第十話 石川奈々編 PartU


4コースをクリアした女の子達が集合した。途中で力尽き、ま た一人、また一人と悲鳴とともにプールへ消えていく娘たち を後に、ついに最後と思われるゲームまでたどり着いた。し かし、私達4人は力も尽き果てて、もはや笑顔はなかった。そ こにスタッフの一人が駆け寄ってきた。「これを着てくださ い。」私は、前のゲームでビキニを流されてしまっていた 為、ここで新たなビキニを支給された。テレビ局の配慮なの であろうが、女の子達を晒すのが目的なのに、なぜ? 「それでは、みなさん、ここが準決勝となるステージで す。」・・・ここで終わりじゃないの?係員に従い、ステー ジの上に上がる。そこには、巨大な滝と、4本の白い平均台 がセットされていた。向こう岸までは50以上あり、滝の水 しぶきでかすんで見える。「みなさん、ここは最後のバラン ス力が必要となるゲームです。名付けて『水上耐久50m平バ ランス』です。ルールは簡単、この平均台を渡りきり、向こ う岸までたどり着けばクリアです。ただし、途中で平均台か ら転落してしまった時点でゲームオーバーです。ここまで来 たら、絶対最後までクリアしてくださいね。」水面までの高 さは10m以上あり、頭上から巨大な滝が落ちてきている。 私達は、それぞれ平均台のスタート地点に立ち、スタンバイ した。「それでは、スタート!」一斉に渡り始める。幅は10 センチほどの細い一本橋で、バランスを崩したらもはやそれ までであろう。下のプールが遠く感じ、恐怖感が増してく る。次第に滝の音が大きくなり、水しぶきが飛んで来る。そ の時、ふと奇妙な感覚が襲ってきた。水着が湿ってきたので ある。この水着は水に溶けやすく、ちょっとした水しぶきに も反応してしまうのである。「早く。急がないと!」そう思 った私は、少しずつ小走りに渡り始めた。その時!「キャア アアアァアアァア!!」ドボーーーーーーン!!「あーっ と、残念!ここで1コースのあゆみちゃんが転落してしまいま した!失格です。」私の右側でがんばっていた岡野あゆみち ゃんが、急いだあまりに足を滑らせ、一気にバランスを崩し て転落してしまった。ここまで来たのに・・・一緒にがんば ってきた仲間が一人ここで消えてしまった。下を見ると、彼 女は滝つぼへと引き込まれ、深くへもぐっていった。実は、 滝の下には穴が開いており、そこから下のプールへと落ちる 仕掛けになっていた。そのプールには、飢えた男達が構えて おり、女の子を犯すという仕掛けになっていた。かすかだ が、彼女の悲鳴が聞こえてきた気がした。残るは3人。まだ先 は長く、30m以上残っている。私達は恐怖に足が震え、単 純な競技にもかかわらず苦戦していた。湿った水着を気にし ながら、ひたすら平均台を進んでいく。真ん中を過ぎ、徐々 に集中力が散漫となってくる。気を抜いたら最後、あとは男 達の待つ地獄の洗礼を受けてしまう。左隣では、私より5m ほど進んだ位置に紺のハイソックスの足を震えながら渡って いる女の子がいた。足取りがおぼつかなく、今にも落ちてし まいそうな渡りかたであった。すると、突然彼女の足が止ま った。平均台がそこで切れていたのだった。そこからは2本の 平均台となっており、しかも上からロープでぶら下がったも のになっており、安定感が今まで以上になくなっていた。 「ここからゴールまでの20mは、両足で空中平均台を渡っ ていただきます。制限時間は3分です。」彼女は大股を開い て、急ぎ足で渡り始めた。平均台に足を乗せたところからス タートとなる。幅は1mあり、ロープで吊るされている為さ らに広がってしまうしくみになっていた。私も同じエリアま でたどり着いたが、スタートしようとした瞬間、悲鳴が聞こ えてきた。「あああああああああああんんん!」ドボオオオ オーーーーン!!突然、左コースの彼女が転落してしまった のである。よく見ると、平均台の間には、ロープが一本かか っており、ちょうど彼女の恥部を刺激する位置にあった。こ れは・・・私は、平均台に足をかけ、急いで渡り始めた。 「このロープは、媚薬がしみこんでいますから、触っただけ でも大変な事になっちゃいますよー!」やはり。次第にロー プが下から上がってくる。急がないと・・・残ったもう一人 は、私と同じ位の位置で渡っていた。彼女はタイミングよく 足を移動させ、驚く速さで進んでいた。私も同じ要領で渡り 始めた。その時「あっ!」私は、足を滑らせてしまい、間一 髪転落は免れたものの大きくバランスを崩してしまった。 「ズリッ」「はあうっ・・」触ってしまった・・・ついに、 ロープが私の恥部をかすり、思わず声が出てしまった。一歩 進むたびに恥部にロープが触ってくる。「ふう・・・ん ん・・・アア・・」仰け反る体。足の震えは更に増し、負担 が大きくなってきた。徐々に体力が奪われ、平均台の上で大 股を開いて喘いでいる私がいた。「あーっと、ゴールです! 鈴木沙織ちゃん、ゴールしました!」あ、、あたしも、、あ と10mでゴールなのに・・・前に後ろに体を歪ませて、何 とか転落を免れていたが、ついにタイムアップとなってしま う。「残念!タイムアップです。」その声とともに、ロープ が一気に上へと上がってくる。私の恥部に食い込むロープ! 足はその反動で平均台から離れ、ロープに体を預けられてし まう。体中に媚薬が広がってくる。「あああああああ・・・ いいよおぉ・・・」ロープの上で、私はあまりの快楽に涎が 出て、そして恥部からは愛液を垂らしだした。ぐったりとし てロープの上に力尽きた自分がいる。「ふぁああぁあああ! い、いく・・・」プシャアアア!ついに、私は絶頂を迎えて しまい、「な・・・奈美・・・ごめんね・・あたし、だめだ った。」それと同時にバランスを失う体。ドボオオオオーー ーン!!滝つぼに飲まれ、気がつくと男達の熱気あふれるプ ールで弄ばれていた。あと少しで奈美の敵を取れたの に・・・GAMEOVER 「さあ、ここまで残ったただ一人の女の子、さおりちゃんで す。」鈴木沙織は、司会者に紹介され、ステージに上ってい た。ピンク色のビキニに白いオーバーニーを身に着けた高校1 年生の16歳であった。アイドルのような容姿で、綺麗なロン グヘアーをなびかせてインタビューに答えていた。「ここま ですべてクリアして、感想はどうですか?」「怖かっ た・・・です。でも、最後までがんばります・・・」恐怖に 声を震わせながら、小さな体の沙織は答えた。「次をクリア すれば100万円ですよ」「・・・がんばります。」普段は元気 な彼女も、最後のゲームを前にして緊張と恐怖につぶされそ うな雰囲気だった。「それでは、最後のゲームはこれで す!」その瞬間、沙織は言葉を失った・・・ (続)


最終話へ