第3話 水上耐久バランス −北原沙希編(1)−


「さあ、第一ステージの『水上つり橋渡り』が終わりました。残った人数は、145人です。」 どうやら、55人もの女の子が、すでに失格になってしまったようだ。 生き残った私たちは、次のステージへと移動する。 私の名前は北原沙希、16歳。男女共学の県立佐原高等学校1年生。 黄色のビキニに白いオーバーニーという、ちょっと変な格好でのチャレンジで、なんとか 第一ステージをクリアした。 「さあ、ホテルの外が騒がしいですね。どうやら全員磔にされてしまったようです。」 失敗した女の子がウォータースライダーで屋外に出されてしまったようだけど、私たちにはそこまでしか 映像が映し出されないので、何があったのかさっぱり分からない。 「みなさん、このチャレンジは、失敗するととんでもないことになる、とだけ説明しておきますね。」 司会者がそう言い残すと、次のチャレンジの説明を始めた。 「次のチャレンジは、耐久戦です。『水上耐久バランス』と名づけさせて頂きました。」 どうやら、下から見えたあの平均台の上で今度は戦うみたい。 「ここに、長さ50mの平均台が2本あります。この上で、みなさんには片足だけで立って30分間耐えて いただきます。」 え?30分も? 「目は開けたままで結構ですが、それなりの仕掛けがありますので、みなさん落ちないようにがんばって くださいね。」 よく見ると、平均台には目印が付いており、そこの上で片足立ちすることになるようだった。 「それでは、時間もありませんので、さっそく第2ステージを始めたいと思います。目印のある場所へ、 皆さん移動してください。」 私たちは、ステージから平均台へと移り、目印の上へと移動した。 「平均台は、上からつるされている形ですので、揺れますから注意してくださいね。それではスタート!」 一斉に片足を上げ、両手を横に伸ばしてバランスをとり始めた。 そして私たちを乗せた巨大平均台は、ゆっくりとステージから離れ、プール上へと移動した。 少しずつ上昇しているらしく、水面からは6m以上ある高さまで上ってきた。 不気味に左右にゆっくりとゆれている平均台に、総勢145人が片足立ちで耐えている。 『い、いやあっ!』 ドボオオーーン!! 「あーっと残念、たった2分30秒で、吉野美香ちゃん、転落です。」 さっそく犠牲者が出てしまった。 紺色のビキニ、紺色のオーバーニーの姿で、向こう側の平均台から転落していくのが見えた。 少しの油断でバランスを崩し、一気に転落してしまう。 その転落したはずみで、平均台が大きく揺れ始める。 『あああっ!!』 『あっ!やだっ!』 ザバアーーーン!! ドボオオオーーーーン!! 次々とバランスを崩し、一人また一人とプールへと吸い込まれていく。 悪夢の連鎖・・・ そして、例によってウォータースライダーによって外へと放り出されてしまう。 25分経過、あと5分。 しかし、私の足の裏も限界に来ており、感覚がなくなってきた。 バランスに自信のある子も、体力の限界には勝てず、はかなく転落してしまっていた。 そして、ついに30分が経過し、笛の合図でステージへと戻ってきた。 「はい、おめでとう御座います。まずは平均台はクリアです。第2段階へ進みましょう。」 え?どういうこと? 「このチャレンジは、全部で3段階で構成されています。全部クリアしないと、次へは進めませんよ 次はこの丸太の上でのバランスです。」 上から巨大な丸太が降りてきた。 今度は湾曲しているので、さらに難しくなってきた。 「こんどは10分です。それではスタート!」 やはり、丸太は予想通り困難であり、早速始まって5分ほどで10名が転落してしまった。 この2つのチャレンジで、半分に減らそうという考えだろう。 転落してしまった女の子は、全裸のまま外へと流されてしまっていくのが見えた。 しかし、バランスに優れている子たちは、余裕でまだ残っていたのだった。 「はい、おめでとう御座います。最後の難関、第3段階です。」 周りを見渡すと、驚いたことに、100名をきったと思われるほどの人数まで減っていた。 確かに、悲鳴を上げ水しぶきを上げた人数は、数え切れないほどであったため、気づいたときには平均台には ほとんど残っていなかった。 「最後の難関は、平行棒バランスです。みなさんは、それぞれ2本の赤と青の上からつるされた鉄棒に、 両手両足をのせバランスをとってもらいます。