第九話 細川ちえみ編


残るチャレンジャーもあと11人。これまで189人の女の 子たちが全裸となり、晒されてしまった。残る11人の一 人、細川ちえみは、ここまで転落の危機を逃れ、ここまでや ってきた。水色のビキニよく似合う、16歳の女子高生であ る。自慢のロングヘアーを振り乱しながら、バランスと体力 を併せ持ち難関を潜り抜けてきた。 彼女は抽選によりDコースを進む事となったが、実はこのコ ースこそが4コースの最難関となっていた。「それでは、こ ちらへどうぞ。」スタッフの言うとおりに進んでいくと、そ こには銀色のパイプが輝く巨大なジャングルジムがあった。 ジャングルジムの頂上には、縄はしごが下がっていた。「こ のゲームは、みなさんのスピードが必要になってきます。ジ ャングルジムが見えますね。名付けて『ジャングルジムサバ イバル』です。10m四方の巨大なジャングルジムをのぼ り、頂上の縄ばしごにつかまればクリアです。ただし、これ ではゲームになりません。ここでは、こちらのみなさんにご 協力していただきます。」すると、ステージから水着を着た 観客の男達が16人現れた。「こちらの抽選で選ばれたゲス トの皆さんは鬼となって、皆さんを追いかける役です。最後 まで逃げ切ればOKですが、もし捕まってプールへ転落する ともちろんゲームオーバーです。全員一斉にスタートして、 その20秒後に鬼が追いかけてきますから、気をつけてくだ さいね。」なんてゲームなの?しかも、その男達はどこから 見てもオタクそのもので、何をするか分からないような感 じ。相手は私たちの2倍もいる。この状況で、私はあそこま で上る事ができるのだろうか? 「それでは、みなさん、スタート地点へ移動してくださ い。」私たちは、プールサイドから浮島を渡り、ジャングル ジムの下まで歩いた。高くそびえるてっぺんには、真夏の太 陽と、一本の縄ばしごが輝いていた。絶対最後まで逃げ切っ てみせるよ!「それでは、3,2,1,ゲームスタート!」そし て、私たちは一斉にジャングルジムを上り始める。私は黙々 と上へ上へと上っていく事にした。端っこを渡る子、横に逃 げていく女の子と、ばらばらになって逃げ出した。そして運 命の時間が来た。「それでは、ゲストの皆さん、スター ト!」下から一斉に男達が襲ってくる。逃げなきゃ!しばら くして、切り裂くような悲鳴が聞こえた。「キャアアアア! 離して!」一番下にいた女の子が足をつかまれてしまった。 すると、その子は腕だけでぶら下がる形になってしまった。 後から来たもう一人の男は、前から水着の中に手をいれ、恥 部をいたぶりだした。「あっ、はぁっ!んんっ・・・」次第 に顔が赤くなり、そこへ3人目の男が後ろから抱きついた。 必死に足をパイプにかけて耐えるが、後ろから胸を揉まれ、 恥部をくすぐられた状態で耐える事は不可能だった。「あー ん、い、いっちゃう・・・ダメ・・・」ズルッ!ドボオオー ーーーーーーン!!「あーっと、まず加奈子ちゃんがここで 脱落だー!残りあと7人、最後まで残れるか?」その子は、 水中で後ろに抱きつかれた男に犯され、そこで力尽きプール サイドで横たわっていた。私は6mまで上り、半分以上の場 所まで来た。その間にも、3人ほどの女の子が捕まり、端に 追いやられ転落してしまう者、ジャングルジムの内部で囲ま れ絶頂を迎えてしまう者がいた。落ちたら最後、あとは男達 のエサと化してしまうのだった。残された私たち4人は鬼か らの追撃を逃げていたが、その中の一人が足を滑らせ、転落 しそうな格好になっていた。近くにいた子が腕を伸ばし、助 けた時、「キャッ!」と小さな悲鳴が響いた。下から男達が 追いついてしまい、足をつかまれてしまった。必死に逃げよ うとするが、完全につかまれてしまい、その上もう一人の男 が後ろから抱きついてきた。気がつくと完全に囲まれてしま った2人。もはやどうする事もできず、その場で二人は水着 に手を入れられ悲鳴をあげ続ける。「あああああん!ハア、 ハア・・・」ザバーーーーン!一人目の女の子が力尽きる。 そして2人目も・・・ドバァァァァーーーーーーン!水面に は、ぐったりとした2人の可哀相な姿があった。もう一人の 女の子は、縄ばしごへと到達し、見事クリアしていた。とい うことは・・・私はあと2m残すところにいる。ここからは 私一人を狙って男達が追いかけてくる。 無我夢中で上る私、下からはズラズラと上ってくる。手を伸 ばせば縄ばしごに手が届くところで、横からの追撃に気付い た。私はあと少しのところで方向を横へ進み、逃れようとし た。これが私の失敗だった。見る見るうちに、ジャングルジ ムの隅へと追い詰められていく。ジャングルジムの頂上にた どり着いたが、縄ばしごからははるか遠いところになり、1 0数名の男に囲まれた。「さあ、ちえみちゃんピンチだ!さ あどうする?」じわじわと近寄ってくる男達。股間を膨らま せ、なんともいえない顔でこちらへと寄ってくる。「イヤ、 こないでぇ!」ガシッ・・・私は下から上ってきていた男に 気付かず、足をつかまれてしまう。終わった・・・・その瞬 間、気がつくと水着もオーバーニーも無残に切り剥がされ水 上10のところで男達に持ち上げられ、犯されていった。胸 を、恥部を、そして何回も無理やりなキスをされ・・・そし て私は絶頂を迎えてしまった。体はアザだらけになり、もは や立つ事もできなかった。その瞬間、「せーの」という掛け 声とともに頂上から一気に恥辱のプールへと転落していっ た。身も心もボロボロになり、水しぶきとともに消えていく 私。ドボオオオオォォォン!会場に響き渡る最後の水音。そ してこの悪魔のジャングルジムは終わった。GAMEOVE R これで4つのコースが終わり、再び再開する女の子たち。気 がつくと、そこには200人からたった4人となったビキニ 姿の戦士の姿があった。 (続)


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