プログラム128「動き出す牝の歯車(後編)」


 プログラム128 動き出した本能(後編) 「ふぁぁ・・・ダメェ・・・そんなに・・・されたら・・・あはぁ・・・そんな・・ ・優しくぅ・・・ふぁぁぁ・・・」  お姉ちゃんと私の愛撫に、かえで姉は確実に快感の虜になり始めてる。でも、それ でも拒むのは何でだろ? 「おね・・・がいです・・・もうダメェ・・・ふぁ・・・あはぁ・・・」  う〜みゅ、気持ち良さそうな声を出してるのに何で? 何で拒むの? 「ふぁぁ・・・ソコォ・・・くふぅ・・・そんなに・・・んふぅ・・・じっりくしな いでぇ・・・」 「ふふふ、嫌がってるわりにはどんどんいやらしい液が溢れ出てきてますよ? 本当 に嫌なんですか?」 「ふぁぁ・・・そんなことぉ・・・イヤァ・・・ダメェ・・・あくぅ・・・」  うゆぅ。だからなんで拒絶するんだろ? 気持ち良くないわけがないし・・・ 「ねぇ? かえで姉。何時までそうやって拒絶し続けるの? 何時までそうやって苦 しむの? 私には解らないよ・・・」 「かすみ・・・」 「んふぁぁ・・・かすみ・・・お嬢様ぁ・・・」 「そうやって・・・拒み続けたら身体が壊れちゃうよ? 心が崩壊しちゃうよ? そ んなの私ヤダよ。かえで姉が壊れるなんてヤダよ・・・」  何でだろ? 喋ってる間に目の前が曇ってきたよ・・・ 「そんなの・・・ヤダよぉ・・・」 「かすみ・・・泣いてるの?」 「かすみお嬢様・・・」  うゆぅ・・・泣くつもりはなかったのに・・・何でぇ? 「あれ? 何で? なんで泣いてるのぉ? へ、変だな? そんなつもり無かったの に」 「かすみお嬢様・・・」 「かえでさん、かすみの気持ちも解ってあげて。私たちだってこんなに執拗にかえで さんを責めたいとは思わないの」 「・・・そ、そんな事言われても」 「ムリに理解してとは言いません。それはさっきも言った通りです。でも・・・ムリ に我慢するのは止めて」 「でも・・・」 「壊れてしまったら、ココを出れたとしても意味が無いんです。それよりもこのまま 今を受け入れてください。でないと・・・」 「グス・・・グスン・・・かえ・・・で・・・姉ェ・・・」  私は溢れ出る涙を拭いながら、かえで姉の目をじっと見つめた。 「・・・そんな、急に言われても・・・」  私の視線から逃げるように、目を背けるかえで姉。どうして・・・? 「さっきも言いましたけど、直ぐにとは言いません。けど、早く受け入れて下さい。 我慢しないで、されるままに感じてください」 「・・・でも」 「かえで姉・・・おねが・・・グス・・・お願いだから・・・」 「かすみお嬢様・・・そんなに泣かなくても・・・」 「かすみはかえでさんの事が大好きなんです。そして私も・・・」 「それは解っています。でも、だからといって・・・」 「大好きだから、今の状況に耐える術をかえでさんに伝えてるんです。元の生活に 戻った時に、人格が崩壊してしまっていたら、何の意味も無いんです」 「それは・・・解りますけど・・・」  うゆぅ、何で解ってくれないのぉ? 「助かる見込みは無いかもしれません。でも、だからと言って自分を失ったら意味が 無いです」 「・・・・・」  お姉ちゃんの言葉を聞いて、黙り込むかえで姉。少し変化が訪れてきたみたい。 「お願いです・・・これ以上無理しないで・・・感じるままに感じてください」 「さやか・・・お嬢様・・・」 「これ以上我慢したら、本当にかえで姉が潰れちゃう。そんなのイヤだよ・・・だか ら、もっと素直に受け入れて。気持ち良いでしょう? いやらしいことされるのっ て」 「かすみお嬢様・・・」  もう一押しかな? 「私だって辛いんです。大好きなかえでさんにこんないやらしい事をしないといけな いなんて・・・」 「・・・・・」  また、かえで姉は黙り込む。困惑してるのが良く解る。解放するべきか? それと もなお拒み続けるか? 「かえで姉、解放していいんだよ? 快感を素直に受け入れようよ」 「でも・・・」 「拒めば拒むほど、反動は大きいんだよ? それじゃあ結局壊れるのと一緒だよ?」 「壊れる・・・」 「自分を保つ為にも、何かを犠牲にしないといけない時なんです。だから・・・」 「自分を保つ・・・」 「ですから・・・お願いです、受け入れて下さい。自分自身でいる為にも・・・」 「・・・わかり・・・ました」  かえで姉は、静かにそう言った。 「ホント・・・ですか?」 「でも・・・自身はありません。受け入れきれるかどうか。そして、狂わずにいれる かどうか・・・」 「大丈夫だよ。私たちがついてるもん」 「そうですよ。だから、もう何も考えずに・・・ね?」 「・・・はい」  そう言って頷いたかえで姉の瞳には、淫妖な輝きが放たれ始めていた・・・


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