第五話 椎名かりん編


18歳の高校3年生。黒いビキニと黒いオーバーニーを渡さ れ、今回のアスレチックに参加している。女子高に通い、今 回の大会ではほとんど危なげなくクリアするほどの知的派で あり、優勝候補の一人である。 「えー、生き残り人数が43人になってしまいましたが、ゲ ームは続行します。みなさん、こちらへ付いてきてくださ い。」私達は、数名のスタッフに従って、次の第4関門へと 進んでいく。今までの関門は、なんとか他の女の子を見本に して進んでこれた。しかし、次第に人数が減ってくる毎に私 は不安が積もっていった。 私達は流水プールを抜け、円形のセンタープールへと移動し た。「ここでは、みなさんのリズム感と柔軟性が必要となっ てきます。題して『水上円柱わたり』です。」水上には、太 さ5センチから20センチの不規則な円柱が、水面から4m くらいの高さで伸びている。よく見ると、手形のマークと足 型のマークが円柱の頭に書かれている。「みなさんには、こ の円柱を手足を使って渡っていただきます。しかし、手は手 形の円柱、足は足型の円柱しかつくことができません。」そ ういうことね。でも、リズム感なんて必要ないじゃない。 「それでは、一人目のチャレンジャー、唐沢春奈ちゃんで す。がんばって、ゲームスタート!」その声と同時に、円柱 が上下左右に動き出した。水面下で円柱を動かしているらし く、不規則に円柱が行ったりきたりしている。恐る恐る一人 目の女の子が手をつき、そして両足を円柱に預けた。する と、円柱の上下運動でまるで腰を振っているように見えてく る。乗ったと同時に歓声が大きくなった。タイミングを計っ て渡らなければならず、女の子はお尻を突き出した恥ずかし い格好を晒しながら一歩一歩渡っていく。向こう岸まで10 mであるが、円柱の不規則な動きと手足の制約により、まっ すぐ進めない。また、足腰に大きく負担がかかるため、次第 に辛い表情になってくる。 5分が経過し、手足も震えだしてきた。ここで、女の子に異 変が起こった。誤って、足のマークに手をついてしまい、炭 酸ガスのようなものが円柱から噴出した。まるでテレビのバ ラエティ番組の演出のようなものだと思ったが、それだけで はなかった。ガスが顔にかかってしまい、動きが鈍くなっ た。息遣いが荒くなってきている。「ふぅ、ふぅ、ぁぁぁぁ ッ」明らかに足に力がなくなり、ふらつきが激しくなってき た。また、円柱の上下動も激しくなり、彼女の体は大きく淫 らな動きをする。足をモジモジし、なんと右手が自分の股間 へと動き、その場でとまってしまった。恥部から流れ出る液 で水着は溶け、それでも彼女は激しい吐息とともに耐え続け ている。しかしそのまま彼女は力尽き、「あぁぁぁぁん」ド ボーーーーーン!とプールへと転落してしまった。そし て、』左右からサメダイバーが飛び込み、彼女を抱きかかえ 水上へと運び出す。彼女はローションのべっとりとしかれた シートの上に寝かされ、水上の続きを演じていたのであっ た。「みなさん、うっかり間違えて円柱に乗ってしまうと、 特殊ガスが吹き出て、あんなふうになってしまいますよ。気 をつけてくださいね」そう、あの炭酸ガスには、媚薬が含ま れていて、性感を強く刺激し、その場でエッチな行為へと自 然にいざなうというとんでもないガスであったのだ。 「それでは、椎名かりんちゃん、スタート!」そして、私の 戦いが始まった。コースは不規則に動く為、他の女の子は参 考にならなかった。手足のマークさえまちがえなければ、リ タイアにつながることはなかった。私の番に来るまでにも他 の女の子もほとんどクリアしていた。私はゴールに一番短距 離となるルートを選び、進んでいった。しかし、上下動も激 しく、左右の移動スピードが速くなっていることにも気付い た。あと50センチのところまで来た。手を伸ばせば、ゴー ルステージまでたどり着くところで、私は油断してしまっ た。不注意に手を伸ばしたことで手と足の距離が開いてしま い、大きくバランスを崩してしまった。と同時に、足の円柱 が大きく動いた為、仰向けにされてしまい、不用意に手を円 柱についてしまった、その瞬間「プシューーー!」しまっ た!足のマークに手をついてしまい、ガスを浴びてしまっ た・・・あれ?わたし・・・どうしちゃったんだろ?きもち よくなってきた・・・私は、左手を性器に動かし、仰向けで 恥ずかしい姿を晒しだした。ブリッジの格好で、水着の下に 手を入れ、「あぁぁぁぅん」と、喘ぎだした。その上、円柱 は左右に広がる動きとなり、両足は全開になってしまった。 目の前の何もかもが歪んで見える。「いやあああん!」その 場で私は絶頂に達してしまい、一気に体中に脱力感が伝わ る。ドボーーーーーン!「ざんねーーん!ここまで来たの に、かりんちゃん、プールへと転落してしまいましたー ー!」気がつくと、私はローションマットの上で、吐息を荒 らしながら横たわっていた。ゴールの目の前まで来ていたの に・・・私の計算は完璧だったのに・・・絶望と快楽ととも に、私の冒険は終わった。GAME OVER 残り人数は32人。関門はまだまだ残っている。スタート地 点からここまで、何人の女の子が倒れ、転落してしまったの か・・・私は中山絵梨香。ここまでなんとか生き残ることが できたが、本当に最後まで水着を着たまま帰ることができる のだろうか? (続)


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