プログラム14「それでも心は・・・」


プログラム14 屈しきれない心 「あぅ、んんんんん!!」  私のいやらしい声が部屋中木霊する。 「はぅ、んひぃぃぃぃぃぃぃ!! あ、あう、ふぅぅぅぅぅ!!」  与えられる快感は凄まじく、何度も何度も私を絶頂へと導く。  ぐちゅぐちゅぐちゅ、ぬぷぬぷぬっぷ……  そして、あそこからは絶えずいやらしい音を響かせる。 「あ、あぁぁ……もう、もうダメェ!!」  何度目の絶頂だろう? すでに回数も数え切れない。 「くくく、まだですよ。もっともっとだ」  微かに聞こえる声。けれどすでに誰が何を言っているのかわからない。頭の中はた だ真っ白で、何も考えることも出来ない。 「ふふふ、もう何も考えられないくらいメロメロですね? このコ」  何も聞こえない。何も考えられない…… 「ほらほらほら!!もっとだ、もっと感じろ!!」  なにもきこえない。なにもかんがえられない…… 「いいのよ、もっとイきなさい。そしてどんどん目覚めなさい」  ナニモキコエナイ。ナニモカンジナイ…… 「あ・・・れ? ココは……」  気が付くと私は、昨日の折の中にいた。 「私一体・・・?」  そう言って、さっきまで起こったことを思い出す。 「そうだ。私身体をしばられて……そのあと散々弄ばれたんだ」  そういった瞬間、私の目から涙が溢れてきました。 「どうして、どうしてこんな目にあわなきゃならないの? 私が一体何をしたという の?」  自分では、普段から他人に対して普通に接してきたつもりです。家がお金持ちだか らといって、それを嵩に威張り散らしたり、人に迷惑をかけたりした覚えもありませ ん。なのに…… 「なのになんで……うっうっ」  私は泣き続けました。自分の惨めさに・・・そして何も出来ない自分自身の無力さ に・・・ 「これからどうなるんだろう? 私……」  下萄さんに対し、何でも言うことを聞くと言ってしまったことを思い出し、不安が 体中を取り巻く。 「そういえば依頼主がどうのとか、言ってたな……」  彼は言いました。クライアントに依頼されたと。 「私を牝奴隷なんかにしてどうするつもりかしら?」  下萄さん達に嬲られて、その快感に溺れている自分を思い出す。 「まさか、あんなにすごいなんて思わなかったな・・・」  性知識の乏しい私にとって、あれはまさに天国と地獄でした。焦らされて、筆や刷 毛で撫でまわされ、いく寸前まで追い詰められて、でもイかせてもらえない虚しい地 獄。その後に絶頂を与えられ、求めるままに感じさせられる天国。まさにそれは私に とって初めての経験でした。 「でも、普通の・・・じゃないよね」  そう、普通は愛し合う二人が、種の保存の為に行う行為のはず。はずなのに・・・ 「人間って、どうしてこんなことするのかな?」  けれども、あの快感を味わってしまった後なら解る気がする。 「でも、あんなにいかされたらさすがに辛いな……」  最初の間が気持ちよくても、何度もされると、いくのが辛くなってきた。それでも 尚いかされて、狂ってしまいそうな状態になって苦しんだ。 「依頼主の人ってやっぱり、下萄みたいにしてくるのかな?」  そう言って再び、二人の責めを思い出す。 「・・・本当にこれからどうなるのかしら」  その日、私は寝付くまでの間色んなことを考えました。 「お嬢様・・・」  遠くで誰かが読んでいるような気がする。 「お嬢様、起きてください」 「ん……」 「おはようございます、お嬢様」 「あ……下萄さん」 「どうやらよく眠れたようですねぇ。その様子なら昨日の分も取り戻せますねぇ」  鍵を開けて入ってくる。 「取り戻せるって・・・? もしかしてまだするんですか?」 「もちろんです。まだまだ調教は完全ではありませんので」 「そんな、まだあるというんですか!? こんなに人を辱めておきながら!!」 「当然です。まだまだ牝奴隷としての身体や精神ではありませんから……まぁ、とり あず朝食でも・・・」 「結構です!!」 「しかし、昨日はずっと気を失ってましたから、昨日の朝食以降は何も食べてないん ですよ?」 「そんなことは知りません!! もういい加減にしてください!!」 「しかし、昨日約束したではありませんか。何でも言うことを聞くと……」 「あれは、そう言うようにあなたが仕向けたんじゃないですか!!」 「しかしですねぇ……」 「とにかく結構です。これ以上辱めを受けるくらいなら、飢えて死んだ方がましで す」 「……てめぇ、つけあがってんじゃねぇ!!」 「キャッ!?」  下萄さんは初めての時のように突如、変貌してきました。 「前にも言ったがな、あまり図に乗ってると容赦しねぇからな!!」  威圧的な視線と声。けれど、ココで退いたらまったく意味が無くなります。刃向 かった意味が…… 「そ、そんなことは知りません。どうしてあなたにそんなことを・・・キャ!?」  けれど、言い返そうとした私の髪を掴んで阻まれました。 「うるせぇっつてんだろ!! どうやらまだ躾が足らないみたいだな!? だったら今日 は徹底的の辱めてやる!!」  髪を引っ張り、檻から引き出そうとしてくる。 「い、痛い、やめてください!!」 「グダグダ言ってないでさっさと出て来い!!」  そう言って尚も引っ張る。 「いやぁ!!やめて、やめてください!!」 「うるせぇ!!」  そして私は檻から出され、髪を引っ張られたまま別の部屋に連れていかれました。 「さぁ、これに乗れ!!」  部屋に入るなり彼が言って指差す場所。そこには馬の形をした何かがありました。 「いた、やめてください!! いつまでもおとなしいと思わないで下さい!!」  髪を引っ張られることに腹が立ち、思わず突っ掛かってしまう。 「言ったろうが、グダグダ言うなって!!」  そのまま私は馬の形をした何かに乗せられました。それには両腕と両足を拘束する 物が付いてあり、それに両手両足を拘束されました。 「さぁて、覚悟しろよ。今からお前に牝奴隷の精神を覚えこませてやる!!」  怒鳴りつけて言う彼。そして、それが私にとって忘れられない苦痛地獄の始まりと なるのでした……


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