第七話 川村絵梨編


17歳の女子高生である。紺のビキニと白いオーバーニー で、ここまで残ってきた。いつもは普通の女の子であるが、 実は事務所と契約をしている隠れたアイドルの卵である。 私たちは、Bコースのある北エリアへと歩いていった。する と、競泳用のプールが現れ、その上には様々なアスレチック が見えてきた。「みなさん、ここは50mの競泳用プールで す。」私の見える限りでは、平均台、ロープ、うんてい等、 アスレチックならではの仕掛けが多数並んでいる。しかし、 どれも今までのものと比べるとシンプルで、それほど難しい ものとは思えない。「ここでは皆さんのコンビネーション力 が必要です。名付けて『水上ペアアスレチック』です。これ から抽選をしていただきます。」わたしは訳もわからないま ま抽選を行い、3番のボールをひいた。「それでは、同じ番 号同士でペアになってください。」私たちは4つのペアを作 り、並んだ。「それでは、全員このベルトをつけてくださ い。」幅20センチほどの太いベルトを腰に巻いた。する と、前面に紐を通すような金具がついていた。スタッフがそ れぞれのペアに何かを持ってきた。え?何?「皆さんには、 この長さ30センチのロープをお互いに付けていただきま す。」ペアの女の子は目の前30センチに立ち、ロープ一本 で結ばれている。やっと意味を理解できた。「このアスレチ ックは、その状態でチャレンジしていただきます。つまり運 命共同体となり、どちらかが一方でも転落すると、二人とも プールへ転落し、失格となります。がんばって協力し合って ゴールを目指してください。」そして私たちは、スタート地 点のある端まで歩いていった。恐ろしいことに、競泳用プー ルの両サイドに、観客の男達がズラッとプールに入って並 び、転落する女の子を待ち構えていた。 「それでは、1ペアはさなえちゃんと、かなちゃんです。ゲ ームスタート!」二人の女の子がまずはウンテイにぶら下が る。水上3mのウンテイは一本の為、一人は前、もう一人は 後ろ向きで渡っていく。長さは5mだが、ふたりのスピード が合わないと進む事ができない。二人は体がくっつきそうな ほど接近して渡っていく。渡り終わった二人は、次は平均台 を渡っていく。今度は2本あり、それぞれが渡っていくこと ができる、しかし・・・途中から幅が30センチから1mへ と変化し、お互いが体を寄せ合いながら渡るしかなかった。 平均台の間で二人は抱きあいながら、バランスを取って進ん でいった。なんとか3つめの関門までたどり着いた。次は2 本のロープを使ったロープ渡りである。しかし、段違いにな っており、ひとりは上で腕立ての格好で、もう一人は斜め懸 垂のような格好で渡っていく。7mの長さであるが、体力が ないとかなりきつい競技であった。「がんばって」「うん」 と、二人の会話は聞こえてくる。しかし・・・「ハア、ハ ア、あたし・・腕がもうダメ」下の女の子が体力の限界を示 し始めた。「ダメだよ。あとちょっとがんばろうよ。」その 時、「アッ!」上の女の子が足を滑らせ、下の女の子に覆い かぶさるように倒れてしまった。すると、下の女の子はその 弾みで足が耐えられず外れてしまい、二人が一本のロープに ぶら下がるとなってしまった。体は密着し、肌と肌が触れ合 っている。そして、下にいた女の子は力尽き、手を離してし まう。全体重が上の女の子にかかってしまう。「アアッ、し っかりして!上まで戻れる?」下にいた女の子は何とか上に いた女の子に抱きつきながら上ってくるが、上の女の子は2 人分の体重を支えている為腕力が尽きようとしていた。そし て、抱きついている女の子が夢中に上っている時に、水着の 下に手がかかってしまった。「だめ、そこは・・・ア ッ・・」彼女は夢中になるあまり、恥部に触れてしまい刺激 が伝わっていく。「アン・・・ああ・・もう・・ダメ!」手 が離れていく。ドボーーーーーン!!!水上4mの格闘の 末、力尽きて敗れ去っていく2人の少女。その瞬間、両側か ら男達が群がってくる。2人はあっという間に全裸となり、 男に犯されていく。そして水上に引き上げられ、X形の貼り付 け台へと貼り付けられ、XXの文字ができあがってしまっ た。2ペアの女の子達は、平均台でバランスを崩し、全裸を 晒してしまう運命となってしまった。その時、別のエリアか らであろうか、女の子の悲鳴が聞こえてきた。他のコースで も最期を迎えた女の子がいるのだろう。 私たちの順番が回ってきた。「それでは、第三ペアのエリち ゃんとマリコちゃん、ゲームスタート!」私たちは、身長が 160センチでほとんど同じだった為、比較的前半のゲーム は簡単にクリアできた。第三関門の綱渡りも何とかクリア し、最後のエリアにたどり着いた。最後は一本の平均台がそ びえていた。簡単な仕掛けであり、今までどおり向かい合う 形となって渡って行ったが、途中から平均台の幅が狭くなっ てくる。ここからは並んで渡るスペースはない。そこで、私 は彼女を抱っこする形で渡っていく。彼女の大きな胸が、私 に伝わってくる。汗ばんだ体が密着し、女同士とはいえ、変 な気分になってくる。あと少しでクリアのところで、足元が 見えない私は、「あっ」という言葉とともに、足を踏み外し てしまった。私達は平均台にぶら下がる格好となり、同時に 「平均台に手をついてしまいました!これは反則です!放水 スタート!」そう、平均台に手をつくと反則となり、一斉に 左右から放水がスタートした。あっという間に裸にされてし まう私達。彼女はその衝撃で手を離してしまう。彼女は再び 上に上がるため、私の体に抱きついてきた。「あはん・・・ ダメ・・・」私と彼女の乳首がふれあい、感じやすい私は力 が抜けてしまう。放水の中、ついに私は力尽き、プールへと 落ちていく・・・・ザバアァァァァァーーーーン!!男たち の手が、私達を犯してく。恥部には男の指が挿入され、水中 でイかされてしまった・・・GAMEOVER 私は、4ペアがクリアしていくのを磔台から確認し、意識を なくしてしまった。 Cコースでは、石川奈々がチャレンジを開始しようとしてい た。 (続)


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