第7話 水上マラソンゲーム −宮川 愛(みやがわ あい)−


残り人数も先ほどのターザン鬼ごっこで100名を切ってしまい、85名となった。 その上、クリアした女の子全員が水着をはがされてしまい、オーバーニーソックス以外身に着けて いない状態だった。 私は宮川 愛、16歳の高校一年生である。 私もその1人であり、紺のオーバーニーソックスのみで、あとは何も身につけていない状態であり、 手で恥部と胸を押さえながら次のチェックポイントへ進んでいた。 そして、アナウンスが聞こえてくる。 「みなさん、よくここまで残りました。おめでとうございます。このフロアでの最後の競技となります。 名づけて”水上マラソンゲーム”です!」 目の前には、巨大なベルトコンベアが現れた。 「ルールは簡単です。この直線5m、幅1mのベルトコンベアを走り、一分間耐えればクリアです! しかし、ベルトコンベアのスピードに耐え切れなくなったり、転んでしまってコンベアに運ばれてしまって 後ろのプールへ転落してしまったら失格です。」 プールの上5mのところに、不気味にモーター音を立てながら動いているコンベアがあり、この上 を走るようであった。 「えー、ここで、みなさんは裸のままではかわいそうですので、こんなものを用意しました!」 すると、天井からさまざまなコスプレ衣装が吊るされ、コンベアの上に下げられた。 「制限時間1分間の間に身に付けないと、そのあとは全裸でチャレンジしてもらうことになりますので がんばって洋服をゲットしてくださいね!」 私たちは、胸と恥部を両手で隠しながらベルトコンベアの上へと進んでいった。 5人ずつのチャレンジであり、私は6番目のグループになった。 一番目のグループの女の子たちがベルトコンベアの中央にならんだ。 「それでは、スタートです!」 合図と共に、ベルトコンベアが動き出した。 女の子たちは、上から吊るされた衣装を目指して手を伸ばしながら走っていた。 「さあ、どのコスプレを着るのでしょうか?」 よく見ると、女子高生の制服や、テニスルック、そして体操着など様々な種類のものが吊るされていた。 「おおっと、早くもゼッケン11番のさなえちゃんがセーターを着たぞ!」 彼女の服装は、どうやら冬服のブレザーのようだった。 紺のセーターの下は素肌のため、セーター越しに彼女の胸が揺れるのが見えた。 ほかの女の子たちも次々と衣装をつかみ始め、身に着け始めた。 しかし、走っているためかみんな上着から着始めていた。 これが大きな罠だった。 「おっと、言い忘れましたが、一枚身に付けるごとにこのコンベアの速度はアップしていきます!」 よく見ると、ベルトコンベアは次第に早くなり、下の衣装をはくのが困難になってきていた。 「それでは、あと30秒です。その間に着ることが出来なければ、ここから先は全裸でのチャレンジとなってしまうぞ!」 彼女たちは慌てて衣装を身に着け始めた。 「さあ、さなえちゃん、うまくスカートをはくことができるか?」 彼女のスカートは巻くのではなく、ズボンのように履くタイプとなっており、走りながら履くのは非常に危険であった。 「あっ、あっ、きゃあっ!!」 ドタッ!! 「あああーーーっと、さなえちゃん、スピードに耐え切れず、転んでしまったーーっ」 『キャアアアアッ!!』 「おおっと、ソックスとセーターという姿で、あそこが全開ですっ!」 ウィィィィィィィィィン ドッポオオオオオオン!!! !! ああ・・・ やはり、スピードには耐え切れず、彼女はここで転落し終わってしまった。 そして、次々と女の子たちがプールへと消えていく。 「ひっ・・・あんっ」 ドボオオオーーン!! ブルマを履いている途中で転落してしまう子、ジーンズを片足だけ履いた状態でまっさかさまに落ちてしまう子。 そして、結局このグループは成功者が出ないまま全員転落してしまった。 そのあとのグループも、何人かの成功者を残し、全員転落してしまっていた。 そして、6グループの順番となった。 「それでは、スタート!」 私は真っ先にテニスのスカートをつかみ、腰に巻きつけた。 そう、このテニスウェアのみが足を通して履かずにすむ衣装だったのだった。 そして残りのポロシャツをつかみ、走りながら身に着けた。 「おおっ、これはすばらしい、愛ちゃん、残り30秒以上を残して全て身につけました!」 私は、あとは30秒間走り抜けるだけとなった。 しかし、私はすでに油断しきっており、周りに注意することなくただ走っていたのだった。 周りの女の子たちは1人、また1人と転んで転落していく中、私は余裕の走りを見せていたのだが・・・ ズルッ 『きゃあっ!』 ドタッ そう、私は転んだ女の子の衣装に足を引っ掛けてしまったのだった。 「ああっ、ここであいちゃん、転んでしまった!スカートの中が丸見えです!」 超ミニスカートの私は、股を全開のままコンベアに運ばれていく! いや、こんなはずじゃ・・・ 『キャアアアアアっ!』 無情にもコンベアから宙に舞う私・・・ ザッパアアアアーーーーーン!! 「残念!あいちゃん、テニスウェアのままずぶ濡れになってプールへと転落です!」 もう少し、もう少しだけ注意して走っていれば・・・ そして、私の挑戦は終わり、恥辱のステージが始まろうとしていた。 (続)


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