落ち着くのかしら・・・」 「そういえば、家に居た頃ってお姉ちゃん、よく私に抱きついてたもんね」 「そうなの?」 「うゆぅ? 知らなかったの?」 「うん・・・」  知らなかった。私に抱き癖があったなんて・・・ 「久々に落ち着いたんだね? それで」 「そうね・・・」 「・・・私は抱き癖があった記憶が無いんですが?」 「ホント? 朝起きた時とか枕抱いてたりしない?」 「言われてみれば・・・でも・・・しょっちょうしてるわけでもないし・・・」 「じゃあ、半分なのかな?」 「半分・・・ですか?」 「うん。だからかえで姉も落ち着いたんだと思うよ?」 「はぁ・・・」 「ところでかすみ。あなたどんな夢を見てたの? 帰りたくないって、泣いてたけ ど?」 「うゆぅ? ね、寝言言ってた?」 「うん」 「うゆぅ、恥ずかしい・・・」  別に恥ずかしがるほどのものでもないと思うけど? 「で、どんな夢を見てたの?」 「うんとね・・・夢の中でオチ○チ○の付いた双子の女の子とHして、んで、女医さ んにもHなことされて、最後にオチ○チ○付けられてオチ○チ○の快感に溺れちゃい そうになって・・・」  な・・・な・・・な・・・ 「も、もういいわ、かすみ。そこでストップ!!」 「んで・・・最後にお別れしちゃったの」 「あ・・・そう・・・」 「何というか・・・凄い夢ですね?」 「うん。結構リアルだったよ? 凄く気持ち良かったもん」 「そ・・・そう・・・」 「さぁ、今日の調教を始めるぞ? ・・・どうした?」  唐突に下萄さんが入ってきて・・・目が点になってる。 「あのね、まさひろ。オチ○チ○からドクドクッってするのってすっごく気持ち良 かったんだね? 今度付けてよ」 「はぁ? そんなこと無理に決まってるだろう」 「うゆぅ、無理なの?」 「・・・何なんだ? 一体」 「んとね・・・秘密〜♪」 「はぁ・・・おら、さっさと準備しろ。調教室へ行くぞ」 「はい・・・」 「うゆぅ、了解ッス」 「・・・解った」  私たちが返事をすると、下萄さんはさっさと調教室へと移動し始めていた。 「さぁ、私たちも行きましょうか?」  そう言って立ち上がる。不思議と気分がスッキリしてる。もう・・・昨日の下萄さ んの言葉は少なくとも不安じゃ無くなってる気がした・・・


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