赤い鉄棒には左手と左足、そして青い鉄棒は右手と右足を 乗せてください。」 今度の鉄棒は、一人一組ずつ用意され、私たちは四つんばいになる格好で鉄棒につかまった。 「いいですか?この体勢が崩れたり障害物に触れると性感帯刺激装置が作動してしまいますから、気をつけて くださいね。それから、この鉄棒は前方25m先にあるゴールへとゆっくり進んでいきます。途中には障害物 がありますから、バランスをとってうまくよけてください。」 目の前には、横に張られたロープが何箇所か見えていた。 「それでは、スタート!」 私たちは、四つんばいのまま、なんとも恥ずかしい格好でスタートした。 下には、プールが広がっており、落ちたらそこですべてが終わりである。 さっそく横にロープが張られた障害が近づいてきた。 高さは、ちょうど胸の辺りにある。 私は、足と手を水平に開くようにして上体を下げた。 ・・あっ。思ったより筋力が必要な体勢である。 「おおっと沙希ちゃん、きつそうだ。体が震えているぞ!豊満な胸までプルプル震えている!」 鉄棒の進み方は思ったより遅く、この体勢を続けるのは困難だった。 『アアッ・・・』 ついに、足が大きく開いてしまった! おおおおーーーーーーっ 「ごらんください!モニターには、沙希ちゃんの大股開きがアップで映されているぞー!」 私は、目をゆっくりとモニターへと移した。 画面には、大きく私の恥部をアップで、後ろのカメラから映されていたのだった。 早く・・・早く進んで・・ 何とか私はロープをくぐり抜け、一本目のロープを抜けることができた。 2本目も同じ要領で過ぎることが出来たが、すでに体力の限界が近づいていた。 最後の難関は、最小幅幅60センチという2本の横に張られたロープの間を抜けるというものだった。 ロープは上下に開け閉めしており、タイミングを見て耐えるしかなかった。 この間を抜けるには、体を一杯に開き、リンボーダンスのようにギリギリで抜けるしかなかった。 体の柔らかい子ならば簡単だが、そうでない子は非常に厳しい難関である。 私の前にいる子は、抜ける途中で腕力が尽き、鉄棒から手を離してしまい頭からプールへと転落してしまった。 『キャアアアアアッ』 ドボオオオォォォォン!! 例によって水着を溶かされてしまい、ウォータースライダーによって屋外へと追放されてしまった。 「さあ、沙希ちゃん、さきほどからすばらしい映像をみせてくれているぞーっ!今度はどんな恥ずかしいことを してくれるのかーっ?」 私は、十分に体を開き、幅60センチという間を抜けようとした。 震える体を抑えながら、何とか頭から抜けていったのだが・・・ ズルッ しまった! 胸が下のロープに触れてしまい、すかさず司会者からコメントが入る! 「あーっと、沙希ちゃん、ロープに触ってしまいました!」 上のロープに気をとられ、下から迫っていたロープに触れてしまったのだった。 「それでは、電源オン!」 「ああああん!!・・・・ハアッ」 乳首が・・・締め付けられるっ! 思わず体をよじらせる私。 熱い・・・体からジワジワと汗が噴出してくる感じがする。 そして、あそこまで・・・ 気づくと、パンティの間から、恥ずかしい液がタラタラと流れ始めていた。 感じやすい私は、思わず足を開いてしまい、なんとも恥ずかしい格好になってしまった。 「沙希ちゃん、感じやすいんですねぇ。これはゴールまで持ちませんね。空中でイッてしまうのか?」 ゴールまであと2m、ここで耐えればクリアなのに・・・ 刺激はだんだん強くなってくる。 そして、ついに私は絶頂を迎えてしまう! プシャアァァァァァァッ 『アァァァァ・・・・』 「お待たせしましたーーーっ!!ついに沙希ちゃん、水着を突き破って大潮吹きだーっ!」 一気に体から力がなくなってしまった私は、足を滑らせ、片腕だけでぶら下がる格好に・・・ 必死に片手だけでぶら下がって耐える私。 当然このまま耐えることが出来ず、やがて最後の右手も離れてしまう。 キャアアァァァァッ! 転落していく瞬間、私はこの大会に参加したことへの後悔で一杯になった。 ザバアアアアァァァァン!!! 水流に流され、私はすでにオーバーニーと手袋だけの格好に こうして、私はホテルの外へと全裸のまま追放され、スライダーに流されていったのだった。 しかし、本当の恥辱はこれからだった。 (続)


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