第2話


 私は学校を休んでしまいたかったが、佐藤さんに弱みを握られてしまっているのでそうもいかない。今朝佐藤さんから届いたメールにはとんでもないことが書いてあった。それはサービスで下着姿を男子に晒すということ。これを見た時は立ちくらみを起こしてしまった。もう裸を晒すのは決定事項のようにおもわれる。

 クラスに入った時に、中にいたクラスメート全員が私を見た気がした。授業中や休み時間にも皆、特に男子が私を見ていた気がする。中にはこっちを見て囁きあってる子達もいた。護君の方を見たとき護君と目があった気がするが逸らされてしまった気がする。軽蔑されちゃったのかな。悲しいよ。

 終に運命の時間がやってきた。3時間目の体育も終わり、ショーの時間だ。男子の側が騒がしくなってきた。この10分間はどんなに恥ずかしくても乗り切らなくては。私は体操服を脱ぎ下着姿となる。
 「準備はできたかな。」
佐藤さんと水野さんがにやにやしながら近づいてきた。他の女子達は遠巻きに見ている。私はコクリと頷いた。緊張で手のひらに汗をかいている。
 「じゃあやって。」
 佐藤さんが急かしてくる。もう後には引けない。私は覚悟を決めた。この10分、この10分さえ乗りきればいいのだ。
 「あ、雨宮彩香、サービスで下着姿を見せます。どうぞ見てください。」
 私は震える声で宣言し、大きくカーテンを捲くった。

 終に時間がきてしまった。彼女の裸を見たいという期待と、そんな姿を他の奴に見せたくないという気持ちで一杯だ。前の休み時間には彼女と目があったが、昨晩彼女を汚した後ろめたさから目を背けてしまった。彼女のどこまでも真っ直ぐな瞳の前では全てが見透かされているような気分にさせられてしまう。隣では田中と山田が運がよければ下着姿が拝められるかもしれないと話を弾ませている。彼女がそんな姿見せるかよ、と内心で毒づきながらも、俺自身かなり期待しまくっている。

 「あ、雨宮彩香、サービスで下着姿を見せます。どうぞ見てください。」

いつもなら、ストリップ、ストリップとはやし立てる男子達も、今ばかりは沈黙してしまっている。何といっても学園1,2位を争う美少女が可愛らしいピンクの下着姿を晒しているのだから。すらりとした細身は女性となる一歩手前の女の子らしい優美さで、今にも折れてしまいそうな儚さをかもし出している。胸やお尻は控えめながらも柔らかに膨らんでいる。胸の谷間も愛らしいおへそも魅惑的な太ももも丸見えである。ゴクッ。誰かの生唾を飲み込む音が聞こえてきた。

 よっぽど恥ずかしいのだろう、彼女はぎゅっと目を閉じ、微かに震えていた。彼女の陶器のように白い肌も今は羞恥の為に朱色に染まっている。耳まで真っ赤だ。

 これでサービスだというのだからこれからどうなってしまうのだろうか。俺の股間はすでにはちきれんばかりに大きなテントを作っていた。


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