プログラム164「もう一つの覚醒(前編)」


プログラム164 Sの血とMの血(前編) 「あの・・・と・・・え? 私が・・・え?」  お姉ちゃん物凄く焦ってます。パニクってます・・・ってそりゃそうだ、いきなり かえで姉とお姉さまを責めろと言われてもねぇ? 「あ、あの・・・本気ですか?」 「えぇ、それが下萄さんが組み立てた今日のプログラムよ」 「あは・・・はは・・・はぁ・・・」  お姉ちゃんの渇いた笑いがお姉ちゃんの周りの空気をさらに重くする。 「それとも・・・私が相手だと嫌かしら?」 「あ、いえ、そう言うわけじゃ・・・」 「まぁ、以前は私があなた達を責める側だったものね? でも、さやかちゃんには女 の人に対してサディストな面があるから大丈夫よ」 「そう・・・なんですか?」  いつも私を可愛がってる時のお姉ちゃんの目には確かにそういった光があった気が するけど・・・そうなのかな? 「ふふふ、それを今日実感してもらうのよ」 「でも・・・」 「私も初めは戸惑ったわ。でもね・・・」  そう言いながらお姉ちゃんに近付くお姉さま。 「女の人を責める度にオ○ンコを濡らす私がそこにはいたの・・・」 「あ・・・ん・・・」  耳元に息を吹きつけながらそう囁くお姉さま。うみゅ、相変わらずテクニシャン。 「そして、あなたもそう・・・だから不安がらないで・・・私はするのもされるのも 好きよ?」 「で・・・でも・・・」 「ふふふ、案ずるよりも・・・って言うでしょう? まずは実際に体験してみなさ い」 「・・・でも」 「いきなり私だと不安? だったらかえでさんからでもいいのよ?」 「あ・・・それは・・・」 「どうするの?」 「・・・解り・・・ました」 「そう、いい子ね」  そう言うと、お姉さまは道具入れの方へと移動した。 「ふふふ、今日はスパンキングを体験してもらうわね?」  道具入れを漁りながら、お姉さまはそう言った。・・・ってスパンキングって何で せう? 「え? スパン・・・キング・・・?」 「そうよ」  お姉ちゃんも知らない事みたい。かえで姉に耐えれるのかな? 「ところで私はどうすればいいの? お姉さま」 「ふふふ、あなたは後で・・・ね?」  つまりおあずけということですか? そんなのないよぉ。 「あ、あったあった・・・ふふふ、痛そう」  そう言いながら立ち上がったお姉さまの手には、何やら黒い妖しい物があった。何 でせう? 「何ですか? それ・・・」 「これ? ふふふ、これはね、バラ鞭よ」 「バラ・・・鞭?」 「そうよ」 「む、鞭ってあのぴしぱし叩いて『女王様とお呼び!!』言うあれ?」 「そうよ」 「うやぁ、痛そう・・・」 「これで・・・一体・・・?」 「私とかえでさんを打つの。このバラ鞭で・・・」 「そ、そんな!?」 「うやぁ、マジッスか?」 「さやかお嬢様、そんなバカな話に耳を傾けてはダメです!!」 「・・・・・」 「大丈夫よ。苦痛と快感。この両方を巧く使えばまったく問題ないわ。少なくとも、 私はそうしてきたもの」 「・・・・・」  かえで姉や、お姉さまの言葉に沈黙するお姉ちゃん。何か考えてるのかな? 「どうするの? さやかちゃん」 「・・・・・」 「ダメです。そんな事!!」 「・・・・・」  うやぁ、追い詰められてるね、お姉ちゃんってば・・・ 「さやかちゃん?」 「さやかお嬢様!!」 「・・・どうすれば、快感を与えることが出来るんですか? いずみさん」 「ふふふ、決心がついたようね?」 「さやか・・・お嬢様・・・?」 「いずみさん・・・」 「いいわ、教えてあげる。でも、自分なりにアレンジしてもいいからね?」 「はい・・・」 「そんな・・・いや・・・止めてください!! さやかお嬢様!!」 「ダメよ? かえでさん。もう決まった事なんだから」 「大丈夫です、かえでさん。出来るだけ傷つけないようにしますから・・・」 「そんな・・・」 「ふふふ、さぁ、始めましょう」  うやぁ、何か修羅場になってきたよぉ・・・


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