プログラム26「寂しい」


プログラム26 一人は・・・  誰もいない牢屋の中でポツンとしてる私。 「うゆぅ、今日はホントに色んなことがあったよ」  ようやくまさひろの調教ってやつが終って、一息ついたよ。まぁ、終ったっていっ てもココまで移動する間も色々とHな事されたけど。 「それにしても疲れた・・・」  あれから、第5ラウンドまでされちゃって、喉はかすれちゃうはあそこは変な感じ が残るはでもうメチャクチャ。まぁ、気持ちよかったけど。 「ファーストキスは奪われるは、処女は破られるは、散々だったな」  今日あったことを思い出す。・・・あれ? どうやってココに連れてこられたんだ ろ? 「・・・そっか、もう行っちゃったんだ」  聞こうと思ったんだけど、そういえばここに連れて来られてからすぐ出て行ったん だっけ。 「確か、お姉ちゃんとはぐれて、んでその後・・・? どうなったんだっけ?」  むぅ、思い出せない。一体どうやってここに連れ去られたんだろう? 「うぅ、寂しいよぉ」  いつも寝る時とかお姉ちゃんと一緒だから凄く寂しい。そろそろ卒業しなさいって かえで姉も言うけど、やっぱり寂しいものは寂しいと思う。だから今、すっごく寂し い。  グゥゥゥゥゥ・・・ 「・・・お腹空いたな」  よく考えたら、ココに来てから何も食べてないや。うぅ、そう考えると喉まで渇い てきた。どうしよう? 「まさひろ、戻ってきてくんないかな?」  ついさっきまでいやらしいことされまくったけど、今はまた戻って欲しいと思って しまう。 「にゅぅぅ、お腹空いたぁ。お腹空いたおなか空いたお腹空いたぁ!!」  グゥゥゥゥゥ・・・  うぅ、変に大声出したらさらに空いてきた。この状況ってもしかして物凄くピン チ? 「まさひろ、カムバーック!!」 「お呼びですか?」 「うわっ!? ビックリした」  突然話し掛けてきたまさひろ。・・・どこからきたんだろ? 「なにやらお困りのようですが、どうかしましたか?」  なんか白々しく聞こえるんだけど? 「むぅ、お腹空いたなり。どうにかして欲しいよぉ」 「おや、そうでしたか。それは大変だ、さっそくご用意しましょう」  そう言って奥のドアから出ていく。  ギギィィィィィ・・・  さっきはドアの開く音なんてしなかったけど、どうやって入ってきたんだろ? 「はぁ、お腹いっぱい。余は満足じゃ」  まさひろが持ってきてくれたインスタント焼きソバ(大盛り)を食べ終わる。うー ん、お腹空いてると何でもすごくおいしく感じるなぁ。 「くくく、随分たくさんお食べになられましたね。このあとが大変そうですねぇ」 「うゆ? どういうこと?」 「まぁ、気にしないで下さい」  気になるんですけど? そんな言い方されると。 「そうそう、喉が渇いたら壁の左の方に飲み物の入った冷蔵庫がありますのでどう ぞ」 「・・・最初に説明してよ。のど渇いて大変だったんだよ」 「それは失礼致しました」 「ところでさぁ」 「はい?」 「この格好どうにかなんないかな? 恥ずかしいんだけど」  おねだりする私。この牢屋に入れられてからずっと裸だったの。 「お嬢様、先ほどの契約を忘れたのですか?」 「あ……」  そう言われて思い出す。確か第3ラウンド辺りだったと思うけど、もうSEXの快 感にメロメロになってた私に、おあずけみたいな形で、イく寸前で何度も止められ て、その際に牝奴隷になるって契約させられたんだっけ。あの時は何回も焦らされて 狂いそうだったからつい、『わかりました』って言っちゃったけど・・・ 「あれって、本気だったの?」 「当然でしょう。その為にイかせてあげたんですから」  それは無理矢理誓わせたのでは? 「うぅ、せめて一緒にいてよ」 「どういうことです?」 「一人じゃ寂しいよ」  ちょっと拗ねて言う私。実際、ホントに寂しいし。 「残念ながらそれは出来ません」 「えぇー!? なんでぇー?」 「わたくしにもすることがたくさんありましてねぇ。じっと一緒にいるわけにはいか ないんですよ」 「うゆぅ、一人じゃ寂しいよぉ」 「ふむ、困りましたなぁ」  そう言って考え出すまさひろ。よし、後一押し!! 「お願ぁい、まさひろぉ、一緒にいて?」  うるうるお目目でおねだり。これで落ちるでしょう。 「そうだ、お嬢様」  なんか思いついたように離しかけてくる。何? 「うゆ?」 「動物とかではいけませんかね?」  はぁ? いきなり何を? 「動物って?」 「あぁ、そんな怖いものではありませんよ。只の犬ですから」 「犬? どれぐらいの大きさなの? あんまり大きいのってやだよ?」 「それは大丈夫です。小型の犬ですから」  ・・・どうしよう? 犬と一緒なんて経験無いんだけど? 「まぁ、とりあえず今日はそれで我慢してください」 「ぶぅ、わかったよぉ」  すねながら言う私。でも、この後やってきた犬に思わず喜んでしまうのであった。


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