プログラム88「擦れる縄に・・・(前編)」


 プログラム88 縄に濡れて・・・(前編) 「あ・・・んぁ・・・はぅ・・・ん・・・」  激しい絶頂の余韻に、今だに身体を震わせている。知ってまだそれほどの時間が 経ったわけでもないのに、すでに私の身体は絶頂感を全て受けとめている。 「くくく、余韻に浸っている声は良い喘き方になってきたな。とても快感を知って間 が無いとは思えんな」  まるで私の心を見透かしたかのようにヤツが話し掛けてきた。 「く・・・そんな・・・恥ずかしい事言うな」 「良い事じゃないか。それだけマゾの素質が高いって事だ」 「こんな・・・神経を敏感にされて責められれば誰だって感じるに決まっているだろ う」 「違うな。マゾの女だからこそ、通常の女よりも感じ、濡れてしまうんだ」 「そんな!! そんなこと・・・ない・・・はずだ・・・」  最初に威勢良く叫んだものの、そういった知識に疎い私には、下萄の言っている事 が真実味を帯びている気がして、少しずつ、勢いを失ってしまった。少なくとも、こ ういったことを生業としているヤツにとって、その知識量から判別している可能性も ある。でも、だったら私はこいつの言う通り・・・マゾなのか? 「まぁ、そんなに考え込むことは無いさ。これからじっくりと思い知らせてやるから な」 「う・・・」  その言葉に、私は再び恐怖に包まれた。もし、現実に私がマゾだったら・・・そう 考えると、今までの自分が壊れてしまう。そうなったらさやかお嬢様たちに会わせる 顔が無い。 「さぁ、再びローターを動かしてやろう」  ヴィィィィィィ・・・ 「くぅ!! んぅぅぅぅぅぅ!!」  さっきまでの会話中、全然刺激が無いと思ったら、どうやら私が絶頂を迎えてすぐ 止めていたようだ。だから絶頂の余韻に暫く浸っていたのか・・・ 「あ・・・んぁぁ!! ふぁ!! ひぅ・・・んくぅぅぅぅ!!」  いきなり最大に上げたのだろう、物凄い快感に頭が真っ白になる。 「んぁぁぁぁ!! ひぃ!! くぅぅぅ!! ダメェェェェ!!」  身体は完全に快感の得方を覚え始めている。この短期間で、私の精神狂わせてしま うほどに・・・ 「くくく、クリトリスだけでここまで乱れやがって。中の快感に目覚めたらどうなる ことやら」 「んぅぅぅぅぅ!! い・・・いひぃぃぃぃぃぃ!!」  ヤツのその言葉を微かに聞き取りながら、私は絶頂を迎えた。 「んぁぁぁ!! ひ!! ひぅぅ・・・」 「くくく、クリトリスもこれで完全に勃起しきっているだろう。次の調教に移ってや る」 「ひぃぃ!! んぁぁ!! くぅぅぅ!! きひぃ!?」  イった後も震え続けるローター。そのローターは私のクリトリスをすっぽりと咥え 込んでいる。そんな状態で、この男はローターを強く引っ張ったのだ。 「いひぃぃぃぃ!! やめ・・・うぁ!! くぅぅぅぅ!!」  震えるローターは快感を与えてくる。そして、引っ張られて苦痛を与えてくる。そ の複雑な感覚に悲鳴をあげてしまう。こいつ、なんて乱暴な事をするんだ? 「ヒィィィ!! うはぁ!?」  ニュピ・・・ 「あくぅ・・・」  クリトリスから、よく解らない不思議な音がしてローターが外れた。ようやくの開 放にうめいてしまう。 「くくく、桜色の真珠がこんなに大きくなってるぜ。ほら、見てみろよ」 「うわ!? 何を!?」  突然首を押さえつけられ困惑する。こいつ・・・無事に開放されたら覚悟してお け。 「どうだ? 見事な勃ちっぷりだろう?」  言われてそこに目をやる。そこには、ローターに弄ばれ、膨れ上がったクリトリス があった。 「や・・・こんな恥ずかしいこと・・・するなぁ・・・」  見ているだけで恥ずかしくなる。無理矢理とはいえ、快感を得ていると表現してい るようなものだ。これほど辛いことは無い。 「くくく、これからこのクリトリスをもっと可愛がってやるからな。お前のオ○ンコ と一緒にな」 「うぅ・・・そんな・・・」 「くくく、少し待ってろよ。すぐに可愛がるための道具を持ってきてやるからな」  そう言って、再び引き出しの方へと向かっていった。 「さて、待たせたな」  暫く物色した後、手に縄を持って戻ってきた。 「今度は何をするつもりだ? その縄で更に身体を縛ろうとでも?」 「くくく、何をバカなことを言ってるんだ? よくこの縄を見てみろ」  そう言われ、マジマジと縄を見てみる。何か・・・10cm感覚で結び目があるよ うな・・・? 「何だ? それは」 「くくく、すぐに解るさ・・・」  そう言って、私の股間になわを通してきた。この瞬間、部屋にあった端から端まで 張ってある縄を思い出す。そして、その時、その用途を悟っていただけに、何をされ るのか瞬間的に解った。 「や、止めろ!! そんな物で擦られたら傷ついてしまう!!」 「ほう? さすがだな。素人のくせに何をされるのか解ったようだな」 「し、素人は余計だ!!」 「くくく、だが安心しろ。これは強く食い込ませない限り怪我をすることはない」 「そんな言葉、信用できるか!!」 「だったら、実際に経験することだな」  そう言って、縄を後の滑車のような場所に繋げる。滑車の先には錘のような物も あった。 「さぁ、準備は出来た。いくぞ・・・」 「や、やめろぉぉぉ!!」  私の叫びが、虚しく響いた・・・


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